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【熱中していることの答え方】就活で高評価な回答例とポイントを紹介
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目次
就活では熱中していることを聞かれる
就活では熱中していることは頻出の質問です。この質問に上手に答えるには、事前に回答を考えておかなければなりません。熱中していることは、エントリーシートで聞かれやすい質問ですが、企業によっては面接で質問する場合もあります。
「熱中していること」だけではなく、「最近ハマっていること」「力をいれて取り組んでいること」も同じ質問になるため、注意しなければなりません。熱中していることは、単に取り組んだことを伝えるだけではなく、そこから評価されるよう工夫した内容でアピールすることが大切です。事実を伝えるだけでは高評価の獲得は難しいため、上手なアピール方法を知り、高く評価される内容を考えましょう。
なぜ熱中していることを聞くのか
熱中していることは就活での頻出の質問ですが、そもそもなぜこれを聞く企業が多いのか、疑問に思う人もいるでしょう。エントリーシートや面接での質問は、企業が自由に設定できるため、わざわざ熱中していることを聞く必要はありません。限られた質問数の中でこの質問を選ぶということは、それだけ重要性が高い質問であるといえます。企業はなぜ熱中していることを聞くのか、評価の観点から理由を考えましょう。
何に興味を持っているかを知るため
企業が熱中していることを聞くのは、学生が何に興味を持っているかを知るためです。「熱中していること=興味を持って取り組んでいること」であり、面白いと感じるものの対象や価値観が分かります。その学生がどのようなことに重きを置くのかを知ることで、企業との相性が測られていると考えましょう。
「学生が興味を持つもの=企業でできる仕事」であるなら、相性はいいと判断され高評価にも繋がりやすいです。反対に、学生が興味を持つ対象が企業とは大きく離れている場合は、相性が悪く採用するメリットが低いとされ、評価を下げられる可能性があります。何に興味を持っているかによって、評価のされ方が違うことは理解しておきましょう。
「熱中していること」に上手く答えるには
内定者の回答を参考にしてください
・あなたの強み・長所を教えてください。
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人柄を知るため
人柄を知るのも、熱中していることを聞く理由のひとつです。同じことに熱中していた場合でも、人によって熱中具合は違い、どのように取り組むかも異なります。例えば読書に熱中している人の場合、隙間時間を探して読書をする人と、寝食を忘れて読書にのめり込む人の場合、そこから読み取れる人柄は全く違います。
前者の場合なら、時間の管理が上手いなどの印象が与えられるでしょう。後者の場合はひとつのことに集中できる、目標に向かう力が強いなどの印象が与えられます。一概にどちらがいいというわけではなく、取り組み方次第でアピールできる人柄が違うことは覚えておきましょう。物事への取り組みの姿勢は、そのまま仕事への姿勢にも繋がるため、人柄部分を重要視する企業は多いです。
仕事にも熱中できるか知るため
熱中していることを聞くのは、そもそも熱中経験があるかもみられています。これまで何かに熱中した経験があるなら、少なくとも仕事にも熱中できる可能性があると判断され、高評価にもなりやすいです。反対に経験がないと、物事への情熱が薄く、仕事への熱意も低いと思われる可能性があります。
何かに熱中した経験を持っているかどうかは、企業が重要視するポイントであり、それによって就職意欲自体をはかる場合も少なくありません。中途採用と比べて経験やスキルに期待できない新卒採用では、ポテンシャル重視で採用が決定する傾向にあります。そのため、仕事への熱意や成長意欲の高さが重要視されています。熱中していることは、それらが備わっているかをチェックする質問であり、答えられないとそれだけで印象が悪くなってしまいます。
熱中していることを答える際のポイント
