面接対策
Web面接は何分前にログインする? マナーや事前準備を徹底解説
- 3964 views
目次
Web面接は何分前に入室する? 不安を解消して本番を迎えよう
新型コロナウイルスの影響によって、利用が拡大したWeb面接。一般的な対面面接と違って、「何分前に入室すればいいの?」と不安に思う学生は少なくありません。一般的に、Web面接では3分〜5分前に入室することがベターです。
この記事では、Web面接の概要や入室時のマナーなどについて解説します。前日から当日にかけて確認したいチェックリストや、ZoomやTeamsといったツール別の注意点にも触れていくので、今抱えている不安を解消していきましょう。
Web面接当日に焦らないように、当日を迎えるまでに準備を整えてくださいね。
就活生に聞いた! Web面接の入室時間は何分前?
Web面接では3〜5分前に入室することがベターと話しましたが、就活生は実際に何分前にWeb面接に入室したのか気になるところですよね。就活生の皆さんへの調査結果がこちらです。
回答した就活生のうち48.5%が5〜10分前と回答していて、次いで3〜5分前が35.1%となっています。この結果を見ると、比較的時間に余裕を持って入室している人の割合が多いことがわかりますね。
Web面接とは?
Web面接とは、ビデオ会議ツールやWeb会議システムを使っておこなうオンライン面接のことです。リモート面接、ビデオ面接と呼ばれることもあります。
新型コロナウイルスの影響によって対面面接の実施が難しくなった際、全国的に広がりました。現在は、多くの企業が選考に導入しています。
はじめてWeb面接を受ける場合は、わからないことがあってあたりまえです。まずは、Web面接の概要について学んでいきましょう。
Web面接の基本情報
Web面接を受ける際は、一般的にパソコン、スマートフォン、タブレットを使用します。当日までにWeb面接のURLが送付されるため、そこからアクセスする形式が多いです。
人事が詳しいアクセス方法を説明してくれることがほとんどです。万が一事前のアクセス方法の共有が漏れていたり、不明点があったときは、早めに質問しておけば問題ありません。
詳しい当日の流れは、以下のとおりです。使用するツールや企業の考え方によって内容は変わってくるので、一例として参考にしてください。
Web面接の基本的な流れ
- 企業から受け取ったWeb面接用URLにアクセスする
- 参加するメンバーが全員そろったら、Web面接が開始される
- 面接終了後、企業側が接続を切るまで待つ
ZoomやTeamsを使用することも
Web面接では、ZoomやTeamsをはじめとしたツールを使用することが多いです。具体的には、以下のような種類があります。
Web面接でよく使われるツール
・Zoom
・Microsoft Teams
・Skype
・Google Meet
・Webex
・インタビューメーカー
・SOUKEN
・BioGraph
また、FacebookのMessenger機能やLINEのビデオ通話機能を使用することもあります。
どのツールや機能を利用するかは企業によって変わり、学生側から使用ツールを指定することはほぼできません。企業によっては、自社が開発したツールを使用することもあります。
基本的にWeb面接の流れは変わりませんが、ツールによって細かな操作の違いはあるので余裕を持った準備が大切です。
対面面接との違い
Web面接と対面面接との違いは、以下のとおりです。メリットとデメリットに分けて見ていきましょう。
【メリット】
・会場まで足を運ぶ必要がないため、交通費がかからない
・1日に複数の面接予定を入れられる
・自宅等で実施するため、リラックスして面接を受けられる
【デメリット】
・インターネット環境を用意しなければならない
・回線の不調などで面接が中断する恐れがある
・相手の表情が読み取りづらい
面接は対面面接と違って、時間・金銭面のコストが抑えられるという特徴があります。そのかわり、インターネット回線による不具合に対応しなければなりません。これは、学生側も企業側も同じです。メリットとデメリットを理解したうえで、面接に挑みましょう。
何分前までに入ればいい? Web面接の入室のマナー
「Web面接では何分前に入室すればいいのか?」と悩んでいる就活生は多いのではないでしょうか。
対面の場合は入室のタイミングが明確化していますが、Web面接は自分自身で適切なタイミングを判断しなければなりません。自分の判断が面接の合否に関係してしまいそうで、不安になりますよね。しかし、過度な心配は必要ありません。
