面接対策
【圧迫面接の質問例と回答】選考を突破するための方法とは
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目次
圧迫面接とは
選考内容としてたまに聞く「圧迫面接」とは、どのような面接を指すのでしょうか。結論から申し上げますと、圧迫面接とは、面接官が応募者にとって意地悪な質問や答えにくい質問をする面接のことです。面接官によっては、質問ではなく態度で示してくるケースもあるでしょう。
圧迫面接をする理由としては、「予想外の展開にどう対処するか」を見るためにおこなう面接官もいれば、それを建前にして、戸惑う姿を見るためにおこなう面接官もいます。この圧迫面接を受けたくないのは、多くの就活生に共通する考えといえるでしょう。では、そんな圧迫面接がとくにおこなわれやすい業界は、どこなのでしょうか。
マスコミやアパレル業界の選考で取り入れられやすい
圧迫面接をとくに受けやすいのは、営業や接客をおこなう業界です。例えば、マスコミ業界やアパレル業界が挙げられるでしょう。営業や接客の仕事では、クライアントや顧客と直接触れ合う機会が多くあります。そのため、クライアントや顧客から直接、厳しいことを言われたりクレームを受けたりすることが珍しくありません。
クレームに落ち込み、すぐに仕事をやめられてしまえば、企業としてはもちろん困ります。そうならないために、就活生がクレームにどう対応するかやストレス耐性を見る目的のもと、企業は圧迫面接をおこなっているのです。
質問で責める以外にも圧迫を受けることがある
圧迫面接は、質問の内容や尋ね方が意地悪になっていることがほとんどですが、これに加えて、態度であらわしてくる面接官もいます。圧迫式の態度とは、見るからに横柄な態度や興味がない態度、あるいはそっけない態度などです。
これらは、圧迫面接での質問と同様に、わざとこのように振る舞うことによって受験者のストレスを誘発させることが狙いです。この狙いに乗せられないように注意する必要があります。
つまらなそうに話を聞く
よく見られる特徴のひとつに、つまらなさそうに話を聞くというものがあります。これは、受験者が自己PRや志望動機などを一生懸命話しているときに、あからさまに興味がなさそうな態度をとって受験者のやる気を削ぐという方法です。
「採用担当者の気に障るようなことを言ったのだろうか」と不安になるかもしれませんが、このような態度を取られた時は、動じないことが大切です。面接官はわざとこのような態度を取っているため、落ち込んだり自信がなさそうに話したりする必要はありません。
また、通常の面接と同じだと考えることも大切です。通常の面接でも自己PRや志望動機は当たり前のように問われるのですから、それと同じだと考えて堂々と自分の主張を述べましょう。
面接官が無視をする
もうひとつ見られる特徴に、面接官が受験者を無視するということがあります。例えば、何か質問をしても全く反応がなく返事すらないなどです。面接官に挨拶をしても返事はおろか目礼すら返されることがなく、完全に無視されることがあります。
この圧迫面接も受験者のやる気や気持ちの強さを試そうとしているため、たとえそのような態度を取られたとしても元気に挨拶や返事をすることが大切です。元気よくハキハキと面接に臨むことができれば、圧迫に動じない肝が据わっているという高い評価をもらうことができるでしょう。
挨拶をしたのに無視される経験は、慣れていないと少々辛いものです。しかし、逆にこちらから堂々と挨拶するぐらいの気持ちでいくことが最終的に採用されるカギです。
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圧迫面接を企業が取り入れる理由
それでは、圧迫面接を企業が取り入れる理由を解説していきます。その理由は大きく分けて2つあります。企業はその人のストレス耐性と、臨機応変な対応ができるかを見ているのです。
負荷をかけることによって現れる姿や、難題を言われたときにどのような対応をするのか見ることで、応募者の人となりのより一層深いところまで見たいと考えています。
将来の重要な顧客になりうる応募者に圧迫面接することはデメリットの方が多いです。その上、応募者は同じ業界の他社を受けている可能性が高いです。面接時に悪評がついては、後々企業が事業を展開していく上で困ってしまうことが起きうるということも、企業は自覚しています。それでも企業はわざわざストレスをかけてまで就活生のストレス耐性と反応を引き出してこようとします。それでは次の章で、その理由を紐解いていきます。
ストレス耐性を見ている
