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GPAの平均と就活への影響は? 計算方法や企業が重視する理由を解説

GPAは学業の取り組み方をアピールする根拠になる

選考において「学生時代頑張ったこと」は頻出で聞かれる内容ですが、学業をどれだけ真面目におこなってきたかを表すものとしてGPAがあります。

GPAは、大学生活全体を評価する成績指標のひとつです。アメリカを始めとした欧米では積極的に活用されていますが、日本ではまだまだGPAの取り扱いに関して大学ごとの差が大きいのが現状です。

そして、GPAは就活にも影響するようになってきました。企業において、採用の指針にするところが少しずつ増えてきているのです

この記事では、GPAが就職活動にどれだけ影響するのか、今後の企業がGPAをどのように捉えるか、その傾向について解説していきます。

就活生に聞いた! 企業にGPAを問われた経験

まずここでは、実際に就活生の皆さんがどれたけ選考においてGPAについて聞かれたことがあるのかを紹介します。皆さんの回答結果が以下になります。

企業にGPAを問われた経験

回答結果をみると約4割の就活生が選考において企業からGPAを聞かれていることがわかりました。GPAを聞く企業が少数派であることが読み取れますが、誰しも聞かれる機会がないとはいえない数字だといえます。

GPAの現状の扱われ方や企業の重視する理由を理解しておくことで、評価を落とすリスクを少しでも減らしましょう。

GPAとは

GPAは欧米では一般的に使用されている成績評価制度です。日本でも留学が盛んになり、よく耳にするようになりました。文部科学省はこのGPA制度に、適切な卒業認定の指標となることを期待しています。

現在の日本の大学の教育は「授業に出席していなくても単位が取れる」と不名誉な指摘があります。そのため成績評価基準の平準化、明確化、厳格化が求められていました。
GPAは大学の社会的責任として、学生が何を学び、何を身につけたのかを数値で明示し、大学教育の質を担保するために用いられています。

大学の成績を簡単な数値で表したもの

GPAはGrade Point Averageの略称で大学の成績評価方式のひとつです。欧米の大学では一般的に普及していますが、日本に導入されたのは比較的最近です。

GPAを導入することで、一定値以下となった学生に退学勧告などの指導をおこなったり、優秀な学生には早期卒業を認めたり、学生の意欲向上にも期待されています

文部科学省によると、平成28年度時点では665大学(全体の90%)でしたが、令和元年度では720大学(97%)が採用しています。(文部科学省調査「大学における教育内容等の改革状況について」)

今後もグローバル化時代の新しい取り組みの一つとして広がりをみせるでしょう。

計算方法

各科目の成績によって割り振られたポイントを乗し、取得した単位数で除したものがGPAです。アメリカで使用されている成績とポイントを関係を以下に示します。

  • 秀(90-100点):4ポイント
  • 優(80-89点):3ポイント
  • 良(70-79点):2ポイント
  • 可(60-69点):1ポイント
  • 不可(59以下):0ポイント

GPA=(秀の数×4+優の数×3+良の数×2+可の数×1)/総単位数

不可が多いと、秀や優をより多く取ってカバーする必要があります。そのため履修する科目には注意を払い、場合によっては履修取り消し措置も考えなければなりません。

また日本での成績で言うと国語・数学・英語・社会・理科の主要5科目が優先されますが、GPAは全ての教科が対象です。つまり体育や音楽、美術と言った教科の成績もGPAの評価対象となります

各大学によって異なる

大学によってGPAの算出方法に違いがあり、上記の例は一例です。大学または担当教官によって、出席率に重きを置くのか、レポートの提出の出来・有無を見るのか、全体の平均を重視するのか、突出した成績を好むのかで大きく異なるからです。

そのため外資系企業などGPAの提出を求める企業に対して、GPAのスコアと評価基準の詳細を提出することが求められています

また、あくまでもGPAはひとつの大学・学部内での自分の成績基準です。偏差値の75の高い大学Aと、40の低い大学Bでは同じ2.9というスコアでも内容は全く違います。そのため単純にスコアだけ見て判断できません。

海外では一般的

欧米の大学では高校の時からGPA制度があり、非常に重要な指標と位置づけられています。そのためGPAの成績によっては奨学金が支給されなかったり、スコアが2.0以下の学生には退学を勧告するなど、とてもシビアなものです。

同じように就職試験でも大手IT企業になるとGPA3.7以上が応募者の最低条件とする場合も珍しくありません。「GPAが高い学生=仕事でも優秀である」という前提があるからです。そのため、欧米ではGPAが採用に大きくかかわるため、学生は必死に勉強します。

欧米では即戦力を重視しているため、学生のインターン参加は活発です。そこで優秀だと認められれば内定をもらうことも珍しくありません。ビジネスにおいて「即戦力であることが当然である」という風土が、高いGPAを求める一因でもあるのです。

