就活の悩み

【留年で内定取り消し】辞退する前に試すべき方法と再挑戦する際の3つの注意点とは

留年になったら内定取り消しは覚悟する必要がある

就職活動でめでたく内定を獲得出来たら、「どこにも内定がもらえなかったらどうしよう」という不安も消え、安心して残りの学生生活を送ることが出来るでしょう。しかしそこで油断してはいけません。せっかく内定をもらっても、卒業できなかったら意味がないのです。無事卒業することが出来ず、留年になると、内定取り消しになる可能性が高いでしょう。それまでの努力が水の泡になってしまう恐れがあるのです。

ではもし留年してしまったら、企業に事情を話し、内定辞退を申し出るほうが良いのでしょうか。本記事では、辞退をする前に試す価値のある方法と、再挑戦する場合の注意点を解説していきます。大前提として留年しないことが大事ですが、留年してしまった際には適切な行動をとることが出来るように、以下しっかりと理解しておくようにしましょう。

留年になったら多くは内定取り消しになる

留年になってしまうと、多くの場合内定は取り消されることになります。では、なぜ企業は留年になった内定者について、内定取り消しを行うのでしょうか。ここでは、留年による内定取り消しについて、その理由として当てはまるものを2つ挙げ、それぞれ解説していきます。留年はそれにより人生が大きく変わってしまう恐れのあるものです。就職活動に傾倒し過ぎ学業が疎かにならないよう、バランスを意識して学生生活を送ることが大切になるのです。

大卒者というのが雇うための条件のため

留年により内定が取り消される理由の1つ目として、大卒者というのが雇う条件となっていることが挙げられます。新卒における採用活動では、年度末に卒業できる学生を対象に選考を行います。「1年ぐらいの誤差は別に良いじゃないか」と思う就活生もいるでしょう。しかし募集における条件をしっかりと整備していないと、公正な選考を行うことが出来なくなってしまうのです。

応募者を同じ条件の中でさまざまな角度から吟味することで、優秀な人材を見極めることが可能になります。また学生にとっても、同様の条件の中で他の就活生との競争が行われるのであれば、公正に選考が行われているという実感があります。このような背景から、内定を出し、入社を認めるにあたっては、年度末に卒業できるという条件を満たしていることが必要になるのです。

留年したという事実だけで人となりを判断されてしまう

留年により内定が取り消される理由の2つ目として、留年したという事実で人となりを判断されてしまうことが挙げられます。内定に至るまでの選考の中で「卒業は大丈夫そう?」と採用担当者から確認されることは多くあります。就活生の誰もが「問題ありません」と回答することでしょう。

もちろん「問題ありません」と答えること自体には何も問題はありません。しかしそのように答えたにも関わらず留年してしまうと、採用担当者に不信感を持たれてしまう可能性が高いのです。学業を計画的に進めていれば、留年するようなことはありません。それまでの選考でどんなに好印象を残していたとしても、留年という事実で自分の人となりを判断されてしまうのです。

留年決定時に内定辞退する前に試すべき2つの方法

では留年が決定した際、すぐに企業に連絡を行い、内定辞退の旨を伝えるべきなのでしょうか。これまで述べてきたように、留年になると内定取り消しとなる可能性が高いです。しかしすべての企業でこのような対応をとるとは限りません。ここでは留年決定時に内定辞退を申し出る前に試すべき2つの方法を解説していきます。せっかく苦労して獲得した内定なのです。留年が決まったからといってすぐに諦めるのでなく、まず試せることを試してみるようにしましょう。

①大学側にどうにかならないか掛け合ってみる

留年決定時に内定辞退する前に試すべきこととして、大学側にどうにかならないか掛け合ってみることが挙げられます。もちろん可能性としては高くありません。計画的に学業に取り組んでいれば卒業に必要な単位は自ずと取得することが出来るので、そのようなことを行ってこなかった学生に対して、救済措置を特例で行う可能性は低いのです。

しかし自身が所属している学部、ゼミ、研究室の教授に相談してみることで何らかの方法で不足分の単位を取得させてもらえることもあります。行動を起こすことで卒業できる可能性があるのであれば、行動を起こすべきです。留年することが判明したらまず、学事センターに相談することはもちろん、教授などさまざまな人達にも相談してみるようにしてみましょう。

②内定先へ留年になった事実を報告して今後の相談を

留年が判明した場合、まずは内定先へ留年になった事実を報告して今後の相談をするのも大切なことです。内定が決まった段階ですぐに内定辞退してしまうことも可能です。しかしすべての企業で留年による内定取り消しを行うわけではありません。企業によっては卒業まで待ってくれる可能性もあるのです。