圧迫面接を企業が取り入れる理由に、ストレス耐性を見ていることが挙げられます。普段の姿だけではなく、多様な姿を多くの視点から見たいのが企業の本音です。人はストレスが与えられると、自分のパフォーマンスが十分に発揮できなくなります。面接中にストレスがかかると頭が真っ白になって言葉に詰まったり、うまく回答できなくなったりすることがあります。
ストレスや負荷のかからない仕事や、物事がスムーズに運ぶような職場環境はなかなかありません。なので、応募者が自社に配属されたことを想定しながら面接をするためにも、戸惑ったときの姿を見て、仕事の適正や会社の雰囲気に合う人材かどうかを見ているのです。もちろんストレスを与えるような質問をするので、意地悪だと感じる質問が飛んでくるかもしれません。しかし冷静な姿で落ち着いた口調を保ち、質問の回答をこなすことで印象は良くなります。
臨機応変な対応ができるか見ている
他にも、面接官は臨機応変な対応ができているかを見ています。鋭い質問や回答に困る質問をされてしまうと、どうしても言葉に詰まりやすくなります。さらに動揺したり長く沈黙してしまったりすると、その場に応じた適切な振る舞いができないと捉えられてしまいます。自分のことを刺激するような質問だと感じた場合は、怒ったり反論したりせず、上手な切り返しで回答しましょう。
接客業などは、顧客からのクレームに現場で対応しなければなりません。どんなに理不尽なことでも相手を怒らせずに対応し、謝罪をしなければなりません。ですが、このように臨機応変に対応することで、顧客からの不満も解消できることがあります。面接も同じです。難しい質問に的確に回答することで、圧迫面接といえども、クレームにも対応できる即戦力であることをアピールすることができます。面接官から高評価をもらえる絶好のチャンスになるかもしれません。
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圧迫面接の質問例①「どうしてそんなに成績が悪いの?」
圧迫面接では、成績に関する質問がよく出ます。「どうしてそんなに成績が悪いの?」を筆頭に、長所や自己PRと絡めて「○○が得意だといってたけど、どうして○○の成績が悪いの?」と聞くなど、意地悪な質問をしてくるケースが多いです。そのため、成績に突っ込まれた時の対処法を、事前にしっかりと考えておくべきでしょう。
素直に力不足を認めて改善する姿勢を見せる
圧迫面接で成績に関する質問が出たときに一番やってはいけないのが、言い訳をすることです。そういった際には、言い訳をせず、今後頑張るという姿勢を示しておけば問題ありません。さらに突っ込まれた場合、答えられない質問なら素直に謝り、力不足を認めましょう。反論は絶対にNGなので、気を付けてください。模範的な回答は、以下の通りです。
自分の中では得意分野なのですが、まだまだそれが成績に結び付いてきていないようです。これからももっと継続して、積極的に勉強していきたいと思っています。
自分の魅力をアピールできるか見ていると考えよう
圧迫面接において悪い成績に関して質問をする意図は、自分自身をきちんと分析して良い点を見つけ、それを自信をもってアピールできるか、という点を見ている可能性があります。ですので、このような質問をされても決して臆せず、冷静に対処しましょう。例としては、悪い成績を覆すような自分の長所や他人と違う点を挙げ、逆に自分自身をアピールしてしまうのです。
そうすれば面接官も、「この人は自分自身をよくわかっており、それを把握してアピールできる人だ」ということがわかり、与える印象も良くなるでしょう。圧迫面接とはいえ、面接官も応募者のことを知りたがっているということを忘れないようにして、うまく面接を自分のペースにもちこみましょう。
圧迫面接の質問例②「性格が弊社に向いていないのでは?」
性格的な部分を指摘されるケースも、圧迫面接で多いです。「性格的に向いていないと思うのですが、自分ではどう思いますか?」という質問は、圧迫面接において定番といえるでしょう。また、「あなたは自分で自分の性格をどう思いますか?」と聞かれて、答えると「ここまでのやり取りでは全くそのような感じは見受けられません」と言われることもあります。
自分が持つ意見を曲げずに対応する
性格に関する質問をされた場合は、「自分はそう思っていること」を強く押していきましょう。「性格が向いていないのでは?」と質問をされた場合は、「自分では向いていると思っている」と答えて、その根拠を示せば問題ありません。
「向いている感じがしない」と言われた場合は、「自分では向いていると思うのですが、ここまでの受け答えが未熟だったため、良い印象を与えられていないのかもしれません。恐れ入りますが、現時点での私の印象をご教授願えませんでしょうか?」と逆質問をしてしまいましょう。そうすることで、圧迫面接をしている側が怯み、上手に対処できるようになることがあります。
