業界研究

【映画会社への就職マニュアル】配給・宣伝会社などの業務と事業内容

映画業界に就職したい学生は少なくない

映画業界で新卒採用をおこなっている企業は少なく、ほとんどの映画会社が中途採用の形態をとっています。新卒採用をおこなっている企業は東宝・東映・松竹・KADOKAWAといった大手企業の傾向が強く、どうしても応募が集中してしまうのです。

さらに、映画会社では大卒などの学歴、学部・学科をほとんど重視せずに採用を決めるため、さまざまな学部・学科から大卒・修士終了の学生が応募してくる他、専門卒・高卒の方も多く応募してきます。その中で採用される人数は10~20人と大変少ないこともあり、映画会社に新卒で採用されるのは非常に難しいといわれています。

映画会社での新卒採用を狙っている方は、このことを踏まえて複数ある選考を勝ち抜く準備をしておきましょう。また、映画会社に新卒採用されなかった場合に途中から転職・中途採用で入社できるような企業を探しておきましょう。

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映画業界について

映画会社は就活生に人気の高い企業ですが、就職難易度が高い企業も多いです。映画に関係する仕事がしたいと映画会社を目指す人は多いですが、実際にはどんな仕事をするのか、企業にはどのような特徴があるのかよく分かっていない人も多いです。

仕事に対して夢を持つのは大切ですが、本格的に目指すのであればきちんと企業分析を進め、その実態を知っておかなければなりません。就活は自分と企業のマッチングを図る場でもあり、自身の中の理想と企業の現実のギャップをどれだけ埋めることができるかがポイントです。

憧れの映画会社に就職するためには事前準備を欠かすことはできません。しっかりと業界、企業研究を進め、正しい知識を身に付けて就活を進めていきましょう。

近年の業績・傾向

映画会社を目指すのであれば、まずは近年の業績や傾向などを正しく知る必要があります。業績によって採用する人数も変わりますし、業界全体としての将来性などを見て就職を決めることは大切なことです。映画会社の近年の業績ですが、ヒット作も多く、業績は好調に推移しています。

社会現象となるような映画も数多くあり、業界としての業績は上り調子だといえます。また、近年の傾向は従来の2Dだけではなく、3Dや4Dなどの付加価値型のシアターに人気が集まっています。

新作映画のDVD化も早く、映画館での客足が伸び悩む時期もありましたが、映画館ならではの付加価値を付けることで、客足も伸び、将来性も期待できるといえるでしょう。業績も良く、ヒット作次第ではまだまだ伸びしろがありますので、成長力が高い業界だといえます。

製作会社とは

一口に映画会社といってもさまざまな種類があり、1本の映画ができ、映画館で見れるようになるまでにはさまざまな会社を経由しています。映画会社の1つとして挙げられるのが製作会社で、これは名前の通り映画を製作している会社のことです。

映画の企画や撮影を行い、映画を完成させるのが主な仕事です。企業によっては映画の企画と撮影は部署が分けらられている場合もありますが、基本的には1つの会社が最初から最後まで責任を持って映画を製作しています。

製作会社の仕事もさまざまで映画の企画、撮影だけではなく、キャストを決めたり、撮影現場を抑えるなど業務は細分化されています。製作会社は映画の製作に関わるため専門職が多いのも特徴です。

配給会社とは

配給会社は製作会社が作った映画の買い付けをおこなう会社です。映画の権利を買い、それを全国の映画館に配ったり、地上波で放送するなどの役割があります。一般企業に置き換えると卸売りや商社の役割を果たしているのが配給会社です。

配給会社は製作会社から直接買い付ける他に、全国の映画祭などに参加し、そこで出品されている映画の買い付けなども行います。どの映画がヒットするかは分からないので、本当にいい作品を見つける審美眼や時代を読むマーケティング能力が必要です。

買い付けを行えばそこで終わりではなく、全国の映画館に映画を配給し、それがヒットするように宣伝を行います。映画を買い付け、配給し、宣伝するまでが配給会社の一連の流れです。

興行会社とは

製作会社が映画を製作し、配給会社がそれを買い付ければ、全国の映画館に配給し、ようやく映画を上映することができます。この映画を上映する映画館を有しているのが興行会社です。興行会社の仕事は配給会社と契約して、映画館で映画を上映することです。

映画を上映するためにはシアターが必要であり、その整備をおこなうのが主な仕事です。また映画館の中の清掃やチケットや関連グッズの販売、チケットのもぎりなどをおこなうのも興行会社の仕事です。

