筆記試験

【テストセンターのコツ】試験の特徴や実力を出し切る方法をご紹介

テストセンターで受験するSPIの使用目的はさまざま

就職活動中、多くの就活生がSPIをテストセンターで受験することになるでしょう。今日では多くの企業が、採用活動にSPIを導入しています。そのため、就活を成功させるためには、このテストで高得点をとることが必要です。

しかしSPIの使用目的は、採用活動における応募者のふるい分けだけではありません。このテストの結果は、面接や入社後の配属にも活かされます。ここではテストセンターでSPIを受検するときに高得点を獲得するコツと、試験の特徴や受験する際のポイントを解説していきます。

面接や入社後の配属にも活用されるため、入念な対策をおこない、高得点を取ることが大切です。以下を参考にしっかりと対策を進めるようにしてください。

SPIの結果で送られるのは段階別評価

「SPIのテスト結果はどのように企業へ送られているのだろう」と疑問に思う就活生もいます。テスト結果はリクルートを通じて企業へ送られることになります。その際、送られる結果は点数ではなく、偏差値であることがSPIの特徴のひとつです。SPIの場合、受験者によって、回答する問題も、問題数も異なります。そのため得点ではなく偏差値によって評価がされています。

またSPIでは誤謬率(ごびゅうりつ)が測定されません。誤謬率とは、回答した問題に占める不正解の問題の割合です。誤謬率の測定がおこなわれる試験では、間違った回答をすると未回答時よりも点数が下がってしまうため、分からない問題には回答するべきではありません。しかしSPIの場合、誤謬率が測定されないため、分からない問題でも回答しておく方が賢明です。

テストセンターで受験するSPIの6つの特徴

「テストセンターでSPIを受けたことが無いからどのような試験かイメージ出来ない」という就活生も多いです。ここではテストセンターで受験するSPIの6つの特徴をそれぞれ解説していきます。

SPIをテストセンターで受験すると、一般的なペーパーテストとは異なる特徴が多く存在します。それらの点を押さえずにテストに臨むと、思わぬ痛手を被ることになる恐れがあります。以下をしっかりと把握し、その上でテストセンターでの受験をおこなうようにしてください。

①言語・非言語合わせた試験時間は約35分

1つめの特徴は、「言語・非言語合わせた試験時間は約35分」ということです。テストセンターで受験する場合のSPI試験時間は、能力検査が約35分、性格検査が約30分となっています。しかし、性格検査は、事前に自宅などで受験しておかなければなりません。テストセンターで能力検査を受けるためには事前予約が必要で、予約するためには性格検査の受検が必要です。そのため、テストセンターの試験会場で受験するのは、言語能力検査と非言語能力検査で合わせて約35分間です。

試験時間が約35分間と聞くと、非常に短い印象を受ける人が多いでしょう。SPIはスピーディーに問題を解くことが求められる試験です。正確に解くことに自信がある人も、一度どの程度の速さで問題を解かなければならないのかを把握するために、時間を測って解いてみましょう。

②1問ごとの制限時間が決まっている

2つめの特徴は、「1問ごとの制限時間が決まっている」ということです。一般的なペーパーテストの場合、試験全体の制限時間が設けられています。もちろんテストセンターで受験する場合も同様に、試験全体の制限時間は設けられています。

しかしこのテストの場合は、それに加えて1問ごとの制限時間も設けられています。回答をおこなっていると、インジケーターで「緑」「黄色」「オレンジ」の順で残り時間が表示されます。

残り時間が無くなってしまうと、強制的に次の問題に移行してしまいます。そのため残り時間が少なくなってくると、焦って冷静な思考が出来なくなってしまう人もいます。そのような中でも落ち着いて解答を進めるスキルが必要です。

③戻って解き直しをすることができない

3つめの特徴は、「戻って解き直すことが出来ない」ということです。一般的なペーパーテストの場合、「解ける問題から効率よく解いていく」という戦略でテストに臨む人も多いでしょう。

もちろんこれは、限られた試験時間の中で最大限点数を伸ばすためには効果的です。しかし、SPIをテストセンターで受験する場合は、この戦略を使えません。テストセンターでは、一度飛ばした問題に再度も戻り、解き直すことが出来ないためです。一方通行で回答していくしかありません。

このことを知らずに受験すると、大きな打撃を受けてしまうことになります。SPIテストセンターを受験する際には、「解き直し」は出来ないと理解しておくことが大切です。

④問題は一人ひとり異なる

4つめの特徴は、「問題が一人ひとり異なる」ということです。一般的なペーパーテストの場合、その試験会場にいるすべての受験者が同じ問題に取り組むことになります。しかしSPIの場合、同じ会場内でも一人ひとりが異なる問題に取り組んでいます。

このテストでは、受検者の正答率に応じて、次の問題を変えるIRT(Item Response Theory)方式を採用しています。正答率が高ければより難解な問題が、正答率が低ければ難易度の落ちた問題が次に出題され、それらを踏まえた偏差値で受験者を評価します。

