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【仕事が激務といわれる基準】企業に入社後のミスマッチを防ぐ方法
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激務の理由は人手不足やノルマの高さなどさまざま
仕事にはさまざまな特徴があり、楽な仕事、簡単な仕事もあれば、激務と呼ばれるハードな仕事もあります。激務で有名な仕事や業界などは数多くありますが、激務の理由は人手不足やノルマの高さなどさまざまです。一口に激務といっても、何が理由でそう言われているのか、どんなハードさなのかは違いますし、それぞれの仕事の特徴を知っておくことが大切です。
激務の仕事であっても、その大変さに耐性があれば難なくこなせる場合もありますし、反対に体力に自信があっても激務の種類が違えば耐えられない場合もあります。仕事を選ぶときは激務かどうかを知ることも大切ですし、仕事とのミスマッチを防ぐことも大切ですので、その見極め方を知っておきましょう。
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激務な仕事の基準とは?
激務と呼ばれる仕事はどんなものがあるかを知るためには、まずは激務の基準を知っておかなければなりません。激務と言ってもさまざまな理由がありますし、どれくらいの基準に達していれば激務と呼べるのかを知っておくことが大切です。自分では激務だと思っている基準が、世間では一般的とされている可能性もありますし、その逆のパターンも考えられます。まずは基準を正しく理解して、激務な仕事についての理解を深めていきましょう。
月80時間以上の残業
激務な仕事の基準としては、労働時間の長さが挙げられ、基準となるのは残業時間です。月80時間以上の残業がある仕事は激務な仕事だと言えます。企業によって休みは異なりますが、土日や祝日を休みとして、月に8回以上は休みがあるのが一般的です。仮に月の出勤日を20日とした場合、月80時間の残業であれば、単純計算で毎日4時間の残業をしなければならないことになります。
もちろん日によって残業時間の長さは違いますし、毎日残業があるとも限りません。しかし月80時間以上残業がある場合は、ほぼ毎日の残業が考えられますし、場合によっては早出や休日出勤も考えられます。月80時間以上の残業はあまりにも長く、激務であると言えます。
残業以外での付き合いが多い
激務な仕事の基準としては、単純な労働時間が長いだけではなく、仕事における拘束時間が長いことも基準として考えられます。そのため残業時間が短いとしても、残業以外での付き合いが多い場合も激務であると言えます。飲み会やゴルフなどの付き合いが多いと残業時間が少ないとしても、仕事での拘束時間は長くなりますし、プライベートな時間を確保することが難しいです。
飲み会で帰りが遅くなり、睡眠時間が少なくなれば仕事に支障をきたす場合もありますし、いつも以上に大変に感じてしまうこともあるでしょう。またゴルフの場合は基本的に休みの日におこなわれますし、丸一日時間を取られてしまいます。たまに付き合いがある分には仕方ありませんが、その頻度があまりに多い場合は激務と言っても問題ないでしょう。
ストレスがかかる
激務の基準は労働時間、仕事関係の拘束時間以外にも、仕事から受けるストレスの量も挙げられます。高いストレスのかかる仕事は激務であり、それは仮に労働時間が短くても激務だと言えます。仕事はうまくいくことばかりではありませんし、楽しいことばかりでもありません。そのためどんな仕事であってもストレスはかかるものですが、仕事によってはストレスが異常に大きいものもありますので注意が必要です。
常に重い責任がのしかかる仕事はストレスもかかりやすいですし、クレームの処理などを担当する仕事も高ストレスになりやすいです。また精神的なストレスだけではなく、肉体的なストレスがかかる仕事、重労働な肉体労働などもストレスがかかる激務だと言えるでしょう。
激務な仕事ランキング
激務な仕事の基準を知れば、実際に激務として知られている仕事を確認していきましょう。激務な仕事ランキング上位は本当に大変なものばかりですし、就職を希望するのであれば、充分に考えてからエントリーすることが大切です。激務な仕事は絶対に避けなければならないわけではありませんが、就職前に実態を正しく知り、覚悟を決めておく必要があります。激務な仕事ランキングからどんな仕事が激務かを知り、どんな理由で激務なのかも知っていきましょう。
【第1位】宿泊業・飲食サービス業
激務な仕事ランキング第1位は、宿泊業、飲食サービス業です。離職率は53%であり、半分以上の人が早期に離職しています。宿泊業や飲食サービス業は人手不足かつ体力も必要な業界であり、肉体労働が多いです。若いうちはいいですが、年齢を重ねるうちに続けることが難しくなりやすい業界でもあります。人手不足のためどうしても残業時間が多くなりますし、月の休日も少ない傾向にあります。