熱中していることをただ伝えるだけでは、高評価を得るのは難しいです。評価されるにはポイントを踏まえて伝えることが大切であり、アピールする内容も工夫しなければなりません。仮に同じ内容でアピールする場合でも、ポイントを意識するのとしないのでは、伝わり方が格段に違ってきます。少し気をつけるだけでアピール力はぐっと上がるため、熱中した経験をどのように伝えていくべきか、ポイントを知っておきましょう。
熱中していることを説明
熱中していることを聞かれた際は、まずは何に熱中しているのかを端的に説明します。そもそも何に取り組んでいるのかが分からないとアピール自体も成立しないため、基本的なことを説明するのは大切です。熱中していることは人によって違い、場合によっては専門的だったりマニアックな内容だったりして、名前を聞いただけではイメージができない場合もあります。
分からない内容でアピールしても、熱中している姿が上手く思い描けず、評価もされづらくなるため注意しなければなりません。反対に、熱中していることを細かく説明するあまり、それだけでアピールが終わってしまわないようにしましょう。取り組みの概要は、あくまでアピールの前段階のため、そこだけ伝えて満足しないよう注意が必要です。
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面接回答例を参考にしましょう
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熱中している理由を述べる
何に熱中しているかを伝えた後は、なぜそれに熱中しているのかという理由を伝えましょう。何かに真剣に取り組むということは、それなりの理由やきっかけがあるはずです。それをきちんと伝えてアピールの信憑性を高めることが大切です。熱中できている理由を説明していないと、なぜ取り組んだのかが分からず、本当に熱中しているのか疑われる可能性もあります。
アピール内容自体がよくても、全体的に信憑性に欠けると、印象が悪くなり評価を下げられる可能性が高いです。場合によっては嘘をついているとも思われるため、根拠の説明は重要です。なぜそこまで熱中できるのかを、明確な理由と一緒に伝えることで、より取り組みへの真剣さも伝わりアピール力も高まるでしょう。
数字や固有名詞を用いて具体的な経験を述べる
熱中していることを印象的に伝えたいのであれば、エピソードを具体的にしましょう。特に数字や固有名詞を用いて経験を述べると、より具体的になり印象に残りやすくなります。
例えば野球観戦と答えるのであれば、年間何試合くらい観戦するのかや、どこの球団のファンなのか、ということも交えるとより印象的になります。どの程度熱中しているのかが数字から分かるため、人柄も伝わりやすくなります。同じ趣味をもつ人が面接官になれば話が弾み、和やかな雰囲気で面接を進められることもあります。
熱中していることを聞かれてだらだらと回答することは、よい印象を与えません。しかし少し具体的な内容にするだけで、人柄が伝わる印象的な内容にすることができます。
経験から得たものを伝える
熱中していることは単に何に一生懸命になったかを伝えるだけではなく、そこから何を得たのかまで含めてアピールしなければなりません。熱中していることの評価の観点は複数ありますが、基本的には取り組みそのものよりも、過程やその結果得たものが重要視されると考えましょう。
さらに評価されるには、経験から得たものを使って企業でどのように活躍できるのかを、繋げて話すことが大切です。経験によって成長し、それが企業の仕事に繋げられるとアピールすることで、より好印象を与えやすく採用メリットも感じてもらいやすいでしょう。
熱中していることのアピール例文
上手に答えるポイントを踏まえ、実際のアピール例も確認しながらさらに理解を深めていきましょう。熱中していることで使える題材は幅が広く、人によって何をアピールするかは違うでしょう。題材は何であれ、基本的なポイントを押さえて伝えることで、高評価を獲得しやすくなります。例文を参考にアピールポイントや文章の構成を確認し、どのように伝えるかさらにイメージを膨らませましょう。
アルバイト
私はパン屋のアルバイトに熱中し、大学4年間無遅刻無欠勤で勤め上げました。もともとパンを食べるのが好きでアルバイトを始めましたが、業務では製造を任され、次第にモノづくりの魅力に惹かれました。製造では同じ生地でも複数パターンのパンを作ることが面白く、形や組み合わせを変えるだけで可能性は広がることを知りました。