相性をはかることが目的であると考える
性格が会社と合っていないのではと聞かれると、自分の性格を否定されているようであまり良い気はしませんが、このような質問をされたときは、応募者と会社との相性をはかっていると考えましょう。対策としては、まず自分自身の性格を客観的に分析し、よく理解しましょう。そして応募企業についてもよく調べておきます。
そのうえで、自分の性格と応募企業のどういう点がマッチングするかを挙げていきましょう。そうすれば、自分自身のことをよく理解しており、また同時に企業との相性のこともよく考えてくれているということがわかり、面接官にプラスの印象を与えることができます。お互いの相性が良いということがわかれば、その後の面接も進めやすくなるでしょう。
圧迫面接の質問例③「なぜ?」をとにかく突っ込まれる
圧迫面接で多いのが、質問の答えに対して「なんで?」「どうして?」と掘り下げ続けるパターンです。このパターンの対処法としては、あらかじめ自分が用意した答えに「なんで?」「どうして?」をひたすら繰り返し、深掘りしておきましょう。準備がしっかりできていれば、圧迫面接で「なんで?」と深掘りをされても、余裕をもって答えられるようになります。
事前に用意した回答に疑問を投げて深掘りしておく
酷い圧迫面接だと、「なんで?」「どうして?」が5回ほど続くケースがあります。そのため、あらかじめ1つの回答に対して5回ほど掘り下げておけば、安心できるでしょう。
例を挙げると、「○○という理由で志望しました」という回答に対しては、「なぜその仕事に興味を持ったのか」「いつから興味を持ったか」「なんで他の会社じゃだめなのか」「そもそもどうして社会人になりたいのか」という具合に、掘り下げれば良いです。用意してある回答に対して「なぜ?」を追求することで、突っ込まれてもすぐに答えられるよう対策できるでしょう。
対応力や困難に立ち向かいやり遂げられるかを見ている
あまりにも掘り下げられて「なぜ?」「どうして?」と聞かれると困ってしまいますし、うまく答えられないものです。しかし面接官も、志望動機や意欲が上辺だけのものではないか、しっかりと見定めようとしているのです。ある程度は答えられるようにしておきましょう。
また、自分の発言に対して連続で「なぜ?」と聞かれると、誰しも答えにつまってしまいますが、そのような困難な状況をどう切り抜けるのかも、面接官は見ています。ですので、深く掘り下げられても決してあきらめず、慌てずに自分なりの回答をしていきましょう。困難なことがあってもやり遂げられるということを、逆にアピールするのです。自分には対応力があるということを示しましょう。
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圧迫面接の質問例④「不採用になったらどうする?」
「不採用になったらどうする?」という質問例です。この質問はそのままストレートに捉えると「今のあなたでは内定を出すには厳しい」と感じてしまう方もいると思います。
しかし面接官は「今のあなたでは入社基準に達していない」ということを示唆しているのではありません。「もし弊社とのご縁がなかった場合は、あなたはどのような行動を取りますか?」という意味合いで質問をしていることがほとんどなので、言葉のまま意味を解釈せず、落ち着いて回答しましょう。
この質問がされた場合は、入社意思が高いことと、素直に力不足であることを認めた内容を回答するようにしてください。どうしても入社したいという意欲を伝えることで、面接官に説得力のある回答をすることができます。
やる気をみせ自分のできることをアピールする
「不採用になったらどうする?」という質問は、「今のあなたでは入社基準に達していない」という意味合いではないので、「不採用の場合は違う会社を受けます」という回答はしないようにしてください。第一希望であることを伝え、現状の自分では力が足りない部分があることを認めた内容を回答することで、やる気のある反論ができます。
御社に入社することが私の第一希望であり、自己実現ができる場と考えております。しかし不採用になってしまった場合は、自分の力不足であることは間違いありません。御社に入社したい理由は、●●事業で●●に携わり、世界で活躍できる人物になりたいからです。私の●●を活かして御社に貢献したいです。この気持ちは変わりません。
このような回答をすることにより、入社意欲の高さや目標や、会社で貢献したい自分のスキルを伝えることができます。
圧迫面接の質問例⑤「大学時代何も学んでないね?」