また映画館の現場だけではなく、上演期間や上映日、上映の日程を決めるなどの事務作業もあります。映画会社といっても会社が違えば業務も大きく異なりますので、それぞれの理解を深めた上で、業種を選択していきましょう。

映画業界の主要企業については、こちらの記事で詳しく解説しています。

映画会社が求める人物像

就活では自分のことを伝え、売り込んでいくことも大切で、売り込むためには自己PRを欠かすことはできません。自己PRはただ好き勝手にアピールすればいいものではなく、それが正しく評価されることが大切です。

どれだけ素晴らしいアピールを行ってもそれが企業に評価されなければ意味はありません。企業に評価されるためには企業が求める人材像に合わせてアピールしていく必要があります。映画会社に求められる人材像を知り、それを踏まえて自己PRをおこないましょう。

①好奇心旺盛なタイプ

映画会社が求める人物像として好奇心旺盛なタイプが挙げられます。映画会社は業種こそさまざまありますが、どれも娯楽である映画に関わることに違いはありません。娯楽に関わる仕事をするのであれば、何事も楽しみ、かつ楽しいことを追求できなければなりません。

好奇心旺盛なタイプであれば、新しいことに興味を持ち、さまざまなアイデアを生み出すことができますし、それによって人を楽しませることもできます。人は楽しむために映画を観に行きますので、映画会社はその楽しみをプロデュースできる存在でなければなりません。

楽しいことに敏感に反応し、それを追求して観客にも同じ楽しさを共有することが大切であり、最初の楽しみを見つけていける好奇心旺盛なタイプが求められます。

②作品の魅力を語るのが得意なタイプ

映画会社が求める人物像の2つ目としては作品の魅力を語るのが得意なタイプが挙げられます。どれだけ良い映画ができ、それが放映されていたとしても、その存在を誰も知らなければ観てもらうことはできません。

SNSが普及したことで観客の口コミで人気が広がるケースも多いですが、それでも最初の1人に観に来てもらうためには宣伝は必須です。作品の魅力を語ることが得意なのであれば、魅力的な宣伝を考えることもできますし、それによって観客を集めることができます。

また宣伝だけに限らず、製作会社であっても作品の魅力を語ることができれば、配給会社にその映画の魅力を伝えることができます。映画会社は宣伝が非常に重要ですので、それを効果的に行える人は重宝されるでしょう。

③映画が何よりも大好きなタイプ

映画会社に求める人物像として3つ目に挙げられるのは何よりも映画が好きなタイプです。どれだけ優秀な人材であっても映画に対して愛情がなければ活躍することはできません。映画に限らず娯楽産業は商品に対しての愛情がなければそれを消費者に伝えていくことはできません。

映画会社に求められる能力はさまざまありますが、最終的には何よりも映画を愛することができることが求められます。映画のことが好きであればそれだけ仕事にも一生懸命になることができますし、好きだからこそ語れる作品の魅力もあります。好きに勝るエネルギーはありませんので、映画会社の選考ではとにかく映画が好きであること、映画を愛していることを伝えていきましょう。

映画鑑賞の効果的なアピール方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

映画会社における主要職種

映画業界は主に製作会社、配給会社、興行会社の3つの業種に分けられますが、そこからさらに職種は細分化します。同じ映画業界であっても業種によって仕事の内容は大きくことなりますが、職種によっても仕事の内容は変わります。

映画会社の職種は一般的に馴染みのないものも多いですが、目指すのであれば1つ1つの職種の理解を進めていきましょう。業種と職種の両方を知った上で、自分にはどの業種、職種が向いているのかを考えることが大切です。

①プロモーター

映画会社にはプロモーターという職種があり、映画の宣伝や宣伝戦略を考えるのが主な仕事です。プロモートには促進する、奨励するなどの意味があり、それをおこなう人をプロモーターといいますので、映画プロモーターは映画の販促をおこなう人であるといえます。

配給会社によっては宣伝部がある場合もあり、そこで働き映画の宣伝を考える人達がプロモーターです。宣伝するためには映画の魅力を知っている必要があり、プロモーターは担当する映画の魅力をしっかりと把握していなければなりません。

また宣伝する映画を選べるわけではありませんので、さまざまなジャンルの映画にも対応する必要があります。映画は宣伝次第で売上が大きく変わりますのでプロモーターは結果が数字に出やすく、やりがいのある仕事だといえます。

