インターン

インターンシップに適した服装|指定なしの場合のオフィスカジュアルも紹介

インターンシップではTPOを考える必要がある

就活では企業研究が非常に重要になります。選考ではいかに企業のことを知り、正しく理解出来ているかが志望度を測るための指標となり、企業についての研究が出来ているほど志望度が高い、熱意があると判断され選考でも有利になります。企業研究を進めるにあたって注目したいのがインターンシップです。インターンシップでは企業の社員と接し、実際の業務を通じて企業のことを学ぶことが出来ます。

企業研究においてこれほど有益に情報を得ることが出来る場はありません。企業研究を進めるためにインターンシップへの参加を目指す就活生は多いですが、ここで問題となるのが参加時の服装です。インターンシップは無給の場合も多く、実際にバリバリと業務をこなすことはありませんが、当然遊びではありません。企業の人に失礼がないようにTPOを考えた服装を心がける必要があります。

インターンシップの服装を自由にする理由

就活の服装は一般的にリクルートスーツと言われているなかで、なぜインターンシップの服装を自由にする会社があるのでしょうか。人によっては、私服の基準が分からないので、私服選びが面倒くさいと考える人もいるでしょう。リクルートスーツであれば型にはまっており、大きく周りと外れることがないので悩む心配がありませんよね。

ここでは、あえてインターンシップの服装を自由にする理由を2つ紹介します。企業側の考えや配慮を知るようにしましょう。

理由①服装ではなく内容に集中してほしい

インターンシップでは職場で実際に業務を体験したり作業をする場合もあります。しかし、スーツを着用していることで動きづらくなってしまい、業務に集中できなくなってしまうこともあります。そうなれば本来の自分の力を出せないなど効率が悪くなってしまい、せっかくのインターンシップが台無しです。

そうならないために、スーツよりも普段から気慣れている格好のほうがリラックスすることができるのではないか、という配慮もあって服装を自由にしている企業もあります。個々に合った服装をすることでリラックスしてインターンシップに臨むことができるようになります。そうすればインターンシップに集中することができ、学生がより実力を出せるのではないかという企業の気遣いもあり、服装を自由にしている場合もあります。

理由②服装で個性をみたい

就活生として基本的にスーツを着用するのがふさわしいですが、敢えて服装を自由にしている企業は多いようです。というのも、スーツを着ると普段の自分とは違う雰囲気になったり、ぎこちない対応をしてしまう学生もいます。それではせっかくの個性が台無しとなり、企業としても学生本来の姿を見ることができません。そこで服装を自由にすることによって、のびのびと普段通りの姿が見られます。そうすれば企業は学生が本当はどんな人なのかを知ることができます。さらに「服装は自由で」とは言うものの、どこまで自由な恰好をするのか、ある意味、就活生を試しているケースもあります。

どんな格好が適しているのか、どこまでが許容範囲か、企業の意図に合った服装ができているのかなど、就活生の判断力を見ることで、仕事でも活躍できるのかどうかを企業がチェックしている場合もあります。

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就活では自分の魅力を演出することが大切

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だからこそ、就活では自分の魅力を演出することも大切です。就活の身だしなみにおいて様々な情報があふれていますが、参考にした上で自分で考えて、納得して選択するようにしてください。

インターンシップでの正しい服装

インターンシップではTPOを考えた服装を心がける必要がありますが、インターンシップにおける正しい服装は一体どのようなものでしょうか。学生の職業体験という意味合いもありますが、体験とは言え企業には仕事を教わりに行くので真面目な服装をしなければならないと思う反面、リラックスした服装で臨んでもいいのではないかという疑問もあります。

また企業によっては社員の人たちも私服のリラックスした状態で仕事をしている場合もあります。企業によって規定が違う場合もありますが、インターンシップでの正しい服装とはどのようなものなのでしょうか。

指定なしの場合は原則リクルートスーツで参加

インターンシップは原則はリクルートスーツで参加しなければなりません。企業からスーツでの参加と服装の指定がある場合もありますが、指定がない企業もあります。指定がないからと言って必ずしも私服でOKというわけではありません。企業から指定がなかった場合はリクルートスーツでの参加が無難ですのでまずはリクルートスーツで参加するようにしましょう。

