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採用試験で実施されるWEBテストTALとは?
履歴書やエントリーシートの郵送から就活はスタートします。書類の提出を通過後にも、筆記試験やグループワーク、面接など、企業によって様々な選考課程が用意されています。採用試験というものは、学生にとって、将来を決定づけるとても大切なものです。そのため、徹底的な準備をして挑みたい、というのは誰でも同じでしょう。
最近では、WEB適性検査TALを導入する企業が増えています。まだまだ情報量が少ないTALについて、目的や内容などの検査概要をまずは確認しておきましょう。その上で、しっかり対策を練ることで、他の就活生より一歩先を行くことができます。この記事では、TALについての詳細を余すところなくお伝えします。
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TALの検査目的とは?
就活シーズンになると、多くの学生がたくさんの企業の採用にエントリーします。そのため、企業には一度に多くの学生の応募が集まり、人気の企業では数百倍の倍率になることも珍しくありません。
採用試験に向けて、当然それぞれの学生が入念な対策を練るものです。多くの優秀な学生の中から、熱意や能力が高い学生を見抜き採用することは、企業にとっても大きな課題です。WEB適性検査TALというのは、脳科学・統計学系適正検査であり、企業に合わない人物を見つけ出すことを目的としている検査です。
TALの検査内容
採用試験では、SPIなどの筆記試験やこれまでの経歴をもとに、企業側は個々の学生の能力を見極めようとしています。さらに、面接などの対人形式の試験では、その企業に向いているか、という適正を見られていることが多い傾向があります。
しかし、適正というのは簡単に見抜くことが難しく、平均14%の割合で不適正者が存在するとされています。その不適正者を見つけることがTALの目的で、具体的には質問回答形式と図形貼付形式の2種類のテストで構成されています。全体を通しても20分ほどの短い時間で終わるというのが、TALの特徴のひとつといえるでしょう。
質問形式
不適正者を的確に見抜くためには、学生それぞれが本来持っている思考や能力を見ることができなければ意味がありません。就活に向けて、学生は様々な対策を練り、どうにか試験を通りやすいように特別な回答を準備します。いわば、自分なりの答えよりも、採用試験に向けた答えを用意してしまうため、企業にとってはどうしても本来の姿が見えにくいという課題が残ります。
そのため、TALという検査は、わざと出題意図を読み取りにくくしている内容の質問を出題するのが特徴です。質問に対して7つの選択肢から、2つ、もしくは1つを選ぶ形式になっています。対策が練りにくいことで、企業にとっては、より本質が見えやすくなるというメリットがあります。
図形貼付形式
図形貼付形式の項目では、与えられたお題に沿って、10〜15個の図形を枠内に貼付けすることが求められます。空間の認識力をテストするようなものではないので、パズルなどのイメージとは異なります。たとえばお題は「自分の将来の姿」や、「仕事と私」などといった抽象的なものになります。
すでにご説明したように、TALというのは能力ではなく適正を見ることに重点が置かれているため、芸術性などではなく、図形を使用した心理テストのように、精神の安定性などを見られていることが想定できます。
TALに対策はあるのか?
出題の意図が読み取りにくいということは、学生側にとっては「正解」が見えにくいというデメリットがあります。TALを通して調べることができるのは、コミュニケーション応力や向上心、ストレス体制などがあげられます。
このような内容には、正解、というものはありません。しかし、もちろんどんな試験もしっかり突破していきたいというのが試験を受ける側の本音です。では、具体的にTALの対策というのはどのようにたてれば良いのでしょうか?
