志望動機
施工管理の志望動機|5つの例文とポイント・NG例を紹介
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目次
施工管理について
建設工事を現場監督として管理するのが施工管理の仕事。建物を作るのに欠くことが出来ない、とてもやりがいがある仕事と言えるでしょう。各作業工程の中で従事する、考えが違うたくさんの人を束ねていかなければなし得ない仕事でもあります。そのため、リーダーシップが欠かせない要素です。
では、施工管理の仕事に従事するにはどのような志望動機を書けばいいのでしょうか。以下より、志望動機のまとめ方のコツなどをご紹介します。
施工管理の主な業務内容
施工管理の主な業務は4つあります。竣工までどのようなスケジュールで工事を進めるかを管理する「工程管理」、仕様通りに作業を行っているかを管理する「品質管理」の2つは特に大切な業務です。また、事故を起こさないために重要な「安全管理」、工事の予算を予定通りの予算に抑える「原価管理」も欠かす事の出来ない業務です。
この施工管理には「施工管理技士」という国家資格が必要になるので、まずは資格を取らなければなりません。4つの業務をこなすためには知識の習得だけではなく、工事の品質が守られているか、工程に遅れが出ないかに常に目をやる観察力が求められます。
また、人を効率的に動かす優れた指導力も求められる業務です。
施工管理のやりがい
施工管理の仕事のやりがいは、自分の手掛けたものが、かたちとして目に見え、達成感を感じられるところにあります。施工管理の仕事では、天候によって工事が予定通りに進められなかったり、突発的なトラブルなども起きやすく、スムーズにいかないこともよくあります。そのような時でも、現場を担当している職人や協力している企業で協力しながら問題を解決していき、課題を乗り越えていきます。
大変だからこそ、無事に完成した建築物を実際に自分の目で見たときの達成感も大きくなります。また、戸建てやマンション、ビルなどの建設では、完成した建物で暮らす人や仕事をする利用者の快適な環境づくりに貢献することとなります。感謝の気持ちを言葉で受け取れる機会もあり、人の役に立てているという実感が沸くでしょう。
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施工管理に向いている人
建物ひとつが完成するまでには、施工開始から多くの時間や労力がかかります。大規模なものでは10年以上かかることもあり、施工に関わる人も桁違いに多くなります。そのため、日々の業務を確実にコツコツと重ねていくことができる人が、施工管理に向いている人といえるでしょう。
また、職人や協力会社など、社内外を問わず幅広い年代・職種の人と力を合わせて仕事を進めていきますので、そのためのコミュニケーション能力も必要です。ほかにも、プロジェクト全体をしっかりと把握しながら他の人に仕事の指示を出したり、チームを引っ張っていくことも重要となります。リーダーシップやマネージメントの力、予定通りにいかない時にも冷静に判断できる臨機応変さも施工管理には欠かせないものとなっています。
未経験の場合は施工管理に必要な資格はない
施工管理の仕事に、未経験から挑戦する場合に必要な資格はありません。出身の学部も、文系・理系どちらかが有利ということもないでしょう。施工管理には、「1級・2級建築施工管理技士」、「1級・2級土木施工管理技士」などの国家資格がありますが、いずれの資格も受験には実務経験が必須となるため、未経験者採用では資格の有無を問われません。
建設工事現場の各営業所では、「2級以上の施工管理技士の有資格者を1名以上置くこと」が法律で定められているため、入社後に施工管理技士の資格取得を推奨されることが多いようです。企業によって、資格のための勉強会を開いたり、スクールや講座、試験の費用を負担するなどの制度があるため、入社後に資格取得を目指したいという意欲を伝えることは大きなアピールとなるでしょう。
資格取得には実務経験を問われる
施工管理技士の資格取得では、施工管理としての実務経験が必要となるため、未経験の採用で資格の有無は問われません。1級施工管理技術検定試験では、1年以上の「指導監督的実務経験」が受験の条件となっています。施工管理の資格取得に必要な実務経験は、等級によって異なるので、それぞれの技術検定試験を実施する各団体のホームページを確認し、受験資格を把握しておきましょう。
実務経験は、日々の業務をおこなううちに、自然と身についていくものです。施工管理技士の国家試験を考えているなら、普段の仕事をしっかりとこなしていくことが重要です。施工管理技士の資格は、建築・土木・建設・電気工事・管工事・造園の6種類があります。この中でも、建築施工管理と電気工事施工管理は、それぞれ年2回、2級資格取得試験がおこなわれていて、施工管理技士として、特に重視される資格となっています。どちらの取得試験も、一般財団法人建設業振興基金が実施しているものです。
施工管理の新卒採用を実施している企業
・東レ建設株式会社
・日研コンストラクション
・安藤ハザマ