また私服がOKな場合でも長期インターンの場合、初日はスーツで行き、様子を見ながら私服にシフトしていくようにしましょう。初日からいきなり私服で行くと浮いてしまう可能性がありますし、実は私服はNGという場合もあります。慣れないうちは余計なことに神経を使わないで済むようにリクルートスーツで行き、企業の人から私服でも構わないと言われてから私服に切り替えるようにしましょう。

「服装自由」の場合はオフィスカジュアルでも可

企業によっては社員の人も私服で仕事をしている場合もありますし、インターンシップの学生にはリラックスした気持ちで参加してもらおうと考え、私服の指定がある場合もあります。私服の指定があった場合は、実際に仕事で着ていけるようなオフィスカジュアルな服装で行くようにしましょう。

私服でOKは何を着てもOKという意味ではありません。そのためハーフパンツ、リュック、サンダルなどのラフすぎる服装はNGですので注意しましょう。私服がOKであっても仕事であることに変わりはありませんし、何よりインターンシップは仕事を教わり、勉強させてもらう立場です。教わる立場にありながらラフすぎる服装だと失礼に当たりますので、必ずオフィスカジュアルを心がけた服装をするようにしましょう。

男女別「服装自由」の時の正しい服装

服装の指定がなければ基本的にはリクルートスーツ。私服の指定があればオフィスカジュアルを心がけた服装ですが、稀に服装自由とされている場合もあります。服装自由の場合も当然ながらどんな格好でもいいというわけではなく、ラフすぎる服装はNGです。

インターンシップですのでTPOを考えた服装を心がける必要があります。服装自由とは基本的にオフィスカジュアルを心がける必要がありますが、それがどのような服装か分からないという人は多いですので、男女別の正しい服装をご紹介します。

男性編

  • 襟付きのシャツ
  •  ジャケット
  •  パンツ
  •  革靴

服装自由の場合は男女ともにオフィスカジュアルが基本になります。男性のオフィスカジュアルは襟付きのシャツにジャケットを羽織ったジャケパンスタイルになります。季節に関係なく男性のオフィスカジュアルと言えばこの服装になりますのでしっかりと覚えておきましょう。

ポイントは必ずジャケットを着用すること、パンツと色を合わせないということです。ジャケットとパンツが同じ色でセットアップになるとカジュアルさが出てしまいますので色は合わせないようにしましょう。またパンツもジーンズなどはNGです。シャツは必ず襟付きのものを選び、靴は革靴を履きましょう。スニーカーなどの方が動きやすいですが、これもカジュアルになってしまうためNGです。必ず革靴を履くようにしましょう。

季節に関係なくジャケットは着用する

男性のビジネスカジュアルとして、ジャケットは一番の王道といっても良いかも知れません。「暑いからシャツだけでいい」というような個人的な判断は禁物です。夏であろうと冬であろうと、季節問わず男性はビジネスシーンでジャケットを必ず着用するようにしましょう。

また、ジャケットの色についても、インターンが夏だからといって白などの明るすぎるジャケットを選択する人がいますが、これは良くありません。白などの目立つ色ではなく、常にグレーやネイビーなどの暗めの色でシンプルなジャケットが無難です。あくまでも個人的な主観で判断せず、ビジネスカジュアルとして落ち着いた雰囲気を意識していきましょう。

カジュアルすぎるデニムやスウェットはNG

「普段通りの自分を見てもらいたい」と思う気持ちもありますが、だからといってデニム素材のジャケット・パンツはNGです。デニムはカジュアルな普段着と見なされますので、インターンで着用するのはふさわしくありません。

また、デニム同様にスウェット素材もNGです。ビジネスシーンでデニムやスウェットを着用してしまうと、カジュアル過ぎて周りから浮いて見えてしまいますし、企業への印象も悪くなってしまいますので注意が必要です。

女性編

  • 膝丈のスカート、パンツ
  • 3〜5cmのヒール
  • ブラウス
  • カーディガン
  • ジャケット

女性のオフィスカジュアルにはスーツ同様にスカートスタイルとパンツスタイルがあります。どちらを選んでも自由ですので、職種などに合わせて服装を考えるようにしましょう。上はブラウスにカーディガンかジャケットになりますが、どれもカジュアルになり過ぎないようにデザイン性の高いものは避け、また色味も派手なものは避けるようにしなければなりません。

