業界研究

【テレビ局の志望動機の書き方】作成ポイントと参考にしたい例文

テレビ局を志望する学生は毎年多い

アックスオンで働きたいなら会社情報を知っておこう

メディア業界への就職を目指す就活生の就職先の候補として、テレビ局が挙がることは多いでしょう。テレビはインターネットが高度に発達した現在でも、非常に大きな影響力を持つメディアとして知られています。テレビ局への就職と聞いてまず浮かんでくるのはアナウンサーといった職種でしょう。

しかし、キラキラしたテレビの世界が成り立っているのはアナウンサーだけではなく、裏方の社員の努力のおかげでもあります。ここでは、テレビ局に就職するための志望動機作成のポイントやテレビ局での仕事内容について解説します。テレビ局を目指す就活生は内容をしっかりと押さえ、今後の就職活動に活かしていきましょう。

テレビ局での主な仕事内容

まずはテレビ局に就職するとどんな仕事が待ち受けているのかを把握することから始めていきましょう。職種別に採用をおこなっているテレビ局がほとんどなので、自分のやりたいことができるのか見極める必要があります。

テレビ局に対して、漠然としたイメージしか持っていない就活生も多いでしょう。テレビ局の仕事が自分の性格に合っているのか、仕事についていけそうかということを自問自答して確認することも大切です。

アナウンサー

アナウンサーはテレビ局の顔といえる重要な存在でしょう。報道番組でニュース原稿を読みあげたり、スポーツ中継で実況を担当したり、バラエティ番組の司会を務めたりと、表舞台での活躍は皆さんが知る通りです。しかし、アナウンサーの仕事はこれだけに留まりません。

番組の打ち合わせやリハーサル、取材はもろん、収録などがない場合はデスクワークや電話番などの視聴者の目に見えない仕事がたくさんあります。朝や昼の帯番組に起用されると業務の過酷さはさらに増します。

キー局の人気アナウンサーともなれば、平日の睡眠時間はわずか2~3時間程度になることもあります。そのため、体力に自身のある人でないと仕事を続けていくことは難しいといえるでしょう。

事務・営業職

事務職の仕事は多岐に渡ります。経営企画、人事、総務、経理、広報、法務など、他の一般企業と同様の業務もしっかりと存在しています。テレビ局の健全な運営には、これらの仕事は欠かすことができないでしょう。

また、営業職も一般企業と同様に存在しています。番組は企業の広告料によって制作されているため、営業担当者はCMの枠を企業に売ります。業績のよいテレビ局は番組制作と営業をうまく両立することに成功しているのです。

技術職

技術職の仕事もさまざまです。番組制作に関わる技術として、カメラ、音声、CG、編集などが挙げられます。番組制作技術のプロたちによって、演者の魅力が最大限に引き出されるのです。テレビの放送そのものを支える技術職の人もいます。制作された番組を各家庭に届けるためにテレビの回線や送信のスペシャリストが必要なのです。

視聴者に意識されることはありませんが、非常に重要な仕事を担っています。社内の業務が円滑に進むように、ITシステムを開発、管理する技術者もテレビ局にはいます。また、データ放送などの便利で馴染みのあるサービスもIT技術者によって支えられているのです。

番組制作

番組制作は、その名の通り番組の制作をおこなう部署で働きます。番組の構成を考えたり、企画や内容などを考えたりすることが主な仕事であり、テレビ局における重要な役割を果たすといえるでしょう。

また、番組を制作するには費用が必要であり、このコストを捻出するにはスポンサーをつけなければなりません。スポンサーを探し、番組制作の費用を出してもらうことも、番組制作の重要な仕事です。

テレビの収録などの現場に立ち会うことも多く、ディレクターやプロデューサーといった役割も、番組制作に含まれると考えましょう。テレビ局の中では番組制作はもっともイメージされやすい仕事であり、多くの人が考えるテレビ局の仕事であるため、高倍率な場合も多いです。

記者

番組を制作する際にはインタビューをおこなう人が必要な場合があり、この役割を担うポジションとして記者があります。記者の仕事はさまざまであり、現場でのインタビューから下調べ、場合によっては原稿の作成などをおこなうこともあります。

また、レポーターとしての役割を果たすこともあり、報道やニュース番組などで現場で中継している人も、記者職であると考えましょう。記者はテレビ番組を作成する上で重要な役割を担っており、生の情報を伝えるための仕事ともいえます。

