筆記試験

【就活の小論文の書き方と例文】文章構成と注意点をご紹介

就活で小論文の書き方に悩む人は多い

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就活では書類選考や筆記試験、面接などの選考形式がありますが、中には小論文の提出を求める企業もあります。小論文は必須の試験ではないため、実施されると上手な書き方が分からず困る人も多いでしょう。小論文は書類選考の段階でおこなわれるだけではなく、選考で当日提出で作成を求められることもあるため、上手な書き方をマスターするのは大切なことです。

小論文は作文とは違って書き方にルールがあり、評価されるポイントも違います。漠然とテーマに沿って文章を作成するだけでは、高評価を得られず不合格になる場合も多いため、注意しなければなりません。小論文の上手な書き方をマスターして、より念入な対策をおこないましょう。

就活の小論文で見られていること

就活の小論文で見られていること

就活では複数の選考形式があり、それぞれで見られているポイントは異なります。高評価を獲得するには、まずは選考形式ごとに見られているポイントを把握し、それをアピールするにはどのようにすべきかを考えることが大切です。小論文も書類選考や面接と同様に、見られているポイントがあり、それを意識して作成することが攻略の近道です。就活の小論文で見られているポイントを知り、企業は何を知りたがっているのか理解しておきましょう。

論理的思考力

小論文は簡単に言えば、明確な根拠を提示し、それに従って自身の考えを主張する文章です。そのため、筋道を立てて物事を説明できる能力が求められ、作成した内容によっては論理的思考力の有無が見られています。論理的思考力は、仕事を進める上での重要な能力であり、業界・企業を問わず必要とされます。

論理的思考力がある=物事を考える力があると判断されるため、基本的な思考能力が高く、自分で考え、目的意識を持ちながら仕事に取り組めると判断されるでしょう。筋道を立てて物事を考えることは、順序立てて仕事を進めることと同じと考えられることが多いです。やるべきことを把握し、正しい順序で進められるかが、小論文から見られていると考えましょう。

基本的な文章力

基本的な文章力も、小論文で見られているポイントのひとつです。小論文は自分の主張を文章で表現するため、ある程度の文章力は求められます。企業でもメールやプレゼンなど文章力が求められるシーンは意外に多く、これがないと実務に支障をきたすと思われることもあるため、注意しなければなりません。

見られているのはあくまで基本的な文章力のため、突出して能力が高い必要なく、基本さえできているなら大丈夫です。基本的な文章の作成に問題がないと判断されたなら、マイナスの印象を与えることはありません。もちろん、文章力が優れている場合は、プラスアルファで評価されることもあります。基本的には高い文章力が求められるというよりも、基礎が身についているかチェックされていると考えましょう。

客観的な視野

小論文は自身の意見や考えを主張する文章であるものの、客観的な視野、意見を含めて記述しなければなりません。そのため、主観だけではなく、客観視できるかも重要であり、小論文では客観的な視野が持てているかも見られていると考えましょう。物事を客観視するのはビジネスでは重要なことであり、主観が求められるシーンはそれほど多くはありません。

基本的には客観的な視野、意見に基づき仕事を進めるため、主観でしか物事を見ることができないと仕事が滞ってしまう可能性もあります。また、客観的な視野が持てている=冷静に考え、判断する力があると認められる場合も多いです。自分の考えを客観的な視野、意見に基づき、主張することが小論文の基本だと考えましょう。

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就活の小論文の基本的な書き方

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小論文で高評価を獲得するには、基本的な書き方をマスターしなければなりません。就活だからといって、特別な書き方を求められることはありませんが、基本ができていないと評価さえしてもらえない危険性もあります。小論文の提示を求められている以上、小論文の形で記述しないと、評価の土俵に立つこともできません。内容の良し悪し以前の段階で弾かれるのはもったいないため、基本的な書き方を理解して、まずは小論文として成立させることを意識しましょう。