サービス業は基本的にはお客様に合わせて動かなければなりませんので、トラブルが起こればその対応に追われなければなりませんし、残業が伸びることも多いです。また人が休んでいるときに働かなければならない仕事であり、年末年始などであっても仕事をしなければならない可能性が高いです。
【第2位】生活関連サービス業・娯楽業
激務な仕事ランキング第2位は、生活関連サービス業・娯楽業です。離職率は48%であり、こちらも常に人手不足の業界です。人手不足のため、個人の労働時間は長くなりますし、残業時間が多く、休日も少ない傾向にあります。生活関連のサービス業は生活に欠かせないものも多く、休みが取りにくいことも多いです。娯楽業も集客が最も伸びるのは、土日や祝日、長期休暇のときなどですので、一般的に休みとされているときは働かなければなりません。
休日は少ないだけではなく不定期である場合も多く、プライベートな予定が立てづらいことも多いです。肉体労働も多く、大変な仕事ですし、プライベートの自由が利きづらいことがストレスになることもあります。
【第2位】教育・学習支援業
激務な仕事ランキングの同率2位は教育・学習支援業です。離職率は生活関連サービス業・娯楽業と同じく48%であり、ほぼ半数の人が早期に離職しています。教育・学習支援業も常に人手不足の業界であり、一人当たりの労働時間が長くなる傾向にあります。基本的に残業が多いですし、業務時間外での準備や作業も多いです。日々の教材を作るための作業もあれば、イベント時にはそのための準備もしなければなりませんし、仕事内容は多岐にわたります。
教育・学習支援業は社会に必要な仕事ですので、需要がなくなることはありませんが、激務であることには変わりありません。人手不足であることが問題視されており、改革が急がれている業界でもあります。
【第4位】医療関係
医療関係は、体力も気力も使うハードな仕事のひとつです。施設の規模によっても忙しさが異なりますが、特に総合病院や入院施設のある病院では土日・祝祭日も関係なく仕事があります。医師や看護士のほかにも、療法士や薬剤師など、医療に関わる仕事は多くあります。
患者さんの状態によって急に仕事になることもありますし、予定通りに行かないことも多いでしょう。季節によって流行する病気もあり、自分自身も感染しないように、予防を徹底しなければなりません。小さな子供から、お年寄りまで幅広い年齢の人を相手にする職業でもあります。医療関係は、景気の動向に関わらず、年間を通して忙しいと言われていますが、その分仕事は大変だと考えられます。
【第5位】営業職
営業職は、自社の商品やサービスを顧客に提案して、買ってもらうことが主な仕事となります。どれだけ商品を売ることができたか、その成果を重要視されることが多くなっています。成果によって、給与が変化したり、成績が良い社員にはボーナスが支給されることもあります。
仕事量と成績が必ずしも一致するわけではないので、多くの時間働いても成果が残せずに給与が上がらないといったことも考えられます。顧客を相手にする仕事なので常に気を遣う必要があり、ストレスを感じる人もいます。向き不向きがはっきりと分かれる仕事ともいえるでしょう。人と話すことが好き、人の役に立つことが自分の喜びだと感じる人にはぴったりの職業ですが、逆に人との会話が苦手という人には向いていないかもしれません。
【第6位】介護
介護職は、近年人手不足が問題となっている仕事のひとつです。高齢化社会が進む中で、介護される側のお年寄りは年々増えてきています。そのため、介護をする人や介護施設が足りていない状況です。希望していても、介護施設に入所できない人もたくさんいます。
365日24時間休みは無く、夜勤や交代勤務などもあるので労働時間も長くなります。また、身体が不自由な人の介助などもおこなうので、力仕事ができる体力も必要です。会話がおぼつかないお年寄りもいて、細やかな気遣いが求められます。これから先も、ますます介護職は需要が高まることが予測されていますが、希望する人が少ないことも現状です。国では、外国人労働者を受け入れるなどの対策を進めています。
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企業に入社後のミスマッチを防ぐには
激務な仕事を避けたいのであれば、ランキング上位の仕事は避けるに越したことはありませんが、激務な仕事はこれだけではありません。他にも激務な仕事はたくさんありますし、一般的に激務と言われていなくても、いざ就職してみれば激務である可能性もあります。入社後にミスマッチがあっては仕事を続けることも難しいですし、何としても防がなければなりません。企業に入社後のミスマッチを防ぐにはどうすればいいのかを知り、就職前にしっかりと対策をしておきましょう。
