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【一度落ちた会社に再応募はできる?】可能なパターンや注意点

一度落ちた会社でも再応募は可能?

内定の獲得は非常に難しく、企業の知名度や規模に関係なく、就職を決めるのは簡単なことではありません。そのため、どれだけで志望度が高いとしても落ちてしまうことはあり、場合によっては熱心に対策をしてきた第一志望で不合格になることもあるでしょう。

第一志望で落ちてしまった場合は、すぐに気持ちを切り替えて別の可能性を探ることが大切ですが、上手く切り替えができない人も少なくありません。一度落ちた会社でも、もう一度チャレンジできないかと考え、再応募したいという人は多いでしょう。

問題は現実的に再応募が可能なのかです。一度落ちた会社でも再応募は可能なのか、可能な場合はどのように選考を攻略するのか、挽回策を考えていきましょう。

一度落ちた会社でも再応募できる場合が多い

結論からいえば、一度落ちた会社でも再応募できる場合は多いです。企業は年間を通して募集をしていることが多く、新卒の期間で考えても2回、3回とチャレンジできることはあります。

ただし、あくまで再応募できる場合が多いだけに過ぎず、確実に再応募が可能なわけではありません。企業によっては早々に募集を締め切り、最初に実施した選考だけで内定者を確定させることもあります。企業によって対応は異なりますが、可能性がゼロではないことは覚えておきましょう。

募集があるならできる

一度落ちた会社に再応募する際の条件は、まずは募集があることです。企業が募集を出していない以上応募することはできず、再応募も叶いません。直接企業に掛け合って働けないか相談するという手もありますが、募集が出ていないなら本当にこれ以上の採用は不要であり、迷惑がかかることも多いです。

もし今後空きが出て再応募が可能な状況になったとしても、過去に迷惑をかけて印象が悪くなっていると、その時の選考に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。募集が出ていないならその時点で諦めるか、留年して再チャレンジする、あるいは既卒として再応募を狙うしかありません。

募集があるという大前提は絶対にクリアしなければならず、まずはチャンスが残っているのかの確認が必要です。

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再応募を認めない企業もある

再応募の絶対条件は募集があることですが、募集がある=再応募可能と決まったわけではありません。企業によっては募集時に条件を付けることがあり、再応募者を認めないケースもあります。

特に新卒だと春と夏、秋と冬のように段階に分けて複数回選考をおこなうことが多く、企業はそれぞれで違う就活生をみたいと考えています。そのため、以前に選考を受けたものは対象外として、初めて応募する人だけを対象に選考をおこなうケースも少なくありません。

もちろん、再応募を制限する企業ばかりではなく、これまでの選考の参加履歴に関係なく、誰でも応募できるようにする企業もあります。募集を見つけた後は、応募条件による制限がないか確認が必要であり、そこからが再応募のスタートです。

再応募できても受かるとは限らない

同じ会社に何度も応募することで、企業への就職熱意の強さが伝わり、2回目以降の選考では有利に働くのではないかと思う人もいるでしょう。確かに何度も選考を受けることで面接官に覚えてもらいやすくはなりますが、だからといって確実に受かるわけではありません。

選考ではただ目立って覚えてもらえるならよいわけではなく、そこでしっかり自身の魅力や企業にとっての採用メリットを伝えることが大切です。ただ顔を覚えてもらっているだけではプラスの評価には繋がらず、何度も不合格になってしまう可能性があります。

記憶に残っていると選考時の評価に何らかの影響を及ぼすことはありますが、それが確実にプラスに働くとは限らないため注意が必要です。

一度落ちた会社に再応募する際の注意点3つ

再応募が可能だと希望が繋がるため、就活に臨むモチベーションも高められるでしょう。第一志望ならなおさら気合いが入りますが、再応募の場合は初回応募の時とは違ったポイントを意識して、選考に臨まなければなりません。

初めて応募する場合と再応募では勝手が違っていることも多く、選考での注意点も異なります。再応募で失敗しないためにも、注意点を正しく理解して、少しでも高評価の獲得を目指しましょう。

①同じやり方ではまた落ちてしまう可能性が高い

再応募の際には、前回とまったく同じやり方で選考に臨むのはNGです。同じアピール内容や話し方、その他マナーなどを実践すると、前回と同様の評価を付けられ、また不合格になる可能性が高いです。

そもそも一度不合格になったやり方では高評価を得るのは難しく、前回から進歩がないと判断され、さらにマイナス評価になってしまうこともあります。もちろん、担当の面接官の違いによっては同じことをやっても評価が変わることはありますが、一度不合格になっているやり方では失敗する可能性が高いです。

再応募だと選考の経験がある分、余裕を持って臨みやすいですが、それが油断に繋がりやすいことも事実です。油断して同じやり方で、同じミスを繰り返すことは多いため、やり方を改めて臨みましょう。

②なぜ落ちたか考えることが大切

一度落ちたということは、それなりの理由があるはずです。企業は理由なく不合格にするということはないため、前回何がダメだったのかを反省して、再応募時に活かすことが大切です。選考で分かりやすい失敗をしたなら反省もしやすいですが、細かいミスが積み重なってマイナス評価になっている場合は気づきづらいため注意しなければなりません。

特に無意識のうちにやってしまっていること、何気ない行動は自分では間違っているとすら気づかないことも多いです。再応募するなら面接での様子を詳細まで思い出し、客観視して反省点を見つけることが大切です。なぜ落ちたかをしっかり考えずに臨んでしまうと、同じ失敗をして、また不合格になる可能性が高いため注意しましょう。

③相性によってどうしようもないこともある

再応募で内定を獲得するには、しっかり対策をしてから選考に臨むことが大切です。念入りな対策によって合格率は高められますが、どれだけやっても100%受かるということはありません。特に相性が悪い場合は注意が必要であり、根本的にその企業に合わないために不合格になっているということもあります。

