職種研究
【マーケティング職の仕事内容】将来性や求められる能力について解説
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目次
マーケティング職に憧れる人は多い
数ある職種の中でも、マーケティング職は人気が高く、志望する学生は多いでしょう。マーケティング職は華やかなイメージを持たれることが多いですが、実際はそうとは限らないため注意が必要です。スムーズに就職するためには、また、就職して理想と現実のギャップに困らないためには、どのような仕事か正しく把握しておかなければなりません。
憧れを持って就職を目指すのは大切ですが、漠然とした理解だと就活では失敗する可能性が高いです。マーケティング職の仕事や、活躍するために必要なことまで、細かく理解しておかなければなりません。多くの人が憧れるマーケティング職の基礎知識を身につけ、正しく理解を深めて就活に役立てましょう。
マーケティング職の仕事内容
職種への理解を深めるには、仕事内容を正しく把握することが大切です。営業職は営業、事務職は事務作業と、職種名から仕事内容が分かりやすいものも多いですが、マーケティング職は名前からはなかなか仕事が想像しづらいでしょう。マーケティング=市場に関する仕事という点は、大まかにみた意味では間違ってはいませんが、当然これだけの理解では不十分です。マーケティング職を紐解くキーワードは「市場」で間違いないため、これがどのように関連するかを頭に入れて、詳細な仕事内容を知っていきましょう。
データの収集・分析
マーケティングとは、市場調査をあらわす意味合いが強く、実際に調査をしてデータを収集するのがマーケティング職の役割です。収集するデータは企業によって違いますが、消費者の嗜好、市場全体の動きといった、不確かで漠然としたものが対象になることが多いでしょう。明確な実態のないものを、データを収集して実態を見極めるのも、マーケティング職の仕事といえます。
また、データは集めて終了ではなく、分析して何らかの結果に繋げなければなりません。データの収集と分析はマーケティング職に欠かせない作業であり、仕事の根幹部分ともいえるでしょう。いわばアナリスト的な仕事を求められるため、華やかなイメージとは裏腹に地道な作業も多いです。
企画の立ち上げ・提案
収集し、分析したデータの結果を用いて、新しい企画の立ち上げや提案をおこなうことも多いです。これは企業によって業務範囲が変わりますが、マーケティング職でデータ集めから企画作りまで請け負う場合もあることは理解しておきましょう。部署が独立している場合だと、マーケティング部はデータの収集と分析に専念し、企画部が企画の立ち上げや提案をおこなうと分業されていることもあります。
マーケティング職で企画の立ち上げ、提案までおこなう場合は、分析した結果をもとにするため、集めたデータをいかに実用化できるかが重要です。つまり、インスピレーションで新しいことを考えるクリエイティブな仕事というよりは、論理的な思考に基づき、合理的な判断で進める仕事といえるでしょう。
プロモーション活動まで手掛けることも
マーケティング職の仕事範囲が広い企業だと、実際に立ち上げた企画や提案した内容の実現、プロモーション活動まで手掛けることもあります。分析がメインで、研究者的な仕事が求められる一方で、シーンが変わると対外的な仕事が増えることも覚えておきましょう。
マーケティング職は仕事の範囲が非常に広く、多くの人との関わり合いの中で進めていかなければなりません。企業や任せられる仕事内容によって、働き方や労働の条件が大きく変わることは理解しておきましょう。プロモーション活動をおこないながら、次の企画のためのデータ収集、分析をしなければならない場合もあり、忙しく動きまわることも多いです。
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就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
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マーケティング職のやりがい
