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【インターンでのクールビズとは】男女別の注意ポイント

インターンでクールビズを指定する企業が増えてきている

現在では官公庁・一般企業を問わず、ビジネスシーンでのクールビズはかなり普及してきたといえます。最近は夏期のインターンシップで、クールビズでの参加を指定する企業が増えてきています。

環境対策で冷房の設定温度が高めになっており、クールビズでないと効率の低下や熱中症になることが考えられるなど、指定する理由は企業によってさまざまです。ただ、クールビズはラフな印象を与える場合もあり、就活の場ではまだまだ一般的とはいえません。

そのような状況で「インターンシップでのクールビズはどうしたらいいの?」と戸惑う学生の方も多いでしょう。ここでは、インターンシップで失敗しないクールビズや、気をつけるポイントを紹介します。

クールビズとは

そもそもクールビズは「夏期の軽装による冷房の節約」を目的に環境省主導で始まったキャンペーンです。職場の冷房温度を28度以上に設定し、その環境でも涼しく効率的に仕事を進めることができる服装がクールビズとなります。

期間は6~9月の間ですので、就活生にとっては夏期のインターンシップシーズンと重なります。どのような服装にするのかは各企業に任せられていますが、オフィスカジュアルなどとの線引きも曖昧なので、インターンシップに参加する場合はどんな服装がいいのかと迷う人も多いでしょう。

「TPOに合わせた服装」といわれるように、インターンシップでのクールビズはビジネスマナーを守りながら訪問する企業に合わせた服装を選ぶということが重要になります。

クールビズとオフィスカジュアルの違いを知っておくことが大切

2012年に、環境省からクールビズの服装の可否が提示されています。それによれば、クールビズの定義は「ノーネクタイ、半袖シャツ」であり、「ノージャケット、チノパン、スニーカー、かりゆしウェア」なども一応OKとなっています。

一応OKというのは、基本的に実際の運用は各企業に判断を委ねているからです。NGは「ポロシャツ、アロハシャツ、Tシャツ、タンクトップ、ジーンズ、ハーフパンツ、サンダル」などです。

つまり、企業によってはノーネクタイまたはノージャケットのスーツスタイルを想定している場合もあるので、チノパンではラフ過ぎと感じられる場合もあるかもしれません。迷った場合は自分で判断するのではなく、事前にキャリアセンターなどに確認してみてもいいでしょう。

クールビズで気を付けるポイント:男性編

それでは、実際にクールビズでインターンシップに参加する際に気をつけるポイントについてお伝えいたします。男性の場合はどの企業でも、まずはスーツスタイルが基本と考えておけば間違いありません。

その場合でも「ノーネクタイ」は基本ですが、それ以外の「ノージャケット」などは訪問する企業によって違ってくると覚えておきましょう。事前に確認できなかった場合などは、普段の就活スタイルからネクタイなしで参加すれば、大きく外すことはないといえます。

ワイシャツのシワや汚れに注意して速乾性のものを選ぶ

ワイシャツについては、基本的に清潔感・清涼感が最も重要になります。汚れやシワなどは厳禁です。事前に洗濯・アイロンがけまたはクリーニングに出しておきましょう。一般的なワイシャツはネクタイをすることが前提になっていますので、ワイシャツによってはネクタイ無しだと見栄えが悪いことがあります。

事前に自分で確認しておくか、クールビズ用のワイシャツを購入するのもいいかもしれません。生地は汗が目立たないよう速乾性のものがいいでしょう。ワイシャツの色や柄については、参加する企業によります。

派手すぎるデザインは基本的にNGですが、サービス業やアパレルなどでは淡い色合いやストライプなどのものであれば問題ない場合もあります。しかし、メーカーや官公庁などでは白色・無地を選んでおくのが無難でしょう。

シャツは第一ボタンまで留める

ワイシャツのボタンについては、第一ボタンまでしっかり留めておくことが正式なビジネスマナーになります。ただし、実際のビジネスシーンでのクールビズでは、ノーネクタイで第一ボタンを外して仕事をしている人が多いのも事実です。

ですから、インターンシップの第一日目は第一ボタンを留めて訪問し、社員の方から外してもいいよといわれてから外すようにするほうがよいでしょう。クールビズ用のワイシャツ以外だと第一ボタンを外すとだらしないシルエットになるものもあるので、そこは事前にチェックするなど注意が必要です。

