自己PR

【履歴書の資格なしの場合の書き方】好印象を与える方法や注意点

履歴書に書ける資格がなくて困る人は多い

履歴書は就活で必須の存在であり、ミスのないよう作成しなければなりません。アピール項目を充実させることも大切ですが、それ以上に基本事項でミスをしないよう注意が必要です。基本事項は事実を記載するだけですが、書き方を間違えて評価を落としてしまう人は少なくありません。

特に資格欄の書き方には注意が必要で、上手にアピールするには細かいポイントを把握する必要があります。履歴書では資格欄がデフォルトで用意されているため、資格なしの場合はどのように記載するのか悩む人も多いでしょう。

資格を持っていない場合は、通常と書き方が異なります。資格の有無によって書き方がどのように違うのか、基本的な記載ルールも把握しながら、履歴書の資格欄の記入方法を学んでいきましょう。

履歴書は資格なしでも大丈夫?

資格を持っている人は履歴書の資格欄を埋めることができ、充実したアピールが可能です。しかし、資格なしの場合はどのようにアピールしてよいか分からず、そもそも資格なしで選考を勝ち抜けるか不安になる人もいるでしょう。

何の資格も持っていないと、当然資格欄を埋めることはできません。埋められない項目が出ることで、不利になると思う人は多いでしょう。しかし、実態はそうとは限りません。資格なしの履歴書はどのような印象を与えるのか、企業からの評価を知っておくことが大切です。

資格以外でアピールすればOK

結論からいえば、資格なしの場合でも問題はなく、選考を突破することは可能です。資格は履歴書でアピールできる項目のひとつですが、あくまで評価される要素の一部です。資格だけが評価の全部ではないため、他の部分で挽回できるなら十分合格を勝ち取ることはできます。

反対に資格だけに頼りきりになって他の部分でアピールができていないと、全体の評価は下がって不合格になってしまうでしょう。新卒では人柄や成長性が重視されており、ポテンシャルで採用が決まる傾向にあります。

そのため、能力を示す資格はプラスアルファの評価で、ないからといってマイナスに働くわけではありません。資格なしで就活を迎えてしまったなら、資格以外のアピールを充実させて、他の部分で高評価を狙いましょう。

応募条件に資格が定められている場合は要注意

新卒の場合は資格の有無はそれほど重要視されておらず、資格なしでも十分就職の可能性はあります。ただし、一部の仕事では注意が必要で、応募条件に資格が定められている場合は、資格なしだと不利に働きます。

企業によって条件の定め方は違い、資格の保有が応募の絶対条件なら、資格なしの時点で就職の可能性は絶たれるため注意しなければなりません。応募条件に定めている場合でも、「あったほうが望ましい」「資格保有者は評価する」程度の場合もあります。この場合なら、選考を受けることは可能です。

ただし、必要資格と定められている以上、持っていないと不利になることは確かです。資格が必要な仕事は、就職後に取得を求められることも多いため、早めに対策しておかなければなりません。

履歴書マニュアルを確認してください

履歴書に何を書けばいいか困っていませんか?就活は限られた時間の中で準備する必要があるので、履歴書だけに時間をかけてはいけません。
そんな時は履歴書のポイントを網羅した「履歴書完全マニュアル」を参考にしましょう。この資料を見れば、選考を突破できる履歴書をすぐに書くことができます。
実際に利用できるテンプレートもついているので、書き方を参考にしながら志望企業の選考を突破しましょう。

履歴書完全マニュアルをダウンロード【無料】

合わせて活用したい

あなたが書類選考でアピールできる長所を特定します。

資格なしの場合の履歴書の書き方

保有資格なしの場合は、履歴書の書き方に注意しなければなりません。履歴書は書き方のルールが決まっており、これが守れていないと評価ダウンに繋がります。書き方を間違えると、場合によっては応募要件を正しく満たしていないと判断される可能性があります。

大幅に評価を下げられるどころか、最後まで読まずに不合格になる場合もあるため注意が必要です。資格なしの場合、履歴書はどのように記載するのか、基本的なポイントを知っておきましょう。

「特になし」と「以上」でOK

資格なしの場合の履歴書の書き方は非常にシンプルで、資格欄には「特になし」と書き、「以上」で締めくくるだけで構いません。資格を持っていない以上書けることはなく、無理に内容をひねり出す必要もないため、基本に忠実に書きましょう。

大切なのは資格がない場合でも空欄にしないことで、きちんと「特になし」と書いて保有資格がないことを伝えなければなりません。資格欄を空欄にしたまま提出すると、資格なしではなく単に書き忘れと判断される可能性があります。

ミスと判断されてマイナス評価を受けたり、最後まで完成していないとして不合格になったりすることがあるため注意が必要です。また、「以上」と締めくくるのも記載のルールであり、資格なしでもこれは守らなければなりません。

勉強中や取得予定を書いてもOK

資格を持っていないなら資格欄に書くことはありませんが、実は保有している資格以外について記載することも可能です。「なし」以外で書くなら「勉強中」や「取得予定」という選択肢があり、状況に応じてはこれらを記載してもよいでしょう。

勉強中とは、言葉通り資格の取得に向けて勉強している状態です。試験は受けていないものの、勉強している最中なら記載しても構いません。取得予定は、すでに試験を受けているものの、結果待ちの場合に記載します。

