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【専門学校は就職するのに有利?】メリットとデメリットをご紹介
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目次
専門学校からの就職率は高い
美術系や技術系、あるいは美容や調理、看護など、「専門学校」は特定の分野に特化したイメージを強く持たれています。そのイメージから、就職活動の際にはそれぞれの分野で有利に働くと思う方が多いです。実際に多くの専門学校では卒業生の就職率を公開しており、それらの数字は比較的高い数値になっています。
専門学校で学ぶ内容は学校・分野によってさまざまで、座学も実技もあります。全体的には知識だけでなく、より専門的、実践的な「職業訓練」に近い内容を取り入れているのが特徴です。
そのため、入社して早い段階で戦力となることが評価され、就職活動で有利に働きます。また、学校側も将来を見据えた学生を取り込むために、「高い就職率」を目玉として紹介します。数字としてわかりやすく将来への安心感を得ることができ、すでに自分の進みたい分野が定まっている人には有効な選択肢とわかりやすいからです。
そういったことから専門学校は就職に強いイメージが強く、事実就職率も高いです。
この記事では、専門学校からの就職は大学に比べどう違うのか、また、専門学校ならではの就活でのメリット・デメリットについて解説します。
専門学校卒と大卒の就職活動はどう違うのか
大学生や大学院生と比べ専門学校の学生は、学んできた内容や就職先だけでなく、就職活動の内容も異なります。就職活動のやり方や方向性、企業選びのポイントなども大きく変わってきます。専門学校を卒業する学生にとって、他の大学生と異なる点はメリットでありデメリットとも捉えられます。
「就職先の探し方」は就職活動において重要です。大学生に対してどのような違いがあるのか、専門学生は理解したうえで就活に取り組む必要があります。
大卒の就活は自ら就職先を探して選考を受ける
大学の就活生の多くは、就職先となる企業を自分で探します。
「マイナビ」や「リクナビ」等の就活サイトに登録したり、合同説明会やインターンシップに参加したりし、企業の情報を自分で収集します。大学や学部によっては企業側からオファーが来ることもありますがそれはごく少数で、基本的には自力で就職先を探します。
企業の情報を集めるのは大変ですが、今はインターネットなどから情報を得ることができ、就活サイトなどのメディアも充実しています。自分の興味のある分野や企業について深く調べ、吟味して企業を選ぶことができるのは、自分で就職先を探す「大学の就活生」の特徴です。
専門学校卒の就活は学校にきた求人から選ぶ場合が多い
専門学校の就活生は、学校側に寄せられる企業の求人から就職先を選びます。
専門学校ではその名の通り、特定の分野に特化した教育を受けることができます。工学系の技術職や調理師、美容師など、専門知識や資格を有する「即戦力」として、それぞれの現場で重宝される人材です。
そのため、関連する分野の業界からの評価が高く、企業側から学校に人材を求めて求人情報を送ります。企業側から「ぜひうちに就職してほしい」と求められるのは「専門学校の就活生」の特徴です。
しかし、これは「学校に寄せられた求人の中で選ばなくてはいけない」ともいえます。自分で独自に企業を調べて応募することも可能ですが、相応の労力やスキルが必要になります。
その場合は就活サイトや、就活生を情報収集から就職まで手厚くサポートしてくれる就職支援センターを利用する方法があります。専門学校に入学する学生の多くはその分野に興味を持って入ってきますが、中にはそういった悩みを持つ学生がいるのも事実です。
専門学校から就職するメリット
就活で大切なのは企業探しだけではありません。自分は将来何がしたいか、学んできたことをどう仕事に活かせるか、そういった就職するにおいての価値観も重要です。
そういった価値観を持って就活に取り組むとき、専門学校から就職するうえでどのようなメリットがあるかを詳しく解説します。
専門知識や資格を活かした業界に進める
前述した通り、専門学校では特定の分野に特化した教育を受けることができます。場合によっては授業を受ける中で資格を取得できたり、資格の取得そのものが単位認定や卒業認定に必要な場合もあります。こうして得た知識や資格は、就活で大きく役立ちます。
業界によっては、資格がなくてはその職に就けない職業もあり「資格取得済み」の就活生はその業界では非常に重宝されます。
専門知識の全くない新入社員にイチから教育をするには時間も費用もかかり、企業側にとって負担が大きいです。
そのため、専門学校の就活生はそれぞれの分野の業界から高く評価され、就活を優位に進められる可能性が高いです。
業界とのコネクションがある
専門学校やそこに所属する教師や講師は、その業界の企業との間に独自のコネクションを持っていることが多いです。自分の以前の職場、元同期の所属する企業、友人の経営する店舗、あるいは生徒の職場体験先など、「業界関係者」であるからこそのコネクションを持っています。