基本的には、企業側の指示に合わせて入室時間を選びましょう。ここでは、主なケースを例に出しながら、適切な入室時間を紹介していくので、Web面接の入室タイミングの目安にしてください。
入室時間は3分〜5分前がベター
企業側が入室時間について具体的な指示を出してこなかった場合は、3〜5分前にアクセスしましょう。数十分前から用意しても、企業側の準備が整っていないケースが多いからです。
場合によっては、ページにアクセスできない可能性も考えられます。だからといって時間ぴったりに入室すると、面接官を待たせてしまう恐れがあります。
よって、3〜5分前に入室すれば、企業側に不信感を持たせずに面接をおこなうことが可能です。もし急な通信不良が発生しても、面接開始までに対応できる余裕もあります。
企業側が入室時間に指示を出さないということは、「学生の判断に任せる」ということです。社会人に必要な対応力や常識的な感覚を判断する材料にもなるため、3〜5分前の入室が適しています。
「余裕を持った入室で」と伝えられたら10分前でも大丈夫
企業側から「余裕を持って入室してください」と伝えられた場合は、10分前に入室することをおすすめします。ただし、20〜30分ほど前に入室することは避けてください。なぜなら、企業側に「面接時間を間違えているのでは?」と勘違いされてしまうからです。
多くのツールでは、学生が入室すると、企業側のページに「○○からアクセスが来ています。接続しますか?」といった内容が表示されます。早すぎる時間に入室したことが、企業側に伝わってしまうということです。
想定していたスケジュールと異なる行動をする学生を、企業は迷惑に思うかもしれません。たとえば対面の場合、予定時間の10分前に企業へ到着する判断がベターです。Web面接でも、その感覚やマナーは変わりません。
基本的には指定時刻に従おう
「15分前には入室してください」「10時の面接開始ぴったりにアクセスしてください」といった具体的な指定時刻を指示されたら、その内容に従いましょう。
システムの関係で、指定時刻に入室してほしい事情が企業側にあるからです。言葉の深読みをする必要はありません。
面接の入室とは、いわば「対面面接をおこなう際、面接室のドアをノックすること」と同じ状態です。
もしも対面面接で「10時に面接室のドアをノックしてください」と指示があった場合、指定時刻に合わせて行動しますよね。Web面接でも、その考え方は変わりません。
面接が予定されたスケジュールどおりに進行できるよう、企業側に配慮する気持ちを忘れないようにしましょう。
Web面接でも重要! 良い第一印象を残すための入室時のポイント
Web面接は、一般的に「表情の変化や会話のニュアンスが伝わりにくい」と言われています。
対面面接では場の雰囲気や空気感によって人柄をアピールしやすいですが、Web面接では画面越しでのコミュニケーションになるからこそ、対面よりも伝わりづらい部分もあります。
Web面談ならではのポイントを押さえれば、第一印象の向上につながるでしょう。とくに入室時は、自分の第一印象が決まる大事な場面です。
なぜなら、面接官が一番最初に学生の顔を見るタイミングであり、最初の印象が記憶に深く刻まれるからです。あまり良くないイメージを持たれると、合否にもかかわってきます。印象が良くなるように、これから説明するポイントに気をつけましょう。
①明るく大きな声であいさつする
まず、入室したタイミングで明るく大きな声であいさつをおこないましょう。あいさつが重要であることは、対面面接と同じです。
Web面接は、対面面接と比べると声が通りにくくなります。インターネット回線を経由するため、音声が不安定になりやすいからです。意識的に声を張って、はっきりとした発声ができるようにしてください。
なお、あいさつの言葉に決まりはないため、「こんにちは」「おはようございます」などで問題ありません。面接をおこなう時間帯に合わせて、適切なものを選びましょう。あいさつのために起立する必要もないので、着座したまま軽く頭を下げてください。
面接の挨拶で気をつけるポイントについては以下で詳しく解説しています。
②カメラ目線で話す
面接が始まったら、カメラ目線で話すことを心掛けましょう。対面面接のように「面接官と目を合わせなくてはいけない」と思っている学生は多いですが、Web面接ではその必要がありません。なぜなら、面接官と学生の視点が異なるからです。
面接官はパソコンの画面を注視して相手の表情を見ています。しかし学生は、面接官に自分の意見を訴えかけるためにカメラを見なければなりません。つまり、双方の目線が合わない状態は当然ということです。
ちなみに、逆面接などで面接官の話を聞いている時間は、面接官の目を見ても問題ありません。いずれにしても、上から目線の角度にならないように、カメラの位置と目の高さを並行にするよう気をつけましょう。
