職種研究
【文系学生が選ぶ仕事とは】文系に特化した職種や就活生に人気の業界・企業をご紹介
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文系就活生が目指すべき職業・業界とは
文系の就活生は、士業、総合商社、金融系を視野に入れてみてください。理系と比較をすると、文系は専門性が高くないと、一般的には考えられています。ただそれはあくまで研究を行う仕事と比較をした場合の話です。
文系でも専門知識が必要な仕事も多くあります。具体的に士業などが挙げられるでしょう。ただ、専門性が特に必要ではない職業も多くあります。文系の就活生が目指した方が良い職業に何があるのか解説いたします。
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高収入が見込める職業
文系でも高収入を得られる職業があります。ポイントは専門性が高い職業です。もちろん大手企業でも高収入は見込めます。ただ、大手の場合、学歴が強く重視されることも多いです。何より競争率が高すぎます。
最初からあきらめている人も居るでしょう。ただ、自分の能力を活かし、大手企業の社員と同じあるいはそれ以上の収入を得られる仕事があります。文系でも高収入が見込める職業、3つの士業について解説いたします。
弁護士・税理士・司法書士
- 弁護士
- 弁護士は、法律相談、調停、訴訟、交渉や示談など法律に関することを扱う仕事です。平均年収は、だいたい1000万前後と言われています。ただ、弁護士にさえなれば、誰でも1000万円前後の年収が約束されるわけではありません。200~300万の人もいる業界です。仕事内容や経験に左右されます。独立もポイントでしょう。弁護士の良い所は他の士業の業務も行えることです。司法書士や、行政書士、税理士の仕事もできます。複数の業務を行えるので、収入の面では安定していると言えるでしょう。ただ、税理士業務は税理士の登録や国税局長への通知など条件があるので注意してください。
- 税理士
- 税理士の平均年収は約700万のようです。平成21年度では1000万レベルでした。その後、平均年収は上がったり下がったりを繰り返しています。独立して税理士事務所を開くことで年収が1000万になる人も多いようです。民間企業に雇われる場合、企業の規模が小さければ平均年収も下がる傾向にあります。低くて200~300万前後でしょう。税理士の仕事は税務に関する代理業務です。税務関係の書類や税務相談は代表的な仕事でしょう。会計業務全般、地方公共団体の外部監査などもあります。税務関係の仕事は弁護士も行えますが内容によっては専門的な知識が必要になることもあります。その場合、税理士の出番でしょう。税理士はまさに税務のプロフェッショナルなのです。
- 司法書士
- 司法書士の平均年収は約630万です。弁護士、税理士と同じく、開業をすれば大きく変わります。人脈やコネがある場合、開業することで1000万以上の高年収になるという話もあるようです。ただ、例外と考えてください。司法書士のお仕事は登記手続きの代理業務が中心です。登記に関しては、弁護士より司法書士の方が専門性は高いとも言われています。陶器に関しては利害や権利が関わるので、重要な仕事です。他にも裁判所に提出する公的な書類の作成や手続業務や法律相談などが業務としてあります。認定司法書士になれば、簡易裁判所で民事事件の手続きや代理業務なども行えるようです。債権回収や過払い金請求も認定司法書士の業務となります。
社労士・ファイナンシャルプランナー・中小企業診断士
社労士
- 社労士の平均年収は、約450~760万程度を考えてください。独立開業をした場合、800万程度の年収を得る人も居るようです。事務所に勤務していると650万でも高年収となります。社会保険労務士が行う仕事は、労務、社会保険に関係するコンサルティング業務が代表的です。他にも、企業の労務関係、社会保険に関する相談、給与計算、労働保険料の加入に関する手続きなど、幅広い業務があります。賃貸や退職金、企業年金制度を構築する、年金の相談なども社会保険労務士の仕事です。労働トラブルに関し、当事者の代理として解決策の提案なども行います。社労士として高収入につながるのは、顧客を得られるかどうかがポイントとなるでしょう。
ファイナンシャルプランナー
- ファイナンシャルプランナーの平均年収は約300~400万前後です。顧客となる個人のライフプランニングに関する資金計画やアドバイスなどを行うのが主な業務となります。一般的に、FPと呼ばれることもあるようです。保険などのプランニングに関し、プロの手を借りたいと考える人も多いはずです。ファイナンシャルプランナーは、複雑なプランを整理し、顧客の希望に合わせて適したプランの作成や提案をしてくれます。ファイナンシャルプランナーは、仕事だけではなく、実生活でも役立つのは大きなメリットです。通信講座などで勉強をスタートできる気軽さもあります。他の専門的な職業と同じく、独立して良い顧客に恵まれれば高収入も期待できるのも魅力でしょう。