海外の就活事情が気になる方はこちらの記事を読んでみてください。

影響度は企業によって異なる

海外ではGPAが一般的で非常に重要であることがわかりました。では、GPAそのものが企業に与える影響はどの程度なのでしょうか。

日本の場合、GPAを選考で重視している企業は多数派ではありません。まだ企業によってGPAの捉え方が違うため、影響度は大いに変わります。

海外のようにGPAが高い学生を重視している企業もあれば、GPAはあくまでも学業への姿勢を示す指標であり、人間性の方が重要であると考えている企業も存在します

しかし、同じ日本でも外資系企業では応募者にGPAの提出を求める傾向が強いです。GPAは高いに越したことはありませんが、企業によってGPAに対する考え方が違うということは念頭に置いておきましょう。

GPAの平均値とは

GPAの学生平均は一般的に2.4~2.8あたりとされています。たとえば、秀が2、優が3、良が3、可が2だとすると、(2×4+3×3+3×2+2×1)/10=2.5です。この2.5は平均だといえます。

しかし同じ大学でも文学部の平均は3.0、経済学部では2.1などの差がその為出る場合が一般的で、そのため一概に平均がこれだ、と言い切ることはできません

またGPAの取り扱いでは、明治大学では1.8を進級の要件、九州大学では2.0を卒業の要件としています。大学によって取り扱いが異なり、GPA制度があっても成績証明書に記載しないなどさまざまです。

就活生に聞いた! みんなのGPA

GPAの平均は学部内では出すことができるもので、より全体的な平均は出すことができないものであるということを説明しました。しかし、大まかな目安でも知っておきたいと考えている方もいるかもしれません。

そこで、今回就活生の皆さんに最新のGPAについて聞いてみたので、ぜひ自身のGPAと見比べるなど、参考にしてみてください。

みんなのGPA

集まった回答は2.4以上のスコアに集中しており、特に2.9~3.3が多いという結果となりました。大学も異なれば学年も異なる多くの就活生の皆さんの回答結果であり、GPAの平均という点に関しては、まったく正確なものとは言えないでしょう。

しかし、ぜひ自身のGPAがみんなの回答よりも低かった場合は、もっと学業に注力してGPAを上げたいと感じるきっかけにしてみてください。

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就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

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企業がGPAを重視する2つの理由

企業がGPAを重視する2つの理由

それでは、GPAを重視する企業の意図について紐解いていきます。企業がなぜGPAを重視するのかというと、その人の本質と将来性を知りたいからです。大学生は、何かを専攻し研究する立場といえます。大学で得た学びは、大切な財産となるでしょう。

しかし、学業に真面目に取り組んでいない学生は、企業にとって好ましい人材とはいえません。GPAの数値は、大学でいかに勉学に励んだのかを判断することに適しています。

企業がGPAを選考の重要な判断材料として重宝する理由は、大学で学業に励まなかった人を判別することに特化しているからなのです。

学業に対する取り組み方を知りたい

企業は、就活生の学業に対する取り組み方を知りたいと考えています。GPAが高い人物は、学業に専念してきた度合が高いと判断でき、成績が優秀であるという証明にもなります

求人に応募してきた就活生のうち、GPAが高い数値と低い数値の就活生がいた場合、もちろん高い数値の就活生の方が印象がいいでしょう。

GPAの数値をひとつの採用基準として定め、優秀な人材を効率よく選定しているのです。GPAを重視している企業では、GPAの数値は選考に有利なアピール材料になります。

あわせてゼミでの研究内容をアピールしたい場合はこちらの記事を参考にしてみてください。

さまざまな状況での就活生の行動が知りたい

企業はGPAを見ることで、さまざまな状況での就活生の行動が知れると考えられています。学業以外のさまざまな状況というと、体育や美術、教養科目、ボランティア科目などが当たります。

いわゆる勉強以外の科目内容で、創作性が求められることや外部活動のことを指します。大学は、研究や勉強だけが履修科目ではありません。

グループワークやインターンシップ、教養を養う科目もあり、履修が必須となっている場合も多いです。GPAのデータからは、学業以外の科目にも積極的に十分に取り組んでいたかどうかも読み取ることができます

ただ単に勉学が得意な人材よりも、他の科目にも積極的に参加して、外部とも連携しながら物事を進める人を評価する企業は多いです。

学生時代に頑張ったことの探し方についてはこちらの記事を参考にしてみてください。

就活生に聞いた! GPAを聞かれた企業の特徴

GPAを聞かれた企業の特徴

GPAを選考で聞く企業は現状多くありませんが、実際にはどのような企業で聞かれることが多いのか気になる方も多いはず。そこで、今回はGPAを聞かれた就活生の皆さんに、どんな企業で聞かれたのかを調査しました。

銀行・金融業界で聞かれた就活生が多数

集まった回答のうち19.5%と、GPAを聞く企業として最も高い割合だったのが、銀行や金融系の企業でした。金融系のなかでも、下記のような企業で聞かれたという回答が集まりました。