②カメラマン

カメラマンは名前の通り、映画を撮影するのが仕事です。映画会社におけるカメラマンは、カメラを回し映画のシーンを映像に収めるのが仕事です。監督の指示に合わせてカメラを回し、映画を作っていきます。監督の求める通り撮影できる撮影技術が必要であり、カメラマンは基本的には専門職です。

映画における映像という要の部分を担当する仕事であり、高い撮影技術だけではなく、最後まで作品を撮り切る責任感が必要です。裏方の仕事ではありますが、カメラマンは映画を製作するにあたって欠かすことのできない仕事ですので、自覚を持って臨む必要があります。大型のカメラを長時間持ったまま撮影に臨まなければならない場合もあり、体力が必要な職種でもあります。

③ディレクター

ディレクターは映画監督とも呼ばれ、映画全体のカメラ割りやシーンの構図などを考える大事な役割です。監督が違えば映像も全く違ったものになり、作品の出来も大きく異なります。映画の大部分に関わる仕事であるため非常に強い責任感が必要です。

脚本からストーリーを正確に読み取り、それを映像で表現しなくてはならず、構成力も必要な職種です。またカメラ割りだけではなく、現場全体の指揮を執る必要があるためリーダーシップや周囲を見通す視野の広さが必要でもあります。

ディレクターは監督として現場を仕切る存在ですが、チームを率いるためにはコミュニケーション能力も必要です。ディレクターはマルチな能力が必要な職種だといえます。

④シナリオライター

シナリオライターは日本語に訳せば脚本家です。映画の脚本家としてストーリーを作成するのが主な仕事です。製作会社では映画を企画する部署、企画をもとに製作する部署に分けられることが多いですが、シナリオライターはこの企画の部署に所属していることが多いです。

出されたアイデアをもとに肉付けをする形でシナリオを作成する場合もあれば、0から自分の力で企画、立案、脚本までを担当する場合もあります。シナリオライターは文章力は当然必要ですし、アイデア力なども必要です。

またどのような売れる映画を考える必要もありますので、市場のニーズを読み取るマーケティング力も必要になります。脚本がなければ映画は生まれませんので、映画会社においては生命線ともいえる職種です。

⑤プロデューサー

プロデューサーは映画全体を支えバックアップする存在です。映画の製作費を集めるためにスポンサーを探したり、脚本をもとにキャストを選び、集めていくのもプロデューサーの仕事です。映画の製作現場におけるリーダーはディレクターですが、製作現場以外の全ての指揮官として働くのがプロデューサーだといえます。

プロデューサーはその名の通り、映画をプロデュースする存在ですので、どのようにすれば映画が売れるのか、世に広めることができるのかを考えなければなりません。また映画全体における責任を背負っているのもプロデューサーですので、強い責任感が必要な職種です。映画が売れるかどうかはプロデューサーにかかっていますので、責任が重い分、やりがいも大きい職種です。

映画会社のおすすめ就職企業

映画会社に就職するのであれば業種、職種を選び、企業を選ばなければなりません。映画会社は企業によって色が異なっていますし、上映されている作品なども当然異なります。自分の好きな作品を放映している企業を目指すのもいいですし、作品に関係なく企業の色で選ぶのもいいでしょう。どちらの場合でも企業の情報と代表的な作品は知っておく必要があります。各企業の特徴を知り、自身の志望する企業を決めていきましょう。

①東宝

東宝は1932年に設立された東京宝塚劇場を前身に1936年に設立された映画会社です。大きな特徴としては映画だけではなく、演劇や不動産など幅広い業界で活躍していることです。映画会社としての規模も大きく、日本でも最大級の映画会社であるといえます。

TOHOシネマズでお馴染みでもあり、現在では3Dよりもさらにエンターテインメント性の高いMX4Dの上映にも力を入れています。MX4Dは座席が動く、映像に合わせて水しぶきが上がるなどであり、映画館でしか味わえない付加価値の提供ができているでしょう。

作品としてはゴジラシリーズが有名であり、最近ではシン・ゴジラが放映され大きな話題となりました。東宝は映画業界でも最大手の企業だといえます。

②松竹

松竹は1895年に設立された企業です。お笑いの事務所としても有名ですが、芸能やエンタメなどマルチに取り扱った企業であり、映画会社としても大手の企業です。演劇にも強みがあり、特に歌舞伎の興行に大きな強みがあります。

また配給会社と興行会社の両方を担うなどマルチに活躍しているのも特徴の企業です。作品としては「おくりびと」が非常に有名であり、アカデミー賞外国語映画賞を獲得した大ヒット作品です。芸能とエンタメの両方に強みがあるため上映される作品も幅広く、さまざまなジャンルの映画で活躍していることが特徴だといえます。

