職種研究

保健師の志望動機|3つの例文とポイント・NG例を紹介

保健師について

医師や看護師が病気を治療する仕事であるのに対し、保健師の仕事は病気を予防することです。保健師には、『行政保健師』『産業保健師』『学校保健師』があり、それぞれの場所で保健指導をおこなっています。

女性の多い職業ですが、近年では男性の保健師も増加しています。保健師になるには看護師の資格を取得した上で、保健師の国家試験に合格する必要があります。

保健師の主な業務内容

保健師の業務内容は、年齢や健康状態に関わらず、すべての人々に対して保健指導をおこなうことです。具体的には、健康診断による病気の早期発見や食事指導、生活指導、感染症予防、うつ病対策、児童虐待の防止など、幅広い分野で活動しています。

保健師には大きく3つの種類があり、行政保健師は公務員として市町村の役場や保健所で勤務します。産業保健師は、企業の労働者の健康管理をおこないます。学校保健師は、学校の生徒と教師の健康管理をおこないます。

また、近年では介護施設での仕事も増えているようです。

志望動機を書く際の注意ポイント

まず前提として、健康管理の仕事をする保健師を目指す以上、自分の健康管理ができていなければ話になりません。その上で、「多くの人たちの健康維持に貢献したい」という気持ちを伝えることが大事です。

伝える際には、ただ「貢献したい」というのではなく、「なぜ貢献したいのか」「保健師になって具体的に何がしたいのか」を明確にアピールしなければなりません。

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保健師の志望動機NG例

まずは、保健師の志望動機として悪い例文をみていきます。

NG例

私が保健師を志望した動機は、世代間の健康意識の違いに疑問を感じているからです。私の両親や祖父母は、私がほんの少し体調を崩しただけで「病院へ行け」「薬を飲め」といいます。熱が出ればすぐに冷まそうとします。
そうした誤った知識のせいで病院が混雑し、本当に治療が必要な人が迷惑を被っている現状を変えたいというのが私の目標です。

例文では、間違ったことをいっているわけではないのですが、まるで日頃の不満をぶつけるような内容になっています。誤った現状を変えたいという意欲は大事です。しかし、面接の場で他者を悪く言うような表現は控えた方がよいでしょう。同じ内容の言葉でも、前向きな表現をすることが大切です。

保健師の正しい志望動機例3選

次に、保健師の志望動機として正しい例文をみていきます。一例として参考にしてください。

志望動機の例文①

私は、こどもの頃は病気がちだったため、看護師など医療の仕事に興味を持っていました。ですが、病気になってから治療するよりも、病気を予防する方がより良いことに気付き、保健師を志望しました。
保健師になったときには、多くの人々に予防の大切さを伝えたいと思っています。そして、病気を予防することで、医療現場の負担を減らしていきたいです。

例文では、保健師を志望する理由と、保健師になったときの目標が、どちらも明確に書かれています。自分の仕事だけでなく医療現場にも貢献したいという発言は、幅広い視野を持っているとしてアピールポイントになります。

志望動機の例文②

私が保健師を志望したきっかけは、日本では年間720億円分もの薬が廃棄されているのを知って、大変なショックを受けたことでした。そして、この莫大な損失を減らすにはどうすればよいのか考えた結果が、あらかじめ病気を予防することでした。
私の目標は、保健師になって「自分の健康は自分で守るもの」という自己管理意識を広めることです。そのためには、多くの人に健康管理の方法を指導していくことが大事だと思います。

「昔は病気がちだった」など、自分自身の中に健康に関心を持った理由がない場合は、社会問題を参考にしましょう。 例文の他にも、医療・保健関係の問題は数多く存在します。その中で、自分に合った理由を探すのも有効な手段です。

志望動機の例文③

私が産業保健師を志望する理由は、仕事が原因で発生するうつ病から労働者を助けたいからです。きっかけは、私の先輩の知り合いに、長時間労働が原因でうつ病になってしまった人がいたからでした。
私が保健師になったときには、今や社会問題にまで発展しつつあるうつ病の予防に取り組みたいと思っています。そのためにも、健康管理は仕事と同じくらい大事だということを広めていきたいです。

例文には、うつ病の予防に取り組みたいという明確な目標が書かれています。社会全体の問題に目を向けている点もアピールポイントになります。きっかけについては、身近なところになければ、ニュースで知ったことでも構いません。

健康に関する社会問題を何かひとつ取り上げて、それを解決する意欲を示せばアピールになります。

まとめ

保健師の求人数は、類似職の看護師と比べ30分の1ほどしかないという非常に狭き門です。年収は看護師よりやや少ないものの、夜勤がないことや福利厚生が充実しているため、離職者が少ないことが大きな理由となっています。

そうして狭き門を通り抜けた人材なだけに、保健師には大きな期待が寄せられています。特に、今後は高齢化がいっそう進むと予想されるため、人々の健康管理がますます重要になってきます。

現場の医療に集中しなければならない医師や看護師に代わって、保健師には広い視野を持って社会を変えていこうとする意志が必要といえるのではないでしょうか。

監修者プロフィール

kaoru.aoyama@theport.jpのプロフィール画像
吉川 智也 (よしかわ・ともや)
1988年2月、北海道生まれ。小樽商科大学卒業。 2010年4月に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。 IT・小売・外食など幅広い業界にわたって300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学の就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を行なう。 現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。