企業研究
【優良企業の基準とは】ランキングや探し方のポイントを紹介
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目次
優良企業に就職したいと考える人は多い
理想の就職先をみつけるのは非常に大切なことであり、優良企業に就職したいと考える人は少なくありません。しかし、どの企業が優良企業といえるのか、また、何を持って優良企業と定義するのかを明確に知らない人は多いでしょう。優良企業への就職を目指すなら、まずは基本的な理解を深めなければなりません。
また、優良企業は当然志望者も多いため、就職するのは困難です。高い競争率を勝ち抜くには、それだけ徹底した事前準備や対策が必要でしょう。優良企業への就職は困難を極めますが、不可能なわけではありません。優良企業の定義やその実態、上手なみつけ方をマスターすることで選択肢はいくらでも増やせます。幅広い選択肢を持つことで、優良企業就職への道も切り開けるでしょう。
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優良企業の基準とは
優良企業への就職を目指すにあたり、まずは何を持って優良企業とするのか、その基準を知らなければなりません。基準を知らないことには該当する企業をみつけることもできず、選択肢を増やす段階で頭打ちとなってしまいます。優良企業の基準は明確に決まっているわけではありませんが、それでも共通してみられやすいポイントは存在します。どのような特徴を持っていると優良企業と呼べるのかを知り、さらに自分にとって何が優良企業の条件になるのかも考えてみましょう。
働きやすい
働きやすいことは非常に重要であり、優良企業の基準にこれを掲げる人は多いでしょう。ひとくちに「働きやすい」といっても、あまりにも漠然としており、主観的な部分も多いため、イメージしづらいでしょうが、働きやすさは基本的には主観で決めるものです。
例えば働きやすい企業の条件には、制度が整っていることが挙げられますが、それを利用しないなら、制度の有無は関係ありません。労働時間についても同じです。毎日固定した時間だと働きやすいと感じる人がいる一方で、シフトで変動制を働きやすいと感じる人もいるでしょう。「働きやすさ」とは自分にとっての条件であるため、何を重要視するかを考えて、志望先企業での働きやすさを考えることが大切です。
業績が好調
優良企業は好条件で働けることも前提となっており、そのためには企業の業績は好調でなければなりません。業績が悪化していると、ボーナスがカットになったり、減給になったりして、仕事の条件は悪くなります。また、現状を打破しようとして新しい仕事に取り組み、忙しくなるばかりで一向に状況が改善されないということも多いです。
業績が悪いと悪循環を生みだしやすく、そこから脱却するのは難しいため注意しなければなりません。業績がいいとプラスのサイクルを生み出しやすく、仕事もスムーズに進めやすいでしょう。これは働きやすさにも繋がる重要なポイントであり、業績のよさはそのまま企業自体、仕事自体の質の高さに繋がりやすいといえます。
将来性が高い
現状が好調であることはもちろん、将来的にもいい流れが続くことも大切です。将来性の高い企業ほど、優良企業が多いことは覚えておきましょう。企業の将来性は、企業を支えるベースとなる資金力や技術力、商品・サービスの質、ビジネスモデルなど、複数の要素によって決定します。
また、企業だけではなく、業界全体でみた場合の将来性も考慮されるため、企業と業界の両方をみなければなりません。そもそも業界自体の将来性が危ぶまれていると、そこに属する企業の将来性も、それほど高くない場合が多いでしょう。優良企業をスムーズにみつけるには、まずは業界の将来性を把握して、そこから選択肢を絞り込むのもおすすめです。
離職率が低い
優良企業を探す際には、離職率の低さで探すのもおすすめです。離職率の低い企業は社員の満足度が高い場合も多く、優良企業である可能性が高いです。離職率が高い企業は仕事への満足度が低かったり、過酷な労働環境であったりする可能性が高いため、注意しなければなりません。
もちろん、離職率が低いからといって、必ずしも優良企業であるとは限りませんが、離職率の高い企業より働きやすいことは確かでしょう。離職率をチェックする際には、ただ離職している人の割合をみるだけではなく、3年後定着率をみることもおすすめです。
入社してから3年後までやめずに定着している割合が多いほど、離職率も低く、かつ長く働きやすい環境にあるといえ、優良企業である可能性は高いです。
優良企業ランキング一覧
CSRからみる優良企業ランキング