留年が判明した後も、教授に掛け合う、学事センターにお願いする、など最善を尽くしたことが伝われば、「待ってあげようか」と考えてくれる可能性もあります。また留年に何か特別な事情があったのであれば、それを話すことで特例措置をとってくれることもあるでしょう。留年が判明したからといって諦めてすぐに内定辞退を申し出るのではなく、企業に相談してみるのも手なのです。

公務員試験に合格している場合は中退も視野に入れる

留年が判明した後、色々と交渉を行ってみたものの、留年の事実が覆らない可能性は高いです。そのような際、基本的には卒業に向け、留年を決意するのが良いと言えるでしょう。しかし公務員試験に合格しているのであれば、留年ではなく中退という選択肢もあります。民間企業の新卒採用の場合、その応募条件に年度末の卒業が含まれていることが一般的です。

しかし公務員の場合、大卒であるということは条件には入っていないのです。公務員の場合、公務員試験に合格していれば就職することは可能になります。せっかく入学したのであれば、卒業するのが望ましいとは言えます。しかし大卒にこだわらないのであれば、卒業のために留年して再度就職活動を行うのではなく、中退を選択することも一つの手段ではあるのです。

留年して就活再挑戦する際の注意点3つ

留年が決定し、覆すことが出来なかった場合、多くの学生は留年してもう一度就職活動に挑戦することになるでしょう。「留年したことを話すと、どこの企業もマイナスに捉えてくるのではないか」と不安に思う学生も多くいることでしょう。ここでは留年して就活再挑戦する際の注意点を3つ挙げ、解説していきます。留年は就職活動において必ずしもマイナスに作用するものではありません。気持ちを切り替えて就職活動に取り組むようにしましょう。

①取り消しを悔やむより内定をもらえた事実に自信持つ

就職活動に再挑戦する際、内定を取り消された事実を悔やみ、引きずらないようにしましょう。このような事実を引きずっていると、「留年するような人材を欲しがる企業などどこにもないんだ」とネガティブな考えに捉われてしまいます。考え方がネガティブなると、それは話す内容や態度にも表れてしまいます。

自分に自信がなく、クヨクヨしている印象のある就活生を採用したいと思う企業などどこにもないのです。取り消されてしまってはいるものの、一度は内定を勝ち取っています。そのことは、内定に値する魅力を自分が持っているということの何よりの証拠なのです。内定をもらえたという事実に自信を持ち、堂々と就職活動に再度臨むようにしましょう。

②就活経験者であることをプラスに捉えよう

就職活動に再挑戦する際、就活経験者であることをプラスに捉えるようにしましょう。たしかに新卒時とは異なり、「なんで留年したの?」という質問への回答の準備も行わなければならなくなります。何か事情があるのならともかく、単位取得に対する計画性に問題があったのであれば、マイナスの評価は避けられません。

しかし留年にはマイナス面ばかりでなく、プラスに働く一面もあります。新卒で初めて就職活動に臨む際、初めのうちは右も左も分からず、手探りで就職活動を進めていたことでしょう。そのような中で「もっと効率よく対策を進めれば良かった」と後悔することもあるはずです。前回の反省を活かし、より効率よく、効果的に就職活動を進めていくことを可能にするという点で、留年経験は就職活動においてプラスに作用するのです。

③元内定先への再挑戦も可能

就職活動に再挑戦する際、「一度内定を取り消されているし、元内定先は受けても無理だろうな」と諦めてしまう学生も多くいます。しかし元内定先への挑戦も可能なのです。何も言わずに再度受けることももちろんできます。しかし、事前に昨年のお詫びとどうしても働きたいという気持ちを伝えることで、「本当に自社を志望しているのだな」と入社に向けた熱意を伝えることが可能になるのです。

一度内定を取り消されている企業に再度挑戦するというのはたしかに勇気のいることです。面接官も知っている方である可能性が高く、気まずく感じることも多々あるでしょう。しかしそのようなことを覚悟の上で再挑戦するのであれば、企業もそのような姿勢を評価してくれる可能性があるのです。

留年で内定取り消しになっても前を向いて行動しよう

ここまで留年による内定取り消しについて、辞退する前に試す価値のある方法について、そして再挑戦時の注意点について述べてきました。内定取り消しになってしまうと、当然気分は落ち込むでしょう。「もう一度就活をしても、留年している自分なんかを雇ってくれる企業は無い」とネガティブに考えてしまう可能性もあります。しかし留年した事実を変えられないのであれば、気持ちを切り替えてポジティブに行動するようにしましょう。

留年という経験は、就職活動においてプラスに働く一面もあるのです。またもともと内定をもらっていた企業が自身にとってベストな選択だったとは限りません。留年し、再度就活を行うことでより自分に適した企業を見つけられる可能性もあるのです。留年した事実を受け入れ、前を向いて行動するようにしましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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