だである調が基本

小論文を書く際は、ですます調とだである調、どちらで書くべきか悩むことも多いでしょう。状況によってどちらを用いるべきかは異なりますが、基本的にはだである調で書くと考えてください。小論文は自身の意見を主張する文章であり、誰か特定の読み手を想定した文章ではありません。実際に評価をする面接官に向けて敬意を表する必要がないため、言い切りの形であるだである調を使うことが許されています。

また、小論文では文字数制限がかけられることが多く、書いてみると制限内に収めるのが難しい場合も多いです。ですます調を使うと、語尾が少し長くなる分、より制限を守るのが難しくなります。だである調のほうが短く簡潔にまとめやすいため、語調はだであるを基本としましょう。

序論・本論・結論の流れ

小論文は与えられたテーマによって作成する内容は異なりますが、どのようなテーマでも文章構成は同じです。序論→本論→結論の順で書くのが基本であり、これを崩してしまうと、小論文と認められない可能性もあるため、注意しなければなりません。序論とは自身の主張を提示する部分で、問題提起をすると考えましょう。自身の主張は何であるかを最初に伝えるため、序論=結論と考えることもできます。

序論で自身の考えを示し、本論で主張の肉付けをおこないます。なぜそのように考えるのか、そうと言えるのかを明確にし、説明することが本論の役割と考えましょう。本論で説明を終えると、最後にまた結論を示します。この結論はいわば締めくくりであり、本論での説明を受けて、主張を再提示することが大切です。

根拠を意識することが大切

小論文でもっとも重要なのは根拠であり、明確な根拠のない文章はNGです。例えば序論で「お金があったほうが良い」と提示した場合、その根拠を明記して主張の正しさをアピールするのが小論文の基本的な考え方です。なぜお金があったほうが良いのかを根拠を交えて述べることが大切であり、根拠がないものは正当性が認められないと考えましょう。

例えば「街ならお金があると食べ物を買って生活できる」というのは、根拠のある主張です。しかし、単に「お金があると食事ができる」とするのは、根拠がないためNGです。お金がある=食事ができるではなく、お金があり街に店がある=食べ物を買って食事ができるとすることが、根拠を意識した書き方でしょう。

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小論文を書く時のポイント

小論文は採用試験で必ずしも実施される試験ではないので、対策をおこなっているという就活生はさほど多くないと思われます。ということは、きちんと対策をして臨めば小論文で他の就活生からアドバンテージを取ることが可能になるということです。

小論文は、作文とは違って文章の構成や書き方に一定のポイントがあります。採用試験という短時間で内容のあるものを書き上げるためには、そのポイントを押さえているかどうかということが大変重要になりますので、しっかりと内容を理解しておくようにしましょう。

5W1Hを使う

「5W1H」はビジネスシーンで文章を書く上での基本ですが、小論文でも文章の構成に「いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」という要素を入れることは基本となります。

小論文はテーマに沿って自分なりの結論を導き出していくもので、その結論について論理的に読み手を納得させる必要性があります。その際、文章に「5W1H」が欠けていると、その内容がイメージしづらく相手に伝わりにくいものになってしまいます。

「5W1H」は簡素な文章で誰にでも分かり易く内容を伝えるための技法ですから、小論文のような文章には欠かすことの出来ない最適なテクニックといえます。

問題提起では「だろうか」を使う

小論文の文章構成には決まったフォーマットがあり、そのフォーマットに沿って書かれていなければ評価はされにくくなります。フォーマットにもいくつかの種類があり、そのひとつに「問題解決型」があります。

読み手に対して説得力を持たせやすい形式であり、その構成は「テーマに沿った問題提起」→「具体例の提示とその考察」→「結論」という流れになります。まずはテーマから課題を見つけ出して問題提起をおこなうのですが、おおよそテーマにはどう結論付けて欲しいかという出題者の意図もありますから、そこを読み取るようにすると書きやすくなるでしょう。

