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SPI適性検査とは?
就活をする上でSPI適性検査について耳にする機会が多くなります。SPI適性検査とはリクルート社が提供している適性検査で、能力検査と性格適性検査があります。
能力検査には「言語分野」と「非言語分野」があり、簡単に言うと国語と数学です。社会人になり仕事をする上で、必要な能力が備わっているかどうかを判断する検査です。
性格適性検査では言い回しを少し変えた質問が出たりするので、自分をより良く見せようとするよりも、思ったまま素直に答える方が矛盾が出にくいという特徴があります。
企業はSPI適性検査の結果を通して就活生の能力や性格を把握し、面接で活用したり合否の判断に活用しています。SPIで少しでも有利になるように対策しましょう。この記事では非言語分野の能力検査である数学問題について解説します。
SPIの数学の難易度と特徴
SPIの数学問題に対して苦手意識を持っている方は多いのではないでしょうか。数学問題は素早く正確な解答が求められます。ここでつまずいてしまうと、せっかくエントリーシートを突破できたのに面接までたどり着けないということにもなりかねません。
しかし、逆に考えると数学問題をしっかり対策することで、他の就活生に差をつけることができるということです。数学問題の苦手意識を克服する方法や早く解くコツを学ぶことで、内定に一歩近づくことができるでしょう。
数学と聞くだけで「難しそう」、「計算が大変そう」、「よくわからない」というイメージを持っている方も多いと思います。数学といえば難しい公式を使い、長い計算式を駆使して答えを導き出すというイメージがあります。
では、SPIの数学もそのような難しい問題ばかりなのでしょうか。
難易度はあまり高くない
実はSPIの数学の難易度はあまり高くありません。問題の難易度は、中学生の教科書を読めば解答できるレベルのものがほとんどです。数学が苦手な方も事前に対策すれば何の問題もありません。
「難易度が高くないのならば、ぶっつけ本番でも大丈夫では?」と思われた方もいると思います。しかし油断はできません。SPIの数学で一番の課題となるポイントは問題数の多さです。
SPIの数学は問題数が多いため、1問ごと時間をかけずに次々と解答していき、いかに早く問題を解いていけるかの闘いです。もちろん早く解けても間違っていては意味がありません。解答スピードと正確さが同時に求められます。
図や表から情報を読み取る問題が出る
SPIの数学では計算して答えを求める問題ばかりではなく、図や表を元に問題が出題されるものもあります。ただ公式に当てはめて計算するのではなく、図や表から得られる情報を元に解答を導き出す情報処理能力も求められているということです。
今までやってきた数学の問題とは違うパターンなので、数学が得意だった人は、意外とこの図や表から情報を読み取る問題でつまずくことがあります。そのため、これまで数学が得意だったという人も対策は必要です。公式を覚えるだけでなく、さまざまな問題のパターンにも慣れていく必要があると言えます。
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SPIの数学問題を効率よく解くコツ3つ
「早さと正確さが大事だとわかったけど、実際に数学問題を効率よく解いていくにはどうすればいいの?」と疑問を抱えている人が多いことでしょう。
何も考えずにただ問題を解いていたのでは、いつまでたっても効率よく解けるようにはなりません。就活生はSPIだけでなく、企業研究やエントリーシートや面接対策など、やるべきことがたくさんあります。限られた時間を有益に使い、効率よく解く技術を身につけなければなりません。効率よく解くために、ここでは3つのコツを教えます。
①計算力を鍛えておく
SPIの数学問題は時間との闘いです。解答時間短縮において最も必要になることは計算力です。数学では足し算、引き算、掛け算、割り算を一番多く使います。
