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【探求心と探究心】意味の違いや特徴~自己PRの例文あり~
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目次
似ているようで違う探求心と探究心
「たんきゅうしん」という響きを聞いたことがある人は少なくないのではないでしょうか。同じ「たんきゅうしん」でも、実は探究心と探求心、ふたつの漢字で表すことができます。仕事を進めていくにあたって、とても大切な要素であるのが、この探究心と探求心です。
就活における自己PRの場でも自身の探究心と探求心を客観的に見つめ、掘り下げて伝えることで自己PRの強い武器にしていくことができます。ふたつの言葉の違いをしっかりと理解した上で、どのように自己PRに活かしていったらいいのかを、自己PR文の例文など具体例をあげた上でご説明します。
探求心と探究心の違いを類語と共にチェック
エントリーシートでの自己PRに関する内容は、面接の場などでも質問を受けることが多い項目です。だからこそ、自分自身でも納得して記載し、どんな角度で質問をされても答えられるように落とし込んでおく必要があります。まずは探究心と探求心、ふたつの言葉の違いを理解することから始めましょう。
探求心と探究心の意味の違い
辞書によると、探求とは「物事について、深い知識を得たり、原因を解明したりしようという気持ちのこと」とあります。それに対して、探究は「物事の意義・本質などをさぐって見きわめようとすること。」と書かれています。どちらもどん欲に、粘り強く向かっていく姿勢や気持ちの表れであるというのがポイントです。
日々新しい物事と向き合ったり、自分自身をよりステップアップさせていくために、とても重要なことです。そのため、どちらも自分自身の長所となり得る要素で、自己PRとして活用するために欠かせないポイントです。
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追求心の意味とは
探求心と探究心、ふたつの言葉と似ている言葉に、追求心というものがあります。辞書によると、追求とは「どこまでも後を追いかけ求めること」とあります。探求心によって新たな知識やさらなる知識を求め、追求心によってそれを諦めずに、粘り強く求めていき、探究心によって深く掘り下げていくというイメージです。
そのため、追求心ももちろん長所のひとつになり得ます。ものごとの新しいニーズを掘り起こしたり、より効率的な方法を探す過程では、この3つの要素に対して妥協せずに情熱を注ぐことが必要不可欠です。
探究心が強い人の特徴4つ
探究心が強い人の特徴は、何かに興味を持って、少しでも疑問に持ったら自分が納得するまで徹底的に調べることです。自分の分からないことをそのままにせず、理解しようとする姿勢のある人が当てはまるといえるでしょう。また、探究心が強い人はなんでも掘り下げて考える人です。
なんでも掘り下げて考えることは、探究心が強くないと苦痛に感じてしまいます。探究心が強い人にとって、掘り下げる作業はとてもワクワクするものです。新しい発見が先に待っていると知っているため、テンションが上がるというのが探究心が強い人の特徴になります。
①興味のある物事を深く知ろうとする
探究心が強い人は、興味のある物事を深く知ろうとします。本に書いてあることやニュースの内容、権威のある人の言葉でも「本当にそうなのか?」という疑問を持ちます。そして、ひとつの情報の裏に隠れた背景や意図をいくつも汲み取り、物事の背景や本質を見抜いて正しく判断しようとする姿勢があるのです。
例えば、大学教授がいっていることを真に受けるのではなく、経営者や哲学者、著名人の考え方や価値観を照らし合わせて自分の意見を確立させます。気になることがあるとそればかり考えてしまう人や、とことん知り尽くそうとすることがある人は、探究心が強いといえるでしょう。興味のある物事の対象は人によって様々であるため、日頃の自分の行動を振り返ってみるのがおすすめです。
②納得いくまで追求をやめない