③マスクをつけずに表情を見せる
Web面接中は、マスクを付ける必要がありません。なぜなら、マスクがないほうが表情の変化がわかりやすいからです。
コミュニケーションスキルが高いと評価され、面接官に好感を持ってもらえる可能性もあります。笑顔を含むいろいろな表情を見せることで、自分の緊張をほぐす効果もあるでしょう。
外出先で面接をおこなう場合は、マスクを装着しても問題ありません。施設の利用ルール(コワーキングスペース、レンタルスペース、大学構内など)でマスクを装着したほうが良い場合は、その旨を面接官に伝えてください。
自宅以外で面接を受けることを事前に連絡しておくとさらに良いですね。
入室・接続前にすべき! Web面接前のチェックリスト
Web面接を受ける前に、設備や書類について入念なチェックをおこないましょう。トラブル発生時にパニック状態になると、面接官から「対応力がない」と判断されてしまう可能性があります。
Web面接のチェック項目は、おもに前日と当日に分けられます。自信を持って面接に挑めるように、以下のチェックリストをよく確認してください。
前日まで:カンペ・応募書類の用意
当日を迎えるまでに、面接のカンペと応募書類を漏れなく用意しておきましょう。対面面接では、カンペや書類を確認しながら受け答えすることはできませんが、Web面接なら少しメモを見ながら話すのは問題ありません。
確実に伝えたい自己PRなどはカンペとして付箋に記載し、パソコンの画面に貼っておきましょう。質問を受けた際に参照できるように、応募書類は手元に置いておくと安心です。
「Web面接にカンペを使ったら評価が下がるのでは?」と思う学生もいるのではないでしょうか。ここでポイントになるのは、「面接官に不自然だと思われないようにすること」です。カンペの棒読みや、常に手元のメモを見ている状態を避けてください。
ある程度話す内容は頭に入れたうえで、不安な部分は少しメモを見ながら話すようにすれば、不自然にはならないでしょう。
前日まで:使用ツールの確認
Web面接で使用するツールにアクセスし、操作手順や画面などの確認をおこないましょう。使用ツールに一度触れておけば、細かな設定(プロフィール、音量、画面など)を当日までに整えておくことが可能です。
テスト環境のチェックができるツールもあるため、当日の予行演習をおこなっておきましょう。
自分が画面に映った際の見え方を確認しながら、カメラの角度や部屋の明るさの調整、背景の整理などをしておくと当日慌てずに済みます。
また、面接のURLが記載されたメールやメッセージは、保存やお気に入り登録をしておくと安心です。当日になってからメールを探すと、いつ受信したのかわからなくなり、面接開始時刻までにアクセスできないこともあります。
受信日がわかるように、メールをスクリーンショットしておくこともひとつの方法です。
前日まで:トラブル発生時の企業の連絡先の確認
Web面接中にトラブルが発生したときを見越して、すぐ企業へ連絡ができるように準備しておきましょう。
企業の代表電話番号や、担当者の電話番号・メールアドレスを控えておくと、いざというときに役立ちます。通信不良や画面のフリーズによって面接が中断したり、音声が聞こえなくなったりしたら、ためらわずにすぐ連絡してください。
連絡せずに一人でなんとかしようとすると、その間面接官は状況がわからないまま時間が過ぎてしまいます。報連相はビジネスマナーの大事な要素ですので、まずは連絡して状況を伝えることが重要です。
もし学生側の通信環境に問題があった場合は、その場でデバイスの再起動を依頼されるかもしれません。それでも問題が解決しなかった場合は、日程振替も含めて今後の対応を企業側に判断してもらいましょう。
前日と当日:ネット回線・マイク・充電などの確認
問題なくWeb面接が実施できるように、インターネット回線、設備環境、騒音面などの確認をおこないましょう。具体的には、以下の内容が例に挙げられます。
【前日】
・送付されたURLに問題なくアクセスできるかチェックする
・家に同居人がいる場合、マイク付きイヤホンが問題なく接続できるかチェックする
【当日】
・インターネット回線が安定しているか確認する(もし不安定なら有線LANにつなぐ)
・使用するデバイスの充電をフル状態にしておく(充電器をつけたままにしておく)
・面接に関係ないアプリやツールはすべて閉じておく
・騒音や雑音(工事、選挙カーなど)が入りそうな場合、窓を閉める
・宅配便の時間指定は、面接予定時刻以外の時間帯に依頼する
当日:画角のチェック