「大学時代何も学んでないね?」という質問例です。大学や専門学校というのはある分野において専攻し、研究をしながら勉強を重ね、修了したら卒業ができる場です。学歴として自分の経歴となります。その学歴があるにもかかわらず「大学時代何も学んでないね?」という質問をしてくる面接官もなかにはいます。
プライドに傷をつけるような質問ですが、意地悪をしたくて言っている内容ではない場合がほとんどです。大学時代の4年間は部活に打ち込んだ体育会系の人には、気軽な冗談のつもりで「勉強しないで運動ばかりしていたでしょ?」ということを伝えたかった場合もあります。
就活生が面接の質問に対して十分な言葉で回答できなかったと反省するように、面接官も常に100%の自分を出せていないときもあります。質問が適切な表現ではなかったり、言葉選びも足りない場合があります。このようなデリカシーのない質問に対しては、重く受け止めて顔を暗くせず、精一杯自分のやってきたことをアピールしましょう。
話を大きくせずに自分が学んだ精一杯の回答をする
大学時代は他のことに打ち込んでいて、勉強をあまりしていなかったと自覚がある人は、素直に勉強不足のことを認めながら自分がやってきたことを伝えましょう。
大変お恥ずかしいのですが、4年間サッカー部に打ち込んでおり毎日練習をしていました。土日は練習試合と大会が重なっており、勉強はおろそかになっていた部分もあります。しかし、県大会では優勝を果たし、部長として優勝旗をもらってきたことは私の誇りです。
しかし、しっかりと学業を重ねてきた人は、話を大きくせずに自分が精一杯に学んできた内容を回答をすることが望ましいです。
動揺したり感情が揺らぐ瞬間があると思いますが、あくまでも幼稚な姿を出さず、反論しない態度で回答し、冷静沈着に大人の対応をしましょう。
そのほかの圧迫面接の質問例まとめ
・「私どもがあなたを選ぶメリットは何ですか?」
・「違う業界の方がよいのでは?」
・「うちの雰囲気じゃない気がしますが?」
・「専攻している分野と将来の目標が違うのでは?」
・「地元に帰るべきなんじゃないの?」
・「元気ないね?」
・「実は残業が多いんだけど、大丈夫ですか?」
・「緊張し過ぎではありませんか?」
・「このスキルは弊社では求めてませんが?」
・「その回答は説得力に欠けるのでもう一度回答していただけますか?」
・「今すぐ他の会社の選考を断ることはできますか?」
面接時は緊張しており、誰しもが追い詰められやすい状況です。意地悪だ、責められていると感じやすいかもしれませんが、実は企業側の思いやりである場合や、注意などを遠回しに伝えたかったという場合もあります。とはいえ、上記の全ての事例が面接中にあるわけではありませんし、意地悪な質問がずっと続けられるものではありません。
このような質問が来た場合は、質問に対して自分にも非がないかを冷静に考え、華麗に切り返しをして、面接官を納得させる回答をしましょう。
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面接回答例を参考にしましょう
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圧迫面接に遭遇したときの対処法
上述の通り、就職活動の中で圧迫面接を受ける可能性は十分にあります。その中で圧迫面接に動揺し、冷静な思考が出来なくなってしまっては、結果に大きく影響が出てしまいます。「圧迫面接を受けたら、どう切り抜ければ良いの?」と不安に思う就活生もいることでしょう。ここでは圧迫面接に遭遇した際の対処法について、解説していきます。
初めて圧迫面接に遭遇すると、動揺してしまう就活生も多いでしょう。逆に言えば、しっかりと対処法を身につけておくことで、周りの就活生と差を設けることが可能になるのです。以下を参考に、もし圧迫面接に遭遇してしまったとしても、難なく乗り切れるようにしておきましょう。
表情や態度に出さない
圧迫面接に遭遇した際、表情や態度に動揺が出てしまわないように気をつけるようにしましょう。企業が圧迫面接を行う理由は、ストレスのかかった状態でも冷静に物事を考え、行動することが出来るかを見るためです。社会人として働く中では、多くのストレスに晒されることになります。上司に怒られることもあるでしょうし、お客様からクレームを受けることもあるでしょう。
さまざまなストレスがかかることがありますが、その中でも冷静に物事を捉え、行動していく力が社会人として働く際には必要となるのです。圧迫面接の中で、表情や態度に動揺が出てしまうと、「本当にストレスのかかる環境で仕事をしていけるのかな」と採用担当者に疑われてしまいます。圧迫に屈せずに、余裕を見せることが重要になるのです。
面接官も仕事をしているのだと割り切る