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1
NTTドコモ
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2
KDDI
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3
ブリヂストン
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4
コマツ
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5
花王
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6
富士フィルムホールディングス
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7
デンソー
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8
富士ゼロックス
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9
ダイキン工業
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10
キヤノン
優良企業をみつけるには、CSRを参考にするのもおすすめです。CSRとはCorporate Social Responsibilityの略で、日本語では「企業の社会的責任」を意味します。CSRの意味は年々拡大していますが、簡単にいえばその企業がどれだけ社会に貢献し、かつ関係する人々に好影響をもたらしているかです。東洋経済によると、CSRの上位10社は上記の通りです。
NTTドコモ
・創立 :1992年7月1日
・本社所在地:東京都千代田区永田町2丁目11番1号 山王パークタワー
・資本金 :9,496億7,950万円(2017年3月31日現在)
・従業員数 :7,884名(グループ26,564名)(2019年3月31日現在)
・年間売上高:連結4兆8,408億円(2018年度)
NTTドコモは、主に通信事業やスマートライフ事業(動画配信や音楽配信等のdマーケットを通じたサービス、金融・決済サービス、ショッピングサービスなど)をおこなっている企業です。CSRでは、人材活用、環境、企業統治と社会性、財務がバランスよく評価されています。2014年以来4年ぶりのトップです。
KDDI
・創立 :1984年6月1日
・本社所在地:東京都千代田区飯田橋3丁目10番10号 ガーデンエアタワー
・資本金 :1,418億5,200万円
・従業員数 :41,996人 (連結ベース)(2019年3月31日現在)
・年間売上高:連結5兆803億5,300万円(2018年度)
KDDIは、モバイル通信サービスや固定通信サービスを提供している企業です。また、au WALLET を軸に、金融事業も拡大しています。CSRでは、人材活用、環境、企業統治と社会性、財務でバランスよく評価されていますが、NTTドコモとわずかの差で2位となっています。育児のための時短勤務制度や介護休職制度などの、各種ワークライフバランス制度が充実している企業です。
ブリヂストン
・創立 :1931年3月1日
・本社所在地:東京都中央区京橋3丁目1番1号
・資本金 :1,263億5,400万円(2018年12月31日現在)
・従業員数 :14,075名(連結143,509名)(2018年12月31日現在)
・年間売上高:連結3兆6,501億円(2018年度)
ブリヂストンは、乗用車やトラック・バスなどのタイヤを取り扱っています。その他にも、自動車関連部品や自転車などを扱う多角化部門もあります。CSRでは、環境、企業統治と社会性、財務のいずれも高評価でした。2020年までに原材料の調達から、生産、流通、製品廃棄までの全過程で、CO2排出量を35%低減させることを目指しています。
コマツ
・創立 :1921年5月13日
・本社所在地:東京都港区赤坂二丁目3番6号
・資本金 :連結 683億11百万円、単独 705億61百万円
・従業員数 :連結61,908名、単独11,537名
・年間売上高:連結 2兆7,252億円(2018年度)
コマツは、建設現場や鉱山現場で使用する建設機械・車両と、プレス・板金機械や工作機械などの産業機械を取り扱う企業です。CSRでは、人材活用で高評価でした。コマツは、前年のランキングと同順位です。養育支援や介護支援などに関連するワークライフバランス推進のための制度が充実しています。