- 中小企業診断士
- 中小企業診断士の平均年収は約500万です。独立して上手く行けば、1000万以上になる人も居ます。大手企業に対する就活でも中小企業診断士資格を持っているだけで、有利に働くことが多いようです。中小企業診断士の代表的な業務内容は会計や財務や人事、組織やマーティングなど、総合的な観点から企業経営を分析することです。分析だけではなく、問題点をはっきりとさせ、改善するにはどうすれば良いのか提案やアドバイスをします。企業のためのドクターと考えておけば良いでしょう。業界や職種関係なく、幅広い分野で求められる仕事と言っても良いかもしれません。中小企業診断士の資格を持つことで、仕事に関する選択肢の幅は広がります。
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文系就活生に人気の業界・企業
文系就活生に人気の業界は、総合商社系や金融関係が挙げられます。企業研究をスタートしたばかりの人、あまり行っていない人は、なぜ人気があるのかピンと来ないかもしれません。
多くの文系就活生が志望するのは、理由があるからです。そこにどんな理由があるのでしょうか?総合商社や金融系で、人気のある企業について解説いたします。それぞれに魅力や特徴があるので志望企業を決める時の参考にしてみてください。
総合商社①伊藤忠商事株式会社
1位は伊藤忠商事株式会社です。平均年収が1,363万円というだけで、魅力を感じる就活生は多いでしょう。日本一の商社という所に魅力を感じる人も少なくありません。非財閥系の総合商社として、売上高で業界1位を獲得しています。主な事業は小売サービス、卸売、資源調達や原料調達、製造・加工です。
採用される就活生の多くが高学歴で、優秀な人が集まる企業としての評価もあります。社会的なステータスという面でも、大きなメリットがあるでしょう。その分、男女関係なく精神的、体力的にもタフさや向上心なども求められるようです。働くことにやりがいを求める人、切磋琢磨して向上したい人、チャレンジ精神が豊富な学生に好まれるのです。
総合商社②三菱商事
三菱商事は日本企業の中でも長い歴史を持っています。平均年収は1,386万です。求められる人材は、お客様だけではなく、パートナーや周りの人から信頼される人間性、そして最後までものごとをやり遂げるだけの強い意志を持った人です。
三菱商事が人気なのは、五大商社や財閥系、そのブランド性が高く評価されていることが挙げられます。実際、就活における競争は激しいです。必然的に集まる人間も高学歴で優秀な人が多くなります。
エネルギー分野、金属や機械、生活産業から化学品だけではなく、インフラ関連や金融まで幅広い事業を展開しているのも魅力です。国内だけではものたりない、海外でも積極的に仕事を行いたい人に適しているのではないでしょうか。
総合商社③三井物産
三井物産も三菱商事と並んで歴史の長い日本最初の総合商社です。平均年収は約1,413万です。強い分野は原油やガス、LNGから鉄鉱石まで資源関係となります。グローバル総合力企業など、世界的な視野がうかがえる企業理念です。
求められる人材は、グローバルな視点を持ち、挑戦と想像の精神に溢れた人。そのため、積極的に行動ができる人が好まれるでしょう。珍しい所は、複数部門が協力し、連携が取れる社風です。縦割り構造が多い総合商社の中では希少な存在と言えます。実際、部門を行き来する人事ローテーションを取っているようです。
三井物産というブランド性はもちろん、生活の安定を求めている就活生に人気なのもうなずけます。
金融業界①みずほフィナンシャルグループ
みずほフィナンシャルグループはメガバンクの一つです。平均年収は969万円で、銀行業務だけではなく、コンサル業務や信託業務を行っています。国内で420以上、国外にも80以上の拠点を持っているのも強みです。みずほに限ったことではありませんが、社風は少し硬めと言われています。いわゆる年功序列制度の考え方が強いと考えてください。
福利厚生の部分は非常に整えられています。残業なども、働き方改革によって意識して少ない方針になっているようです。しかし金融系全般に言えることですが、基本的に激務と考えておいた方が良いでしょう。
求められる人材は、公正、公平、知的好奇心を持っている、主体的にチャレンジする意欲を持った人です。
金融業界②三菱UFJフィナンシャル・グループ
三菱UFJフィナンシャル・グループは都市銀行の中で一番と言う人もおり、海外にも強いと考えておけば良いでしょう。平均年収は約1,113万円です。国際業務部門は強く、3大メガバンクの中でも飛び抜けています。