圧迫面接に臨む際には、面接官も仕事をしているのだと割り切って考えることも重要になります。面接官も好きで就活生を圧迫しているわけではありません。上述の通り、就活生のストレス耐性を見るために圧迫面接を行っているのです。「本当に詰められているわけではなく、仕事として圧迫されているだけなんだな」と思うことで、気持ちがいくらか楽になるでしょう。圧迫を受けて嬉しい人などいません。
誰もが動揺し、気持ちが落ち着かなくなってしまうものでしょう。しかしこのように、考え方を少し変えるだけで、気持ちに余裕をもたらすことが可能になるのです。このような気持ちの切り替えを適宜行えるようにするためにも、圧迫面接が行われる背景にあるものを理解しておくことが重要になるのです。
前向きな回答を心がけよう
面接というものはただでさえ緊張してしまうものですが、更にそれが圧迫面接ともなると余計に心身の負担は大きくなってしまいます。自分なりの回答ができず、気分も落ち込んでしまい、ネガティブな発言も増えてしまうかもしれません。しかし、そのようなマイナスな印象を与える発言や、ましてや面接官に対しての反論は絶対に控えましょう。
ここは開き直って明るい対応をし、発言や回答も前向きなものにするように心がてください。圧迫面接において心からポジティブになるのは難しいですが、ネガティブな態度で臨むよりも当然面接官からの印象は良くなります。これは圧迫面接だと割り切って、臆せずに明るく振舞えば、その後の面接も有利に進めることができるでしょう。
掘り下げた質問に答えられなくても気にしない
先ほどの圧迫面接の質問例にて、何度も「なぜ?」と突っ込まれるケースをご紹介しましたが、このように深くまで掘り下げられた「なぜ?」に答えられなくても、決して気にしてはいけません。むしろ、答えられずに慌ててしまうことこそ避けなければなりません。ここはいっそのこと開き直って、「悪いのは答えられない自分ではなく、答えにくい質問の方だ」などと思うようにしましょう。
あまりにも深く掘り下げられた「なぜ?」に答えられる人はそうそういません。ですので、答えられないのは自分だけではなく、他の人も一緒だと考え、動揺せずに堂々とその後の面接を続けていきましょう。答えられなかったことを気にして引きずってしまい、その後の別の質問にもうまく答えられなくなってしまうことがないようにしましょう。
圧迫面接と勘違いしてしまう場合もある
就活では圧迫面接は実際におこなわれているものですし、存在しているのは確かです。しかし場合によっては圧迫面接ではないのに、就活生が圧迫面接だと勘違いしてしまうケースもあります。圧迫面接と勘違いしてしまうと、実力を発揮できないことが多いですし、勘違いしないように面接はきちんと見極めなければなりません。圧迫面接だと勘違いしてしまうケースとしてはどんなものが挙げられるのかを知り、本質を見抜いて面接に取り組みましょう。
準備不足で面接に臨んだ場合
圧迫面接だと勘違いしてしまうケースとしては、準備不足で面接に臨んだ場合が挙げられます。準備不足のまま面接に臨んでしまうと、面接官に深堀りされたときに上手に答えることができず、圧迫面接だと勘違いしてしまうことが多いです。実際には自分がそう感じているだけで、通常の面接と変わらないこともあるので注意が必要です。
面接は学生のことを知るためにおこなわれるものですし、より細部まで知ろうと思って質問が深堀りされることは多々あります。深堀りされるということは、それだけで自分に対して興味を持ってもらえているということです。圧迫面接は自身の感じ方による場合もあるので、事前対策は怠らないようにし、しっかり答えられるようにしておきましょう。
コンピテンシー面接の可能性もある
企業によっては就活生の行動特性を知るために、コンピテンシー面接をおこなう場合があり、それを圧迫面接と勘違いしてしまう人は多いです。コンピテンシー面接とは、その人がどのような行動特性を持っているのか、それが企業にどのように役に立つのかを見極める面接方法です。その人のことを深く知るために、なぜ?と同じ質問を深堀りすることも多いため、圧迫面接なのではないかと感じてしまいます。
圧迫面接でも同じ質問を何度も繰り返されることはありますが、コンピテンシー面接では目的が違っています。圧迫面接ではなく、コンピテンシー面接として深掘りをしている可能性もあるので、同じ質問で深堀りされても焦らず回答することが大切です。
圧迫面接とは意地悪な質問をする面接のこと!冷静に対処しよう
圧迫面接の意味や、頻出といえる質問をご紹介しました。圧迫面接を受ける可能性があるのなら、最低でも上記でご紹介した3つの質問に対して、事前準備をしておきましょう。
しっかりと事前準備をおこなっておけば、いざ圧迫面接を仕掛けられても動揺することなく、冷静に対処できます。志望先からの内定をゲットするには、圧迫面接を見越した準備をしておくことが大切なのです。