花王
・創立 :1887年6月
・本社所在地:東京都中央区日本橋茅場町一丁目14番10号
・資本金 :854億円
・従業員数 :7,655人(連結対象会社合計 33,664人)
・年間売上高:連結1兆5,080億円(2018年12月期)
花王は、一般消費者向けに「化粧品、スキンケア・ヘアケア、ヒューマンヘルスケア、ファブリック&ホームケア」の4つの事業おこなっています。また、産業界のニーズに対応した、ケミカル製品を展開しています。CSRでは、人材活用が高評価です。花王では環境に対しても、原材料の調達から生産、物流、販売、使用、廃棄・リサイクルにわたる各高低での環境負荷低減や、化学物質をより安全に使用するための取り組みを進めています。
富士フイルムホールディングス
・創立 :1934年1月20日
・本社所在地:東京都港区赤坂9丁目7番3号
・資本金 :403億6,300万円(2019年3月31日現在)
・従業員数 :連結72,332名(2019年3月31日現在)
・年間売上高:連結2兆4,315億円(2018年度)
富士フイルムホールディングスは、デジタルカメラなどの撮影機材から、写真プリント用カラーペーパー、現像・プリント機器などの出力機材まで、映像の撮影から出力に関わる製品・サービスを展開しています。他にも、ヘルスケアやグラフィックシステムに関わる製品も取り扱っています。CSRでは、環境が高評価です。富士フイルムホールディングスは、前年まで3年連続1位でした。
デンソー
・創立 :1949年12月16日
・本社所在地:愛知県刈谷市昭和町1-1
・資本金 :1,875 億円
・従業員数 :連結 171,992人、単独 45,304人
・年間売上高:連結5兆3,628億円(2018年度)
デンソーは、自動車関連分野から、生活関連機器や産業関連機器まで、自動車技術を応用した幅広い事業を展開しています。また、自動車分野で培ってきた技術を応用して、さまざまな新しい事業にも取り組んでいます。CSRでは、環境が高評価です。環境への取り組みとして、2025年に達成すべき目標を3つ定めています。
富士ゼロックス
・創立 :1962年2月20日
・本社所在地:東京都港区赤坂九丁目7番3号
・資本金 :200億円
・従業員数 :連結39,483名、単独7,291名(2019年3月期 )
・年間売上高:連結1兆56億円(2018年度)
富士ゼロックスは、複合機・プリンターなどのオフィス機器を提供するオフィスプロダクト&プリンター事業や、商業印刷分野におけるデジタル印刷機や印刷ワークフロー・ソリューションを提供するプロダクションサービス事業などをおこなっています。CSRでは、環境が高評価です。前年の7位から1つランクダウンしています。
ダイキン工業
・創立 :1924年10月25日
・本社所在地:大阪市北区中崎西 2-4-12梅田センタービル
・資本金 :850億3,243万6,655円
・従業員数 :連結 76,484名、単独 7,254名(2019年3月31日現在)
・年間売上高:連結2兆4,811億円(2018年度)
ダイキンは、お客様に快適な空間を提供する空調事業や、日本で初めてフッ素化学に取り組んで以来続く化学事業、空気清浄機向け高機能フィルタや集塵フィルタで快適な空気づくりに貢献するフィルタ事業などを展開しています。CSRでは、環境が高評価です。2050 年に温室効果ガス排出実質ゼロをめざす「環境ビジョン2050」を策定しています。
キヤノン
・創立 :1937年8月10日
・本社所在地:東京都大田区下丸子3丁目30番2号
・資本金 :1,747億6,200万円(2018年12月31日現在)
・従業員数 :25,891人(2019年3月31日現在)
・年間売上高:連結3兆9,519億3,700万円 、単独1兆8,227億8,200万円 (2018年12月決算)
カメラメーカーとしての印象が強いキヤノンは、ネットワークカメラや商業印刷用プリンター、X線CT診断装置、マルチメディアプロジェクターなど、幅広い製品を取り扱う企業です。CSRでは、環境が高く評価されています。製品ライフサイクルの各段階における環境負荷削減に取り組んでいます。
大企業が上位をキープ
CSRからみた優良企業ランキングでは、大企業ほど上位にあることが分かります。これは企業規模が大きいことで、より社会的な責任を求められることや、それに答えられるだけのパワーを持っていることが理由でしょう。社会的な責任をきちんと果たせるからこそ、長くにわたって優良企業であり続けることができ、優良企業であり続けることで、成長し続けているともいえます。