そこから独自に得られる情報は特別で、就活サイトなどには載っていない求人や、企業のより詳しい情報などを得られる可能性が高いです。
また、専門学校では分野によっては競技会などに参加したり、実務研修をおこなったりして自分の実力を客観的に評価してもらえる機会があります。例えば、服飾系や美容系学校のコンテストだったり、看護学校の病院実習や、技術系の学校のプログラミング等の大会が当てはまります。
そういった場はその業界の企業も注目するため、結果を出せば信頼される評価材料になり、就活での大きな武器になります。
このように企業の情報が入りやすかったり、逆に企業の目に留まりやすいのは明確なメリットと言えます。
即戦力としてのアピールができる
専門学校ではより実践的な内容を学ぶことが多く、カリキュラムの中で実技試験や実地訓練などをおこなうことも珍しくはありません。そのため、就活の場ではすぐに現場で通用する「即戦力」としての能力や経験を強くアピールすることができます。
日本の多くの企業は自社とのマッチを見て志望者を採用するため、新卒の新入社員が即戦力になるとはあまり考えていません。だからこそ、一斉に採用して一斉に新入社員研修をおこない、将来のための投資として、時間をかけて教育していきます。
そんな中で即戦力としてのアピールができると、それだけで他の就活生よりも優位に立てます。また、企業によっては即戦力として通常の新卒とは別の枠で採用してくれるところもあり、その場合は比較的に採用されやすいです。
専門学校で学んできた技術や経験は、企業からの評価を高めます。
別の記事で、専門学校出身の自己PRについて解説しています。せっかくの能力もアピールできなければ意味がないため、自己PRを仕上げることは就活の成功につながります。
学校や担任のサポートが手厚い
専門学校では一般的な大学とは異なり、高校のようなクラス担任制をとっているところが多いです。そのため、学校単位での基礎的な就活指導、そしてクラス単位での個々人に対応した就活指導と、この両方を受けることができるのが専門学校の大きな強みといえます。
大学にもゼミや研究室といった数人単位での指導体系が存在しますが、ゼミや研究室で指導してくれる「教授」は学校の先生とは異なり、どちらかというと「学者」です。中には専門分野の企業や研究所へ紹介をしてくれる教授もいますが、就活に関しては基本的に学生主導の場合がほとんどです。
対して、専門学校では日頃から接している担任が就活の相談にも乗ってくれるため、細やかな指導もして貰えて非常に心強く感じます。
業界内での転職がしやすい
前述した通り、専門学校で学ぶのは専門的な知識や技術であり、何かしらの資格を取得できることもあります。そのため、身についた技術と経験さえあれば、業界内で別の企業に転職しやすいというメリットがあります。
例えば美容師や看護師などは、資格と経験があれば再就職はさほど難しくありませんし、日本全国どこへいっても需要があります。転職に限らず、結婚や出産を機に一度退職や休職をした人も、職場復帰や再就職の際に資格と経験は大きな武器になります。
年功序列や終身雇用が当たり前ではなくなってきた今、より良い職場を求めて転職をする人は珍しくありません。専門学校で得た技術や経験、資格を活かせば、業界内での転職がしやすいです。
あなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活は、自分の強みを活かせる職場を見つけることが大事ですが、どの職業が本当に自分に合っているのか迷うことはないでしょうか…?
そんなときは、「適職診断」を活用してください。
自分の性格や適性を客観的に理解し、自分に合った職業と合わない職業を特定できます。
志望する職業と自分の相性をチェックして、自分らしく働ける環境を見つけましょう。
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専門学校から就職するデメリット
ここまでで、専門学校から就職する際のメリットや専門学校ならではの強みを紹介しました。
一見すると、専門性と技術力の高さで就職先には不自由しなさそうに感じます。しかし、デメリットも存在することを知っておかなければなりません。専門学校から就職する際は、デメリットや注意点なども把握しておく必要があります。
専門分野と関係のない業界に進みにくい
専門学校を卒業したにもかかわらず、そこで学んだ分野とは全く関係のない業界へ進むのは難しいです。例えば、調理関連の専門学校からメーカーの事務職を希望したり、電子工学について学んだのに介護職を希望したりすると、面接官も疑問に思います。
「夢や目標のために専門学校で学んできたのに、あっさり違う道に流れてしまう」と面接官は思い、「飽きっぽい」「意思が弱い」「忍耐力が足りない」というマイナスイメージを持たれる可能性が高いです。
もちろん、専門学校で学んだ分野以外のことに興味を持つことも、他の業界に就職することも悪いことではなく、不可能でもありません。ただ、企業側から疑問を持たれる可能性が高いため、「異なる業界を選んだ理由」を明確に説明できるようにする必要があります。
採用条件が「大学卒業以上」の企業もある
