業界研究

外資系ホテルに就職するには|業界の特徴や必要なスキルをご紹介

外資系ホテルに憧れる人は多い

近年、外国人環境客の増加や景気の回復によって国内旅行者も増加傾向にあり、ホテル業界は注目が高まっています。接客業の中でもトップクラスのサービスの品質、ホスピタリティを誇るホテル業界は、華やかなイメージからも人気が高いです。特に注目されているのは外資系のホテルであり、世界標準のレベルの高さに憧れを持つ人も少なくありません。

ホテル業界全体で見ると、需要が急激に増加したことによって人手不足に悩む企業も多く、比較的就職できるチャンスは掴みやすいでしょう。しかし、外資系となると、国内企業とは勝手が違っており、ハードルが高いとイメージする人も少なくありません。外資系のホテルに就職するには何が必要なのか、特徴や求められるものも含めて知っていきましょう。

外資系ホテルの特徴

外資系ホテルへの就職を目指すなら、まずは業界の特徴を知っておくことが大切です。ひとくちにホテル業界といっても、ホテルごとに特徴は違い、国内企業と外資系でも異なる部分は大きいです。外資系ならではのポイントも数多くあるため、正しく理解を深めるためには、それらも知っておかなければなりません。外資系ホテルの特徴を知り、どのような業界なのか、国内企業との違いを含めて知ることが就職を目指す第一歩になるでしょう。

ラグジュアリー層が多い

外資系ホテルすべてに該当するわけではありませんが、比較的ラグジュアリー層が多いのは大きな特徴でしょう。ホテルは大きく「ラグジュアリー・リゾート」「シティ・カジュアル」「ビジネス」といった区分に分けられ、それぞれで客層や値段設定も大きく違います。国内でもラグジュアリーやリゾート系のホテルは存在しますが、繁華街でよく見られるのは、ビジネスやシティホテルが多いでしょう。

一方で外資系ホテルの場合、ラグジュアリーやリゾートなどがメインで、最上級のサービスの質が求められます。単にホテルで働きたいという人よりは、最高のサービスを提供したい、ホテリエとして誇りを持って働きたいという人に適した環境といえるでしょう。

給与はやや高め

ホテル業界は、全体的に給与が低い傾向にありますが、外資系は平均よりも水準がやや高めの場合が多いです。また、給与の伸び率で見ても外資系のほうが伸びしろは大きく、一般社員からマネージャーや支配人クラスになると、高年収を獲得するのも夢ではありません。

給与水準が高いのは、ラグジュアリー層が多く、求められるサービスの質が高いからであり、当然仕事のレベルも高くなることは理解しておきましょう。給料が高いことにはきちんと理由があり、報酬に見合った対価としての労働力が求められることは押さえておいてください。

実力主義が基本

ホテルに限ったことではありませんが、外資系の企業は実力主義が基本です。そのため、どれだけ仕事ができるかが重要視されており、成果を出せないとキャリアアップも目指せません。国内企業でも実力主義を採用している企業は増えましたが、それでも年功序列が根強く残っている企業はまだまだ多いです。

外資系は長く勤めているからといって昇進しやすくなるわけではなく、きちんと成果を出し、活躍しなければならないことは理解しておきましょう。活躍できないと仕事が回ってこなくなり、いつしか活躍するチャンスすらなくなってしまうということも少なくありません。最高のサービスを提供しながらも、利益を考え、実績を出さなければならないため、バランスの取り方が難しい仕事ともいえます。

外資系ホテルの就職に必要なスキル

ホテルへの就職を目指すなら、どのような能力が求められるかを知り、しっかり磨いておくことが大切です。外資系でも国内企業でも、ホテル業界で求められる能力は共通していますが、外資系の場合はより高いレベルが身につけなければなりません。実力主義で勝ち上がっていくには、就職時点からある程度高いレベルのパフォーマンスを発揮できなければならないため、学生のうちからスキルを磨く必要があります。求められる能力を知り、選考までに自分磨きに励みましょう。

語学力

外資系ホテルは国内外から宿泊客が訪れるため、語学力は必須です。現代はホテル業界全体で語学力が求められる時代ではありますが、外資系ホテルの場合は、高いサービスを提供するために、ハイレベルな語学力が求められます。英語ができるのは基本と考えられることが多く、企業によってはTOEICのスコアを重視することもあるでしょう。

また、英語+他言語もマスターしているとアピールの材料になるため、語学に自信がある人は、新たな分野を開拓するのもおすすめです。日本では中国や韓国からの観光客も多いため、アジア圏の言葉を覚えていると評価されやすいですが、もちろんヨーロッパ系の言葉もできると重宝されます。会話ができることはサービスの基本になるため、しっかり身につけておかなければなりません。