このように、自分が受験しているテストと、隣の席で受験している人のテストは、問題内容も問題数も異なるという特徴があります。

⑤会場受付で渡されるファイル以外は持ち込み禁止

5つめの特徴は、「私物の持ち込みが一切禁止されている」ということです。SPIテストセンターで受験する場合には、手荷物を全て試験会場内にあるロッカーに預けることになります。

その際、ポケットの中身まで全てをロッカーにいれるようにしてください。ポケットに何かいれたままテストルームにはいってしまうと、あらぬ疑いをかけられてしまう恐れがあります。ポケットまで確認し、私物は全ておいていくようにしてください。

「筆記用具もダメなのだろうか」と思う就活生もいるでしょう。電卓持ち込み禁止の他にも、筆記用具などもカンニング防止のために持ち込み禁止となっています。テストセンターでは、筆記用具などのテストに必要なものがはいった専用のファイルが渡されます。それを用いて受験するようにしましょう。

⑥会場には企業の採用担当者はいない

6つめの特徴は、「会場には企業の採用担当者はいない」ということです。「採用担当者がいるかもしれない」と考え、極度に緊張した状態でSPIに臨もうとする就活生もいます。

しかし会場に企業の採用担当者は来ません。採用担当者も日々忙しく業務に取り組んでいます。そのため、テストの運営はテストセンターを運営する企業に委託し、そのすべてを一任しています。

「採用担当者がいるかもしれない」と緊張し、それによって冷静な思考が出来なくなってしまってはいけません。リラックスした状態でテストに集中し、100%の実力を発揮できるようにしましょう。

SPIは無料の模試&問題集で対策しよう

SPIを導入する企業は多いです。SPIを対策するには、多くの問題を解くことが効果的です。そこでおすすめなのが「SPI模試&問題集」です。模試には、言語と非言語の問題が100問収録されています。今なら100問解ける問題集もついてくるので、合計200問の例題を解くことが可能です。

詳しい解説つきなので、問題が解けなかったという人も力をつけることができるでしょう。分からなかった問題をそのままにせず、解説を読んで意味や解き方を理解することが大切です。無料でダウンロードできるので、腕試しがしたいという就活生にもおすすめです。

テストセンター会場で実力を出し切る4つのコツ

SPIをテストセンターで受験すると、ペーパーテストとは異なる特徴があるため、実力を発揮できずにテストを終えてしまう就活生もいます。せっかく力があるにもかかわらず、その実力を発揮できずに終えてしまうのは非常にもったいないです。

ここではテストセンター会場で実力を出し切るためのコツを4つ挙げ、それぞれ解説していきます。これらのコツをしっかりと押さえ、悔いの残らない就職活動を進めていきましょう。

①インジケーターが緑から黄色に変わってもあせらない

テストセンター会場で実力を出し切るためのコツの1つめは、「インジケーターが緑から黄色に変わってもあせらない」ということです。上述の通り、テストセンターでは1問ごとに制限時間が設けられており、残り時間がインジケーターによって表されています。インジケーターが緑から黄色、オレンジになると、「時間がない」と焦ってしまう人が多いです。

しかし焦りは禁物です。焦ったところでよい結果に結びつくことはほとんどありません。気持ちを落ち着かせ、問題に取り組むことが正答への近道だといえます。そもそもインジケーターが緑の状態で解答を導き出すのは難しく、黄色、オレンジまで進むのは普通のことです。色の変化に惑わされないようにしましょう。

②解けなくてもとりあえず回答しておく

コツの2つめは、「未回答問題を作らない」ということです。上述の通り、SPIでは誤謬率の測定がおこなわれていません。誤謬率を測定しているテストであれば、自信がない問題で「とりあえず埋めておこう」と回答すると、かえって点数を落とすことに繋がります。

しかし誤謬率の測定がおこなわれていないテストであれば、誤回答をしたとしても、それがテスト結果に悪影響を及ぼすことはありません。その問題の解き方がわからなくとも、適当に回答した結果、正解する可能性もあるでしょう。SPIの場合、わからない問題であっても、「とりあえず回答しておく」ことが大切です。

③メモ用紙を活用した電卓不要の計算力をマスターしておく

コツの3つめは、「計算力を身につけておく」ということです。非言語分野の問題では、複雑な計算が必要となる問題が多く出題されます。

テストルームに電卓を持ち込むことはできません。そのため普段から計算を電卓任せでおこなっていると、本番のテストでスピーディーに計算することができません。テスト対策をするとき、電卓に頼るのではなく、メモ用紙に手計算を繰り返しおこなっておくことが大切です。

またその際、効率のよい計算方法をマスターするよう心がけてください。ひとつの問題に対する解法は複数あることが一般的です。その中でもスピーディーに問題を処理できる計算方法を身につけることで、時間短縮を図ることが可能です。

④リラックスして受ける

コツの4つめは、「リラックスして受ける」ということです。上述の通り、テストセンターには企業の採用担当者がいません。服装も自由であるため、私服で受験しても全く問題ありません。

