筆記試験

小論文の構成を例文付きで解説|書き方ポイント・テーマも紹介

就活の選考で小論文が出されるケースもある

就活の選考で小論文が出されるケースがあります。就活において、志望動機やエントリーシートの提出を求めれられないケースはほとんどありません。しかし、小論文が出題されるケースは、志望動機やエントリーシートの提出を求めれられる場合と比べると少なくあります。

それゆえに、事前に企業研究やOB・OG訪問を通して小論文の有無を事前に確認しておくと安心です。できることならば、前年やそれより前にその企業を受けた人から出題された問題についてリサーチしましょう。もしくは、大学にある就活を支援してくれる窓口のような所に問い合わせてみるのも有効な手段です。何事も事前の準備が大切です。あらゆる方法を使って事前にリサーチしましょう。

小論文と作文の違いとは?

さて、まず小論文を書くにあたって確認しておくべきことが、小論文と作文の違いです。小論文と作文の違いを理解しないまま、出題された小論文に取り組んでしまうと、違いを把握せずに取り組んだと採用担当者にバレてしまいます。

小論文と作文の違いについて書き手が最も注意を払わなければならないことは、相手の問いに対して答えられているのかという点です。詳しくご紹介しましょう。

小論文は自分の意見を論理的に述べる

作文は実体験による感想を記載していく一方で、小論文は自分の意見を論理的に述べていくものです。結論→具体例・回答の補足説明→結論という風な論が展開できれば、小論文の論理的な文章が書けるでしょう。

冒頭の結論部分では、「私は~と思う」のように明確に答えを提示します。そして、次の段落では「なぜならば〜と理由」を説明したり、「具体的には〜」と例を提示していきます。そして、最後にもう一度結論を繰り返します。

小論文の事前対策

先ほども少し触れましたが、小論文は出題される割合が低いがゆえに事前対策が不可欠です。小論文の対策ではテーマの把握、時事問題のチェック、時間配分といった3つが効果的です。以下でそれぞれの特徴をご紹介します。

出題されやすいテーマの把握

OB訪問や大学のリソースの活用などによって、出題形式、出題された問題等々を聞くようにしましょう。OB訪問の場合、できるならば年齢の近い方に対応してもらうことで、より実際の問題と近い形式で出題されることが予想されます。

大学のリソースの活用においては、過去にその企業を受けたことのある大学の先輩に出題された形式や問題を聞いたり、大学の就活支援センターのような所に蓄積されているデータの活用になります。インターネットの活用においては、匿名性ゆえに情報の信ぴょう性はどうしても下がってしまうので注意してください。

小論文で出題されやすいテーマ例

  • どのような人間になりたいか
  • これまでで最も努力したこと
  • 仕事とは
  • 当社の長所と短所
  • 今までで一番感動したこと

小論文で出題されやすいテーマとしては、上記の5つが挙げられます。頻出テーマから自分であればどのように書き進めるのかを考えておくことが大切です。

その場で考えて書けるテーマもありますが、「当社の長所と短所」などのように、企業研究をしていなければ書けないテーの可能性もあります。小論文を上手に書くためには情報が必要ですので、業界研究、企業研究を念入りにおこないましょう。

時事問題のチェック

2対策の2つ目が時事問題のチェクです。その年の話題などが挙げられ、これに対するあなたの考えを述べさせるパターンお多いのです。時事問題のチェックに当たりおすすめするのが「時事問題集」です。

この資料には各分野の時事問題を厳選して50問紹介しています。無料でダウンロードできるので、なかなか時間が取れない就活生はぜひ資料も活用してください。

時間配分

小論文を書くうえで大切なことの1つは、時間配分です。時間配分を間違ってしまうと最後まで書ききらなかったり、時間に慌てて端折ってしまったりする可能性も十分にあります。話しが途中で終わったり飛んでいたりすると、大きく失点してしまうので気をつけましょう。