アジアだけではなく、アメリカにも広い金融ネットワークがあり、証券関係では、外国の世界的な金融機関と戦略提携を結んでいるのは大きなポイントです。海外ネットワークを見ると、四十カ国以上、拠点は1150です。アメリカでは地方銀行を子会社化しています。海外だけではなく、地方銀行を傘下に持っているのも強みでしょう。
求められている人材は、困難から逃げるのではなく、ひたむきに考え、策を実行することのできる行動力がある人です。
金融業界③三井住友フィナンシャルグループ
三井住友フィナンシャルグループはリクルーター制を採用しています。平均年収は約1,272万のようです。メガバンクの中でも体育会系と言われる社風と言われています。本店は東京なのですが、さくら銀行と住友銀行が合併してできました。そのため、住友グループが拠点としていた大阪などにも強い営業地盤があります。
特に強いのはリテールや投資分野です。他の特徴として、業務の達成ノルマの厳しさが挙げられます。無駄を省くことを意識し、利益を求める姿勢が特徴のようです。年功序意識が薄く、若手でも大きな仕事を任せるような実力主義的な社風とも言われています。そのため個人の収益力が高いので、バリバリ仕事をしたいという人に向いているでしょう。
航空業界①ANA
ANAホールディングス株式会社はJAL 日本航空と並ぶ日本を代表する航空会社のひとつです。日本での国内旅客数はNO.1を誇っています。平均年収は679.9万です。平均年齢は42.4才です。主な事業は柱となる航空事業の他に、整備・貨物・物流などの航空関連事業、旅行事業、商社事業などがあります。
その中で航空事業は全体の割合の72.9%を占めています。以前は国内線を中心に就航している航空会社でしたが、年々国際線の割合も増やしながら成長し、現在は日本航空を上回る旅客数を誇っています。社風はJALと比べると最初から民間の会社でスタートしているという事もあり、どちらかというと体育会系の印象です。
商社よりはややそれが弱い感じでしょうか。事務職の場合は3~4年毎に担当業務が変わるシステムになっていて、入社10年は初期キャリアという位置づけです。技術職は半年の研修を受けその後は大体は整備部門へ配属になります。長く勤務する人も多い安定した企業と言えます。社内のイベントや交流も多いので、仕事外でのお付き合いが苦にならない人が求められると言えます。
航空業界②JAL
日本航空株式会社はANAと並ぶ日本の2大航空会社のひとつです。元々は半官半民のナショナル・フラッグキャリアの航空会社で、日本で唯一国際線就航を許可されていました。数社との会社合併を経て、1987年に完全民営化されました。その後、日本エアシステム(JAS)を合併し、日本アジア航空を子会社にするなど積極的な経営を行ってきました。
しかし無理な経営が重なり、2010年の会社更生法を申請し経営破たんしました。その後は公的資金投入により順調に経営回復し、2012年に再度一部上場企業に返り咲きました。平均年収は771万とANAと比較してより高くなっています。JALの事業内容は航空輸送事業のみとなっています。その内訳は国内線が44%、国際線が43%、その他(JALカード、JALパックなどの航空座席販売)が13%となっています。
航空事業のみに特化している所がANAと違う所です。社風は経営破たん後の社内改革で、縦割りの意識をなくしより風通しのよい社風を目指しています。2016年からは残業は20時までという方針になり、働き方の改革を現在も行っている会社です。専門性が高い知識と技術が身に着くやりがいのある職場と言えるでしょう。求められる人材は、採算意識があり国際感覚を持ち合わせる人、サービス精神や仲間意識を持ちつつ自分の専門性を高められる人物などが挙げられます。
食品業界①サントリー
サントリーホールディングス株式会社は元々は葡萄酒の製造販売からスタートし、1900年代前半には「赤玉ポートワイン」を生み出し、大ヒット商品となりました。さらに、日本初のウイスキー製造に成功したという歴史があります。その後はビール製造や清涼飲料類事業、健康食品事業へ規模を広げてきました。現在の割合は酒造事業が38%、清涼飲料水などが38%、その他事業で11%となっています。
社風は「利益三分主義」「やってみなはれ」という理念の上、新しい事へチャレンジする事を奨励しています。また、今まで広告に力を入れてきた歴史もあり、同社の宣伝部からは芥川賞作家受賞者、直木賞作家受賞者なども誕生し、有名コピーライターも多数輩出しています。
求められる人材は、今の時代にあったマーケット分析ができ、常にチャレンジ精神を持って仕事に取り組む人材と言えるでしょう。これは同時に、新しい事に取り組む人は入社後も評価されますが、言われた事だけしかやれないタイプの人には逆に難しい職場とも言えます。
食品業界②アサヒビール
