面接対策

グループディスカッション攻略のコツ|種類・役割・進め方をご紹介

グループディスカッションを攻略するコツは?

グループディスカッションは通常の面接とは特徴が異なるため、苦手意識を持ってしまう人も多いです。しかし、苦手に感じるのは、多くの場合でコツを把握できていないからと言えるでしょう。通常の面接とはさまざまな違いがあるグループディスカッションですが、コツさえ把握していればそれほど難しいものではありません。攻略のコツを知り、理解を深めることが合格を勝ち取る近道です。グループディスカッションについて理解を深め、上手に攻略を目指しましょう。

グループディスカッションの種類

グループディスカッションの攻略を目指すためには、まずは基本的な部分について理解を深めなければなりません。グループディスカッションといっても、種類はさまざまです。種類ごとに議論の進め方や攻略のポイントは異なるため、それぞれの違いを把握しておかなければなりません。まずは基本をしっかり押さえて、根本的な部分の理解を深めておきましょう。

自由討論型

自由討論型は、自由に議論を進めて結論を導き出すものです。テーマとしては「企業の売り上げを伸ばすために、どのような商品を開発すればいいか」など、答えのないものが基本となります。明確な答えはなく、結論による正解不正解はありません。結論ではなく、そこに結び付くまでの議論の過程が見られていると考えましょう。

もちろん、結論部分が全く評価に入らないわけではなく、素晴らしい答えが出せれば印象はよくなります。また、倫理や道徳から外れるような答えでは、議論の過程が優れていてもマイナスの印象を与えてしまうので注意しましょう。明確な答えのないもので話し合いを進めるため、固定概念にとらわれない自由な発想が重要視されます。

選択型

選択型はあらかじめ答えが用意されており、議論を進めてどれが正しいかを選ぶものです。「無人島に持っていくとすれば、ナイフ、ロープ、ライターのどれか」など、選択肢が複数あるものや、答え自体を複数選んで回答するものもあります。問題のバリエーションはさまざまですが、何を選んだのかではなく、なぜ選んだのか、結論までの過程が重要視されています。

また、最終的にはなぜそれを選んだのかを説明しなければならず、説明部分まで含めて評価の対象と考えましょう。どれを選んだ場合でも、しっかり説明できれば高評価、できなければマイナスの評価となります。結論を選択する上では、なぜその答えなのか、他の選択肢ではダメなのかを明確にすることが大切です。

ディベート型

ディベート型は他の形式とは少し異なり、立場を分けて議論を進めるものです。ひとつのテーマに対して肯定派、否定派に分けておこなう場合や「朝食ならパン派、ご飯派」など、イエスノーに関係ない選択肢でおこなう場合もあります。どちらの場合でも、企業から指定された立場で議論を進めなければなりません。

実際には自分は逆の立場だったとしても、指定された立場から議論を進め、正当性を主張することが大切です。また、ディベート型の場合、議論に勝てば好印象ではなく、いかに上手に議論を進められるかが重要視されています。たとえ議論で負けた場合でも、細かい部分まで配慮して、スムーズに議論を進める努力をしていれば、合格を勝ち取ることは可能です。

グループディスカッションの役割

グループディスカッションでは役割に分かれて進行することが多く、どの役割を担うのかも重要です。企業によって役割の設定は異なりますが、基本的なものは共通しています。役割を担ったからといって必ずしも評価されるわけではありませんが、きちんと全うできればプラスアルファの評価を獲得できます。高評価を狙うには、自分に合った役割を選ぶことが大切です。それぞれの特徴を知り、どの役割が自分に合っているかを考えてみましょう。

司会

司会は議論の進行を担う役割であり、グループディスカッションではもっとも目立ちやすい役割です。グループ全体を見渡す広い視野や議論を調整し、正しい方向へ導く統率力などが必要であり、求められるものは多いです。司会=高評価と考え、役割を担おうとする人は多いですが、司会がうまくいかないと議論も失敗する可能性が高いので注意しなければなりません。