企業研究をしっかり行う
入社後のミスマッチを防ぐには、就職前に企業研究をしっかり行うことが大切です。激務である仕事は求人上で給料が良かったり、待遇が良く書かれている場合も多いです。求人情報だけで就職先を決めてしまっては失敗する可能性が高いので、企業研究を徹底し、企業の実態を知っておく必要があります。給料が良い場合は必ず理由がありますし、その理由を探ることが大切です。
仕事の拘束時間が長いから給料が高いのか、肉体的、精神的にハードな仕事だから給料が高いのかなどを知っておきましょう。また求人情報上の給料がそれほど高くない場合でも企業研究は必須です。就職してみれば職場環境などがイメージと違って悪い場合もありますし、細部まで企業研究をおこなうことが大切です。
長期インターンに参加する
長期インターンに参加するのも、入社後のミスマッチを防ぐためには大切なことです。激務の基準はさまざまですし、労働時間自体はそれほど長くない場合でも、飲み会やゴルフなどの付き合いが多い可能性もあります。これは実際に就職してみるまで分からないことですが、長期インターンで企業の一員として働くことで知ることができます。
インターン生が飲み会やゴルフなどに誘われるとは限りませんが、自分が誘われなくても周囲でどのような動きがあるかを観察することが大切です。担当についてもらっている社員の人がいればその人を観察して、残業以外での付き合いが頻繁にないかを確認してみましょう。インターンでも所属期間が長くなれば誘われる可能性がありますし、その頻度が多ければ注意が必要です。
OB訪問をする
OB訪問をすることでも、入社後のミスマッチを防ぐことができます。OB訪問は企業研究の一環でもありますし、企業について普段は知ることができない情報まで手に入れることができます。OB訪問では先輩社員に対して質問をする時間が設けられていますが、残業時間や残業以外の付き合いについて直接質問するのはNGです。
ネガティブな質問をするのはマナー違反ですし、印象が悪くなってしまう可能性があります。残業時間を知りたい場合は、1日の仕事のスケジュールを聞くなどして、そこから推測することができます。残業以外の付き合いについては、社員同士のコミュニケーションはどのように取っているかを聞くことでも分かりますし、遠回しに聞くことが大切です。
OB訪問の基本は資料を参考にする
OB訪問をする場合、どういったことに気を付ければいいのでしょうか。OB訪問を無駄なく活かすためには、「計画、実行、確認、改善」を繰り返すPDCAサイクルを活用して計画的に進める必要があります。実際にOBを訪問して最初に描いていた自分のイメージや価値観と一致したか、違った場合はどんなところが違うと感じたのかなど、具体的に書き出してまとめてみましょう。
就活の未来では、OB訪問マニュアルを無料で公開しています。OBの探し方から当日までの流れについて詳しく解説しているため、OB訪問についてより詳しく知ることができます。OB訪問ですべき質問についてもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、OB訪問では第一印象も大切です。身だしなみのチェックリストもありますので、OB訪問の基本について知っておきましょう。
何のために働くのかを考える
就職先を決めるのには、自分が何のために働くのかを、しっかりと考えておくことが重要です。生活に必要となるお金のために働く人がほとんどだと思いますが、そのなかでも、働いて何がしたいのか、仕事を通してどのようになりたいか、これから先のビジョンを持つようにしましょう。どんな仕事でも、大変なことはあります。
しかし、本当に自分のやりたいことなら、たとえ激務とされている仕事でもやりがいを見つけて充実した生活を送れるはずです。逆に、何の目的もなく働いているだけでは、お金を稼げたとしても楽しみを見つけられず嫌になってしまいます。将来の仕事について、お金のためだけでなく何のために働くのか、もう一度改めて考えてみましょう。
企業の情報収集は怠らない
激務な仕事はたくさんありますし、その基準もさまざまです。一口に激務な仕事といっても残業時間が多い、休日が少ない場合もあれば、仕事以外の付き合いが多い、仕事から受けるストレスが多いなど理由はさまざまあります。激務な仕事の中にもさまざまな種類がありますので、まずは企業研究をしっかりとおこない、企業の実態を知っておくことが大切です。
企業研究をおこない、激務だと分かれば避けるのもいいですし、覚悟を決めて挑戦しても構いません。大切なのは入社後のミスマッチを防ぐことであり、続けていけるのであれば激務の仕事に挑戦するのも一つの手です。激務の仕事を避ける場合も挑戦する場合も、企業研究は必須ですので、情報収集を徹底して、自分に合った企業を見つけていきましょう。