靴はヒールを履く場合は、あまりに高すぎるものはこれもカジュアルになってしまいますので、3~5cmを目安に高さがおすすめです。ヒールがない場合も、カジュアルな印象になる靴は避けましょう。

ブラウスにカーディガンが無難

女性はブラウスの上にジャケットもしくはカーデガンの組み合わせがおすすめです。ブラウスは白やアイボリーなどの色味でシンプルなデザインのものが好ましいです。フリルが付いていたり、透けるタイプのブラウスはビジネスシーンでは悪い印象を与えてしまうので気を付けましょう。また、カーデガンは色の指定などはありませんが、黒、茶、グレー、ネイビーなどの無難な色が良いでしょう。

さらに、カーディガンのサイズ選びは非常に重要です。カーディガンのサイズが小さすぎると体のラインが出てしまいますので悪い印象を与えかねません。また、カーデガンが大きすぎてもカジュアルな印象を与えますので良くありません。小さすぎず大きすぎず、自分のサイズに合ったものを選ぶことが大事です。

カーディガンのボタンは開けっ放しにしておくとカジュアルな印象を与えてしまいますので気を付けましょう。ビジネスシーンで着こなす場合は、ボタンを全部閉めるか、一番下のボタンだけを開けておきます。そうすればかっちりとしたフォーマルな印象を与え、企業からの好感度も高くなります。

派手な色味や露出度の高い服は避ける

派手な服を選びたくなる人もいますが、インターンシップで明るすぎる服装を着てしまえば、確実に浮いてしまい、悪い印象を与えます。その企業ごとに適したビジネスカジュアルは違いますが、職場によっては地味目な服装の人が多い場合もありますので注意が必要です。どんな職場に行く場合でも、派手な色味やデザインの格好は避け、黒・紺・白・グレー・茶色といったオフィスに適した落ち着いた色が無難です。

また、ビジネスの場では清潔感が大切ですので、露出度が高い恰好はやめましょう。露出が多いと、悪い意味で目立ってしまいますし、企業に与える印象も悪くなります。また、外見だけで判断されてしまい、肝心の仕事スキルや内面を見てもらえなくなるかも知れません。働く場では目立つ格好はふさわしくありませんので、節度をわきまえた無難な恰好を心掛けましょう。

企業の事業内容も考慮する

企業によってインターンシップでの服装の指定は様々ですが、企業の事業内容を考慮した上で服装を決めることが大切です。例えば職種が営業など社外の人とコミュニケーションを取る機会がある場合は、服装自由でもスーツで行くようにする、完全に内勤の場合は私服で行くなど、職種で判断することが大切になります。仕事は一人でするものではなく、人と人との関わりの中でするものだということを忘れてはいけません。

私服のリラックスした服装で仕事が出来れば自分はいいかもしれませんが、周囲の人から見れば不快に感じる、信用性に欠けるように感じてしまうということもあります。仕事はファッションを楽しむ場ではありませんので、自分がどんな服装をしたいかではなく、どんな服装なら周囲の人に迷惑をかけないかを考えて服装を選んでいきましょう。

金融系はスーツが基本

金融系は企業からの指定に関係なく、スーツでの参加が基本です。金融系で私服が指定されることはまずありませんし、服装自由や服装についての指定がない場合もすべてスーツを着用しましょう。これはインターンに限ったことではなく、就活すべてにおいて言えることです。

金融系はインターンや選考はもちろん、説明会なども必ずスーツで参加しなければなりません。金融系と一口にいっても職業はさまざまですが、どれも誠実さ、信頼性などが重要視されるものばかりです。誠実さは服装などに表れますし、どんな相手でも信用してもらうためには、きっちりとスーツを着ておかなければなりません。スーツを着ていないと、その時点で大幅に印象が悪くなりますので注意しましょう。

アパレル・美容系は私服でOK

アパレルや美容系などはインターンであっても、基本的には私服でOKです。これらの仕事では見た目のセンスなども重要視されていますし、企業も就活生のセンスを図る意味でも私服を指定する場合は多いです。スーツで参加しても問題はありませんが、企業の意図としては私服からセンスや人柄、個性などを読み取ろうとしていることは理解しておきましょう。