SPIの数学は中学生レベルの数学なので、多くの問題を解答するためには、この四則演算を早く正確にできるだけで十分なアドバンテージです。そのため計算力を普段から鍛えるようにしましょう。
買い物の時に合計金額を計算したり、止まっている車のナンバーを四則演算で計算したり、数字があればどこでも計算できるので日常生活において計算力を鍛える方法はたくさんあります。繰り返し計算することで、自然と計算スピードも早くなるでしょう。
②問題のパターンごとに解き方を覚える
SPIの数学の問題にはパターンがあります。それぞれのパターンを覚えておけば解答スピードが上がり、効率よく解くことができるでしょう。問題を見た瞬間に「この問題はあのパターンだな」とわかるようにれば、解答スピードも上がります。
SPIの数学の問題は、毎年同じような問題が出る傾向にあります。そのため、過去問を繰り返し解くことで過去にどんなパターンの問題が出ているかを知ることができます。過去問を解いてみて、わからない問題があるのは当然です。いきなり全てのパターンをできるようにするのではなく、できるパターンを少しずつ増やしていきましょう。
③何度も解いて問題に慣れる
SPIの数学の問題には慣れることが重要です。公式をたくさん覚えたり、計算を早くしても、問題が解けなければ意味がありません。実際に何度も問題を解くことで問題の解き方が身に付き、問題の解き方に慣れることがスピードアップや正確さにつながります。
問題を見た瞬間に「この問題はこうやって解く」と瞬時に判断できるようになりましょう。そして何度も問題を解くことで「自分はこれだけやったんだから大丈夫」という自信が持てます。問題を解いた分だけ自分の実力になるということを実感するはずです。すぐに結果が出なくても焦らずに少しずつ覚えていきましょう。
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SPIの数学の苦手を克服する方法
「問題を解くコツは分かったけど、やっぱり数学は苦手」という方は、まずは数学の苦手を克服しましょう。苦手という意識があるとやる気も起きないですし、集中力も続きません。
少しでも「できる」という意識を持つことで、脳のスイッチが切り替わり、結果が劇的に改善します。問題が解けて良い結果が出ると「問題を解くのが楽しい」という意識が生まれるでしょう。楽しいという意識になるとさらに結果が良くなるという好循環が生まれます。それでは、苦手を克服するにはどうすればいいのでしょうか。
毎日問題に触れる
毎日10分でもいいので問題を解きましょう。問題を解く気が起きない時は問題を眺めるだけでもいいです。どんな問題が出るかを知るだけでも一歩前進しています。できるだけ毎日問題に触れるようにしましょう。
可能であれば毎日1時間程度の時間を使い問題を解くようにできればベストです。毎日問題に触れることで問題に慣れることができ、苦手意識がなくなっていきます。また、毎日問題に触れることを目標として、その目標を継続して達成することができれば、それは自信につながります。その自身はSPI以外の就職活動でも活かされるはずです。
解き方を暗記する
数学は解き方が決まっています。「どの公式を当てはめるか?」、「注意するポイントはどこか?」と問題ごとに考えていたのでは時間が足りません。問題を見た瞬間に、答えまでの道筋が頭に浮かぶようになれば合格です。
「なぜそうなるのか?」と理解する必要はありません。細かいことは考えずに、まずは解き方を覚えてしまいましょう。解き方を覚えてしまえば、問題を解くことが簡単に感じるはずです。
そして、解き方を覚えたら、答えに到達するまでの時間を短くするという意識を持ちながら問題を解くようにしましょう。
SPIの数学の例題と解説
実際にSPIの数学でどのような問題があるのか例題と解説を紹介しました。少し考えれば簡単に答えられる問題ばかりではないでしょうか。
しかし、簡単な問題でも制限時間内に多くの問題を解答するには、事前の準備が大切です。SPIの数学で出る問題の傾向はほとんど同じなので、過去のパターンを覚えて短時間で正確に解けるようになりましょう。
例題①
2つのサイコロを投げて出た目の和が4になる確率はいくらか?