③東映

東映は1949年設立の映画会社です。製作、配給、興行までを総合的におこなう企業です。また映画の製作だけではなくテレビ番組の製作や配給会社として海外の映画の買い付けをおこなうなど幅広い事業展開を見せています。

テレビ朝日が東映の筆頭株主でもあるため、テレビ朝日系のアニメの映画作品も多いです。近年では「ONE PIECE FILM Z」や「ONE PIECE FILM GOLD」、「ドラゴンボールZ 復活の「F」」などが大ヒットしています。

また「相棒」シリーズも人気が高く、テレビ制作だけではなく、劇場版の製作などにも携わっています。アニメなど親しみやすい作品の上映が多いため、幅広い年代に人気の映画会社だといえるでしょう。

④日活

日活は1912年設立の映画会社です。映画の製作と配給を業務として行っています。日活といえば日活ロマンポルノが有名でもありますが、映画の低迷期に成人向け映画に路線を切り替えることで低迷期を乗り切ることができました。現在では成人向けの映画から路線を切り替え、青春映画などの中心に製作がされています。

また現在では「SUSHI TYPHOON GAMES」というレーベルを立ち上げ、ゲーム事業へ参入するなど幅広い事業展開を見せています。ヒット作品としては「ヤッターマン」などが有名であり、大人から子供まで幅広い年代から支持されている映画会社であるといえるでしょう。

⑤KADOKAWA

KADOKAWAは1954年に設立された出版、映画会社です。角川書店と角川映画の日本の柱で事業を展開している企業です。出版社と映画会社の両方を有しているため、角川書店で出版された原作本が角川映画で映像化されることも少なくありません。

KADOKAWAは自社ブランド内で作品を生み出す力に長けた企業です。映像作品としては「犬神家の一族」が非常に有名で、記録的な大ヒットを生み出した作品でもあります。また近年では小説からの映画化も多く、伊坂幸太郎著の「グラスホッパー」やリメイク作品である「セーラー服と機関銃 -卒業-」なども有名です。

出版と映像両方で娯楽を支える企業であり、エンターテインメントを幅広く扱う企業だといえます。

東宝の平均年収などについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

映画会社の仕事内容

日本の映画会社は大手で約5社ほどありますが、映画関連の事業のみを行っているという会社は現在はほとんどありません。総合エンターテイメント企業をして、映画が事業内容の一部になっていることがほとんどです。どの会社も強味や力を入れている内容が異なります。

アニメ作品に力を入れている会社や、お笑い関連の事業と共に総合エンターテイメントとしての映画部門がある会社、常にスクリーンの最新設備を取り入れて映像の楽しみ方の新提案をしている会社など、それぞれ特徴がありますので就活の際に会社のリサーチをしておきましょう。

企画・制作

一般に皆さんが映画会社のイメージとしてもっている「映画をプラン練りから実際に作り、編集して完成させる」という一連の業務を網羅する部署です。企画はプロデューサーが中心になって行います。

主要職種の部分でも述べられていますが、どのような内容の映画にするかの立案、作者のいる作品であれば映画権、テレビ権の取得から始まり、脚本家の選定、キャスティング、撮影のスケージュール組み・調整、撮影及び撮影後の編集への現場立ち合いまで幅広い業務を行っています。

また、映画上映後もコンテンツのDVD化・Blu-ray化などのDisc制作の企画にも関わります。いわば映画会社の心臓部といっても過言ではないでしょう。

営業

自社で作成した作品を、実際に全国の映画館、劇場で上映してもらうために、担当者がマーケティングを参考にしながら上映交渉していく部署です。同時に、試写会や実際の上映のスタートの時期と期間、1日の上映回数などについての詳細も各映画館、劇場と交渉して決定していきます。

実際に決定したら、興行収入の目標額を設定していきます。上映後は興行収入の管理も行います。また、映画終了までの前売り券販売額、入場者数も同時に集計しデータ化し、分析します。実際の顧客の反応や反響を感じ取れる部署といっていいでしょう。

営業担当のよって、上映する場所や上映回数、時間帯などが決まり、それによって映画の来場者数が変化するという事を考えると、マーケティングの段階から重要になって来ます。

宣伝

宣伝プロデューサーをもとに、自社の作品を広告宣伝していく部署です。大きく分けて2つあります。1つはテレビやラジオ、新聞・雑誌などのメディアへ有料の広告をおこなうため、予算を配分して広告を実際に出すという宣伝と企画があります。