相性が悪くて不合格になっているなら、どれだけ対策しても空振りに終わることが多いです。企業と就活生の双方にとって、相性の良し悪しは仕事をする上では非常に重要です。どれだけ志望度が高くても、相性が悪い企業に就職すると、仕事を初めてから困ったり、不満を抱えたりすることも少なくありません。再応募するなら、相性という根本的な部分での問題はないか、しっかり考えておくことが大切です。

再応募に挑戦するときの注意点については、こちらの記事で詳しく解説しています。

一度落ちた会社に再応募して合格するには

一度落ちているということは、企業との相性が悪かったり、評価を下げられる点をみつけられたりしているということです。つまり、初回の応募以上に選考の難易度は高いといえ、内定を獲得するのは簡単なことではありません。ただし、絶対に合格できないわけではなく、再応募だからこその強みを活かしてスムーズに内定を獲得できるケースもあります。

一度落ちた会社に再応募して内定を獲得するには何が必要なのか、すべきことを把握して念入りな対策を練りましょう。

念入りな情報収集をする

再応募で合格を目指すには、一から情報収集をやり直し、企業や業界についての知識を深掘りすることが大切です。前回の応募時に業界・企業研究をやっていたとしても、再応募時には情報が古くなっている可能性もあるため、最新のものに更新しておかなければなりません。

また、不合格になったということは、そもそも情報量が足りていなかった可能性もあります。業界の現状やトレンド、課題、志望先の位置づけ、競合他社との違い、企業ならではの取り組みといった、幅広い観点から情報を集めることが大切です。

この時企業が求める人材像についても深掘りして、自分に合っているか、どのようなことならアピールできそうかも考えておきましょう。

その企業でなければならない理由を伝える

選考を勝ち抜くには就職意欲の高さを示すことが大切であり、明確な言葉にして熱意を伝えることが大切です。何度も応募していることで熱意は伝わりますが、見ようによってはただ頑固になっているだけにも思えます。

再応募するという行動だけでは熱意のアピールとしては不十分なため、なぜ再応募するのか、他の企業ではダメな理由は何かを細かく伝えましょう。他の企業ではダメで、該当企業でなければならないということを強く伝えると、就職意欲の高さがアピールできます。

ここまできて初めて、再応募するという姿勢も評価されやすくなります。再応募による熱意が評価されるかどうかは、選考でのアピールにかかっているため、いかに明確な志望動機を伝えられるかが合否を左右するカギです。

同じ会社の別の部署に応募する

一度落ちた会社にもう一度挑戦したい時には、別の部署に応募する方法もあります。同じ会社でも違う部署なら、すぐに再応募することが可能です。募集している部署が違うと、求められるスキルや人材も異なります。採用担当者も部署によって異なり、チェックするポイントも変わってくるでしょう。

実際に、先輩方の中には一度落ちた会社でも、違う部署へ応募したら合格となった例もあります。部署や職種にこだわりがあるなら難しいかもしれませんが、企業自体に魅力を感じていて、ここで働きたいという思いがあるなら、別の部署で再応募してみるのもよいでしょう。

しかし、違う部署だとしても落ちた理由によっては同じ結果になることも十分に考えられます。企業の考えや求める人物をもう一度確認してみましょう。

必要なスキルを身に付ける

落ちてしまった理由がスキル不足だった場合には、必要なスキルを身に付けて再応募してみましょう。特に、専門職や専門的な知識が求められる職種の場合、能力不足が不合格の原因となっている可能性が高くなります。

応募の条件として掲げられている資格はもちろん、それ以外にも業務上不可欠なスキルなどがあるはずです。「資格所有者は優遇」などと記載されていないかどうか、採用情報を確認してみましょう。

資格を持っていても実務経験が足りないと採用されないケースもあるため、そのような場合は実務をおこない経験を積むことが大切です。再応募をする際に「この会社で働きたいと思ってスキルを身に付けた」と言えば、熱意をアピールすることもできます。

適職診断を試してください。

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本当にその企業に入社したいのかもう一度考える

再応募する際には、本当にその会社に入社して働きたいのか、もう一度考えてみましょう。同じ職種なら、違う企業で働くことも可能ですが、なぜ再応募してまでその会社で働きたいと思うのか、自分自身に問いかけてみてください。自分の考えをもう一度整理することで、志望動機がさらに明確になるはずです。

再応募では、一度落ちたけどやはりこの会社で働きたいという熱意を伝えることが大切です。志望動機や自己PRとは別に「なぜ再応募をしたのか」の理由を伝え、入社したい思いを表現しましょう。担当者もどうしても企業へ入社したいといわれれば、悪い印象を持つことはありません。履歴書などの書類を送る際に添え状を同封し、そこで自分の気持ちを伝えてみるのもよいでしょう。

内定辞退後の再応募については、こちらの記事で詳しく解説しています。

一度落ちた企業でも再応募して就職できる可能性はある

どうしても就職したい企業があり、不合格になってしまったなら再応募できないかチャンスを探ることが大切です。募集が出ていて、かつ応募に制限がないなら、一度落ちた会社でも再応募は可能です。

ただし、再応募はできても、確実に受かるという見込みはなく、むしろ前回と同じ失敗をして不合格になる人は少なくありません。一度落ちたということは、不合格になるだけの何らかの理由を抱えていたということです。これを解決しない限り、何度チャレンジしても内定を獲得するのは難しいといえるでしょう。

落ちることには必ず原因があり、その原因に合わせた対処法を講じる必要があります。なぜ落ちたのかよく反省してからもう一度挑戦し、再応募から内定の獲得を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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