重要なことは、テストに集中し実力を出し切ることです。スーツは肩が凝って集中しにくいと思うのであれば、私服で受験するほうが賢明です。しかし社会人として守るべきマナーについては、遵守するようにしてください。

いくら私服でよいからといっても、カジュアル過ぎる服装はNGです。カジュアル過ぎる服装で臨むことで周りの受験者に不快な思いをさせてしまう可能性があります。周りへの配慮をしたうえで、リラックスしてテストに臨むようにしましょう。

言語能力検査のコツ

テストセンターで受験する際の言語能力検査のコツを知りましょう。ペーパーテストでの受験に比べて時間が限られているため、限られた時間内で解くためのコツや対策を知ることは大切です。言語能力検査ならではのコツを知り、問題の解き方を身につけておきましょう。

ここでは、「語彙力の問題を確実に解く」と「文章を読むことに慣れておく」の2つのコツについて解説します。これらは、試験日まで日数が少なくても取り組めます。

語彙力の問題を確実に解く

語彙力の問題を確実に解くということを心がけましょう。言語能力検査の前半は、語彙力に関する問題が多く出題されます。後半に長文読解が出題されることを考えると、ここでできる限り早く解いておきたい、という気持ちになるでしょう。

しかし、この語彙力の問題で焦りすぎて点数を落としてしまうと、後半の長文読解や並び替えの問題などで挽回しなければならなくなります。そうなると、点数を伸ばすことも難しくなるでしょう。前半の語彙力の問題で、落ち着いて確実に正解するようにしましょう。

語彙力の問題は、中学~高校の国語レベルが出題されます。身についている知識の問題が出題されることも多いため、焦らずに解き進めていきましょう。

文章を読むことに慣れておく

言語能力検査では、長文解釈が出題されます。長文に慣れていないと、読むことに時間がかかってしまうため、問題を解く時間が少なくなってしまいます。問題を解く時間が少しでも長く残せるように、文章を早く読めるようになりましょう。

文章を早く読めるようになるには、まずは慣れることです。普段から文章を読む習慣を身につけるだけで、読むスピードは上がります。長文解釈の問題を解くこと以外にも、隙間時間に本や新聞などを活用して、積極的に文章を読むようにしましょう。文章に慣れるだけでなく、語彙力を養うこともできます。

また、試験時間が短いSPIでは長文読解以外の問題でも、問題文を早く読む必要があります。文章に慣れることで、問題文の読解力も身につけましょう。

非言語能力検査のコツ

非言語能力検査にも、テストセンターで実力を発揮するためのコツがあります。非言語能力検査でも、言語能力検査同様、スピーディーに問題を解くことが求められます。数学が苦手な人にとっては、難しいと感じる試験になるでしょう。

少ない時間でも確実に問題を解き進めていくことができるように、非言語能力検査のコツを2つ紹介します。この2つを実行することで、問題を少しでも早く正確に解けるようになります。

筆算に慣れておく

筆算で計算することに慣れておきましょう。テストセンターでは、電卓を使用することが禁止されています。問題を解くには、貸し出されるメモを使って自分で計算をしなければなりません。

自分で計算をする際に、一番使うことになるのが筆算を使った計算でしょう。暗算が得意な人もいますが、計算ミスを防ぐためには手計算した方が間違いがありません。また、暗算は手計算より時間がかかってしまうことも多いため、注意しましょう。

普段、筆算で計算する機会はなかなか無いため、久しぶり使うと手間取ってしまうことが多いです。焦らず早く正確に問題を解き進めるためにも、テストセンターでの試験本番までに、筆算を使った計算に慣れておきましょう。

不要な計算は省きスピーディーに解く

時間に追われるテストセンターの試験では、不要な計算を省きながら解き進めることも必要です。例えば、538×423 の計算の問題があったとして、一の位が4である選択肢が1つしか無いときは、それが答えになります。この場合は、わざわざ筆算を使ってすべての計算をする必要はありません。

極端な例ではありますが、数学が得意な人からすれば、手計算をして正確な解答を導き出さなくても、選択肢を見れば答えが分かるような問題もSPIでは出題されます。なんとなくでしか分からない問題をスピード重視で回答をしていくことは、正確性に欠けるためやってはいけません。しかし、明らかに解答が分かるという場合は、不要な計算を避けてより早く解き進めていきましょう。

SPIテストセンターでのコツを理解して試験に臨もう

SPIをテストセンターで受験する場合の特徴とポイントを解説してきました。SPIではひねった問題はあまり出題されません。多くの問題は中学・高校レベルの問題であるため、しっかりと対策をおこなっておけば難しい問題ではありません。しかし「中学・高校レベルなら大丈夫だろう」と甘く見ないようにしましょう。

上述の通り、テストセンターで受験するSPIには、通常のペーパーテストとは異なる特徴が数多くあります。そのため、それらの特徴をしっかりと把握したうえで対策をしなければ、実力を発揮できません。実力があっても、それを発揮できなければ意味はありません。ここまで述べてきた内容を参考に、対策をしておきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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