小論文の書き方ポイント3つ

小論文の書き方ポイント3つ

小論文を上手に書くためには、書き方のポイントを知っておくことが大切です。小論文を苦手に感じてしまう人の多くは、ポイントを正しく理解していない可能性が高いです。小論文はポイントさえ知っていればそれほど難しくはありませんし、しっかりと理解していればスラスラと書き進めることもできます。小論文を上手に書くためのポインとは大きく分けて3つです。それぞれのポイントを踏まえて文章を考え、小論文を作成していきましょう。

①5W1Hに沿って一貫性のある文章にする

小論文を上手に書くためには、5W1Hに沿って一貫性のある文章にすることが大切です。5W1Hとは、「いつ(When)どこで(Where)誰が(Who)何を(What)なぜ(Why)どのように(How)」を指し、情報をまとめるためには必須の考え方です。

小論文ではテーマが出され、それについて答えを書き進めていきますが、それはいつ起こったことなのか、どこで起こったことなのか。誰が何をし、なぜそうしたのか、またどのようにおこなったのかを意識して書いていきましょう。

5W1Hを意識することで必要な情報を揃えることができますし、文章も簡潔にまとめやすくなります。小論文は長い文章を書かなければならないイメージが強いですが、実際は短くまとめる方が難しいので、上手なまとめ方を知っておくことが大切です。

②根拠や具体性がある表現を意識する

小論文は作文とは違って、論理的に書かれていなければなりません。テーマについての感想を述べたり、過去の経験から考えて述べるのではなく、事実をもとに自身の考えを主張していくことが大切です。

小論文を魅力的にするかどうかは、説得力の有無で決まりますので、説得力を出すために根拠や具体性がある表現を意識するようにしましょう。根拠もなく主張をしても、説得力は生まれませんし、漠然とした考えを語っても伝わりません。

小論文と作文は違いますので、事実に基づいて考えていくことが大切です。小論文は自分の主張を伝える文章であり、文章の面白さが評価されているわけではありません。抽象的な表現や根拠の薄いエピソードを語るのではなく、説得力を意識して書き進めていきましょう。

③語尾はハッキリ言い切る

小論文を上手に書くためには内容だけではなく、文中での言葉遣いにも気をつけなければなりません。小論文は論文ですので、当然口語、普段の話し言葉で述べるのはNGですし、「思います」、ではなく「考える」とハッキリ言い切ることが大切です。

読書感想文などの作文では「です・ます」調で書いていくことが多いですが、小論文の場合、基本的には「だ・である」調で書いていきます。「だ・である」調で言い切る形にすることで文章の流れが良くなりますし、全体の説得力を高めることができます。

小論文に限らず、文章の説得力を高めたい場合は、「だ・である」調で書くのがおすすめです。就活では小論文だけではなく、簡単な作文などもありますので、それらも「だ・である」調で書いていくようにしましょう。

小論文の構成【例文付き】

小論文の書き方のポイントを知れば、次は例文を参考にしながら小論文はどのように書き進めていくのかを知っていきましょう。小論文を難しいと感じてしまう人の多くは、書き方のポイントがわかっていないだけではなく、そもそも小論文がどのように書かれているのか知らない場合が多いです。

小論文は自分で書いてみるだけではなく、他人のものを参考にすることでも正しい書き方を身に付けることができます。例文を参考にしながら、実際の書き方を確認していきましょう。

序論

仕事とは私にとっては自身の成長に繋がるもの、ひいては豊かな将来のために必要なものだと考える。就職すれば1日最低でも8時間、長ければ10時間以上働かなければならず、それを週5日続けなければならない。学生の生活の中心が学校であるように、社会人の生活の中心は仕事だ。
学校でもさまざまな勉強や経験をして成長してきたように、仕事を通じても成長出来る要素は数多くあると考える。仕事をすることで事務処理能力やコミュニケーション能力を始めとしてさまざまな能力が身に付き、社会人として必要な能力が身に付いていく。これまでにない能力を身に付けることは成長であり、成長すればさらに難しい仕事、やりがいのある仕事が任される。