探究心が強い人は、納得いくまで追求をやめない人が多い傾向にあります。探究心が強い人は、何かひとつの壁にぶち当たったとしても「この壁を乗り越えれば、新しい発見が先に待っている」と理解しているのです。物事をポジティブにとらえることで、それがモチベーションになります。普通の人が壁にぶち当たったときに苦痛と感じることを、チャンスだと捉えているのです。
探究心が強い人は、納得いくまで徹底的に調べ続けます。日常的に、物事の背景や本質を理解しようとする姿勢があるのです。それが習慣化し、自分が成長することを知っているので苦痛とは感じないのでしょう。習慣化すると「自分にとってはそれが当たり前」と感じるようになるため、身近な人に聞いてみるといいでしょう。
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③悩み深く考えすぎてしまう
探究心がある人は、悩み深く考えてしまうことが多い傾向にあります。というのも、探究心がある人は頑固で自信家です。自分の確立した意見を曲げないため、他人から言われた想定外の反対意見に対して「自分の意見は違うのか?」と深く考え込んでしまいます。
周囲からアドバイスや批判をされた経験が少ない人は、自分の意見が正しいと思い込んでしまう傾向があります。その反動で、受けるショックも大きくなるのでしょう。しかし、その場の勢いや感情に流されることはありません。未来を自分なりに予測して答えを出して行動するので、大きなミスをすることはありませんが、深く考えすぎて大きなチャンスを逃してしまわないように気をつけましょう。
④周りが見えなくなるときがある
探究心がある人は、周りが見えなくなるときがあります。自分を優先的に考え、柔軟な考え方ができなくなるのです。自分の興味関心があることに夢中になっている間は、他の人に対する態度ややるべきことがおろそかになってしまいます。
探究心は物事の背景や本質を理解する上では重要となる一方で、優先順位を間違えて周りから心配されてしまうこともあります。探究心がある人は、周りから心配されるほどひとつの物事に夢中になる傾向があるため、「好奇心旺盛な人」と「探究心がある人」は共通している部分があります。短所をカバーするためには、時間を決めて行動にメリハリをつける必要があります。
探求心を自己PRするポイント
就職活動の面接において、「探求心」を強みとして述べようとしている就活生も多くいることでしょう。その際「私の強みは探求心が強いことです」と述べるだけでは、自身の探求心という強みをしっかりと採用担当者に伝えることは出来ません。自己PRをする際には、相手にしっかりと伝えるためのポイントがあるのです。
ここでは、自己PRにおいて採用担当者にしっかりと自身の強みを伝えるためのポイントを2つ挙げ、それぞれ解説していきます。以下の内容をしっかりと理解し、魅力的な自己PRを作成できるよう準備を進めていきましょう。
具体的なエピソードを伝える
自己PRで探求心の強さを述べる際には、具体的なエピソードに沿って述べるようにしましょう。上述の通り、単に探求心が強いですと述べるだけでは、「本当に探求心が強いのか?」と採用担当者を納得させることが出来ません。探求心を発揮したエピソードを具体的に述べることで、自身の強みについてしっかりと伝えることが可能になるのです。
その際、具体的に伝えることに注力し過ぎてしまい、ダラダラと話してしまうのはNGです。具体性を持たせ過ぎると、今度はどこに注意して聞けばよいのかわからなくなり、聞き手にとって、わかりづらいプレゼンになってしまいます。プレゼンは相手に伝わって初めて意味をなすものです。具体的なエピソードを織り交ぜながらも、ポイントを絞って述べることが重要になります。
仕事での活かし方を伝える
自己PRで探求心の強さを述べる際には、仕事での活かし方を伝えるようにしましょう。ただ強みを述べるだけでは、効果的に自身の強みを採用担当者に伝えることが出来ません。「この強みは~という仕事において△△という点で活かすことが出来ると考えています」など、仕事での活かし方まで踏み込んで述べましょう。
採用担当者にとっては、強みの内容が重要なのではありません。「強みを仕事においてどのように活かすことが出来るのか」が最も重要になるのです。そのため仕事での活かし方まで踏み込んで自己PRを行うことで、効果的に自身の強みをアピールすることが出来るようになるのです。
探求心の例文2選