優良企業であり続けるのは、そこで働く社員のためはもちろん、企業にとっても重要なことです。優良企業だからこそ人が集まり、仕事もスムーズに進められるため、CSRの向上は企業成長に欠かせない要素といえるでしょう。一見ビジネスとはかけ離れた位置にあるCSRを重視する企業ほど、大きく成長して優良企業の常連になっています。
化学・医薬品業界は優良企業が多い
ランキングのトップはITや通信事業者が占めていますが、上位あるいは10位以下の企業では化学・医薬品業界のものが多いです。これは企業単位ではもちろん、業界単位でホワイト気質なことが理由でしょう。化学・医薬品業界は企業ごとの分野が確立されていたり、合理的な判断を好む性質から働きやすい環境にある場合が多いです。
もちろん、実際の働きやすさや労働条件は企業によって違いますが、全体的にみるなら、他業界と比較した場合優良な環境が多いでしょう。将来性でみても、これらの分野は十分伸びしろが期待されており、現に他業界への進出を果たす企業も少なくありません。業界単位、企業単位でみても将来性は高いため、狙いどころの企業といえるでしょう。
知名度が高い=優良企業とは限らない
ランキング上位を占める企業は、社会人なら誰でも知っている企業ばかりですが、学生では一部知らない企業があることも珍しくないでしょう。また、10位以下の企業ともなると、一般的にはほとんど知られていないという企業も少なくありません。これは知名度が高いことは優良企業の証ではないということを表す証拠であり、知名度だけで志望先を決める危険性の高さを物語っています。
大企業ほどランキング上位にいるため、一見すると知名度の高さが優良企業の条件にも思えますが、実際はそうとは限らないため注意が必要です。知名度が低い企業でも、業績がよくて働きやすく、高い将来性を持っている場合も少なくありません。有名な優良企業はもちろん、知名度の低い隠れた優良企業があることも頭に入れておきましょう。
優良企業の探し方
就活を進めるには、まずは志望先を決めなければなりません。世の中には多くの企業があり、すべての企業が新卒の募集をしているわけではないにしても、選択肢はほぼ無限といえるほどにあります。その中から自分に合った企業、しかも優良企業をピックアップするのは至難の業であり、適当に選ぶだけでは到底ヒットしません。数ある選択肢の中から優良企業を上手にみつけ出すには、志望先の探し方を工夫する必要があります。
福利厚生をチェック
優良企業をみつけるなら、福利厚生をチェックするのがおすすめです。社会保険の完備は当然として、社員になった場合の優待がどれだけあるかを細かくチェックしておきましょう。福利厚生に何を求めるかは人によって違いますが、住宅手当や育休・産休、退職金、ボーナスといった項目は、求めるものに関係なくチェックしておいたほうがよいでしょう。
その他制度もについても確認し、仕事とプライベートの両方を充実させられるかを考えることが大切です。福利厚生は社員に向けた企業からのプレゼントともいえ、これがどれだけ充実しているかで、社員を大切にする企業かどうかが分かります。もちろん、制度の数が多くても、実際に機能していないと意味はないため、制度が活用できるのか実態まで把握することが大切です。
社員と直接触れ合ってみる
企業を知るには、直接社員と触れ合うのがおすすめです。企業説明会やOB訪問では、実際にその企業で働く社員と話ができるため、積極的に参加しましょう。業界や企業の情報はネットや書籍からも得られますが、それらの情報だけを鵜呑みにするのは危険です。情報は常に変化するものであり、ネットや書籍に書かれた情報が、必ずしも正しいとは限りません。
事前に知識を身につけた上で、社員から得られる生の情報と比較し、真偽を確かめることが大切です。ネットでは風通しがよくて働きやすいと書かれていても、実際には社員同士の仲が悪く、過酷な状況で仕事をしているということもあります。社員が生き生きしているか、本当に働きやすいと感じていそうかといった、感覚的な部分から見極めることも大切です。
インターンもおすすめ
企業への理解をさらに深めて、より確実に優良企業を探し出すには、インターンへの参加がおすすめです。インターンは1DAYから短期・長期までありますが、企業を深く知るという意味でおすすめなのは短期と長期のどちらかです。1DAYでも就活に役立つ情報が得られる場合もありますが、基本的には説明会と同程度であることがほとんどでしょう。
参加したものの、実態までは掴めないということも多いため、理解度を深めるにはある程度期間の長いものに参加すべきといえます。もっともいいのは長期ですが、これは数ヶ月と期間が長く、多くの企業に参加するのは難しいです。ピンポイントで深堀りしたいなら長期、志望先を決めかねているなら短期で複数社に応募するなど、使い分けるのがおすすめです。