コミュニケーション能力

ホテルは人と関わりサービスを提供することで成り立つ仕事のため、コミュニケーション能力も必須です。ホテル業界におけるコミュニケーション能力とは、「察する能力」といえるでしょう。お客様の言動、目線、仕草といった細かい情報から、何を求めているのか、何をするべきかを見抜き、一歩先、二歩先を行くサービスの提供が理想です。

求められたものを提供するだけなら誰でもでき、ラグジュアリー層が多い外資系のホテルでは、その上を行かなければなりません。先回りして完璧に満足させ、お客様から何のリクエストも出ないことがサービスの理想形といえるでしょう。もちろん、予期せぬハプニングでも人間力を発揮し、その場を丸く収めるコミュニケーション能力も必要です。

激務に耐えられるバイタリティ

ホテル業界に限らず、サービス業は肉体労働であり、激務になることも多いです。一見華やかなイメージの強い外資系の高級ホテルでもこれは同じで、きらびやかな世界でもスタッフは激務に追われていることは理解しておきましょう。特に外資系だと、実力主義で成果も求められるため、肉体的な疲労だけでなく、精神的な負担ものしかかりやすいです。

重たい責任や重労働にも負けないバイタリティが必要で、どれだけ大変なときでも、お客様にそれを悟られず、安定したサービスを提供する姿勢が求められます。単に体力があるだけではだめで、過酷な状況であっても質の高いサービスを提供し、トラブルにもスマートに解決しなければなりません。

外資系ホテルに就職する際の注意点

外資系ホテルの就職を目指す際、いくつか覚えておきたい注意点もあります。注意点を把握できていないと就活でも失敗しやすく、場合によっては挑戦するところまで辿りつけない可能性もあります。外資系で国内企業以上に就職のハードルが高いからこそ、細かいポイントにまで目を向け、しっかり事前対策をしてから就活を進めなければなりません。注意点は大きく3つあります。それぞれのポイントを知って、就活をスムーズに進めましょう。

語学ができるだけは不十分

外資系ホテルにおいて語学力は必須であり、これができるからといって、大きなアピールにはなりません。むしろできることが前提とされている場合が多く、話せない、あるいは企業が求めるレベルに到達していないとマイナス評価を下されます。できて当たり前の範疇のため、選考で高評価を獲得するには、他のアピールポイントを作らなければなりません。

もちろん、英語以外にも話せる言語があるなら、その分プラスに働きますが、それでも就職を決めるには不十分です。語学力のみを条件にするなら、その国のスタッフを雇えば済みます。武器のひとつとはなっても、それが全てでは合格を勝ち取ることはできないため、自分を採用する意味を提示し、人間的な魅力をアピールしなければなりません。

なぜ外資系なのかを明確にする

選考時には「なぜ外資系なのか」「国内企業ではなぜだめなのか」を明確にしなければなりません。給与が高いから、憧れがあるからといって、漠然とした理由や条件面を志望動機にすると、仕事への意欲が低いとみなされ、不合格になってしまいます。実力主義とは言っても、意欲は当然重要視されるため、志望度の高さを明確にしておかなければなりません。

また、外資系のホテルの選択肢は複数あるため、外資系の中でもなぜそのホテルを選んだのかまで考えてきましょう。他のホテルではだめな理由を明確にしておかないと、どれだけ熱心にアピールしても志望度が伝わらないため注意が必要です。

選考のタイミングが早いことにも注意

新卒の就活は3月1日の情報解禁を皮切りに一斉にスタートしますが、外資系のスケジュールは別です。外資系は一斉解禁よりも前にスタートするのが基本で、通年採用を実施する企業も少なくありません。選考のタイミングで多いのは秋頃で、3回生の8〜11月頃には選考が始まるケースも多いです。

上手くいくと早めに内定がもらえるというメリットはありますが、国内企業に比べると準備までにかけられる期間が短いため注意しなければなりません。早めに準備して動き出しておかないと、まともに対策ができていないまま、選考を迎えてしまうこともあります。採用スケジュールは統一ではないため、企業ごとにいつ選考が始まるのか、こまめに情報収集をしておきましょう。

外資系ホテルに就職する際は特徴やスキルを押さえよう

ホテル業界の中でも高級で優雅なイメージのある外資系は人気が高く、就職を目指す人も少なくありません。志望者が多い分競争率も高いですが、それだけではなく単純な選考のハードルも高いため注意が必要です。外資系では語学力が身についているのは前提条件と考えられており、その他の能力も高いレベルで要求されます。

これはラグジュアリー層のホテルが多く、より高い品質のサービスが求められるからでしょう。外資系ホテルに就職するには、ホテルを知ること、自身のスキルを磨いて活躍できるレベルにまで高めることが大切です。事前準備を徹底して、難易度の高い外資系ホテルへの就職を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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