志望動機

【教師の志望動機の書き方】例文5選やNG例をご紹介

教師について

教師とは、小学校から大学・専門学校までの教育施設において、児童や生徒の教育をおこなう職業です。授業や部活動、学校行事における指導はもちろんのこと、社会人としてお手本になれるような礼節も必要とされます。教師には非常勤講師や正規の教員、大学教授など様々な立場があり、現在では長時間労働と収入格差が問題となっています。

教師の主な業務内容

教師の業務内容は立場によって異なります。非常勤講師であれば担当科目の授業とその準備のみが仕事です。正規の教員の場合は普段の授業の他、部活動の顧問や学校行事、地域イベントにいたるまで、学校に関わるあらゆる仕事をこなさなければなりません。

また、大学教授は講義による直接指導だけでなく、研究や論文の執筆といった社会全体のための仕事もおこなっています。なお、校長や学長は管理職に該当し、教師とは区別される場合が多いようです。

教師の志望動機の書き方3つ

教師の仕事の大部分は教科指導です。しかし、子ども達が1日の大半を過ごす学校においては、生活指導や生徒指導もとても重要な部分を占めています。単に教えることが好き、子どもが好きという理由だけで教師を志望するのは、少し安易と言えるかもしれません。

現場の教師の悩みは、むしろ生活指導や生徒指導での葛藤によることが多いものです。志望動機には、教えることが好きだから、子どもが好きだからというだけではなく、人を育てることへの責任感や覚悟といったものが明確にうかがえることが重要です。

①学校の教育方針を参考にする

学校には私立学校と公立学校がありますが、それぞれにその学校の教育目標というものがあり、ホームページなどで調べることができます。公立学校の場合は、所属する自治体の教育目標や教育方針を基にしているので、自治体の教育目標・教育方針を調べておく必要があります。

教育目標というと「思いやりの心」「豊かな心」「自立する力」などの文言をよく目にしますが、ただ文言そのものを覚えるだけではなく、「思いやりの心」「豊かな心」とはどのような心情なのか、「自立する力」とはどのような力なのかということを、具体的に考えイメージしておくことが大切です。そして、それらの教育目標が、自分の目指すものと一致していることが重要といえます。

②教育問題に関する考えを伝える

学校教育には様々な問題がありますが、子どもにとって最も切実な問題は、やはり「いじめ」の問題ではないでしょうか。「いじめ」によって不登校になったり、最悪の場合は、死に至ったりすることもあるからです。また、昨今では「教育格差」の問題もよく報じられています。中でも「子どもの貧困」が大きな社会問題となっています。

親の収入の差が子どもの学力差に直結することは、子どもにとってはとても不幸なことです。また、発達障害をもった子供への理解と支援なども大きな教育課題と言えるでしょう。ほかにも様々な問題があります。まずは、いろいろな資料をもとに自分で調べてみてください。

そして、関心をもった事柄について、自分の考えをしっかりとまとめておきましょう。その時に大切なことは、「公平・公正」「弱者への理解」という視点に立って考えるということです。ただ、あまり背伸びをせず、素直な気持ちで考えて伝えるようにしましょう。

③将来の展望を伝える

教員は、採用されるとほとんどの場合、すぐに学級担任を任されたり、授業を任されたりします。新卒者であれば、3月まで学生だった身が、4月にはいきなり学級を任され教壇に立つわけですから、責任は重大です。どのような教師になりたいのか、目指す教師像をしっかりと持って教職に就き、日々研鑽を積んでいくことが教師としての責任と言えるでしょう。

自分の目指す教師像に向かってこのように努力していきたいということを、ある程度明確にしておく必要があります。例えば、生徒指導でどのような姿勢で子どもに向き合う教師でありたいか、また、教科指導で授業研究や教材の準備にどのように取り組んでいきたいかなど、将来なりたい自分の姿を見据えて考えるといいでしょう。

教師の志望動機例文5選

次に、教師の志望動機の例文をご紹介します。一例として参考にしてください。

例文①

私が教師になりたいと強く思うようになったのは、教育実習での体験からです。初めての授業の時は、極度の緊張と研究不足から子どもたちがなかなか授業にのってこず、とても落ち込んでしまいました。その後の反省会で、担当教師や実習生の仲間たちから改善点を指摘していただき、次の授業では、それを活かして授業に臨むことができました。
すると、子ども達の目がきらきらとして、学習に集中している様子がうかがえ、子ども達との一体感のようなものを感じることができました。授業の後に、子ども達から「先生、今日の授業楽しかったし、分かりやすかったよ。」と言われ、その時に「やっぱり教師になりたい。」という気持ちを一層強くしました。

教育実習での体験が、強く志望動機に繋がっていることが分かり、とても説得力があります。教育実習だけではなく、教育ボランティアなど、子ども達と直接関わった経験が志望動機に繋がっていると、一定の説得力があります。