その上での書き出しは、現状をふまえて問題点を投げかける「~だが~だろうか」という形式の文章がよいでしょう。

「たしなよ」を使う

小論文では、問題提起から結論に至るステップとして「たしなよ」という文章構成法を覚えておくと非常に便利です。これは「~だろうか(問題提起)」から繋がる文章構成法で、「たしかに〜(反対意見への理解)」→「しかし〜(自分の主張を提示)」→「なぜなら〜(主張の理由を展開)」→「よって〜(結論)」という構成の書き出し部分をまとめたものです。

小論文はあるテーマについて「筆者の主張」を説明した論説文であり、それには問題と結論、そしてそれらを結びつける論拠が示されていることが必須となります。さらに予想される反論も提示し、その反論に対しての一定の理解を示すことで知識の幅を示し、読んだ人の共感を呼びやすい文章とすることができます。

よくある小論文のテーマ一覧

・10年後の自分はどうなっていたいか
・やってみたい仕事
・これまでに最も打ち込んだこと
・学生生活で得たもの
・「企業の労働力不足」とはどういうことか
・気になるニュースについて
・営業職で大事なこととは
・〇〇という商品の売上を向上させるためには

採用試験での小論文のテーマには、ある程度傾向があります。もちろん必ずその中から出題されるとは限りませんが、ある程度準備をしておけば余裕を持って臨むことが出来ますし、仮に違うテーマが出されても予め準備しておいた中から応用して使うことも可能になります。

将来の目標についてのテーマは、応募者の向上心や目標意識と繋がるテーマで良く出題されます。ポイントとしては、なるべく具体的な内容で記入することが大切です。過去の経験についてのテーマは、自分のアピールポイントとどう繋げていくかが重要です。何をしたかということより、それによってどう成長したかが重要になります。

時事問題や一般論についてのテーマは最低限の知識を持っていないと答えられないものもありますので、普段から新聞やニュースをみておくように心がけましょう。企業や仕事についてのテーマは、業界研究や企業研究をきちんとやっているかなどの確認にもなります。小論文で問われても答えられるレベルまで、掘り下げておく必要があるでしょう。

就活の小論文の書き方の注意点

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小論文は上手な書き方のポイントがある一方で、注意点もあります。注意点が守れていないと、たとえどれだけうまく書けていても、一気に評価を下げられる危険性があります。上手に書くことはもちろん、注意点を踏まえて書き、マイナスの要素を減らすことが高評価を獲得する近道です。どのような点でマイナスの評価を受けてしまうのかを知り、注意点を把握してさらなる高評価の獲得を目指しましょう。

一貫性を持って書く

小論文は序論と本論で2回結論を提示するように、どのような結論で主張をするかが重要視されます。主張する内容によって評価は違ってきますが、それだけではなく主張がブレていないかも見られているため、一貫性を持って書くことを意識しましょう。小論文の文章構成では、序論で一度結論を提示し、長い説明を経て、最後にもう一度結論を提示します。

この時、本論での説明で話が混ざってしまい、最初と最後で結論が変わってしまうことも少なくありません。序論と結論で提示する主張が違っていると、どちらを評価して良いのか分からず、評価すらしてもらえない可能性があるため注意が必要です。本論で主張の説明を丁寧におこなうほど、最初と最後で結論が入れ替わりやすいため、全体的に簡潔にまとめることを意識し、一貫性を心がけて作成しましょう。

誤字脱字はNG

小論文に限ったことではありませんが、就活で文章を作成する場合は誤字脱字はNGです。多少の誤字脱字なら、主張する内容は問題なく伝えられることも多いですが、間違いがあるというだけで、マイナスの評価を受けてしまうことは理解しておきましょう。素晴らしい内容で、自身が示した通りに主張を伝えることができても、あまりに誤字脱字が多いと、それだけで不合格になる可能性もゼロではありません。

誤字脱字が多い=仕事でもミスが多いと思われる可能性が高いです。また、見直しをしていないことで、選考の臨む意欲が低く、志望度も低いと判断される危険性があります。誤字脱字はないに越したことはないため、間違えないよう丁寧に書き、作成後は時間の限り見直して、間違いをチェックしておきましょう。