また、司会で失敗すると、ただ目立ちたいだけで自分勝手な印象を与えてしまい、評価を大幅に下げられる可能性もあります。司会は議論をスムーズに進行することが大切なので、基本的に発言数が少なくなります。全く発言しなくていいわけではありませんが、グループ内の発言を促すことをメインにおこない、議論を活性化させることが重要です。

書記

書記は議論の内容をまとめ、意見や結論などを記録する役割です。結論の提示とともに何らかの発表物を提示しなければならない場合は、その作成をおこなうこともあります。書記は議論の内容を漏らさず記録しなければならないため、些細なことにも耳を傾け、常に聞くことを意識しなければなりません。また、単に記録していればいいわけでなく、議論を進めるべく発言もしなければならないので注意しましょう。

書記は全体の意見をまとめているため、議論の方向性などを掴むことができ、発言しやすい立場にあります。全体の意見を把握した上で自分の意見が主張できるため、有効な発言もしやすいでしょう。また、過去の発言を引き合いに出して、議論の活性化や方向転換を促すのも大切な役割です。

タイムキーパー

タイムキーパーは時間を測り、残り時間を伝えながら議論全体の時間管理をおこなう役割です。グループディスカッションでは制限時間が決められており、時間終了までに何らかの結論を出さなければなりません。終了時点で結論がまとまっていなければ、それだけで評価は大幅に下げられてしまうため、タイムキーパーは重要な役割と言えるでしょう。

タイムキーパーは適宜残り時間を通知するだけではなく、残り時間と議論の進行度を見比べて、注意喚起を促すことも大切です。残り時間が少なければ議論を急がせ、時間が余っていれば、丁寧に議論をおこなうよう伝えるなど、細かな配慮が必要な役割と言えます。ただ時間を測っているだけでは、役割を十分に果たしているとは言えないので注意が必要です。

グループディスカッションの進め方

グループディスカッションを攻略するためには、基本的な進め方を知っておくことが大切です。企業ごとに選考の細部は異なりますが、大まかな流れはどれも共通しています。全体的な流れを把握していれば、どのタイミングで何をすべきかが分かり、よりスムーズに進めやすくなります。事前に進め方を知っておき、議論をスムーズに進めていきましょう。

アイスブレイク

グループディスカッションはいきなり議論をおこなうわけではなく、まずはアイスブレイクの時間が設けられます。企業によってはアイスブレイクの時間も制限時間内とする場合もありますが、基本的には別途時間が設けられています。アイスブレイクではお互いに自己紹介をし、少しでも心の距離を近づけることが大切です。

最初の時点で話しやすい雰囲気をつくっておけば、議論をよりスムーズに進められます。また、場合によってはここで役割を決めることもあります。役割決めまでおこなう場合は、アイスブレイクも制限時間に含まれることが多いです。役割を決めるだけで時間を取ってはもったいないので、素早く決めて議論へと進みましょう。

意見出し

意見出しは、最初の時点での全員の意識、意見を共有するためです。意見出しの段階では、どんなアイデアを出しても構いませんので、何でも伝えておくことが大切です。意見は書記によって記録されており、発言が引き出されることで議論を動かすカギになる可能性もあります。

グループディスカッションでは、議論がどのように進み、何が影響するか分かりませんので、思いついたことは何でもアピールしておきましょう。意見出しの時間は大体5分程度で、素早くおこなうことが大切です。全員の意見を出し終え、それぞれの考えを何となく把握できれば次の段階へと進みます。

議論の方向性を決める

グループ全員の意見が集約されれば、そこから議論に使えそうなものをピックアップし、議論の方向性を決めていきます。方向性を決めるのは重要なポイントです。結論を左右する部分でもあるため、注意して決めなければなりません。途中で方向性を変えることもできますが、議論が進んでからの方向転換は大幅なタイムロスになるため、きちんと決めておく方がいいでしょう。

議論の方向性を決める際は、多数決ではなく、それぞれが納得できる形を見つけて決めることが大切です。仮に少数派の意見でも重要な情報が隠されていることもあるため、しっかり耳を傾けておかなければなりません。