マーケティング職は、商品企画に関わる仕事です。マーケティング職が導き出した分析結果に基づいて、どのような製品やサービスを提供していくのかが企画されます。そのため、商品の開発に一から携わることができるやりがいがあります。自分が関わった商品が世に出されたときには、大きな達成感を感じることができるでしょう。
また、そのようにして売り出された商品が世間から高い評価をされたときにも、マーケティング職ならではの喜びがあります。自分の仕事が社会貢献につながったと感じることができる瞬間でしょう。
マーケティング職では、企画や開発、営業、広告などのさまざまな部門の人と関わることがあります。多くの人と協力して、ひとつの商品を生み出すことにも大きなやりがいがあるでしょう。
マーケティング職の将来性
マーケティング職が担っているのは、商品企画の方向性を左右する仕事といえます。利益を生み出す商品を開発していくには、マーケティング職の存在が必要不可欠です。そのため、マーケティング職そのもののニーズが低下する可能性は低いでしょう。
また、マーケティング職にはWEBマーケティングという職種もあります。インターネットが急速に普及している今、WEBマーケティングも企業にとっては欠かせません。実際に、WEBマーケティングの求人数は年々増えてきています。今後、インターネットがより私たちの生活に根付いていくことを考えれば、WEBマーケティングが将来性のある職業であることが考えられます。
マーケティング職では、経験を積むことで市場の動向を読み取る感覚が養われます。経験を重ねるごとに携われる仕事の幅や規模が広がっていくことで、自分自身への将来性を見出すこともできるでしょう。
マーケティング職に求められる能力
マーケティング職は仕事内容が多岐にわたるため、求められる能力も幅広いです。新卒ではポテンシャル重視の傾向にあるため、最初から高い能力が求められるわけではありませんが、多少は身につけて将来性をアピールしなければなりません。仕事の特徴的に、向き不向きが出やすい職種でもあるため、どのような人に向いているのか知っておくことも大切です。向いている人の特徴と自身の特徴を照らし合わせて、職種への適性を確認しておきましょう。
好奇心旺盛でトレンドに敏感
マーケティング職は市場調査がメインになるため、トレンドには常に敏感でなければなりません。そのため、新しいことに興味を持ち続けられる好奇心旺盛な人や、トレンドを追うのが好きな人には、向いている仕事といえるでしょう。反対にひとつのことしか興味がなく、新しいものを追い続けるのが苦手な人は、マーケティング職には不向きといえます。
もちろん仕事とプライベートを割り切って考えて活躍する人もいます。しかし、プライベートでアンテナを広げる中で得た情報が、そのまま仕事に活かされることも多いです。つまり、公私関係なく幅広い情報をキャッチできる人のほうが、仕事をスムーズに進めやすく、情報収集によるストレスも少ないでしょう。
コミュニケーション能力が高い
マーケティング職は社内外で多くの人と関わる仕事のため、コミュニケーション能力は必須です。市場調査では街頭に立ってアンケートをすることもあるでしょうし、企画の立ち上げや提案では、他社に向けてプレゼンをおこなうこともあります。実際にどのような関わり方をするかは就職する企業や担当する業務によって違いますが、少なくとも人と関わることを避けられる仕事ではありません。
社内での関係もそれは同じで、複数部署と関係し、連携を取ることが求められます。また、時には複数の部署間で板挟みに合い、バランスを取ることが求められることもあるでしょう。人と接することが好きで、コミュニケーション能力が高いなら苦にはなりませんが、そうでない場合は苦労することも多いため注意が必要です。
数字に強く論理的思考ができる
アナリスト的な仕事が求められるマーケティング職では、情報の収集力、分析力は必須です。数字やデータに強く、論理的な思考が得意な人は向いているでしょう。マーケティング職はクリエイティブなイメージや華やかなイメージから、文系職と思われることも多いですが、むしろ理系職の要素が強いです。
事実に基づいて考えるのが得意な人、データの分析が得意でそこから何かを生み出せる柔軟な発想を持てる人でないと、活躍するのは難しいでしょう。突飛なアイデアを出せるだけではだめで、単に分析ができるだけでも活躍はできません。それらが両方求められるため、基礎的な思考力の高さが必要な仕事といえます。
新卒でもマーケティング職になれる?