銀行は昔から人気が根強く、毎年多くの応募者が殺到します。特に銀行はいわゆる「お堅い」職業とされ、GPAから読み取れる学業に対する取り組みから勤勉さ、真面目さを評価しようという狙いが考えられます

専門分野・研究職の企業で聞かれたという回答も散見

集まったうちの17.1%と銀行・金融に次いで多かったのが、専門技術職・研究職の選考でGPAを聞かれたという回答でした。具体的には下記のような企業で聞かれたという回答が集まりました。

学生時代の研究がそのまま仕事に直結するような研究職などの選考をする企業では、GPAを聞くことが多いようです。GPAを聞かれた回答者も大学院生や薬学部生などがほとんどでした。

専門領域の研究の取り組み方を知るためにGPAが使われるため、研究・専攻内容に関係ある企業に応募されるときはGPAも聞かれる可能性が高いと、心構えをしておくとよいでしょう。

GPAの今後

欧米で採用基準となっているGPAは、日本でも徐々に影響力を増していく可能性があります。これまでの企業は、採用試験に向けて「人間力を評価します」というメッセージを送ってきました。

しかし大手企業になると、毎年1万人以上も応募があり、面接する人物をふるいに掛けるために、SPIなどの試験を実施するところも多いです。

これは学生の大事な時間を試験対策に費やすため、一方で問題視されていました。GPAは、学生時代の熱心さを示す指標でもあります。

そのため大手企業や総合商社など中心となって、応募にあたってGPAの最低ラインを設定するというスタンスが増えていくことが考えられます

GPAが低い場合の対処法

欧米の大学と違って日本ではGPAについて、詳しく理解している方は少ないでしょう。もし1年次にGPAが1.3程度で低いと自覚したのなら、まだ挽回の機会は十分にあります。

たとえば出席率を重視する科目を履修したり、得意な分野の科目を取ったりと工夫することができます。ここに挙げたのは一例ですが、とにかく低い成績を取らないようにするのが第一です。

学校によっては履修科目を取り消す制度があるかもしれません。学生課で問い合わせてみましょう。3年次以降は高い成績をキープすることもですが、勉強以外のところでどのような活動をしてきたかをアピールする練習をしておくといいでしょう。

自己PRの練習にもなりますし、GPA重視の外資系企業でも特異的な活動実績があれば選考に進める可能性があります。

理由を説明できるようにしておく

GPAが低い場合、その理由を説明できるようにしておきましょう。何も説明ができないと、学業を疎かにしただらしない人物であると思われかねません。

GPAが低いというだけで印象が悪くなる可能性はありますが、学業に集中できなかった理由をきちんと述べることで、マイナスポイントをある程度カバーすることができます

たとえば「大学生活は部活動に心身ともに捧げ努力してきた」「企業の長期インターンシップに参加していて、出席が十分にできない科目があった」というような理由であればポジティブな内容となり、企業には悪い印象にはなりにくいでしょう。

学業以外の活動にも積極的に参加し、スキルアップに励む人だと思わせることができるでしょう。

学業以外に力を入れたことを伝える

自身のGPAが低いからといって、学業の評価をマイナスに捉える必要はありません。なぜなら、就職活動で重視されるのは学業の功績だけではないからです。

学業以外に頑張ってきたことや、その人の人柄も大事な選考要素になります。以下の例文のように、自分の非を認めた後に学業の他に力を入れたエピソードを説明することで、GPAが低くても学業以外で身につけたスキルをプラスにアピールすることができます

部活動についてアピールしたい場合はこちらの記事を参考にしてみてください。

例文

資格取得のために夜間の専門学校に通っていました。睡眠時間が短くなり、良好な健康状態で授業に出席することが厳しい状態が続きました。体調管理が十分にできない未熟さもありましたが、継続して勉強に励み、今年無事に資格を取得しました。

コロナ自粛中に、自己分析をやり直そう

コロナウイルスで就活も自粛の傾向になり、選考が進まず、不安になっていませんか?

そんな時は、自己分析ツール「My analytics」を活用して、自己分析をやり直しておきましょう。

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GPAもアピールポイントにして選考を有利に進めよう

GPAを始めとする成績重視の傾向は今後広がりを見せる可能性があります。グローバル化によるダイバーシティの進行、学生の貴重な時間を就職対策で費やさないため、企業が本当に優秀な学生を採用するためなど理由はさまざまです。

採用に関しても単なる参考データとしてではなく、応募の最低ラインとして設定する企業もますます増えていくことでしょう。

GPAは、大学生活をいかに有意義に過ごしてきたかの指標になります。高いGPAを取ることは希望する企業の数も多くなり、就職活動も有利に進めることができるでしょう

今後重要視される可能性があるため、出席、レポートの提出、試験にしっかりと取り組み、高いGPAをキープする必要があります。

GPAに関する調査

  • 調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
  • 調査日:2022年8月17日~22日
  • 調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
  • 調査対象者:23卒・24卒の就活会議会員の153人

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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