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【インターンシップの懇親会で好印象を与える方法】参加の心得

インターンシップ後に懇親会を開く企業は多い

インターンシップ後に懇親会を開催する企業は多く、これに参加するかどうかは重要です。参加の有無によって印象が変わることも多く、少しでも高評価を獲得するには積極的に参加したほうがいいでしょう。ただし、参加しても絶対にプラスになるわけではなく、振る舞い次第ではマイナスの印象を与えてしまう可能性もあります。

懇親会に意気揚々と参加し、失敗して評価を下げてしまう人は少なくありません。せっかくの機会を上手に活用するには、どのような振る舞いをすべきかを考え、TPOを守った行動、言動を心がけることが大切です。インターンシップ後の懇親会で失敗しないためにも、好印象を与えるポイントや悪印象になりやすいことを知り、スマートに振る舞いましょう。

インターンシップ後の懇親会とは

インターンシップ後の懇親会は、参加者と採用担当者、業務に関わった社員が集まり、食事やお酒をともにして交流するための場です。一般的に、短期インターンシップの終了後におこなわれることが多くなっています。最終日の業務が終わってから開催される場合や、後日改めて参加者を集めて開催する場合などがあり、企業によって形式が異なります。「インターン終了後のお疲れ会」「打ち上げ」などと呼ぶ場合もありますが、内容は同じと考えてよいでしょう。

レストランや飲食店など食事ができ、お酒が飲める場所が会場となりますが、オフィスでおこなわれることもあります。仕事とは違う雰囲気で社員や採用担当者の話を気軽に聞けるチャンスです。インターンシップ後の懇親会は、これまで頑張ってきた就活生をねぎらうためでもありますが、企業側にもいくつかの目的があります。

インターンシップ後に懇親会が開かれる理由

そもそもインターンシップ後になぜ懇親会が開かれるのか、疑問に思う人もいるでしょう。懇親会の有無は企業によって違い、インターンシップ終了をもって解散になるケースも少なくありません。実施しない企業もあることから、懇親会は必須ではないといえます。必須ではない懇親会をなぜ企業が実施するのか、その理由を考えることが大切です。企業がインターンシップ後に懇親会を開催する理由は、大きく2つに分けられます。

学生と交流するため

学生との交流を期待して懇親会を開く企業は多いです。懇親会は社会人と接することができる貴重な場ですが、それは企業にとっても同じです。学生が社会人に接することを貴重な経験と思うのと同様に、企業にとっても学生と交流し、意見や価値観を知るのは貴重であると考えています。

学生ならではの感覚や意見、価値観を求めて積極的に交流を深めようとする企業は多く、実際に懇親会で得たものを参考に選考に活かすことも少なくありません。懇親会はいわば企業にとって情報収集の場でもあり、多少コストをかけてでもおこなうべきと考える企業は多いでしょう。学生と交流することを最大の目的にしている企業は多いため、懇親会では積極的に社員との交流を深めることが大切です。

学生の素の部分を見るため

インターンシップを選考の一環と考えている企業は多く、懇親会での行動や振る舞いも評価の対象とする場合も少なくありません。インターンシップ中は見られているという意識を持って臨み、準備してきたことを発揮しようと一生懸命に努力する人は多いでしょう。

インターンシップの取り組みからも評価することは可能ですが、気を張っている人が多いため、なかなか素の部分まで見ることができません。懇親会は比較的リラックスした雰囲気になることが多く、素の部分が出てしまうことも多いです。素の部分はその人の本質的な特徴、人柄であり、これを重視する企業は少なくありません。良くも悪くも素の部分が見られていることを意識し、懇親会での行動に注意することが大切です。

志望度を上げてもらうため

インターンシップ後の懇親会には、企業に対する就活生の志望度を上げたいという企業側の目的があります。インターンシップでの業務をねぎらい、美味しい料理と楽しい時間を提供し就活生をもてなすことで、企業へのイメージをよくしたい狙いがあると考えられるでしょう。

人手不足といわれている昨今では、企業側も人材確保に力を入れなければなりません。インターンシップに参加してもらうことで自社をアピールする機会になりますが、懇親会でさらにイメージアップをおこないたいと考えているのです。インターンシップの業務中にはできなかった軽い雑談などを交えて、企業と就活生のコミュニケーションを図り、本選考で志望してもらえるように懇親会をおこなっています。

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懇親会で好印象を与えるポイント

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企業が懇親会に期待するものは複数ありますが、基本的に学生のことをみていると考えましょう。そのため、振る舞い次第では印象は良くも悪くも変化し、選考に影響を及ぼすことも少なくありません。少しでも評価を高め、選考を有利に進めるためには、懇親会でいかに好印象を与えられるかが重要です。少し工夫するだけで、好印象は簡単に与えられます。インターンシップが終わったからと油断せず、まだまだみられている意識を持って好印象を与えるべく行動を工夫しましょう。

色々な人と話をする

懇親会で好印象を与えるには、色々な人に自分から話しかけることが大切です。そもそも企業は懇親会を通して学生のことを深く知りたいと考えているため、自分から進んで会話をするのは非常に重要です。色々な人と話し情報を提供することで企業にとってもプラスになり、好印象を持ってもらいやすくなるでしょう。

また、話しかけるのは企業の人だけに限らず、同じインターンシップに参加した学生も同じです。懇親会はいわばパーティのようなものであり、社交の場です。社交の場では色々な人に話しかけるのがマナーで、積極的に話に行くことでTPOに合った振る舞いができていると評価されるでしょう。幅広い人の話を聞ける貴重な機会でもあるため、誰とも話さずにいるのはもったいないです。