面接開始数十分前になったら、画角をチェックしましょう。相手から見た際の自分を客観視して、好感を持ってもらえるような工夫をおこなってください。チェックする事項は以下のとおりです。
基本的なマナーとして、面接と関係のない要素が画面内に入らないように配慮しましょう。「シンプルな壁の前で面接をおこなう」「ライトを使って顔の表情を明るく見せる」など、より良い環境で面接ができるように対策してみてください。
就活生に聞いた! Web面接前におこなったチェック事項
ほかの学生はWeb面接に臨む前にどんな準備をしていたのかを、アンケートで聞いてみました。就活生の皆さんの回答をぜひ参考にしてみましょう。
身だしなみをチェックした人が多数
多くの学生がスーツやネクタイ、髪型など身だしなみに関することをチェックしていることがわかりました。
直接対面するわけではないWeb面接であっても、身だしなみに気をつけたい学生が多いようですね。髪型やネクタイの乱れは、画面越しからでもわかるものなので、事前に鏡などでチェックをしておきましょう。
面接の正しい服装については以下で詳しく紹介しています。
パソコンの設定確認をしたという回答も
パソコン関連の設定を確認した就活生も割と多く見られました。
カメラの映り方が暗いと相手は表情が確認しづらくなってしまいます。また、Wi-Fiの速度が遅いと面接がスムーズに進まず、準備不足のイメージを持たれてしまう可能性があるので、パソコンの設定は事前に確認しておきましょう。
少数ながら面接の対策をする就活生も
少数ながら、面接の対策をする就活生もいました。
Web面接も対面面接と同じように、ガクチカや志望動機などについて聞かれる可能性が高いので、最終確認として質問に答えられるように練習しておくことはとても重要です。
ツール別に解説! Web面接の入室時の注意点
Web面接に入室する際は、使用するツールによって注意点が変わります。テスト環境の確認、背景設定などの機能に対応していないツールも存在するからです。
ここからは、とくに使用頻度が高いと思われる、Zoom、Teams、Skypeの3種類について注意点を解説します。使用ツールならではの注意点を把握しておけば、当日も安心して面接に取り組むことが可能です。
Zoomの場合:テスト環境を確認してから入室する
Zoomでは、面接開始前にテスト環境を確認しておきましょう。指定されたURLにアクセスしなくても、相手から見た自分の姿をチェックできます。テスト環境の確認方法は、以下のとおりです。
- テストミーティングページにアクセスする
- 「参加」ボタンをクリックする
- 「ミーティングを起動」ボタンをクリックする
- 名前欄に適切な名前を入れる
- 「参加」ボタンをクリックする
上記の手順を踏むと、参加者が自分しかいないテスト用のミーティングページに入室できます。
ここにアクセスすると、インターネット回線の状態や、音声・映像の明瞭さを、本番に近い環境で確認ができます。簡単に予行演習がおこなえるので、Zoomを使用する際は一度試しておくといいですね。
Teamsの場合:オーディオとビデオ設定をチェックする
Microsoft Teamsを利用する場合は、オーディオとビデオの設定を確認しておきましょう。詳しい手順は以下のとおりです。
- Microsoft Teamsにアクセスする
- Microsoft365のアカウントでログインする
- 「チャット」タブに移動する
- ビデオマークをクリックする
- 会議の名前を付けて、「会議を開始」をクリックする
- カメラとマイクへのアクセスを「常に許可」にする
- 自分の映像が映ったら、「デバイスの設定」でオーディオとビデオの設定を確認する
「デバイスの設定」では、使用するスピーカー、カメラ、マイクの種類を選択できます。本番直前になってから焦らないように、前もって確認しておくと安心です。
Skypeの場合:画角内を片付けて背景をシンプルにする
Skypeに入室する際は、背景をシンプルな状態に整えておきましょう。ほかのツールでは「背景をぼかす」機能がデフォルトで利用できることが多いです。
しかし、Skypeはすべてのデバイスで該当機能を使えるわけではありません。使用しているコンピューターのプロセッサが、「Advanced Vector Extensions 2 (AVX2)」 をサポートしていなければなりません。
デバイスによっては機能でごまかすことができないため、画角内の片付けが必要です。
「背景をぼかしてしまえば、画角内の家具などを片付ける必要はない」と思っていると、本番直前になってから設定変更できないことに気付くかもしれません。焦って片付けをしていると心に余裕が持てないうえに、面接時刻に間に合わない危険性も高いです。
