企業研究
通年採用企業とは|応募するメリットや企業の特徴をご紹介
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目次
通年採用企業の存在を知ろう
新卒は特定の時期に一斉に採用活動を開始する一括採用が一般的ですが、一部通年採用企業も存在します。新卒=一括採用とイメージする人は多いでしょうが、通年採用企業を狙うのも、選択肢のひとつです。採用方法は企業によって違い、どの方法で就職を目指すかによって就活の進め方も異なります。
また、採用方法の違いによって企業の特徴や仕事への取り組み方も異なるため、これらも把握しておくことが大切です。就活を成功させるには視野を広げて取り組むことが大切であり、ひとつのやり方に固執する必要はありません。何事にも向き不向きがあり、別のやり方を試すことでスムーズに就職できる場合もあります。通年採用企業の存在を知り、選択肢を増やして上手に就活を進めましょう。
通年採用とは
通年採用とは、特定の期間に採用活動をおこなうのではなく、年間を通して採用活動をおこなう採用方法です。新卒の場合は春や夏の採用が中心となり、その時点で募集人数を獲得し、採用活動を終了させる企業も少なくありません。通年採用企業の場合、採用活動の時期を絞っていないため、春や夏以外でも選考を受けることができます。
年間を通して採用活動をおこなっているため、企業が募集しているなら時期に関係なく挑戦できるのが大きな特徴です。新卒では一括採用が主流のため、通年採用は特殊なケースと思われがちですが、中途採用では一般的です。新卒に限定すると特殊に思われがちですが、採用方法全体で見るなら珍しいものではなく、むしろ一般的な部類といえるでしょう。
通年採用をおこなっている企業一覧
ソフトバンク
ネスレ
ユニクロ
チームラボ
リクルート
上記は、通年採用をおこなっている企業です。ソフトバンクのユニバーサル採用では、自由な時期に自己の意思で就職活動ができるように通年採用をおこない、入社時期は4月、7月、10月としています。入社時に30歳未満であれば、新卒・既卒・就業者のいずれも応募することができます。
通年採用をおこなっていたとしても、新卒のみ応募可の場合もあれば、既卒者も対象になっているということもありますので、応募条件に付いては企業ごとによく確認しましょう。
通信業界の動向については、こちらの記事で詳しく解説しています。
通年採用企業に応募するメリット
新卒は一括採用が主流のため、通年採用企業はあえて挑戦する状態にあるとも言えます。通常の方法でも内定の獲得はできる以上、あえて別の方法で就活をおこなうのはデメリットになると感じる人も多いでしょうが、そうとは限りません。通年採用企業を目指すことにはメリットもあり、一括採用にはない魅力もあります。通年採用企業に応募するメリットを知り、あえて挑戦する魅力を把握しましょう。
いつでも選考に挑戦できる
通年採用企業は、文字通り年間を通して採用活動をおこなっているため、いつでも選考に挑戦できることが大きなメリットです。一括採用の場合は採用スケジュールが決まっているため、決められた期間内でしか選考を受けることはできません。対して通年採用企業の場合は、企業の募集に合わせて応募できるため、期間の制限を受けることなく、より自由度を高く持って就活を進められます。
一括採用よりも早い時期に選考がおこなわれる場合や採用が落ち着いた頃に選考をおこなう場合もあり、企業によってタイミングが異なります。場合によっては一括採用と同時期におこなわれることもあるため、常に求人情報はチェックしておかなければなりません。募集さえ出ているなら応募が可能なため、不合格になっても何度も挑戦できます。
就活の選択肢を広げられる
選択肢は広げられることも、通年採用企業に応募するメリットのひとつです。通年採用企業は、特定の時期に絞らずに選考をおこなうため、一度タイミングを逃した企業でも、選考にチャレンジできる可能性があります。一括採用の場合、募集のタイミングを逃すと、それだけで就職のチャンスがなくなる可能性が高いですが、通年採用企業の場合は、再チャレンジするチャンスが得やすいです。
また、通年採用の選考スケジュールは一括採用と異なることが多いため、両方で選考に挑戦することもできます。一括採用の期間は就活に取り組み、採用が落ち着いたタイミングで通年採用企業に目を向け、就活方法を変えることも可能です。
ミスマッチを防ぎやすい
通年採用企業に応募する場合、より自由度を高く持って選考に臨むことができるため、企業とのミスマッチも防ぎやすいです。一括採用の場合、就活情報の解禁から選考までのスケジュールが短く、場合によっては解禁後すぐに選考が始まることもあります。限られた期間で選考を受け、就職の選択を下さなければならないため、妥協したりよく分からないまま何となく就職を決めたりすることも多いでしょう。
短期決戦になりやすい一括採用に比べると、通年採用は長期戦であり、じっくり時間をかけて就職先を選定できます。年間を通して選考のチャンスがあるため、自身の準備が整うまで挑戦するタイミングをずらすことができ、企業への理解をしっかり深めてから就職の決断を下せます。
通年採用企業の特徴
通年採用企業は採用活動の方法に特徴があるだけではなく、企業自体の特徴も一括採用をおこなう企業と異なることが多いです。これは採用方法の違いに強く影響している部分でもあり、企業の考えや風土も色濃く反映されています。通年採用企業に応募するなら、通年採用という仕組みはもちろん、企業の特徴も理解することが大切です。一括採用の企業と比較した場合、どのような違いがあるのかを考え、通年採用企業ならではの特徴を把握しましょう。
実力主義が多い
通年採用企業は実力主義な企業が多く、採用でも即戦力を重視する傾向にあります。通年採用をおこなうのは、優秀な人材を獲得することが大きな目的です。一括採用の場合、ある程度数を採用し、入社後に育てて伸ばすことを前提としていますが、通年採用の場合は最初から実力のある人を採用しようと考えています。採用活動はコストのかかるものであり、活動期間が長くなるほどにコストがかかります。