有名企業や大企業とされる企業のいくつか、あるいは中小企業であっても、採用条件のひとつとして「大学卒業以上」と記載していることがあります。もしくは、採用条件として明記はされていなくとも、書類審査などで学歴による足切りをおこなう企業も珍しくはありません。
人の価値は学歴が全てではありませんが、数百人もの就活生全員の能力や人となりを見比べるのは、現実的に不可能なのです。そこで、ひとつの指標として「学歴」によるふるい分けがおこなわれることもあります。
とはいえ、学歴を採用条件に指定しない企業もあります。若干は企業の選択肢が狭まるとはいえ、学んだ専門知識を評価してくれる企業は多いため、その中で自分に合った企業を選ぶことが重要です。
異なる業界に転職しづらい
前述した通り、専門学校ではそれぞれの分野に特化した教育を受けられます。そして、その専門性がかえって足枷になることもあります。関連性のない職種や業種に転職しようとすると、疑問を投げかけられるのは避けられません。
例えば、美容師として働いていた人が銀行に転職しようとしたなら、前職と関連がないことに疑問を持たれるでしょう。ハローワークや転職アドバイザーなどを頼った場合は、前職の経験が活かせる職場にした方がいいとアドバイスされることもあります。
それは、今まで得てきた資格や経験なのだから活かさないともったいない、という親切心でもあり、全く違う業種に馴染めるのだろうかという不安感でもあります。転職自体が難しいわけではありませんが、専門性の高さ故に「なぜ他の業界に?」と疑問を持たれてしまうため、それ相応の理由が必要になります。
専門学校からの就職を成功させるには
専門学校は、就職に関してメリットとデメリットの両方があります。場合によっては就職に失敗することもあるため、成功させるには取り組み方を工夫しなければなりません。メリットを最大限に活かし、デメリットをできるだけ小さくすることが、専門学校からの就職を成功させるのに重要です。
就職の成功にはどのような工夫が必要なのかを知り、希望する仕事への就職を果たしましょう。
明確な目標を持つ
まずは明確な目標を持ち、それに合わせて志望先を選定していくことが大切です。
自分の得た専門性を活かすためにどのような仕事をしたいかだけでなく、5年後や10年後を考えたときに、どのような自分でいたいか将来像を考えましょう。そうすれば、そのためにどような企業に入社すればいいか、どんな職種に就けばいいかが見えてきます。
そのためにも、自分の強みが何なのかを自己分析で洗い出しておくことが大切です。こちらの記事で自己分析の方法について詳しく解説してあるため、併せて読んで参考にしてください。
専門学校で取得できる資格をよく確認する
専門学校では資格を取得できることも多いです。どのような資格が取得できるかは専門学校や分野によって異なりますが、有資格者のほうが就職時に有利になることは確かです。
そのため、通っている学校ではどのような資格が取得できるのかを把握しておき、必要に感じたものは勉強・取得しましょう。資格はその分野での実力の証明になり、志望している業界に関する資格を持っていれば、それだけで有利に働きます。
もちろんどれも簡単にはとれないため、興味があるもの、自分に必要なものに限定して取得を目指し、そこからどのような仕事に繋がるかも考えておきましょう。
卒業生がどのような企業に就職しているか知る
どのような就職先が選択肢になるのか知るためには、卒業生の就職状況を確認するのがおすすめです。教務やキャリアセンターなどに問い合わせると卒業生の就職状況は確認可能であり、そこからどのような選択肢があるのかを知ることができます。
卒業生が多く就職している企業は学んだ知識を活かせる可能性が高いです。また、活躍している人や上司に卒業生がいれば出身校が同じだけで評価につながることもあります。
就職状況をみる際には、どの企業への就職が多いかだけではなく、その企業がいかなる特徴を持った企業なのかも考えておくことが大切です。就職人数が多いということは、何かしらの共通点が隠されていることが多く、それを読み取ることが選考突破に繋がる場合もあります。
また、数が少ない就職先に目を向けることで見えてくることもあるため、卒業生がどのような企業を選んだのかを知って就職先選びにつなげましょう。
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専門学校からの就職は専門性が武器にも足枷にもなり得る
専門学校から就職をする際には、その専門性を武器に専門職に応募したり、即戦力としてアピールしたりすることができます。
また、就活の際には学校と担任との両方からサポートを受けることができ、場合によっては企業側からオファーが来ることもあります。これらは、就活をする上では大きなメリットになります。
しかし、その専門性がかえって足枷になってしまうこともあります。他の業界への就職や転職を望むと、高確率で周囲からは「なぜ?」「せっかく○○を目指していたのに」といった疑問を投げかけられることが多いです。
専門性の高さ故に就職先の幅が狭まる可能性もあるため、その点はデメリットになるかも知れないことを頭に入れておく必要があります。
専門学生の就活は、その特徴を理解したうえで臨むことが重要です。将来を見据え、自分に合った道を選びましょう。