施工管理職種は、経験が重要視される仕事ですが、新卒採用をおこなっている企業もあります。実際に、施工管理職種の新卒採用を実施している企業をいくつか紹介しますので、就職活動の参考にしてみてください。
東レ建設株式会社は、繊維・化学メーカーの東レ株式会社のグループ会社です。建設業と不動産業を中心に展開しています。技術職の新卒採用として、施工管理職の採用もおこなっています。
日研コンストラクションは、人材派遣をおこなう、日研トータルソーシング株式会社の関連会社です。主な事業は人材派遣業になりますが、建築関係の大型プロジェクトへの人材派遣が中心です。施工管理職に就職した場合、建設施工管理の補助や、アシスタントを経験しながら学んでいくことができます。
安藤ハザマは、ゼネコンとして大型建築に携わっている建築会社のひとつです。東京大学の工学部・法学部学舎の施工や、明石海峡大橋や黒部ダムの施工にも関わっています。
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志望動機を書く際の注意ポイント
まずは業界と企業研究をしっかりおこないましょう。特に企業には理念や技術力に大きな違いありますので、しっかり特色をつかんだ上で、自分がいかに志望する企業の求める人材なのかを志望動機に盛り込むことが大切です。
自分の人となりが具体的にイメージ出来るような志望動機でなければ、採用担当者の目に止まりません。志望する人はみな熱意を強調します。それだけに、熱意だけではなく、自分の性格のどこが施工管理に向いているかを強調する必要があります。例えば、誠実さや几帳面さなどを、それを読み取れるような具体的な経験とともにアピールすると良いでしょう。
ここでは、志望動機を作成する際のポイントについてみていきます。
体力とまとめる力をアピールする
施工管理の新卒採用では、資格の有無は問われることが無いために、志望動機などで自分をどのようにアピールできるかがポイントとなっています。なぜ施工管理の仕事をしたいのか、なぜその企業を選んだのかを、相手に分かりやすく伝えるようにしましょう。
また、入社後には、今までの経験を活かし、どのようなことをやりたいか、どのように企業に貢献できるか具体的に表現することも重要です。施工管理志望動機では、特に、体力面や統率力があることを論理的に書くことをおすすめします。屋外での仕事も多くなるため、仕事をこなしていく体力は、施工管理に必須といえます。また、様々な職種・年代の人と協力して仕事を進めていくリーダーシップも必要です。
志望動機は結論を先に書く
志望動機を書くポイントとして、結論を先に書くということが挙げられます。採用担当者に仕事への熱意をアピールしたいという気持ちがあると、長い文章をだらだらと書いてしまいがちですが、言いたいことや伝えたいことが何なのかを明確にすることが重要となります。要点が分からない長い文章では読む人も飽きてしまい、良い印象を残すことができません。
まずはじめに、なぜ施工管理の仕事を選んだのか、なぜ他の企業でなくその企業を志望するのかを書き、その後になぜそのように思うのか、自分の考えや具体的なエピソードなどを書くと良いでしょう。最初に結論が書いてあることで読む相手の興味を引くことができますし、どんな人物なのか知りたいという気持ちになります。
施工管理の志望動機例5選
では、施工管理の志望動機の正しい書き方はどのようなものでしょうか。以下に5つの具体例をあげて説明していきます。
志望動機の例文①
私が貴社を志望した理由は、建物を単に作るのではなく、「高い品質で利用者にとって使い勝手のいいものを作り上げるのだ」という強い熱意を感じたからです。建物は、長持ちすることが大切だと考えます。それが利用者の安心につながります。
また、使いやすいものでなければ利用者のストレスに繋がります。技術力だけではなく繊細さにも心を配る事が出来ることが求められるのだと思います。私が貴社に入社した際には、体育会系の主将で培ったリーダーシップをより磨く努力をします。
そして、知識力・技術力を身に付けて、一日も早くクライアントの信頼を得られるよう頑張りたいと思います。
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志望する会社のどこに惹かれたかを具体的に書く事で、しっかりした志望動機があるのだと伝わります。また、志望動機について深く掘り下げて考えていることを示すようにしましょう。それが熱意として採用担当者に伝わるのです。
施工管理の仕事では強いリーダーシップが求められます。部活で主将を経験したことを書けば、リーダーシップの素養があると伝わるでしょう。
志望動機の例文②
私が貴社を志望した理由は、同業他社にないユニークな技術の開発に力を入れていることに魅力を感じたからです。建物は長持ちすることが大事だと思います。長持ちするには大地震を想定しなければいけませんが、貴社の耐震技術は特に優れていると感じました。
私は東日本大震災の際に仙台に住んでおり、多くの建物の被害を目の当たりにしました。ボランティアでマンションから長期間避難生活を送る人も見ました。そのようなことを繰り返さないためにも、施工管理という仕事を通じて貢献したいと思うのです。