記者職は求人が少ないことも多く、倍率が高いことも少なくありません。テレビ局自体が高倍率の就職先ですが、記者職は特に倍率が高く、難関になりやすいことも覚えておきましょう。

なぜテレビ局を志望するのか述べる

テレビ局への就職を目指すなら、なぜ他の業界や企業ではなく、テレビ局なのかその理由を明確にしましょう。新卒の場合は就職先の選択肢がほぼ無限にあり、極端にいえばテレビ局に就職しなければならない理由はありません。

数多くの選択肢がある中で、なぜテレビ局なのか、テレビ局でなければならない理由は何かを提示することが、アピール力の高い志望動機を作成する秘訣といえます。テレビ局を志望する理由を提示するなら、他の業界や企業にはない、テレビ局ならではの魅力を提示するとよいでしょう。

テレビ局にしかない特徴や魅力を踏まえて志望動機をアピールすることで、より志望度の高さが伝わり、高評価も獲得しやすくなります。

なぜそのテレビ局がいいのか述べる

テレビ業界を志望する就活生の多くは「テレビが好きだから」、「面白い番組を作ってみたい」という思いを持っているでしょう。テレビ業界を目指す上で「好き」という気持ちはとても大切です。ただ、勤めることのできるテレビ局は当然1局だけですので、地方局やキー局など、さまざまある中でなぜそのテレビ局がいいのかということを明確にしなければなりません。

テレビ局ごとの特色を把握しておくことが大切です。例えば、自分の地元のテレビ局に就職したい場合、テレビというメディアと通して地域貢献できるということを説明してみるとよいでしょう。実例や数字を引き合いに出して説明することで、同じ地域の地方局とも区別できます。

どのような働き方がしたいか明確に伝える

テレビ局でどのような働き方がしたいかということを織り交ぜて伝えることで、採用担当者に入社後の姿をイメージさせることができます。そうすることで、採用担当者の印象に残り、ライバルたちに差をつけることができるでしょう。

例えば、あるテレビ局の志望動機を述べた後に、「プロデューサーを目指すうえで私の考えに合う〇〇テレビだけが最適なテレビ局です」というようにまとめます。こうすることで、入社後までしっかりと考えているという印象を与えることができるのです。

働き方ということを意識しすぎるあまり、休暇と仕事のバランスなどについて言及する就活生もいるようですが、これは控えた方がよいでしょう。あくまで、仕事の取り組みについて述べるまでにしておくべきです。

テレビ局の求める人物像を把握する

志望度の高さをアピールするには、志望先のテレビ局がどのような人物像を求めているのかを調べておきましょう。テレビ局といっても、局によって採用方針はさまざまであり、求める人物像も異なります。そのため、志望先が求めている人物像を把握していないと、高評価を獲得しづらくなってしまうため、注意しなければなりません。

アピールの際には、完全に求める人物像に合わせる必要はありませんが、大枠で外れないように内容を決めることが大切です。志望先が求める人物像と自分がアピールしている内容が大きくずれていると、採用メリットが提示できず、評価もされにくくなります。求める人物像に合わせてアピール内容を工夫すると、より評価もされやすいでしょう。

テレビ局の仕事別にみる志望動機例文

テレビ局では職種別に採用をおこなっている場合がほとんどです。志望動機もそれぞれの職種に合ったものを作る必要があるのです。したがって、テレビ局それぞれの特色と職種をおさえて作成を進めていきます。

ここでは、テレビ局の仕事別に見る志望動機例文を紹介します。自分の目指す職種をイメージしたうえで、例文を参考にしながらオリジナリティあふれる志望動機を作ることを心がけるとよいでしょう。

マスコミ業界が求める志望動機は、作成ツールを使えばすぐに完成します。

志望動機を書こうと思っていても、なぜそうなのかをうまく説明できないと悩む学生は多いです。

そんな時は無料の「志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、過去の内定者の志望動機を参考にしながらあなただけの志望動機が完成します。

内定者の志望動機文を参考にしながら、選考を突破しましょう。

作成スタート【無料】

例文①アナウンサー

私は高校生の時に、貴局の情報番組をよく見ていました。地元〇〇県の独自の生活情報が満載で、県民に寄り添った番組であると感じ、私もアナウンサーとして県民のための情報を伝えたいと思うようになりました。
積極的な中継や取材で県内の正確な情報を伝えるなど、現場主義を徹底する貴局のアナウンサーを志望します。