隠れた優良企業のみつけ方
優良企業への就職を目指すなら、隠れた優良企業に目を向けることも大切です。ランキング上位の企業のように、知名度が高いとそれだけで志望者は増え、倍率は非常に高くなります。大手や知名度の高い企業ばかりに絞って就活を進めていると、全滅して持ち駒がなくなることも少なくありません。優良企業に就職したい人は当然多いため、知名度の高い企業に絞ると難易度は上がります。同じ優良企業でも、隠れた優良企業なら競争率は下がり、選考も突破しやすいでしょう。
優良企業はメーカーに多い傾向
優良企業は各業界に存在していますが、とくに多い傾向にある業界はメーカーです。これはメーカーのビジネスモデルの性質によるところが大きいでしょう。メーカーは商品を作り、それを販売することで利益を得ています。しかし、商品を売るといっても、直接自社で販売するケースは少なく、基本的には販売店に販売部分を代理してもらいます。
そのため、ビジネスモデルは企業間取引のB to Bになることが多く、消費者と直接関わるわけではないため、カレンダー通りの休みで、就業時間も固定の場合が多いです。もちろん、自社に販売部門を持ち、その担当になった場合はサービス業の側面もあるため、消費者の動きによって労働時間や内容も変形しやすいです。モノづくりという観点だけでみるなら、ビジネスモデル的に働きやすい環境になりやすいと考えましょう。
珍しい分野の担い手に注目
隠れた優良企業は、一般的な知名度がないだけで、業界内では知らない人はいないというケースも多いです。そのため、業界内でも珍しい分野を担う企業に注目すると、隠れた優良企業をみつけやすいでしょう。例えばメーカーのモノづくりで考えると、食品や電子機器といった分野は誰もが知っていて、知名度の高い大手企業も多いです。
これらの分野でも当然優良企業は存在しますが、知名度が高いだけに競争率も高いでしょう。反対に珍しい分野、例えば宇宙ロケットに使う部品の一部分を作っている企業だと、知名度は低いものの、業界内では評価されていることもあります。学生だと名前も知らない企業が、実はその分野では世界一の実力を誇るということもあるため、普段は目を向けない分野をみることも大切です。
四季報を使って探す
優良企業を探すには、就活四季報を参考にするのがおすすめです。四季報には企業ごとの離職率や3年後定着率などが記載されており、働きやすい環境の企業を探す際の指標になるでしょう。
また、四季報では就活生にはあまり知られていない、BtoB企業の情報も多数掲載されています。BtoB企業は企業間取引をおこなっているため、消費者を相手にした商売ではありません。そのため、就活生は知らないものの、隠れた優良企業があることも多いでしょう。
また、四季報には総合職の平均年収や平均残業時間、有給取得率などの情報も掲載されています。各種待遇についての情報も記載されているため、企業についての理解を深めながら優良企業を探す際の参考にしやすいです。
ビジネスニュースを参考にする
ビジネスニュースを参考にすることも、優良企業を探す際にはおすすめです。ビジネスニュースにはさまざまな企業についての情報が掲載されており、就活生なら誰もが知っている大手企業以外の情報も数多く公開されています。新聞や一般のニュースサイトでもビジネスについての情報は掲載されていますが、有名な企業についての情報がメインとなっています。
そのため、ビジネスに特化したニュースサイトや新聞などのほうが、優良企業を探す際には役立つでしょう。おすすめなのは、「日経新聞」や「日経ビジネス」、「ダイヤモンドオンライン」や「プレジデント」などです。ビジネスについてのニュースが幅広く読める無料アプリも数多くあるため、これを利用してもよいでしょう。
自分にとっての優良企業をみつけよう
就職するなら、少しでもいい環境、いい条件で働ける優良企業が望ましいと考える人は多いでしょう。しかし、優良企業といっても、細かな特徴は企業によって異なるため、それぞれの違いは正しく把握しなければなりません。また、何を持って優良企業とするかも、人によって違います。
他の人にとってはそうでない場合でも、自分が納得できる環境、条件が整っているなら、優良企業と呼んでも問題はないでしょう。反対に世間では優良企業呼ばれていても、自分に合わない場合は優良企業とはいえないため、別の企業に目を向けたほうがいい場合もあります。大切なのは自分にとっての優良企業に就職することであるため、何を大切にしたいのか、譲れない条件を考えて理想の企業をみつけましょう。