意見をまとめる

方向性を決めて議論を進め、さらにさまざまなアイデアが出れば、ある程度の段階でまとめに入ります。グループディスカッションは最終的に何らかの結論を出さなければならないため、時間内にチームでひとつの結論を出すことが大切です。議論が白熱すると突飛な方向に議論が進んでしまうこともありますが、これでは意見がまとまりません。

早い段階からまとめに入って議論の余地をなくすのはNGですが、ある程度のところで区切りをつけ、まとめに入らないと結論を出せない可能性もあるので注意が必要です。議論が活性化するのはいいことですが、グループディスカッションでは制限時間内に答えを出すことを意識してまとめに入りましょう。

発表

制限時間の終了を迎えれば議論はそこでストップしますが、その後発表をおこなうことが多いです。企業によっては議論の内容だけ見て終了ということもありますが、基本的には結論の発表までセットだと考えましょう。発表者は誰かひとりが代表しておこなうこともあれば、チーム全員でおこなうこともあります。

グループディスカッションでは結論よりも過程が重要視されていますが、最後の発表は評価を決める重要なポイントです。発表の方法や伝え方なども見られているため、事前に練習しておくことが大切です。時間ぎりぎりまで議論をするのではなく、余裕を持って議論を終えて発表の練習をしておけば、より高評価を獲得しやすいでしょう。

グループディスカッションを上手に進めるコツ

グループディスカッションをスムーズに進めるためには、基本的な進め方を知り、全体の流れを把握しておくことが大切です。高評価を目指すのであればさらにポイントがあり、上手に進めるコツも理解しておきましょう。何が評価されているかを意識し、コツを実践して高評価の獲得を目指しましょう。

常に時間を意識する

グループディスカッションでは、大前提として時間内に結論を出すことが重要です。結論を出せずに時間切れになってしまうと、大幅に減点される可能性があります。時間切れによるマイナスを防ぐためには、常に時間を意識しながら議論を進める意識を持つことが大切です。

議論中の時間の管理はタイムキーパーがおこないますが、任せっきりになるのはよくありません。タイムキーパーが中心となって管理をおこなうのは大切ですが、チーム全体で時間の意識持ち、議論を進めることが大切です。全員が時間の意識を持っていれば、どこに時間をかけるべきか考えることができ、より充実した議論が展開できるでしょう。

1回は発言する

人によってコミュニケーション能力に差があり、グループディスカッションに苦手意識を持つ人も多いでしょう。グループディスカッションでは集団の中で意見を主張しなければならず、苦手な人にとっては厳しい環境にはありますが、それでも1回は発言することが大切です。

個人の評価については、発言のひとつひとつが見られています。そのため、全く発言していなければ、評価の土俵にすら上がることができません。発言しないことで、選考へのやる気がないとみなされることもあり、マイナスの評価を受けてしまいます。主体的に参加することが大切です。

話を聞く姿勢に気を付ける

グループディスカッションでは発言ばかりに意識が向きがちですが、実は話を聞く姿勢も評価されています。どれだけ積極的に発言して、議論に貢献できていたとしても、聞く姿勢がきちんと取れていなければマイナスの印象を与えてしまうので注意が必要です。

議論はひとりが主張すれば進むわけではなく、自分と相手の両方が主張し合ってこそ進みます。相手の話を聞く姿勢を見せなければ、受け入れる気がないとして、自己中心的に思われるので注意しましょう。

グループディスカッションは「話す・聞く」どちらも大切

グループディスカッションに苦手意識を持つ人は多いですが、上手な進め方のコツさえ把握していれば、攻略は難しくありません。苦手意識を持ってしまうのは、どうやって進めればいいのか分からないからであり、まずは全体の流れやグループディスカッションそのものへの理解を深めることが大切です。

基本的な部分をしっかり把握すれば、今度はより細部に目を向けて、さらに徹底した対策をおこないます。コツは複数ありますが、どれも大切なものであり、ひとつだけができていればいいわけではありません。細部まで意識して取り組み、高評価の獲得を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