この例文は高校時代に遡ってなぜアナウンサーという職種を選んだのかという動機を明確に説明しています。また、番組名や局の方針を具体的に挙げ、共感していることを伝えることで、他のテレビ局と志望するテレビ局を区別しているのです。

アナウンサーを志望する場合、テレビを見ている人に伝える仕事がしたいということを強調するべきでしょう。アナウンサーの仕事はテレビ出演だけではありませんが、アナウンサーならではの仕事を挙げることがアナウンサーでなければならない理由づけになるのです。

例文②事務職

 私は貴局でバラエティ番組の制作に携わりたいと考えております。貴局のゴールデンタイム、深夜のバラエティ番組の視聴率を他局と比較すると、ずば抜けていることがわかるのです。これは貴局の番組の内容が幅広く、あらゆる視聴者層に受け入れられているからだと確信しています。
私も優秀な先輩方の下で面白い番組づくりに貢献したいと考えております。

事務職という大きな枠の中で「バラエティ番組の制作」というように自分のやりたいことを明確に伝えています。また、先輩から多くのことを吸収しようとする姿勢も見られ、将来のビジョンを見据えていることがわかるでしょう。

視聴率などの具体的なデータを挙げることにより、そのテレビ局を志望する理由に説得力が増します。さらに、データからあらゆる視聴者層に受け入れられているなどの分析を伝えることで、考察する能力があることを暗に示すことができるのです。

例文③技術職

私は学生時代にたくさんの映画を鑑賞してきましたが、目をひかれるCG技術が使われている映画にいつも貴局の技術部が関わっていました。
海外でも高く評価される貴局のCG技術から多くのことを学び、また、大学時代の研究を活かしていずれは一人前のCG技術者として新しい技術の確立に貢献したいと思っております。

「目をひかれる」など個人的な見方について述べることで、そのテレビ局が好きであることを伝えています。また「海外からの評価も高い」という事実に触れることで、客観的な根拠も加えられ、好みが一人歩きすることが無くなるのです。

将来のビジョンについても言及しており、CG技術者としての仕事に対する意欲が垣間みえます。学生時代の研究が今後の業務に活きてくることをアピールすることにも成功しています。

例文④番組制作

私は番組制作の仕事をし、お茶の間の方々に喜びや感動を伝えたいと考えています。私は昔からテレビが好きであり、御社の番組も数多く拝見しました。御社の魅力は番組の種類の豊富さにあると思い、幅広い年齢層に支持されています。年齢に関係なく楽しめる番組を私も作りたいと思ったことが、御社を志望した最大の理由です。
御社では番組制作に携わり、入念な市場調査によって視聴者が求めるものを調べ、多くの方々に楽しんで頂ける番組を制作して活躍します。

番組制作の志望動機では、どのような番組を作成したいのか、将来のビジョンを提示するとよいでしょう。また、志望先のどのような番組が好きなのかも提示しておくと、評価もされやすくなります。

例文⑤記者

私は御社で記者として働き、報道番組作りに貢献したいと考えています。御社の記者はテレビ中継に出演することも多く、より生の情報を視聴者の方々に届けやすい環境にあると伺っています。リアルな情報の提供により、視聴者の方々の生活を豊かにし、必要な情報を最大限発信して活躍します。まずは記者としてのノウハウを学ぶために現場の先輩方に同行し、原稿や資料作りに励みたいです。
その後記者として独り立ちし、多くの人に必要な情報を提供できるように成長して、テレビ作りに貢献します。 

記者職を目指すなら、どのような記者になりたいのか、将来のビジョンを提示することが大切です。成長したい方向性を示し、どのようにテレビ作りに貢献したいのかを提示すると、評価されやすいでしょう。

テレビ局は高倍率だからこそ志望動機で印象を残す

テレビ局は他の業界に比べて待遇がよく、仕事が身近でイメージしやすいため、非常に倍率が高くなります。そのため、たくさんのライバルたちの中に埋もれないようなオリジナリティのあるES、面接での回答が求められます。志望動機は採用担当者が最も重視する部分であり、そこをしっかり答えられると印象がよくなります。

紹介した志望動機の作り方を参考に、満足がいくまでじっくり考えを練っておきましょう。テレビ局への就職をまだ決めきれていない人はテレビ局の仕事内容などの情報をさらに詳しく集めることが大切です。こちらも焦らずに、自分の特徴を見つめ直しながら決定していくとよいでしょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