マーケティング職は学生人気が高いため、当然競争率も高いですが、問題は新卒でもなれるのかという点です。仕事内容が多岐にわたり、求められる能力も多いため、未経験の新卒でも就職できるのか、活躍できるのかと不安に思う人は多いでしょう。また、データの収集や分析といった、理系的、数学的な側面から、有利・不利な学部・学科が決まっているのではないかと考える人も少なくありません。マーケティング職で働くにはどのような条件をクリアしなければならないのか、実情を知っておきましょう。
学部・学科は関係なし
結論からいえば、学部や学科に関係なく、マーケティング職で働くことは可能です。学科や専攻によっては、マーケティングを専門に勉強することもあり、その場合は若干プラスに働きます。しかし、あくまで選考時の武器がひとつ増えるだけで、それだけで確実に合格できるわけではないため注意が必要です。
また、マーケティングに関する勉強、数学や分析にまつわる勉強の経験がない場合でも、選考時にマイナスに働くわけではありません。学部・学科によって評価が変わることは基本的にはなく、誰でも挑戦できるのは大きな魅力でしょう。しかし、学部・学科が関係しないからといって、知識が全く必要ないわけではありません。最低限マーケティングの用語や知識、簡単な理論程度は身につけておかなければならないでしょう。
先に他の部署で経験を積む可能性が高い
学部や学科に関係なく、誰でもマーケティング職を目指せますが、新卒ではそもそもマーケティング職の募集はほとんどありません。基本的には他の部署で働き、経験を積んでからマーケティングの部署に異動になると考えましょう。これはマーケティング職で活躍するには、現場での経験が必須であるためで、現場経験がないと分析も机上の空論だけで終わることが多いです。
分析結果をもとに論理的な判断を下すマーケティング職ですが、実際に企画や提案に反映されるのはデータだけではありません。これまでの経験や現場の状況、実情といった不確定なデータも踏まえた上で、企画の立ち上げや提案をおこないます。現場経験はマーケティングで活躍する核ともいえるため、最初は別部署で下積みとなることは理解しておきましょう。
マーケティング専門の会社であればチャンスが多い
新卒で最初にマーケティングをおこなう部署へ配属されることが難しいとはいっても、どうしても諦めきれないという人もいるでしょう。そのようなときは、マーケティングを専門におこなう会社であれば、マーケティング職で働ける可能性が高いです。
マーケティング職になるには、メーカーのような企業で自社製品を開発するためのマーケティング部門に配属される道と、マーケティングを専門におこない他社を支援することを事業とする企業で働く道の2つがあります。
現場経験が必要とされる前者に比べ、後者であればマーケティングを専門的に扱っているため、入社後すぐにマーケティング職に携われるチャンスが多いといえます。このような会社では、広告制作や市場調査などをおこなっています。
かんたん3分!受けない方がいい職種がわかる適職診断
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断で自分の適性を把握しておき、就活を効率的に進めましょう。
マーケティング職の志望動機例文
私は食品の提供を通じ、多くの人の食卓に笑顔と喜びを届けたいと思い、貴社を志望しました。貴社では家族向けの食品に強みがあり、特に「食卓にもう一品、簡単に追加できる」ことが魅力と感じています。食卓を豊かに彩るお手伝いをすることが、多くの人を喜ばせる最良の方法だと私は思っています。
大学時代はレストランでアルバイトをし、食材の知識を身につけました。就職後はまずは営業職として現場のノウハウを知り、その上でマーケティング職を目指します。マーケティング職では、これまでの知識や経験を活かし、より多くの人を喜ばせられる企画や商品を提案し、活躍したいと考えています。
例文では食品業界の志望動機が挙げられています。業界、企業への志望動機を掲げた上で就職意欲を提示し、自分にはどのような経験があるかを述べています。その上で就職後の働き方、最終的な目標に言及できているのは、評価されるポイントでしょう。まずは現場でノウハウを身につけると、下積みの重要性も明らかにできており、マーケティング職への理解度も提示できています。
マーケティング職に関する資格
・マーケティング・ビジネス実務検定
・統計士
・中小企業診断士
・ネットマーケティング検定(WEBマーケティングに関する資格)
・ウェブ解析士(WEBマーケティングに関する資格)
・ウェブアナリスト(WEBマーケティングに関する資格)
マーケティング職への就職を有利に進めるためには、資格を取得する方法があります。マーケティング職に就くための必須の資格はありません。しかし、マーケティングに関わる資格はいくつかあり、知識のない人に比べると資格をもっている人のほうが有利になることがあります。資格をもっていることで、マーケティングについてある程度の理解があることを証明することができるためです。
上記は、マーケティングに関する資格です。WEBマーケティングに関する資格もあるため、自分が目指す方向性を決めてから勉強に取り組むとよいでしょう。資格があるからといって必ずしもマーケティング職に就けるわけではありません。しかし、マーケティング職は人気のある職種であるため、他の就活生よりも有利になる要因をもっておくことは大切です。
マーケティング職を理解して就活に活かそう
マーケティング職は高いスキルと経験が求められる職種で、新卒の最初からいきなり就職するのは難しいです。はじめは現場で経験を積むことになるケースが多いでしょう。しかし、就活のうちから理解を深めておいて損にはなりません。
最終的な目標を見定めることで、そこから逆算して何を目指すべきか、何を身につけるべきかが分かります。また、将来の目標を明確に提示できることで、就職意欲の高さもアピールでき、選考でも有利に働きやすいです。実際に働くのは数年後としても、早いうちからマーケティング職への理解を深めて就活に役立てましょう。