また、自分でもオリジナル商品を作り、それが新商品に採用された時は嬉しかったです。アルバイトから新しいものを考え、生み出すことの難しさや楽しさを知りました。御社でも従来の商品の改良はもちろん、新商品の開発も目指して仕事に取り組みます。またベストセラー商品を作って、売上に貢献したいと考えています。
アルバイトの経験として、パン屋で4年間勤めたことが挙げられています。パン好きが高じてアルバイトを始めたことから、仕事をする中でパン作りの楽しさに気づけたことが分かり、根拠をきちんと提示できています。経験から得たことと企業での仕事を絡めてアピールし、就職後の活躍の姿も上手にイメージされています。
趣味・特技
大学時代は、趣味でやっていたギターに熱中しました。ギターは父からもらったものです。小さい頃から父の演奏を聞いていたことで、自然と興味を持つようになりました。私は特定のバンドは組まず、即興でセッションができるライブハウスに通っていました。即興は難しいものの、会ったばかりの人ととも音楽を通じて心を通わせられる点が魅力でした。
即興プレイではつい目立ちたくなりますが、個性を押さえて周囲に合わせることが大切です。何人もの人とセッションすることで、チームワークの大切さを学びました。御社でもチームで働くことを意識して取り組みます。また個々の力を集めて大きな力にし、より高い目標をクリアすることで活躍したいと考えています。
趣味・特技の例では、ギターに熱中していたことが挙げられています。幼少期から音楽に触れていたと述べることで、熱中したきっかけは提示できています。また、即興でセッションする楽しさや難しさを述べることで、熱中して取り組み続けることができた理由にもなっているでしょう。経験から学んだチームワークを活かして働きたいと仕事に絡めてアピールできており、活躍の仕方も上手く提示できています。
熱中していることを答える際の注意点
熱中していることを上手に答えるのは難しく、なかなかアピールする内容が思い浮かばない人もいるでしょう。ようやく考えてアピールできた場合でも、ポイントを間違えると評価を下げられる可能性があるため、注意しなければなりません。熱中していることは上手にアピールするポイントがある一方で、避けるべき注意点も存在します。せっかくアピールしたつもりの内容でマイナス評価にならないためにも、注意点を正しく理解しておきましょう。
マイナスイメージのあるものはNG
熱中していることは、些細なことでも問題ありません。ありきたりな内容だからといって、それだけでマイナスの印象にはなりません。しかし、そもそも取り組み自体にいいイメージがない場合は注意が必要です。基本的に題材は自由なものの、ギャンブルや犯罪を想起させるようなことに熱中したと伝えると、当然評価を下げられてしまいます。
熱中していることで評価の対象になるのは、あくまでマイナスの印象を持たないものに限られます。どれだけ熱中していたとしても、マイナスイメージがあるものは避けたほうが無難です。本当にこだわって取り組み、得たものがあるなら評価される場合もありますが、もともとのイメージが悪いだけに、プラスの評価を得るのは難しいです。
何となくやっているものも避ける
熱中していることと聞かれているからには、本当に熱中していること、真剣に取り組んでいることを伝えなければなりません。それほど思いいれもなく、ただ何となくやっていることを伝えてしまうと、質問の意図が理解できていないと判断されてしまいます。また、何となくやっていることを伝えた場合は、熱中経験がなく、目的意識がないなど、別の観点からも印象が悪くなるため、注意しなければなりません。
「熱中」と聞いてどれくらいの度合いを想像するかは人によって違いますが、自発的におこない、好きでやっている、真面目にやっているものを取り上げましょう。惰性で取り組んでいることや、誰かに言われて仕方なくやっていることは、どれだけハードに取り組んでいても熱中しているとはみなされません。
熱中していることで成長したエピソードを伝えよう
熱中していることを上手にアピールするには、「何をしたか」「何を得たか」「仕事でどのように活かせるのか」の3点から考えることが大切です。熱中した経験を探すのは難しいですが、アルバイトや趣味・特技など題材の範囲は広いです。些細なことでも胸を張って取り組んだといえ、かつ経験から成長できているなら題材に使って問題ありません。企業ごとにアピールの内容を変え、その企業でもっとも評価してもらいやすい熱中経験を伝えましょう。