通年採用は期間を限定する一括採用よりもコストがかかるため、その分質の良い人材を獲得しなければなりません。実力主義の企業でないと、新卒時点から通年採用をおこなう意味がないともいえるため、通年採用=実力、スキル、実績が求められると考えておきましょう。
多様な人材を求めている
多様な人材を求めていることも、通年採用企業に共通する特徴です。通年採用企業に応募することで、学生は選択肢を広く持って就活を進められますが、これは企業からしても同じです。採用活動の期間を限定しないことで、より多くの学生を採用候補にでき、企業も人材獲得の選択肢を広げて、採用活動をおこなえます。
学生ごとに事情は異なり、留学や留年、進学など、一括採用の時期に就活をおこなえない学生もいます。通年採用の場合、それらの背景の異なる学生も採用対象にできるため、多様な人材を集めやすいです。多様な人材を集める理由は、グローバルな展開を考えていることが大きいです。グローバルに事業展開をする企業ほど、通年採用を実施している傾向にあるといえます。
インターンを重要視することも
通年採用企業は、実力主義で多様な人材を求めるため、実際に仕事を経験させ、そこから採用者を決定することが多いです。そのため、インターンが重要視されやすく、選考に組み込まれていることも少なくありません。通年採用企業でも、一括採用と選考の進め方は同じであり、書類選考から面接、適性検査など、さまざまな形式で選考をおこない、合否を決定します。
しかし、インターンの有無は大きな違いであり、最終選考にインターンをおこない、実際の働きぶりから合否を決定することも多いです。就職前の職場体験ではなく選考の一環であるため、積極的に仕事に取り組み仕事ぶりをアピールしなければなりません。また、選考前にインターンがおこなわれる場合は、参加状況が評価に影響することが多く、インターン内で内定が出ることも多いです。
通年採用企業にみられる傾向
実力主義や多様性が求められる時代になりつつある現代では、今後さらに通年採用企業は増加するでしょう。一括採用をおこなう企業だけが選択肢ではないため、視野を広く持って、通年採用企業に目を向けることも大切です。志望先を限定せず、選択肢を広げて就活に取り組むことが、本当に自分に合った就職先を見つける近道でしょう。
大手企業に多い
通年採用をおこなう企業は大手企業に多い傾向にあり、これは「多様性」が重要視されていることが大きな理由です。大手企業は事業規模が大きく、幅広い領域で活躍しています。同じ企業でも部署によって仕事の内容は違い、求められる能力や知識も異なります。
部署ごとに求められるものが違うため、企業を成長させるには、多様な個性を持った人材が必要であり、採用の選択肢を増やすためにも、通年採用をおこなう企業は多いです。また、大手企業は一括採用をおこないながら、同時に通年採用をおこなうケースもあります。
一括採用は春夏の期間におこなわれますが、そこだけで人数が集まらず、秋や冬まで採用を続けることも少なくありません。通年採用を掲げていなくても、実質通年採用になっていることもあるため、求人情報はこまめに確認しましょう。
大企業の一覧については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ベンチャー企業も積極的
ベンチャー企業も通年採用に積極的であり、これは「実力主義」と「多様性」を重要視することが理由です。ベンチャー企業の定義は幅広いですが、基本的には「新しいサービス・技術を提供する若い企業」「成長力の高い企業」が該当します。最先端のトレンドを生み出し、速いスピードで成長することが求められるため、多様な個性と高い能力が求められます。
若い企業であるため、社内の環境が整っておらず、教育制度ができていないことも、実力主義になりやすい理由です。創立当初はとにかく成長し、企業を大きくしなければならないため、社員を教育している余裕がない企業も多いです。後々教育制度を整えるにしても、成長を目指すにはまずは仕事をやり遂げる必要があるため、最初から実力のある人を通年採用で獲得することが多いです。
外資系は基本的に通年採用
外資系企業も基本的には通年採用であり、「実力主義」と「多様性」両方を求めることが理由です。そもそも通年採用は海外では一般的な採用方法であり、日本の新卒一括採用は先進国の中でも異例です。海外では新卒でも実績や実力が重要視されるため、海外に本社を置く外資系企業は、国内でも同じ基準で人材の獲得をおこないます。
また、活躍のフィールドが国内だけではなく、海外にもあるため、グローバルに活躍できる多様な人材が求められます。採用期間を限定してしまうと、多様な人材を獲得するチャンスを潰してしまうため、一括採用とは時期をずらして採用活動をおこなうことが多いです。外資系の場合、3年の秋や冬から選考に挑戦できるため、就職するなら早めに動き出さなければなりません。
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通年採用企業も就職の選択肢に入れよう
新卒の就活は、一括採用の企業ばかりに注目が集まりますが、通年採用企業に応募するという方法もあります。通年採用企業は大手やベンチャー、外資系と選択肢が幅広く、どれも高い実力が求められることが特徴です。一括採用と比べると、選考のハードルが高くなりやすいですが、その分レベルの高い仕事にチャレンジでき、社会人として大きく成長したい人におすすめです。
また、通年採用企業も視野に入れることで、就活の選択肢を広げることができ、より自分に合った就職先も見つけやすくなります。就活の方法はひとつではないため、方法を限定しないことが大切です。一括採用だけではなく、通年採用企業にも目を向けて選択肢を多く持地ましょう。