自己PR

責任感を自己PRするポイント|例文と評価を下げないための注意点

責任感は絶好のアピールポイント

自己PRで使える題材は多くありますが、その中でも責任感は絶好のアピールポイントです。責任感は仕事をする上で基本的に必要な能力であるため、業界や企業に関係なく評価されます。

しかし、責任感を使って自己PRすれば、必ずしも高評価になるわけではありません。あくまで高評価を獲得しやすいというだけですので、実際に評価されるためには、工夫したアピールを心がける必要があります。

自己PRはどんな題材でアピールするかだけではなく、どのように伝えるかも大切です。同じ題材を使っていても、アピール次第で評価は変わるため、上手に伝えるためのポイントを理解しておかなければなりません。責任感の上手なアピール方法を知り、自己PRで高評価の獲得を目指しましょう。

責任感がある人の特徴

責任感をアピールするためには、責任感がある人はどんな特徴を持っているのかを知っておくことが大切です。責任感と一口にいっても、イメージする特徴は人によって違うことも多く、企業と学生では認識が異なっている可能性も高いです。

企業とは違った認識を持っていると、自己PRでも正確に特徴を伝えることができないため、うまく評価してもらえない可能性もあります。責任感がある人にはどのような特徴があり、どんな人を指して責任感があるというのかを知っておきましょう。

物事を最後までやり遂げる

責任感がある人の特徴としては、物事を最後までやり遂げることが挙げられます。一度始めたことを途中で投げ出すようでは、責任感があるとは言えません。どんなに困難なことでも、始めたからには最後までしっかりおこない、何らかの形で結果を出すことが大切です。

責任感がある人は、難しいからといって簡単に諦めることはなく、さまざまな工夫をして、何とか達成しようと試みます。ただ物事を続けられるだけではなく、壁を乗り越えるために工夫ができることを、責任感があると言うのです。

仕事は単発で終わるものだけではなく、中長期的に取り組まなければならないものも多いです。一度始めた仕事を最後までやり遂げられるのは、社会人として大切なことであり、企業でも高く評価されます。

やり遂げる力をアピールするメリットについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

真面目

真面目であることも、責任感がある人の特徴のひとつです。真面目な人は、途中で物事を投げ出すことはありませんし、最後まできちんとやり遂げようと努力します。どれだけ困難な状況に立たされたとしても、しっかり取り組むことを美徳とし、諦めないことで物事を達成できることも多いです。

真面目であることも社会人にとっては重要なことであり、仕事への取り組み方の基本ともいえます。仕事は真面目に取り組むものというのは当たり前ですが、この当たり前がきちんとてきていない人はたくさんいるのです。

真面目をアピールポイントとしては地味だと考える人も多いですが、そんなことはありません。真面目さは大切ですし、そこから責任感の強さのアピールにも派生できるため、実はアピール力を秘めている題材です。

融通が利かないと思われることもある

責任感があることは素晴らしいことであり、特徴としても評価されるものが多いです。しかし、捉え方によっては融通が利かないと思われることもあり、アピール次第ではマイナスの印象を与えてしまいます。

責任感がある人は何でも自分1人でやり遂げようとしますし、最後まで物事に固執してしまいがちです。周囲の人の意見などを無視して、自分ですべてをやり遂げようとする人も多いため、場合によっては自分勝手に思われることもあります。

責任感は立派な長所ではありますが、それも過度になると短所になってしまうため、注意が必要です。責任感にはマイナスの側面があることも理解して、慎重にアピール内容を考えましょう。

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責任感をアピールするポイント

責任感は長所にも短所にもなり得るため、自己PRで使用する場合は工夫して伝えることが大切です。アピールの方法を間違えればマイナスの印象を与えてしまい、場合によっては大きく評価を下げられる可能性もあります。責任感を上手にアピールするためには、いくつかのポイントがあり、それらを踏まえて伝える内容を考えることが大切です。

物事に取り組む姿勢を述べる

責任感を上手にアピールするためには、物事に取り組む姿勢を述べることが大切です。単に責任感があると述べるだけでは本当に備わっているのか判別できませんし、評価もされづらくなります。

高評価を獲得するためには、明確な根拠を示すことが大切であり、根本的な部分である物事に取り組む姿勢をアピールすることが大切です。物事に対して真摯に向き合い、難しいことでも諦めずに対処してきた経験をアピールすれば、責任感があると信用してもらうことができます。

企業は結果よりも過程を重視しますし、実績を述べるよりも、どのように取り組んだのかをアピールした方が高評価を獲得しやすいです。取り組みの姿勢に重きを置いて、責任感を発揮したエピソードを述べましょう。

長く続けた経験を示す

何かを長く続けた経験を示すことも、責任感をアピールするポイントのひとつです。責任感はひとつの物事を最後までやり抜くことであるため、継続した経験を語ることでもアピールできます。

何かを長く続けた経験を持っていれば、責任感だけではなく、継続力のアピールにもなるため、より高評価を獲得しやすいです。継続した経験をアピールする場合は、具体的な年数を伝えるのがおすすめです。

数字を使ったアピールをすることで、これまでの取り組みを定量的に伝えられますし、企イメージがしやすくなります。自己PRは具体性が大切ですので、何事も分かりやすく伝えることがポイントです。