もちろん私服がOKとは言え、派手すぎる服装で臨むのは当然NGです。就活における私服はオフィスカジュアルが基本ですし、これはインターンであっても同じことが言えます。いくら私服OKでも就活にふさわしくない派手すぎる格好をしていると印象が悪くなってしまうので注意しましょう。

看護系は特に清潔感のある服装にする

看護系の場合、実際に病院内を歩いたり、看護の仕事に参加することになるので、カジュアルすぎる格好はやめましょう。特にインターンシップ初日は病院内であいさつ回りをすることになりますので、多くの人の目につきます。病院のスタッフとして見られても恥ずかしくないようにスーツを着ていくのがベストです。

もし私服で参加の場合は、男性はジャケット+パンツ、女性はジャケット+パンツ(スカート)が基本となり、中にはシンプルな襟付きシャツを合わせると好印象になります。白・黒・紺などの色味で無地のモノトーンで統一するとより清潔感のある真面目な印象になります。

服装以外の身だしなみも大切

インターンでは服装はもちろん、それ以外の部分も身だしなみとして見られています。身だしなみは服装だけではなく、その他さまざまな部分にも表れますので、細部まできちんと整えておくことが大切です。

服装が完璧でも、細部がきちんとできていなければ印象は悪くなってしまいますし、全身トータルで整えられてこそ、身だしなみは評価されます。服装以外の身だしなみとしては何に注意が必要なのかを知り、細部までこだわって身だしなみを整えていきましょう。

髪色は基本的に黒で清潔感のある髪型

服装以外の身だしなみとしては、髪型や髪色が挙げられます。髪型は派手すぎるもの、奇抜すぎるものはNGですし、男女ともに清潔感がなければなりません。男性の場合は基本的には短髪であり、極度な刈り上げなどはNGです。女性の場合はショートでもロングでも構いませんが、ロングの場合はヘアゴムなどで綺麗にまとめておく必要があります。

また髪色については基本的に黒がベストですが、黒に近いダークブラウンなどであればOKな企業も多いです。もちろんこれも事業内容によって異なり、金融系などは男女ともに黒髪でなければなりません。その他の業界については多少染めていても問題はありませんが、染めているのがわからない程度の暗めの色に抑えておくことが大切です。

爪は派手なネイルは避ける

「足の上に手を置いた時」「書類を渡す時」などに意外と見られているのが「爪」です。「美意識は爪に出る」と言われるくらい手元の清潔感は大切です。もし就活中にネイルをする場合はなるべく爪に近い色を使うのがポイントです。一番良いのは透明のトップコートですが、薄いピンクかベージュでも無難です。

さらに気を付けたいのが「爪の長さ」です。長い爪は派手な印象を与えたり不潔に見られてしまいます。また、爪が長いだけでネイル以上に悪い印象を与えてしまいますので、清潔感のある長さに揃えましょう。

服装自由でも派手なアクセサリーは避ける

基本的に、ピアス・ネックレスやリングは仕事に必要ありませんので、身に着けないのが無難です。職場はオシャレをアピールする場ではありませんので、アクセサリーは無意味です、もし付けている場合はバッグにしまっておきましょう。

私服指定でカジュアルな恰好で良い場合であれば、アクセサリーを付けて良い場合もあります。その際は、清潔感があり派手ではないものならOKです。アクセサリーはなるべく1点のみとし、シンプルなデザインのものにしましょう。もし付けるか付けないか迷った場合は、社会人の身だしなみとして、時計以外のアクセサリーは付けないのが無難でしょう。

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インターンシップでは服装自由でも夏はジャケットを羽織る

夏場になると気温も高くなり、出来ればジャケットを脱いでシャツ一枚でインターンシップにも参加したいところですが、夏であってもジャケットは必ず羽織らなくてはなりません。もちろん企業に向かう際や帰り道などは暑ければ脱いでも構いませんが、最低でも出社・退社時はジャケットは羽織るようにしましょう。

夏場であれば社内はクーラーが効いていて涼しいことも多いですが、それでもジャケットを着ていては暑い場合もあります。温度調節を行うためにも社内では脱ぐなどの対応をするようにしましょう。基本的にはジャケットを羽織った状態が正しい服装ですので、リラックスしても構わないとき以外はジャケットを脱いではいけないということを覚えておきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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