確率の問題です。確率は(条件に当てはまる数)/(全体の数)で求められます。サイコロを2つ投げて出た目の和が4になるパターンは、サイコロをそれぞれAとBとすると「A1とB3」「A2とB2」「A3とB1」の3通りです。サイコロは6面あるのでサイコロを投げて出るパターンは6×6=36通りです。したがって3/36=1/12ですので、答えは「1/12」です。
例題②
鈴木さん、山田さん、中川さんが1列に並ぶ時の並び方は何通りあるか?
3人の並び方が何通りあるかを求めます。1番目に並ぶ人は3通り、2番目に並ぶ人は2通り、3番目に並ぶ人は1通りですので、3×2×1=6通りですので、答えは「6通り」です。
例題③
ある商品を販売する際、原価の3割の利益が得られるように定価を1,820円に設定しました。これを定価の1割引で販売したときの利益はいくらになるでしょう。
損益算の問題です。この問題の場合、はじめから答えだけを求めようとするとかえって複雑になり、時間がかかってしまいます。順を追って、まずは原価と売値(1割引後の値段)をそれぞれ求めましょう。
1820円は原価にその3割の金額を上乗せした金額なので
[原価]×1.3=1820
これを解くと[原価]=1400円となります。
次に、売値は1820円から1割を引いた金額、つまり1820円の9割の金額なので
[売値]=1820×0.9=1638円となります。
問題は「利益がいくらになるか」なので
[売値] - [原価]=1638 – 1400=238
よって「238円」が答えとなります。
例題④
あるイベントを行った際、参加者の人数が8,000人で、そのうち40%は男性でした。女性の参加者のうち、70%が40歳以上でした。40歳未満の女性は何人でしょう。(参加者は必ず「男性」か「女性」のどちらかに属するとします。)
割合の計算です。8000人のうち女性が(100 – 40=)60%で、そのうち40歳未満の女性は(100 – 70=)30%なので
8000×0.6×0.3=1440
よって答えは「1440人」となります。
割合の問題を解く際には、小数を使う方法と分数を使う方法とがあります。例えば25%を表す場合、小数なら「0.25」、分数なら「25/100」や、それを約分した「1/4」といった表し方があります。使いやすさは問題の性質や個人の感覚によっても異なるため、自分の計算しやすい表記で使いましょう。
例題⑤
ある空の水槽の中にAのパイプで水を入れると10分、Bのパイプで水を入れると15分で、それぞれ満水になります。この水槽の中にAのパイプとBのパイプを同時に使って水を入れると、何分で満水になるでしょう。
水槽算の問題です。この場合、満水になった水槽の水の量を「1」とおいて解く方法と、「公倍数」とおいて解く方法とがあります。「1」の方が公倍数の計算をしなくて済むのですが、それだと分数の計算になって複雑になるため、今回は「10と15の公倍数で30L」と仮定します。
そうすると、Aのパイプは1分あたり(30÷10=)3L、Bのパイプは1分あたり(30÷15=)2L、それぞれ水を入れられることになります。
AのパイプとBのパイプを同時に使ったとき、1分間に増える水の量は(3+2=)5Lとなり30÷5=「6分」が答えとなります。
SPIの数学は公式を理解して解き方を覚えれば大丈夫
数学といってもSPIの数学は難しくなく、基本的なことが分かっていれば大丈夫だということがわかったと思います。最初は解けない問題があっても、何度か問題をやっていくうちにパターンや公式を理解でき、解き方を覚えることができます。
解き方を覚えて慣れてしまえば、あとは解くスピードをどんどん上げていきましょう。SPIではスピードが重要です。繰り返し問題を解くうちに、問題の解き方がすぐ頭に浮かび、答えを出すための計算も早くなり、今までよりもずっと早く問題を解くことができます。本番で慌てないように、過去問でしっかり慣れておきましょう。
本番でどうしてもわからない問題が出たら、思い切って後回しにしましょう。わからない問題に時間をかけてしまうくらいなら、わかる問題を1問でも多く解くほうが良い結果が出ます。SPIでつまずかないように、事前にしっかりと対策しておきましょう。