すでにお伝えしたように、探求心というのは、知識を得たり原因を知りたいと思う気持ちのことで、いわば好奇心と似たような言葉です。社会生活の上では、自身でゼロからものごとを生み出すエネルギーが必要とされています。
新しいことにチャレンジしていくことを恐れない姿勢は、意欲的に仕事に取り組んだり、自分自身を高めることに努力を怠らないことをアピールできます。具体的に探求心をアピールするための自己PRの例文をご紹介します。
探求心の自己PR例文①
私の長所は探求心が旺盛なところです。学生時代にアルバイトで広告代理店にいたため、効果的な広告とはどんなものか興味を持ちました。自身でも交通広告の写真を撮り、分類し、どのような効果が出ているのかを研究しました。さらに、複数の広告賞に応募し、賞を取ることができました。
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探求心によってアルバイトの経験からどのように興味や行動を広げていき、それが何につながったのかという結果も示すことができています。アルバイトは就労体験なので、今後の社会生活をイメージしやすい内容でもあります。行動力や実績などを同時にPRできていることも、有効な要素です。
探求心の自己PR例文②
探求心の旺盛な部分を活かし、あえて同業種の複数の会社でインターンをさせて頂きました。多種の業務に関わることができただけでなく、自身の将来をより具体的にイメージし、どのような環境や会社で働きたいかを絞り込むことにとても役立ちました。
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探求心を行動力につなげ、かつ散漫にならないようにきちんと軸を持った上で考えていることを伝えています。自己PRでは、探求心をそれだけにとどまらず、どのようなことにつなげていけるのかを、より有効にアピールしたいところです。実際に、仕事の上でも幅広く活躍できるイメージを抱いてもらいましょう。
探究心の例文4選
探究心とは先に述べた通り「物事の意義・本質を探って見極めようとすること」ですが、社会生活においては注意力や発想力、最後まで粘り強くあきらめない根気強さや忍耐力が必要とされます。どのような困難にも立ち向かい、様々な角度から解決方法を見つけて最後までやり切るといった仕事の進め方は、企業が生産性を上げる上で重要なコンピテンシーと通じるものがあります。ここでは、探究心の例文をご紹介します。
探究心の自己PR例文①
私の長所は探究心があるところです。探究心を具体的に表すエピソードとして、部活動での体験があります。学生時代は陸上部に在籍していましたが、人より練習を積んでも大会では思うような結果につなげることができずに悩んでいました。そのため、陸上にとどまらず、様々なスポーツ選手のフォームや日頃の食事などを研究し、取り入れていきました。その結果、実際に大会での順位も、次第にあがっていきました。
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探究心の強さから、視野を広くもって研究の幅を広げた経験をアピールしています。サークルや部活動に熱心に取り組んだことをアピールする人は多いですが、さらに一歩踏み込んで、どのように取り組んだのか伝えることで、その姿勢を社会生活でどう活かせるのかイメージしやすくなります。
探究心の自己PR例文②
私は探究心を活かして仕事に取り組めます。飲食店でのアルバイトの接客では、常連のお客様の好みや、以前にご注文いただいたものをノートに記録することにしました。また、それぞれのお客様の同世代の方に、どのようなメニューが人気なのかをまとめ、お客様への提案に活かし、スタッフ間でも共有するようにしました。
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アルバイトの体験をもとに、実際に探究心をどのように仕事に活かしたのかをアピールしています。企業の担当者に、自身の長所をしっかりと仕事の上でも発揮できることを具体的にイメージしてもらえる内容になっています。
探究心の自己PR例文③