自分の本来の実力を出し切るためにも、片付けを忘れないようにしましょう。
Web面接のマナー6選
Web面接であったとしても、マナーは存在します。どれだけ魅力的なエピソードやほかの人にはない実績があっても、マナーに理解がないとマイナスな評価になってしまう可能性も。
6つのポイントを紹介していくので、それぞれWeb面接のマナーを守ったうえで、自分らしい魅力をアピールしていきましょう。
①服装は上下ともにスーツを着用する
Web面接でも、服装は上下ともにスーツを着用してください。画面内に上半身しか映らないからといって、下半身の身だしなみをおろそかにしてはいけません。面接中にトラブルが発生したら、立ち上がった姿を見せなければならない可能性もあります。
Web面接の身だしなみのマナーは、「基本的に対面面接と同じ」と考えましょう。対面面接では、上下ともスーツを着用しますよね。Web面接だからといって、そのマナーは変わりません。
なお、「スーツ以外の服装を着用してください」「自由な服装でご参加ください」と指示があった際は、スーツを着用しなくても問題ありません。企業側はその場合、「服装から、学生の人となりを見たい」と考えているからです。
就活に使うスーツの選び方はこちらで解説しています。
②清潔感のある服装とメイクを選ぶ
対面面接と同じように、服装やメイクは清潔感を大事にしましょう。スーツにはしっかりとブラシをかけ、美しい状態をキープしてください。
「Web面接なら、服装の細かい部分はわからない」と思って油断してはいけません。胸元部分がアップになるので、Web面接のほうが身だしなみに気をつけるべきです。
メイクをする人は、清潔感がありつつ濃すぎない、ナチュラルな仕上がりを意識すると良いでしょう。
上記のポイントに気をつけると、Web面接に合ったメイクに近づきます。
③最初のあいさつは名前を述べる
「こんにちは」などの簡単なやり取りを経てWeb面接が始まったら、まず自分の名前を述べましょう。
「○○大学の○○○○と申します。本日は、貴重なお時間をいただきましてありがとうございます。どうぞよろしくお願いします」と伝えたあと、深々とお辞儀をしてください。
このときのポイントは、言葉を発しながらお辞儀をするのではなく、あいさつを言い終わってからお辞儀をすることです。落ち着いた雰囲気を出せるため、面接官から評価されます。
もし自分が入室した地点で面接官が全員入室できていない場合は、それぞれの面接官が入室するたびに、「こんにちは」と一言あいさつをしましょう。そして、全員面接官がそろってから名前を伝えてください。
④画面から適度な距離をとる
デバイスの画面から適度な距離を取ることも、重要なマナーの一つです。目安としては、自分の胸元から頭の先までが画面内に収まるように意識しましょう。画面に近づきすぎたり、遠ざかりすぎたりすると、表情が見えづらい場合があります。
また、デバイスの角度にも注意が必要です。角度をつけすぎると、面接官を見下ろす形や、にらみつけている形になってしまいます。まっすぐにカメラを見ることができるように、適切な角度でデバイスを設置してください。
もしスマホを使用する場合は、専用のスマホスタンドを併用しましょう。スマホはパソコンやデバイスに比べて距離や角度をセットしにくいため、アイテムを活用すると使いやすいです。
⑤明るい話し方と表情を意識する
Web面接では、対面面接よりも明るい話し方や表情を意識しましょう。直接顔を合わせるときと比べて空気感が伝わりにくいので、ハキハキと話したほうがコミュニケーションがとりやすく、企業側からの印象も良くなります。
おすすめのコツは、「日常生活よりも2倍元気よく受け答えをすること」「あいづちや身振り手振りを大きくおこなうこと」です。自分で思っているよりも、Web面談での自己アピールは伝わりにくいものです。
面接でのアクションを大きくすることで、面接への積極性をアピールできます。
⑥企業側から先に退室してもらう
Web面接が終わったあとは、企業側から先に退室してもらうことがマナーです。
「それでは、これで本日の面接は終了です」と伝えられたら、「本日は、お時間をとっていただきありがとうございました」と返答しましょう。その後、相手が退出するのを待ってください。
場合によっては、「お先にご退室ください」と面接官から声をかけられることもあります。
その際は、「ありがとうございます。それではお先に失礼します」と伝えて指示に従いましょう。声をかけられなくても、相手が自分の退出を待っている雰囲気を感じたら、先に退出しても問題ありません。
退出の手順は使用ツールによって変わりますが、「退出する」ボタンをクリックするケースが多いです。
Web面接でトラブルが発生したときの対処方法は?