もう1つは、パブリシティといい、無料で自社の作品の内容の一部をメディアに提供し、監督や出演者にイベントやメディアに出演させてもらいます。その代わりに、無料で作品の宣伝をしてもらう働きかけを行っていく部署です。

実際に監督や出演者がメディア出演せず、メイキング映像やハイライトのみを取り上げてもらう場合もあります。宣伝の中で私たちが一番思い浮かぶものとして、映画の製作発表会がありますが、これも大事な宣伝活動の1つとなります。また、公開までにポスターやチラシの関連商品の製作、配布などの業務も含まれます。

あなたが映画会社に向いているか、適性を確認してください

就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

適職診断で自分の適性を把握しておき、就活を効率的に進めましょう。

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映画会社の採用情報

映画会社の新卒採用の募集要項にはほとんどの場合学歴・学部・学科の制限がありません。また、中途採用と新卒採用を同じ枠で募集する企業もあります。このため映画会社の採用情報をきちんと読まず大卒だからと油断してエントリーすると、高卒・専門卒・中途採用枠の方と並べず書類選考や初めの面接で落とされてしまうことになりかねません。映画会社に就職したい場合はしっかりと募集要項を読み、準備をしてからエントリーしましょう。

卒業学部・学科に制限はない

東宝・東映・KADOKAWAといった有名な映画作成会社でも学歴を重視して採用している企業はほとんどありません。多くの映画会社では学部や学科の制限もなく、年齢制限さえクリアできれば就職できる可能性があります。しかし、裏を返せば専門卒や高卒の方と大卒・修士卒の学歴のアドバンテージなく就職を争う必要があります。

大学を卒業した、修士課程を修了したというだけでなく、自分の研究でどのようなことをおこなっていたか、そしてその内容がどのように映画に活かせるか、など学歴ではなく自分が学んだ中身を具体的にアピールしていく必要があるのです。大学の授業や研究以外でも具体的根拠を挙げ、「どうして映画会社に入りたいか」、「なぜ映画会社に興味を持ったのか」をきちんと説明できるようにしておきましょう。

採用人数は各社10名前後

映画会社の採用人数は他の大手企業や有名企業と比べて少ない傾向があるようです。大手の映画会社の採用人数を見てみると東宝では2017年度採用が12人・2016年度採用が10人・2015年度採用が9人・2014年度採用が8人、東映では2017年度採用が12人・2016年度採用が12人、KADOKAWAでは2016年度採用が12人・2015年度採用が21人・2014年度採用が22人とどの企業でも新卒採用は10~20人程度となっています。

さらに映画会社にエントリーする方は多く、その中を勝ち抜いて採用されるのはかなり難しいといえるでしょう。本当に映画作成に関わりたいのかをきちんと考えエントリーしましょう。また、映画ではなく映像作品を作りたいという場合は映画会社以外の企業でもできます。映像関連の企業を探してみるのも自分のやりたい職に就く手です。

選考では筆記試験や小論文の試験もおこなわれる

エントリー数の多い映画会社では面接、筆記試験、小論などさまざまな方法で採用者を選考します。有名な東宝・東映の選考を紹介するので選考準備の参考にしてください。東宝ではネット上で小論文・適性検査をおこない、専用のエントリーシートをダウンロード、提出します。

その後、提出書類で選考がおこなわれ1次選考、筆記試験、グループ討論、面接、最終選考の面接を経て採用が決定します。エントリーシートと作文を提出後、書類選考があり、1次選考、筆記試験、2次選考、3次選考、最終選考といった流れで進んでいくのが東映の選考です。

映画会社への就職には業界研究が必要

就活は自分のことをしっかりと伝え、自身を売り込むために自己アピールをおこなう必要があります。それらを効果的におこなうためには業界研究、企業研究を進め、求められる人物像を知り、それに合わせてアピールをしていくことが大切です。憧れを抱くことは大切ですが、志望する業界は実態をしっかりと知り、自身の中で理想と現実のギャップをしっかりと埋めておきましょう。

志望する業界や企業の分析ができていなければ求められる人物像をアピールすることもできませんし、就職してからギャップに苦しんでしまう場合もあります。せっかく就職しても活躍できなければ意味はありません。事前に分析を行い、自分に適性があるかどうかも確認しておきましょう。映画業界は夢のある業界ですが、就職難易度も高いのでしっかりと分析し、事前準備を進めてください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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