小論文はまず序論として結論の提示から始める必要があります。文章を通してこれから何を述べるのかを最初に提示しておかなければなりません。そのため書き出しは必ず結論であり、書き出しが結論以外になっているとそれだけで大きくマイナスの評価となりますので、注意が必要です。

序論では結論を提示しますが、それについてなぜその結論なのかを大まかに説明していきます。序論の段階では詳細まで語る必要はなく、まずは何を主張したいかを伝えていきましょう。

本論

生活の中心になる仕事にやりがいが生まれれば、生活自体も豊かになっていき、生活の満足度は高くなる。実際に私の父も仕事人間であり、私が小学生の頃は会社に寝泊まりすることも少なくなかった。家に父がいるイメージがなく、どうしてそこまで仕事をするのかと尋ねれば、楽しいからと父は答えた。
当時の父は部長になったばかりであり、新しい業務、責任ある業務を任されたばかりだった。仕事に忙殺されながらも、たまに見る父の顔は暗いものではなく、休日は私を連れて公園でスポーツをするなど活力に漲っていた。父自身が仕事で満足を得るだけではなく、労働の対価として高い給料を獲得しており、生活面でも困ることは一つもなかった。

序論で結論を提示すれば、それを詳しく説明していく本論へと移ります。本論は言葉の通り小論文の中心となるものであり、最も説得力が必要な部分です。根拠や具体性が必要な部分ですので、想像で書き進めていくのはNGです。

きちんと事実に基づいて書き進めていく必要があります。小論文はどんな結論であるかも大切ですが、結論、主張に対してどれだけ説得力を持たせることができるかも大切です。本論で結論の根拠となるものをしっかりと書き、結論の肉付けをおこないましょう。

結論

仕事をすることで、学生では身に付けることが出来なかったさまざまな能力が身に付き、能力が身に付くことで成長することが出来る。成長することで出来る仕事の幅も広がり、仕事のハードルが高くなれば、それを乗り越えたときのやりがいや充実感も大きくなる。加えて仕事の難易度が上がれば、役職なども上がり、責任が増えることで給料も高くなる。
仕事は生活の中心となるものであり、生活を支えるものでもある。仕事をすることで成長し、やりがいを感じることで生活を豊かに感じることが出来る。給料が上がれば物理的な生活の水準も上がる。精神的、物理的に生活の質を上げられることから、仕事とは自身の成長と生活を豊かにするものだと言える。

序論、本論と続けば最後に結論を再度提示して小論文を締めていきます。序論でも結論を提示していますが、最後にもう一度結論を提示することが大切です。序論と結論の違いは、結論の提示か結論そのものかです。
序論で「自身の主張は○○である」と伝えますが、結論では「○○だから結論となる」という風に形が違ってきます。結論を決定づける根拠を提示することが大切であり、根拠に基づいて結論を述べていきます。最初と最後で結論が変わってしまうのはやりがちなミスですので、書き終えれば最初の主張と変わっていないか確認しましょう。

例文を参考に小論文で他の就活生と差をつけよう!


小論文の試験を採用している企業は増えていますし、公務員であれば小論文の対策は必須です。小論文は難しいイメージを持つ人が多いですが、書き方のポイントを正しく理解していれば、それほど難しいものではありません。

小論文が書けずに悩んでいる人の多くは、書き方のポイントを知らなかったり、そもそも小論文がどのように書かれているのかを知らないことが多いです。小論文を上手に書くためにはポイントを知るだけではなく、例文を参考にしながらどのように書かれているのかを知っておくことが大切です。

多くの例文に触れることで書き方の理解も深まりますし、小論文を書くための引き出しも多くなります。例文を参考にして、小論文で他の就活生と差をつけていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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