TALに対策法はない
結論からお伝えすると、TALは脳科学・統計学系検査のため、特別な対策をたてることはできません。心理テストに正解や間違いがない、というのと同じことです。特に、企業によって求めている人材や適正は異なるため、一律で「こう回答すれば良い」という答えは存在しません。
一概にはいえませんが、TALはその人がどういう人か、ということを見るためのひとつの材料でしかなく、その他の筆記試験や面接の内容などと併せて、あくまでも参考にする、ということが多いようです。しかし、もちろん対策がないからといって、適当に回答すれば良いというわけでもありません。たとえば質問回答形式の項目では、その質問によって自分ならどんなことを判断するのか、ということをイメージしてみてください。TALで判断できることは、人間力を始めとして、コミュニケーション能力やストレス耐性、責任感、積極性、協調性、行動力、向上心などです。
どんなことを判断するのかイメージした上で、責任感がある人ならどの回答を選ぶのか、向上心がある人ならどんな回答をするのか、と想像力を膨らませ、回答を選ぶようにしましょう。
素直に回答することが一番の対策
自己PRや志望動機といった内容の対策では、他の学生と同じような回答にならないように、自分自身だからこそ伝えられる強みや長所を伝えることが大切と考えられています。しかし、TALはすでにお伝えしたように、能力や芸術性を計るための試験ではありません。
そのため、奇をてらったり、変に勘ぐりすぎて本来の自分の考えではない回答をするよりも、素直に感じたままの回答をする方が良いでしょう。適正という考え方の中には、人間性や協調性というものも含まれます。あまり奇をてらった回答になると、かえって個性が強すぎるという結果が出ることが想定できます。また、TALの検査結果と面接でのギャップがですぎる、というのもあまり良いことではありません。
面接での回答のほとんどが面接用に準備されたもので、自分自身の考えによるものではないと判断されかねないからです。TALと面接でのギャップが大きくならないようにするためには、面接の対策などでも自分の考えと異なりすぎることを準備するのではなく、あくまでも自分自身の経験や考えに基づいて色付けしていくことが大切です。
TALの検査における注意点2つ
TALの検査そのものに正解はないといえど、検査を受けるにあたってやらない方が良いこと、検査の特性上注意すべきことを理解しておくのは重要です。特に注意したいのは、操作方法です。
質問に対する回答に正解はないものですが、操作を間違ってしまって自分の考えとは異なる結果になってしまう、というのはせめて避けたい状況です。あらかじめ知っていたら、もっと慎重に検査を受けたのに、と後悔しないために、以下の注意点は頭に入れておいてください。
注意点①質問形式
質問形式の項目では、7つの選択肢から2つ、あるいは1つの回答を選択する、ということはすでにお伝えしました。しかし、無理に2つを選ばなければいけない、というわけではありません。2つ選べないときは1つでもOKです。ここで注意したいのは、その操作方法です。
筆記試験と異なり、WEB上で行われる検査のため、操作を誤らないようにしてください。質問形式の検査では、次の質問項目に進む場合には「次へ進む」というボタンを押すのですが、このボタンを押すときは慎重に。一度「次へ進む」のボタンを押してしまうと、前の項目に戻ることはできません。与えられている回答時間はそう長くはありませんが、焦りすぎずに、自分の選択肢が十分なのかをしっかり考えてから次に進むようにしてください。
注意点②図形貼付形式
図形貼付形式の項目では、15個の図形を置くため、質問回答よりもさらにやるべきことが増えるイメージがあります。また、質問項目が抽象的なこともあり、なかなかイメージがわかないと焦る気持ちも強くなります。特に絵を画くことが苦手な人などは、緊張してしまうことが多いようです。
しかし、考えすぎて時間ばかりがすぎていく、というのはあまり良いことではありません。とはいえ、もちろん適当に置き始めるのはNGです。気をつけなければいけないのは、一度枠内に置いた図形は元の選ぶ場所へ戻すことはできないということ。ひとつひとつを考えなしに置くよりも、まずは全体の完成イメージを自分の中でなんとなく思い浮かべてから進めていきましょう。
さらに、15個目を置いた時点で自動で終了になるため、慎重に進めてください。こちらの項目では、精神の安定性を見る要素が高いと考えられるため、あまり特異なものにしないで、考えすぎずに思うままに作ってください。
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TALは特別な対策法はないため注意点を知ろう
WEB適正検査TALは、特別な対策法がない検査です。とはいえ、どんな検査内容なのか、どんな目的なのか、そしてどのように操作するのか、など全体像をイメージしておくことで、緊張を緩和したり、焦らず検査を受けることはできるはずです。現状ではTALの検査に関する情報自体がとても少ないこと、それに対して他の採用試験の項目では徹底的な準備を行うことが薦められているため、見慣れない検査が出てくるだけで緊張しすぎてしまう人も少なくありません。
しかし、正解がないということは、誤った解答が決まっているわけでもないということです。何が間違い、と決まっているわけではないので、気負いすぎず素直に回答すれば良いと考えましょう。また、対策が取れない、ということを不安に感じる人もいますが、それぞれの適正に合った職場ではないと、企業だけではなく就労する本人にも良いことではありません。
つまり、適正を見られるということは、決してマイナスなことばかりではありません。注意点はしっかりと押さえた上で、緊張しすぎずに本来の力を発揮できるように挑むのが理想的な検査です。
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