知ったかぶりをしない

企業によってどのようなテーマで小論文を求められるかは異なり、場合によっては特定の知識を必要とする問題が出題されることもあります。小論文は想像ではなく、事実に基づいて作成しなければならないため、知ったかぶりで書き進めるのはNGです。事実に反することを書いてしまうと、大幅な減点対象になる可能性が高いことは、理解しておきましょう。

テーマや記述しているうちに分からないことが出てきた場合は、無理にそれに言及せず、分かる範囲で書くことが大切です。内容を限定することで、高評価を得るのは難しくなりますが、間違ったことを書いて減点をされるよりはましです。分からない場合は無理をして書かず、分かる範囲で書いて小さくても加点を狙うほうが賢明でしょう。

就活の小論文対策

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就活を攻略するには事前準備が必須であり、小論文でもこれは同じです。小論文はおこなう企業が少ないだけに、対策なしで臨んでしまい失敗する人も少なくありません。反対に言えば、対策さえしているなら、他の学生とも差をつけやすく、自身を大きくアピールできるチャンスとも言えます。小論文対策を念入りにおこない、就活全体の成功率を高めましょう。

情報取集は必須

就活の小論文は、選考日に一発勝負でおこなわれることが多いため、事前に可能な限り情報を集めておくことが大切です。小論文は事実や根拠に基づいて書く文章のため、テーマによっては知識がないと作成すらできない場合もあります。情報収集を怠ってしまうと、どれだけ書き方が完璧でも、高評価の獲得は難しいため、注意が必要です。

情報収集は幅広くおこなうことが大切であるため、就活中は常にアンテナを広げておきましょう。集めた情報は小論文だけではなく、その他幅広い就活のシーンで役立てられることも多いです。就活全体の対策にもなるため、情報を集める方法、ツールを確立して、自分なりの情報源を作っておきましょう。

時事は経済・社会・環境

就活の小論文では時事問題をテーマにされることが多いため、新聞やニュースで大きく取り上げられているものは必ずチェックしておきましょう。この時、一面のニュースだけではなく、経済・社会・環境と幅広く情報を網羅しておくことが大切です。これらはテーマにされやすい領域であり、基本的な知識がないと上手く作成することができません。

問題の概要だけではなく、周辺知識を身につけ、自分なりの意見、感想を持っておくことが大切です。時事問題への関心の高さは、そのまま社会への関心の高さと考えられます。社会への関心が高い=社会人の意識が身についていると評価されることも多いため、めぼしいニュースはできるだけ細かく把握しておきましょう。

企業情報にも注目

小論文のテーマは企業が自由に設定できるため、場合によっては企業に絡めた問題が出題されることもあります。企業の歴史や商品、事業・経営方針がテーマに上げられることも多いため、これらへの理解も深めておきましょう。そもそも就活を攻略するには企業研究は必須のため、小論文対策に限らず、企業情報を集めるのは重要なことです。

小論文の対策に焦点を当てるなら、情報を仕入れた上で、自分なりの意見や感想、その後の展望を考えることを意識しましょう。情報はただ持っているだけではなく、活用できてこそ意味があります。特に就活の小論文では、企業の今後に言及したテーマも多いため、現在の情報からどのような展望が考えられるか、日頃から考えておくことが大切でしょう。

小論文の書き方をマスターしよう

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選考で小論文の提出を求める企業は、就活では少数派なため、対策せずに臨んでしまうという人も多いでしょう。小論文=難しいとイメージされることも多いため、これに悩む人も多いですが、基本的な書き方さえ理解しているなら、それほど難しくはありません。必要以上に難しく感じてしまうのは、単に書き方を理解していないからであり、方法さえわかっているなら、スムーズに作成することは十分に可能です。

基本をしっかり押さえ、正しい方法で作成することで、高評価も得られます。小論文は主張する内容はもちろん、書き方次第でも評価は大幅に変わります。同じ内容でも書き方が違うだけで評価が変動することも多いため、まずは基本を身につけ、正しい書き方で小論文の攻略を目指しましょう。

監修者プロフィール

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吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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