また、インターンシップでも外回りや社員以外の方とお会いするような場合は、第一ボタンまで留めておくほうがいいでしょう。

長袖のシャツを選んだほうが無難

インターンシップなどの就活では、長袖のシャツを選んだほうが無難だといえます。通常、クールビズでの半袖ワイシャツは涼しく過ごせますし一般的ではあるのですが、男性の半袖シャツは肌の露出が多く、それを余り好ましく思わない人が一定数いるからです。

成人の半袖シャツは人によっては子供っぽく見えたり、締まりがないように感じられたりする場合もあります。半袖シャツはマナー違反ではないのですが、悪い印象を持たれるリスクがある以上、長袖シャツにしておくほうがよいでしょう。

もちろん、暑いからといって袖のボタンを開けっ放しにしておくのはマナー違反ですし、とてもだらしなくみえるのでやめましょう。

肌着は必ず着用する

インターンシップのクールビズは第一ボタンを留めたり、長袖を着用するなど、一般的なクールビズよりは堅苦しくなりがちです。ですが、暑いからと肌着を着用せずにワイシャツを素肌に直接着るのはNGです。

汗をかいたあとに、素肌にワイシャツが貼り付いていたりすると見苦しいので、肌着は必須となります。ただし、どんな肌着でもいいわけではなく、白かベージュのVネック・Uネックシャツがよいでしょう。

プリントや柄のTシャツは透けるのでもちろん駄目ですが、白のTシャツでも丸首だとボタンを外した時にワイシャツの下からみえることがあります。あまり見栄えがよくないため、クールビズ用のVネック・Uネックの肌着から選ぶのがおすすめでしょう。

腕まくりはだらしがない印象になりやすいため注意

インターンシップのワイシャツは長袖が無難だと述べましたが、暑いからと腕まくりをするのは避けた方が無難です。不用意に腕まくりをすると、だらしなくみえる場合が多いので注意が必要です。

できれば腕まくりはせずに、長袖のボタンを留めているほうがすっきりしていいでしょう。どうしても暑くて仕方ない場合は、社員の方に断ってからにしましょう。だらしなく見えないやり方としては「マスターロール」という方法があります。

長袖の先を一旦大きく肘上ぐらいまで捲って二つ折りにし、さらに折った先を捲った袖先2cm位のところまでもう一度捲り上げます。ポイントは膝を出さないようにすることと、袖先を少し出すように捲ることです。

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クールビズでも下はスーツパンツを着用する

クールビズが指定されていても、ボトムスはスーツのパンツを着用しましょう。チノパンなどは、オフィスカジュアルなら問題ありませんがクールビズの場合は履かない方が無難です。クールビズはカジュアルな格好をするのではなく、あくまで暑さ対策のための服装です。オフィスの服装として相応しいかどうか確認してみましょう。

また、ジーンズは仕事の場には不適切ですので避けてください。サイズが大きすぎてダボダボとしているズボンもだらしない印象になってしまいますので、体に合ったものを選びます。色はリクルートスーツと同じように紺や黒、グレーなどがよいでしょう。就活で使用しているスーツのズボンを着用すればOKです。

靴とベルトは革製のものがおすすめ

靴やベルトも、就活中に使用している物で問題ありません。素材は革製がよいでしょう。革素材なら色も茶色や黒のためどのような場面でも使用可能ですし、長く使うことができます。デザインはシンプルなものを選べば、就活だけでなく社会人になってからも活用できます。

また、靴とベルトは同じ色がよいとされています。クールビズの場合はジャケットを着用しないため、特に靴とベルトが目に入りやすくなりますので、同じ色で揃えるようにしましょう。

革製の靴とベルトなら色味も同じですので、それほど細かく気にする必要はありませんが、明らかに違う色だと目立ってしまうこともありますので事前に確認しておくことをおすすめします。

クールビズで気を付けるポイント:女性編

次に、女性がクールビズでインターンシップに参加する際に気をつけるポイントについてお伝えいたします。男女問わずクールビズは清潔感・清涼感が基本であることは間違いありませんが、女性の場合は露出度が高くなりすぎないよう気をつけましょう。