私は、問題の本質を理解して適切な対応をすることが出来ます。アパレル販売のアルバイトでは、アルバイトリーダーとして売り場の売り上げの管理をしています。売り上げが低い原因を、外的内的様々な角度から追及して対抗措置を取るよう心がけています。この経験から、日常生活においてもうまくいかないことがあると原因を追究する癖が付きました。
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アルバイトのエピソードから物事の本質を理解しようとする姿勢をアピールしています。この姿勢は同時に課題発見力、問題解決能力などのスキルにもつながっており、販売職だけでなく多くの職種、業種に対してアピールが出来ます。
探究心の自己PR例文④
私は、物事に没頭しすぎる癖があるため、予定表を作成して目標や目的を管理しています。周囲からよく周りが見えなくなっているといわれていましたが、一人暮らしを始めてからそれを実感しました。予定したことをやり遂げるために自分自身の行動を管理する必要性を感じ、今では毎日寝る前に1日の振り返りと明日の予定の確認を怠らないようにしています。
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探究心が強い事は長所だけでなく短所になることもあります。一方的なアピールでは企業は不安に感じてしまう場合もありますが、ここでは自分の性格を理解し行動をコントロールする方法を実践しているため、アピール性の高い内容となっています。
入社後何をしたいのか具体的にイメージしてみる
探究心や探求心というのは、学生生活や趣味の話などを通しても伝えやすい内容です。だからこそ、自身でも入社後にどのような業務につきたいのか、長期的にどのようなキャリアを築いていきたいのか、具体的にイメージしてみてください。そして、自身の探求心や探究心を、そのためにどう活かしていけば良いのかを考えてみましょう。
仕事の上では、与えられた環境に満足してしまわずに、常に自分自身を高めていこうと前進する力が必要です。自己PRでは、企業の担当者に入社後の姿を具体的にイメージしてもらえるように、これまでの成功体験や、自身の情熱、ものごとに取り組む姿勢などを伝えていきましょう。
イメージがあると面接で上手く伝えられる
「〇〇の仕事をやりたい」「〇〇に取り組みたい」などと熱意を込めて伝えたとしても、具体的なイメージがなければ面接官の心に響きません。漠然とした内容では、「弊社以外でも実現できるのでは」「本当に挑戦したいのか」などと思われてしまいます。入社後、何をしたいのか具体的にイメージするためには、志望する企業について理解を深めなければなりません。どの会社でも実現できるような具体性を欠いた志望動機・自己アピールは、何も伝えていないことと同じです。
また、イメージがなければそもそも上手に答えることができません。企業について隅々まで調べ、自分のやりたいことをしっかりとイメージできれば、熱意を相手に伝えることが可能です。
話を聞く側もイメージをもって聞くことができる
漠然としかイメージしていない内容は、聞いている面接官にとって何の話をしているのか理解できません。しっかりと頭の中でイメージを作り、やりたいことを実現できるような根拠を持って、伝えるようにしましょう。
イメージを持つことは、入社後のビジョンを伝える以外でも重要なことです。例えば、学生時代の取り組みを話すときも、漠然とした内容では伝わりにくいはずです。専門的な領域であれば、具体的なイメージなしではほとんど伝わりません。また、入社後の業務においても、あらゆることを想定すれば仕事がスムーズに進行します。
探求心や探究心があると就活では有利
履歴書の自己PRや面接の受け答えにおいて、探求心や探究心を示すことはとても大切です。知識欲が旺盛かつ問題解決に邁進する気持ちは、どの業界や職種でも必要とされるものです。探求心や探究心のある就活生と、そうではない学生のどちらが内定に有利なのかと言えば、当然前者になるでしょう。面接は、企業見学や会社の人間と楽しくコミュニケーションする場ではありません。採用してもらうために自己をアピールする重要な局面です。
入社後、何をしたいのか具体的にイメージして面接官に伝えてください。そして、会社に貢献する旨も話し忘れてはいけません。ライバルたちに差をつけるために、企業研究を怠ることなく、入社後の明確なビジョンを持ちましょう。