例文②

私が教師を志望した動機は、小学校の時の担任の先生との出会いです。勉強にはとても厳しく、1人でも学習に参加していなかったら「勉強は、みんなで考えを出し合って分かるようになっていくものだ」と言って、よく叱られました。
また、仲間はずれなどの問題が起きた時には、「1人だけの問題ではない」と指導してくださり、クラス全員で話し合い、解決するようにしていました。いつもクラス全員のことを大切に考えて指導してくださっていました。厳しさの中にも子どもへの愛情を持っていた先生のように自分もなりたいと思い、教師を志望しました。

今までに出会った先生が教師志望のきっかけとなった人もいるでしょう。その場合は、単なる憧れではなく、その先生の人柄や考え方などに教師としての理想を見い出し、こんな教師になりたいと思ったことが、きちんと述べられていることが大切です。

例文③

私が教師を志望した動機は、塾講師のアルバイトで得た指導経験を活かしたいからです。講師の仕事は難しく、はじめのうちは言いたいことをどのように伝えればいいのか悩みました。
しかし、経験を積むに従って生徒たちが理解を示してくれるようになると、勉強を教えることにとてもやりがいを感じるようになりました。教師の仕事はアルバイトよりもさらに大変と思われますが、この気持ちを忘れず励みにしたいと思います。

例文では、教えることにやりがいを感じるようになった理由がハッキリと説明されているため説得力があります。また、塾講師や家庭教師の仕事でなくとも、アルバイトや部活動で後輩を指導した経験があるなら、それをきっかけにしても良いでしょう。

例文④

私が教師を志望した動機は、留学経験によって得た英語力を活かしたいからです。近年では国際化によってますます英語の重要性が高くなっています。しかしながら、日本のテスト重視の英語教育ではなかなかコミュニケーションが取れないのが現状です。
上記のことから、私は留学中に得た経験を生かすことで、英語でコミュニケーションをすることの大切さを伝えていきたいと思っています。

例文では、教師になりたいと思った動機と、教師になったときの目的がハッキリとしています。現状の教育姿勢をよりよくしたいという意気込みもプラスになるでしょう。留学経験がなくとも、現代教育の疑問点を上げ、改善する意思を示すことが大切です。

例文⑤

私は歴史が得意なので、歴史の教師を目指しています。そして、次世代の若者たちがより良き社会を作るための貢献がしたいです。
私は第一に、歴史は単なる暗記科目ではなく未来を作るためのヒントであることを伝えたいと思っています。「温故知新」という言葉通り、歴史の深みを知ることで新しい価値観を築いていけるような指導をしていくつもりです。

例文では、自分が教師に就いたとき何をしたいのかがハッキリしています。また、単に自分のためだけではなく、社会貢献のために仕事がしたいという意思も伝わります。特に教師の仕事は、経済的な利益よりも社会的な貢献が求められることを念頭におくと良いでしょう。

内定者の志望動機を参考にしよう

学校や企業が採用活動をする場合、志望動機を重要視しています。志望動機で十分にアピールできないと、内定を得ることは難しいでしょう。志望動機を書くのが苦手という就活生におすすめなのが「志望動機まとめ」です。この資料には、内定者が実際に提出したESの志望動機20選が掲載されています。

内定先の企業には「伊藤忠商事」「三菱東京UFJ銀行」「ANA」「JAL」「トヨタ自動車」「JR東海」など大手が多数です。教師と一般企業の社員は大きく異なりますが、ヒントが得られるかもしれません。無料でダウンロードできるため、志望動機の作成に役立てましょう。

教師の志望動機NG例文

教師の志望動機のNG例文をご紹介します。

NG例

私が教師を志望した理由は、まず第一に公務員として安定した収入を得られるからです。その上で、教育の仕事に関心があったので教師の仕事を志望しました。また、私が学生時代に学校が好きだったのも大きな理由です。採用された場合には、教師としてときには厳しく、ときには笑い合いながら、生徒たちと楽しい思い出づくりをしたいと思っています。

教育に関心があると述べているとはいえ、収入を第一にもってくるのは好ましくありません。また、教育に関心を持った理由の説明がないため、取って付けたような印象になっています。さらには、後半の発言は一見良いことを言っているように見えますが、場合によっては学生気分が抜けていないように受け止められてしまいます。

教師の志望動機では自身の経験や考えを盛り込もう

教師は、聖職者といわれるほどモラルやマナーが重要視される職業です。いかに学力が優れていようとも、生徒たちのお手本としてふさわしくない振舞いをしていては教師にはなれません。自身の言葉に説得力を持たせるには「有言実行」が必要です。

また、役職や立場にもよりますが、教師の仕事は社会問題として取り上げられるほど重労働なので、生半可な気持ちでは勤まりません。体力・精神力ともに高い水準が求められるのはもちろん、教師の仕事にやりがいと誇りを持っていなければ長く続けることは難しいでしょう。それでも教師になりたいという就活生の方は、ぜひ志望動機の例文を参考にしてみてください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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