胸元の空いたワイシャツや、丈の短いスカートなどは避けるべきです。別段心配しすぎることはありませんが、あくまでビジネスシーンであること、さらにインターンシップという就活の場であることを考えて選択すれば問題ありません。不安であれば友人や家族の方に一度見てもらうといいでしょう。

速乾性で下着が透けないブラウスを選ぶ

インターンシップ先でジャケットを着用するかしないかは、訪問する企業によって異なります。いずれにしても、汗をかいたりする場合があるため、通気性の良い速乾性の生地で、上着を着ていない時に下着が透けないようなブラウスを選ぶ必要があります。

しかし、白色で無地のブラウスが基本になりますから、絶対に下着が透けないというのは難しいでしょう。その場合は、ブラウスの下に白色かベージュの薄手のキャミソールやタンクトップなどを着ておくのがおすすめです。

第一ボタンについては基本留めておくべきものですが、第一ボタンが無いものについては留めなくても構いません。しかし、その場合でも胸元・首元が開きすぎるものは避けなければなりません。

女性は七分袖や半袖でも問題ない

女性の場合は、ブラウスの袖の長さについて特に気にする必要はありません。長袖・七分袖・半袖のいずれでも問題ありません。特に心配であれば、カジュアルな印象になりやすい半袖はやめて、長袖か七分袖を選べば問題ないでしょう。

逆に長袖の場合の腕まくりはNGですし、半袖でない場合は袖のボタンはしっかりと留めなければなりませんので、訪問先の状況に合わせて選ぶことが大切です。清潔感は最も重要になるため、汚れやシワが無いよう事前の洗濯やアイロン、クリーニングは忘れないようにしてください。

もしインターンシップ先でジャケットが不要であっても、ブラウスだけだと冷える場合もありますので、体温調整用にジャケットやカーディガンを持参しておくと便利です。

パンツとスカートのどちらでもよいがストッキングを着用する

ボトムについてはパンツ・スカートのいずれでも構いませんが、基本はスーツスタイルの黒かグレーのものがよいでしょう。ビジネスマナーですので、クールビズでもストッキングは必ず着用しましょう。暑い場合でも生足はNGです。靴下・タイツ、黒色のストッキングなども避けなければなりません。

ストッキングは途中で穴があいたり電線したりする可能性がありますので、替えを一足用意しておくといいでしょう。靴については黒のパンプスが無難ですが、インターンシップで終日立ちっぱなしや歩きっぱなしの場合もありますから、履きなれたものを用意しておきましょう。

丈の短すぎるスカートやショートパンツ、ジーンズやスニーカー・サンダルなどはもちろんNGです。

心配な人はジャケットとネクタイを持参しておく

クールビスが指定されていても、本当にこの格好でいっていいのかと心配になることもあります。企業側から指定されているのなら、クールビズの服装でインターンに参加しても問題ありません。それでも「他の参加者がジャケットやネクタイを着用してきていたらどうしよう」と不安になってしまうなら、ジャケットとネクタイを持参しましょう。鞄の中に入れておけば、もし必要となった時でもすぐに身に付けることができます。

また、冷房が効きすぎている電車やオフィス内ならジャケットを羽織ることで調節が可能です。ジャケットを着用していて、脱いでも問題なさそうならその場で脱いでもよいでしょう。万が一のためにジャケットとネクタイを用意しておくと安心です。

正しいクールビズの服装を知ったうえでインターンに参加しよう

クールビズだからと特別気負う必要はありませんが、的を外した格好でインターンシップに参加すれば、ビジネスマナーや常識を知らないと思われて第一印象が悪くなってしまう可能性があります。

あくまでビジネスシーンであることを忘れずに、なおかつ大学生らしく清潔感や清涼感のある服装であることが重要になります。基本的には就活スタイルがベースになりますので、その基本を押さえておいて、あとはインターンシップ先の企業に合わせたスタイルで訪問すれば問題ありません。

デパートなどでクールビズのフェアなどをやっていることもあるため、そうした場所で購入すれば問題ありませんが、それでも不安な場合はインターンシップ先の企業に確認してみてください。ただし、企業は忙しい場合もあるので、要点を絞って確認するようにしましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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