企業での仕事に繋げる

責任感があることを述べてそれを根拠づけることができれば、最終的には企業での仕事に繋げることが大切です。自己PRで求められているのは、企業で活躍できるか、能力や人柄を仕事に役立てれるかどうかの一点です。

素晴らしい内容でアピールし、説得力高く述べることができても、最終的に企業での仕事にリンクしていなければ、アピール力は弱くなってしまいます。企業の仕事にどのように活かしたいと考えているのか、どのような役割を担いたいのかを示すことが大切です。

このとき、できるだけ具体的に伝えるのがポイントです。企業の仕事について細かく言及することで、企業や仕事への理解度を示す必要があります。自己PRは仕事での再現性が最重要項目であるため、最終的な着地点だけは間違えないようにしましょう。

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責任感をアピールする例文

私は責任感があり、困難なことでも最後までやり遂げることが出来ます。大学では経済学のゼミに所属しており、都市経済の衰退について研究していました。研究はチームで行い、3人1組で、それぞれ役割を分担しました。自分の役割を果たそうと懸命に取り組みましたが、どうしても分からないところがあり、行き詰りました。このままではいけないと感じ、チームのメンバーに助けを求めることで、何とか解決出来ました。頼った分は、私も周囲のサポートをすることでバランスを取り、最終的には良い研究発表が出来ました。御社では営業として働き、責任感を持ってクライアントに真摯に向き合うことで、契約を獲得し、活躍したいと考えています。

例文では、責任感があり、困難なことでも最後までやり遂げることができるとアピールされています。単に責任感があると述べるのではなく、どのような責任感なのかを補足説明することで、より正確に自身の特徴を伝えることができています。

過去の経験から根拠づけができており、物事への取り組みの姿勢も伝わり、好印象です。能力を提示して終わるのではなく、最終的に企業での仕事に繋げられており、どのように活躍するかも具体的に伝えられています。

ゼミで学んだことを書く時のコツについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

責任感をアピールする際の注意点

責任感を上手にアピールすれば高評価を獲得できます。しかし、少しでもアピールの方法を間違えればアピール力は弱くなり、場合によってはマイナスの評価になってしまう可能性もあります。責任感のアピールは、いかに好印象を与え、かつマイナスの評価にならないかが重要です。アピールの際の注意点を理解して、評価を下げずに責任感を伝えていきましょう。

1人で抱え込むと思われないよう注意

責任感をアピールする際には、1人で抱え込むと思われないよう注意が必要です。責任感を持って懸命に物事に取り組むのは大切なことですが、懸命になるあまりに周囲が見えなくなり、孤立してしまうことも多いです。

責任感がある人は真面目は人が多いですし、周囲の人に頼れず、自分ひとりで何とかしようとしてパンクすることもあります。1人でできることには限界があり、それは仕事でも同じです。

1人ひとりが分担された仕事をこなさなければなりませんが、全体で1つの仕事のため、お互いに助け合いながら進めることが大切です。個人での努力ではなく、チームとして物事を達成することが大切であるため、大変なときこそ周囲に助けを求められることをアピールしておきましょう。

マイナス要素を避けてアピールする

マイナスの要素を避けてアピールすることも、注意点のひとつです。責任感があることは、長所にも短所にもなりえるため、普通にアピールするだけでは、短所の部分が見えてしまう可能性があります。

責任感のアピールでマイナスの印象を与えてしまうポイントは、融通が利かない、自分勝手などです。これらの印象を与えないよう、エピソードの中でマイナスの点を補完しながらアピールしていきましょう。たとえば物事に真面目に取り組むものの、状況次第で臨機応変に対応したことを述べれば、融通が利かないという印象を与えることはありません。

周囲の意見を聞きながら物事の解決を図ったと伝えれば、自分勝手なイメージもつけずに済みます。上手にアピールするためには、マイナスのポインとも意識しながら、それを避けて伝えることを心がけましょう。

「時間を守る」など当たり前のことを述べるのはNG

責任感についてアピールする際に、「私は与えられた業務を責任を持って終わらせます」「時間をきちんと守ることができます」という内容は避けるべきです。与えられたことをやる、時間や約束を守るというのは、社会人として当たり前のことです。仕事をする上で、社会人として当たり前のことをアピールするのはNGだと理解しておきましょう。

当たり前のことをアピールしてもインパクトに欠けてしまいますし、他の就活生と差をつけることはできません。責任感があることでどういった目標を達成できたのかを伝えましょう。

責任感を上手に自己PRしよう

責任感は自己PRの題材としては優れており、上手にアピールすれば高評価を獲得することもできます。責任感は社会人として必要な能力のため、業界、企業問わずにアピールできますし、評価もされやすいです。

どんなに小さな仕事でも責任感を持って取り組むのは大切なことですし、些細な仕事もきっちりこなすことで、大きく成長できると評価してもらえます。ただし、責任感をアピールする際には、さまざまな点に注意が必要であり、少しでも間違えればマイナスの印象を与えてしまいます。

どんな題材もアピールの仕方次第では評価を下げてしまうため、工夫して伝えることが大切です。責任感もこれは同様ですので、上手にアピールして高評価の獲得を目指しましょう。

責任感をアピールするコツについて、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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