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耐震という具体的な技術力を志望動機にあげることで、災害を予防する建物建設に貢献したいという熱意を示した例です。具体的なものを志望動機にあげると、印象を強めることに繋がります。また、ボランティアの経験があると触れることで、誠実な人格が採用担当者に伝わります。
ボランティアに限らず、仕事をしていく上で大きなモチベーションになる何かを具体的に書くと良いでしょう。
志望動機の例文③
私が貴社を志望した理由は、建物を建てただけで終わるのではなく、その後のアフターケアもしっかり行うことを理念にあげている姿勢に共感したからです。建物は完成したら終わりではないと思います。後のことまでしっかり考えながら建物を作り上げる真摯な姿勢がないと、よい建物にならないと思うのです。
建築科で学んだ知識を貴社でさらに磨いて、立派な施工管理が出来るように努力いたします。また今後外国人労働者が増えます。私の語学力が多様化する集団をまとめる一助になると考えています。
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施工管理の仕事を行う上でアフターケアは忘れてはいけない要素です。それに注目していることを示すことで、企業研究をしっかり行っていることと、誠実な性格を具体的に伝えています。志望動機には具体的かつ、明確な理由を書くようにしましょう。
また、人手不足とともに外国労働者の流入が大きな潮流となりつつあります。語学力について触れると採用担当者に好印象を与えるでしょう。
志望動機の例文④
私が貴社を志望した理由は、住宅業界は一人のお客様とかかわる時間が多く、長く深くお客様とかかわることができると考えたためです。貴社では、フルオーダーメイド設計で、お客様の理想を100%叶えることができ、お客様に喜びや感動を提供できると感じました。また、まちづくりに関わることで、住宅だけでなく、そこで生活していく人々の暮らしを作っていけることも魅力だと思います。
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志望の動機を最初に書くことで、仕事に対する熱意をアピールしています。また、同じ業界の他の企業ではなく、なぜその企業を選んだのかも明確に書かれています。企業の業務内容や特徴をしっかりと理解していることで、企業研究をおこなってきたこともアピールできています。
志望動機の例文⑤
大学で専攻した建築に関わる仕事に就きたいと考えております。建物は様々な人が協力し合い作り上げるものですが、その中でたくさんの人々をまとめあげ、指揮をする施工管理という仕事に魅力を感じています。貴社では、若いうちから仕事を任されるということを聞き、責任を持って仕事をするのはやりがいがあるのではないかと感じています。将来は現場で働き、生きた知識を学び、施工管理の資格を取得したいと考えております。
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大学で学んできたことを活かし、施工管理の仕事に就きたいという動機を分かりやすく書いています。また、企業の特徴である、若いうちから仕事を任されることを挙げ、なぜこの企業を選んだのかも明確にしています。入社後の目標も述べていて、仕事に対する熱意を感じさせる文章となっています。
NG例
私が貴社を志望した理由は、大きなビルを数多く建設した実績に感銘を受けたからです。営業利益率がよいため、競合他社より給料が高く、福利厚生もしっかりしているところも魅力です。安心して定年まで働くことが出来ると思うからです。
私は、安心と安定があるからこそしっかり仕事が出来るのだと考えています。貴社に入社した際は、自分の繊細な性格を活かせる業務に就いて、元気に頑張って貢献していきたいです。
給料や福利厚生に触れるのは避けるべきです。給料が良いから選んだというのでは熱意が伝わりません。長い間仕事を続けていけば時には待遇が悪くなることもあります。そんな状況になったら仕事の熱意が失われるのではないかと評価されかねません。
安心や安定という言葉も書くべきではありません。現状を打破するようなバイタリティーを表現しなければ、採用担当者の心を動かすことは出来ないのです。「性格を活かせる業務」という言葉も避けたほうが良いでしょう。仕事を選ぶ性格なのではないかと思われてしまいます。
まとめ
施工管理の志望動機を書く際のポイントを、実際の例文をもとに説明しました。施工管理は技術的な知識だけでは成り立ちません。建物を作る際には、多くの性格の異なる人を取りまとめていかなければ、予定通りの予算・工程で竣工することができないのです。
求められる才能の中で重要視されるものの一つはリーダーシップです。その才能が身に付いていることを具体的に書くようにしましょう。また、志望する熱意を分かりやすく伝える工夫をしましょう。そのためには企業を知り尽くすことが大切です。
自分が採用担当者だとしたらどう感じるかを考えながら、志望動機を作るように心がけてください。