Web面接中は、対面面接では起こらないようなトラブルが発生する恐れがあります。「もしトラブルが起きて、面接がうまくいかなかったらどうしよう」と不安を感じる学生も多いです。
しかし、前もってトラブルの対処方法を学んでおけば、まったく問題ありません。スムーズにトラブル対応ができれば、逆に面接官からの評価が高まる可能性もあります。よく起こりがちなトラブルについて、主な例を3つ見ていきましょう。
通信不良が発生した
インターネット接続に通信不良が発生し、面接がスムーズに実施できないことがあります。
インターネットの通信不良により起こる現象
・ページそのものにアクセスできない
・入室後、どれだけ待っても面接が始まらない
・映像がフリーズする
・映像が乱れてしまう
・映像がスローになってしまう
このようなトラブルが起きたときは、焦らずに企業へ連絡をしましょう。事前に控えておいた電話番号やメールアドレスへの連絡や、ツールのチャット機能の使用をおすすめします。現在の状態を冷静に伝え、今後の対応を待ってください。
面接官はこれまで何度も通信不良の対応をしてきているので、珍しいことではありません。通信不良を理由に応募者を落とすことはないので、落ち着いて対応しましょう。
音声が聞こえなくなった
入室後、面接官の音声が聞こえなくなるトラブルも多いです。最初からうまく音が聞こえない場合と、途中から音声が不安定になる場合の2種類があります。
音声のトラブル例
・音がまったく聞こえなくなる
・音声がハウリングする
・音声が途切れ途切れになる
・音声にノイズが入り、会話が不可能になる
もし面接官の音声が聞こえなくなったら、その場で企業に連絡を入れましょう。面接のページ上で発言しても、相手の返答が自分に聞こえないため、コミュニケーションが円滑に進みません。
場合によっては、面接官が学生側の音声が聞き取れなくなることもあります。その際は、企業側が今後の対応を電話やチャットで伝えてくるため、指示に従いましょう。
デバイスの通知音が流れた
面接開始前にほかのアプリやツールの通知音が流れてしまった場合は、すぐに謝罪をおこないましょう。そして、新たな通知音が鳴らないように、その場で通知をオフにすると安心です。
通知音が合否に関係するかどうかは、企業によって異なります。まったく気にしない企業もあれば、「面接の下準備や熱意が足りない」として、不合格にする企業もあります。
よくあるケースは、パソコンを使用する際にLINEの通知音が鳴ることです。パソコン上で通知を切る方法がわからず、当日トラブルに見舞われる学生が目立ちます。このようなトラブルが起こらないように、前もって通知をオフにしてくださいね。
就活生に聞いた! Web面接で実際にあったトラブル
就活生にWeb面接中に起こったトラブルについてアンケートを取りました。よく起こるトラブルを把握しておき、そうならない環境を作る準備に役立てましょう。
インターネットの回線に関するトラブルが多数
回答で圧倒的に多かったのがインターネットの回線によるトラブルです。
通信環境が悪いと、コミュニケーションがスムーズにとれないだけでなく、面接が中断してしまうリスクもあります。事前に友人とWeb上で通話をたりテスト画面で試しておくなど、回線の早さに問題がないかを確認するなどの工夫をしましょう。
パソコンの設定ミスによって起こったトラブルも
事前にパソコンの設定を間違えていて、トラブルになるケースもあるようです。
回答を細かく見ると初歩的な設定ミスが多かったので、Web面接前に必ずパソコンの設定を確認する時間を作り、しっかり確認しておくようにしましょう。
Web面接は事前準備をしっかりして余裕を持って入室しよう
Web面接をはじめて受ける人は、さまざまな心配ごとを抱えるものです。何分前に入室すればいいか、トラブルが起きたときはどう対応すればいいのかなど、不安に感じているのではないでしょうか。
しっかりと事前準備をおこなって心に余裕を持てば、自分のポテンシャルを最大限に発揮できます。今回紹介した内容を参考にして、完璧な状態でWeb面接に挑みましょう。きっと、希望する企業から内定がもらえるはずですよ。
【Web面接に関する調査】
・調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
・調査日:2023年6月22日~28日
・調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
・調査対象者:24卒・25卒の就活会議会員の273人