積極的に質問する

社員と話をする時には、世間話だけではなく、積極的に質問をすることも大切です。インターンシップについてはもちろん、今後の選考や業界、企業について、普段の仕事などについて話題を広げましょう。就活関係の質問をすることで、有益な情報を得ることができ、その後の選考も有利に進めやすくなります。また、今後の就活に向けて情報収集をしている、疑問を解決しようとしている前向きな姿勢が、好印象に繋がります。

やる気があり、意欲の高い学生と判断してもらいやすいため、どんどん質問をして自分を売り込みましょう。ただし、質問内容には注意が必要です。好印象になりやすいのは、あくまで就活関係の話題です。社員個人についてのプライベートな質問は印象が悪くなりかねないため、控えるようにしましょう。

服装や言葉遣いに気を付ける

懇親会はマナーを守って参加することが大切で、これができていないとどのような振る舞いをしても印象が悪くなってしまいます。懇親会でのマナーは服装や言葉遣いなどが挙げられます。懇親会はリラックスした雰囲気になることが多いですが、企業主催のものならフォーマルなものが多く、スーツで参加が原則となっている場合も少なくありません。

インターンシップ後そのまま懇親会なら問題ありませんが、別日で設けられている場合は当日の服装に注意しましょう。また、いくらフランクな場でも、敬語を崩すのはNGです。楽しい雰囲気に飲まれないよう、言葉遣いは敬語を徹底する必要があります。ややカジュアルな場でもきちんとマナーを守っていることで、礼儀正しさが伝わり好印象を与えやすくなります。

立食パーティーのマナーを知っておく

懇親会は、立食パーティー形式でおこなわれるのが一般的です。食事マナーを知っておき、失礼のないように注意しましょう。座って楽しむコース料理に比べ立食パーティーはカジュアルなイメージがありますが、実は様々なマナーがあります。食事を自分のお皿に盛り付ける際には、1皿に乗る分だけにして1~3品までにおさえるようにしましょう。多く乗せすぎてしまうと、移動中に料理を落としてしまう可能性があります。食べ終えたら新しいお皿へ交換して、次の料理を取るようにしてください。

また、食事をしながら会話をすることもあるため、お皿は左手に持ち握手を求められても応えられるように右手を空けておきます。グラスがある場合も、お皿と共に左手で持つのがマナーとされています。片手で持つのが難しい場合は、近くにある食事用テーブルにグラスやお皿を置いてもよいでしょう。

懇親会で失敗しやすいこと

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インターンシップ後の懇親会では、好印象を与えて就活にプラスに活かせる場合だけではなく、失敗してマイナスに働く危険性もあります。細かいポイントまで気をつけておかないと、せっかく参加しても損をする場合があるため注意が必要です。懇親会では素の部分がみられているため、ここでの失敗が印象ダウンに繋がることも少なくありません。大切な場で失敗して評判を落とさないよう、どのようなことで失敗しやすいのかを知っておきましょう。

懇親会中の行動や振る舞い

懇親会中は些細な行動や振る舞いもチェックされており、これもみられていることが多いため注意が必要です。例えば部屋の隅でじっとしていたり、親しい学生とばかり話していたりすると、社交的ではないと思われてしまいます。また、食べ方のマナーまでみられていることも多いです。懇親会はインターンシップで張り詰めていた気持ちが緩んでしまうことも多いため、行動や振る舞いはいつも以上に気を付けなければなりません。

お酒の飲みすぎで迷惑をかける

懇親会によってはお酒が振る舞われ、明るく楽しい雰囲気で進むこともあるでしょう。お酒が出る場合は飲んでも構いませんが、飲みすぎて迷惑をかけないよう注意しなければなりません。お酒を飲んで社員や学生に絡む、泥酔して迷惑をかけるなどは避けましょう。

お酒に飲まれて迷惑な行動をしてしまうと、自制が利かないと思われ印象が悪くなってしまいます。懇親会では楽しい雰囲気につられて、ついお酒が進んでしまうことも多く、緊張によってピッチが上がることも少なくありません。また、普段とは違う環境下にあることで、いつもなら平気な量でも酔っぱらってしまうこともあります。お酒を飲むこと自体は問題ありませんが、いつも以上に量に注意しましょう。

インターンシップ後の懇親会に行かないのもあり

そもそもインターンシップ後の懇親会に参加するかどうかで迷う人もいるでしょう。懇親会はあくまで自由参加のため、無理に参加する必要はありません。学生にも予定があることは企業も把握しているため、参加しないことがマイナスに働くことはないと考えましょう。しかし、参加することで、より自分を売り込み、覚えてもらいやすいことは確かで、予定が合うなら積極的に参加するのがおすすめです。

お酒が苦手でも無理に飲む必要はなく、食事や会話を楽しむだけでも構いません。参加することで普段は聞けない話を聞くこともでき、情報収集の一環としても役立つでしょう。必須ではないものの、参加することで得られるメリットは多いため、できるだけ参加するのがおすすめです。

インターンシップの懇親会はマナーを守って楽しもう

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インターンシップ後に懇親会をおこなうかどうかは企業によって違いますが、実施される場合はできるだけ積極的に参加しましょう。懇親会でTPOに合った振る舞いができているなら好印象を与えることができます。懇親会は、就活に向けた情報収集の場としても最適です。参加が必須なわけではありませんが、プラスになることは多いため、積極的に参加して就活に役立てましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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