試験から結果発表まで時間がかかるケースは多く、就活開始をまたいでしまった場合は取得予定と書いて対処します。ただし、取得予定と書けるのはあくまで合格の見込みがあった場合のみで、あまりにも手応えがなかった場合は書かないほうが無難でしょう。

資格に関する嘘は絶対NG

資格を持っていないとアピール力が不足しているのではないかと思い、不安になる人は少なくありません。しかし、いくら不安だからといって、資格に関する嘘をつくのは絶対にNGです。

就活では嘘をつくのはどのような場合でもNGですが、資格に関する嘘は特にリスクが高いため避けなければなりません。持っていない資格を取得していると嘘の記載をすると、後で証明書の提出を求められる場合があります。

証明書の提出がなくても、就職後に該当業務を任せられ、能力や知識のなさで嘘がバレることもあります。嘘がバレると、選考時なら不採用、就職後でも解雇の対象となる場合が多いです。勉強中や取得予定にも同様のことがいえるため、資格に関する記載は公正さを意識しましょう。

資格を持っている場合も履歴書の書き方には注意が必要

資格を持っている場合は、履歴書から十分にアピールができるため、それほど不安を抱えない人は多いでしょう。資格はアピールの一部であるとはいえ、ないよりはあったほうが当然よいです。

資格のアピールをし、かつ別の部分でもしっかり自身を売り込めるなら、高評価を獲得しやすくなります。ただし、評価されるのは、あくまで資格を上手にアピールできた場合です。資格を持っている場合でも、履歴書の書き方に注意しなければならない点は、資格なしの場合と変わりません。

資格名は正式名称で書く

普通自動車免許:普通自動車第一種運転免許
日商簿記:日本商工会議所簿記検定
全商簿記:全国商業高等学校協会主催 簿記実務検定
MOS:Microsoft Office Specialist
秘書検定:秘書技能検定
FP:ファイナンシャル・プランニング技能士
宅建:宅地建物取引士
英検:実用英語技能検定
漢検:日本漢字能力検定
数検:実用数学技能検定
TOEIC:TOEIC公開テスト
ITパスポート:情報処理技術者試験

資格欄では、取得した年月と資格の名称を記載します。この時資格名は正式名称で、省略せずに書かなければなりません。略称や通称を記載するのはNGのため、保有資格の正式名称は必ず確認しておきましょう。

上記のように、略称が一般的な呼称として浸透している資格は数多くあります。不安な場合は、資格の取得証明書を確認して、正式名称をチェックするとよいでしょう。

多すぎる場合はアピールするものを取捨選択

保有している資格が多すぎる場合は、何をアピールするか取捨選択しなければなりません。履歴書に記載できる数は限られているため、枠内に収まるように数を調整しましょう。足りない分は別紙を付けて記載するという方法もありますが、企業によっては認められないこともあるため注意が必要です。

履歴書の書式を超えての記載は認められず、場合によっては別紙を付けたことで応募要件を満たさないと判断されることもあります。資格を取捨選択する場合は、アピールしたい順番を考え、優先順位を決めることが大切です。

資格欄に記載する場合も、アピールしたい順番から書いていくと、売り込みたい資格の印象が強くなり、評価もしてもらいやすくなるでしょう。

企業で活かせることが評価の前提条件

履歴書に記載する資格の取捨選択をする際には、アピールの優先度だけではなく、志望先で活かせるかどうかも重視しましょう。そもそも資格が評価されるのは、仕事で役立つからです。つまり、どれだけ多数の資格を持っていても、全て仕事に関係しないものだと、評価の対象にならない場合があるため注意が必要です。

資格自体ではなく、取得までの過程が評価されるケースもありますが、これもごく一部に限られます。よほどの難関資格でない限り、仕事に関係しない場合は過程を評価してもらうのも難しいです。

志望先に無関係な資格を提示すると、企業が求めるものを理解していないと判断され、マイナス評価を受ける可能性もあります。資格のアピールで評価を下げないためにも、仕事での再現性を意識してアピールするものを決めることが大切です。

コピペで使える自己PR文がかんたんに作れます

自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?コピペで使える効率的に受かりやすい自己PRを作成することができます。

ChatGPT自己PR作成ツールを使えば、簡単な20個の質問に答えていくだけで、あなただけの自己PRが完成します。

作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。

作成スタート【無料】

合わせて活用したい

あなたが書類選考でアピールできる長所を特定します。

資格なしと履歴書に書いても問題はない

何も資格を持っていないと就活で不利になると不安になる人は多いでしょうが、実際はそうとも限りません。一部の仕事については応募時点で資格を求められますが、多くの仕事は無資格未経験でも挑戦できます。

また、単に挑戦できるだけではなく、選考への取り組み方次第で就職を目指すことも可能で、資格なしでも内定は勝ち取れます。資格はあくまでプラスアルファの評価であり、絶対的に必要なものではありません。その他の部分でのアピールを充実させると、資格なしでも有資格者に勝って内定を決められる場合はあります。

履歴書への記載は資格なしでも構わないため、正しくルールを守って作成することが大切です。資格なしなら別の部分でのアピールを念入りに考え、魅力的な履歴書を作成して、就活を有利に進めましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