アサヒビール株式会社は明治時代からビール製造販売を行ってきた日本の老舗酒造カンパニーです。事業内容は大きく分けてビール類事業とビール類以外の酒類事業からなっています。最大の強みはビール部門で、会社を代表する商品の「アサヒスーパードライ」は今年で発売から30周年を迎える長年にわたる人気商品です。平均年収は879万で平均年齢は40.9才です。
アサヒビールの社風は「人やチームワークを大事にすること」としており、愛社精神のとても強い会社です。連帯感が高く、体育会系の雰囲気がある企業です。しかし、最近は様々なタイプの人材を採用する事にも力を入れています。そのひとつとして昨年から「あなたらしさ採用」という採用がスタートしました。
これは一芸に秀でた人を積極的に採用するという方針で、今後もこういった個性豊かな人物も求められてくる事が予測されます。企業に求められる人材は、自社の製品と仲間に対しての愛情を持ち、互いに強く協力し合える人と言えるでしょう。
食品業界③味の素
味の素株式会社は1908年に昆布のグルタミン酸の「うま味」という新しいカテゴリーの味を発見したことからスタートし、グルタミン酸の調味料「味の素」の製造販売を開始しました。現在は世界130以上の国と地域にグループ会社や工場があるグローバルカンパニーです。
企業理念は「おいしく食べて健康づくり」で、100年以上前からこの理念を変わらずに実践している企業です。事業内容は食品事業、調味料事業、アミノ酸事業を大きく3つの分野に分かれています。特に創業から継続して製造販売している調味料事業は国内売上はNO.1です。平均年収は952万で平均年齢は41.7才です。
福利厚生に大変力を入れている企業で、女性社員は約1割と少ないながらも育児休暇など取りやすく、女性にとっても大変働きやすい企業のひとつと言えます。社風は優しく穏やかな社員が多く、社員同士が仲がよくかつ風通しのいい企業ということが言えます。求められる人材は自ら成長をしていこうという意欲のある人、自らの育成プランを着実に実行していける人などと言えます。
かんたん3分!受けない方がいい職種がわかる適職診断
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断で自分の適性を把握しておき、就活を効率的に進めましょう。
AIを活用して自己PRを完成させよう!
文系でなれる営業以外の職業
文系でも「とにかく営業以外のことがやりたい」と望んでいる人も多いのではないでしょうか。もちろん営業以外の職業はたくさんあります。例えば総務や企画やマーケティングなどが挙げられるでしょう。
他にも品質管理や、生産管理部門、貿易部門など候補に入れても良いです。このように、文系でもなれる営業以外の職業について解説いたします。営業だけはイヤ、でも他にどんな職業があるか探している人は参考にしてみてください。
総務や企画・マーケティング
総務や企画・マーケティングなどが文系が目指す職業の一つです。ただ注意しなければならないことがあります。マーケティングや企画については多くの会社で営業経験が求められるということです。
マーケティングはさまざまな知識が求められます。市場の仕組み、商品、顧客、ニーズ、社会のことを理解していなければ結果を出せない分野です。社会人として、マナーも含めて未熟だとできません。企画やマーケティングは簡単にできるという仕事ではないのです。
そうだとしても、非常にまれではありますが、新卒でも採用してくれる会社もあります。例えば外資系メーカーなどは、新卒でもマーケティングに携われる可能性があるようです。
品質管理・生産管理部門や貿易部門
品質管理や生産管理など発注管理に携わる仕事も良いでしょう。新卒採用も珍しくありません。品質管理の仕事は簡単に言えば、製品の品質を管理する仕事です。そればかりではなく、品質向上や管理のため、整備や設計の支持などを行います。
生産管理は、原材料の発注先や、価格交渉、納期管理や、在庫管理、品質管理から工程まで、システムを管理する仕事です。他に事務職などもあります。一般的に女性が多い職業です。経理だと男性もいるのですが、純粋な事務職だと男性は難しいと考えた方が良いかもしれません。品質管理や生産管理部門などは男性も多いです。
事務職を求めているなら、貿易部門という選択肢もあります。注意点としては、英語や、外国語が堪能でなければならないことでしょう。逆に外国語が得意なら、新卒でも十分に採用される可能性があります。
自分の性質に合った職業を狙おう
文系に適した仕事は複数あります。士業など専門知識が必要な仕事も多いです。ただ、どんな仕事もそうですが不勉強だと通用しません。これだという志望企業を探す時は、自分がやりたい仕事、自分の性格や性質に合いそうかどうか意識してください。
ステータスや給料面を見て企業を志望する人もたくさんいます。その場合、入ってから茨の道になる可能性も出て来るでしょう。人生が大きく変わるので、志望企業は慎重に検討してください。