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【就活で部活の経験は有利になる?】上手にアピールするための注意点
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目次
就活では部活の経験をアピールできる
就活では、学生時代の経験をもとにしたアピールを求められることが多いです。部活をしていた人は、活動の中でさまざまな困難な状況を乗り越えています。そのため、就活でアピールするための題材選びには困らないでしょう。また、部活の経験は、面接官に努力が伝わりやすいため、高評価も獲得しやすいです。
体育会系の学生はとくに印象がよく、より高い評価が受けられることも少なくありません。しかし、部活をしていた=絶対的に評価される、就活が有利に進められるとは限らないため注意が必要です。
部活の経験は就活に活かせますが、どのように活用するのかはしっかり考えなければなりません。部活の経験を上手にアピールするためには、伝え方を工夫することが大切です。経験を上手く伝えて、就活の成功を目指しましょう。
企業が部活の経験について聞く理由
そもそもなぜ部活の経験が就活で有利に働くのか、根本的な部分に疑問を持つ人もいるでしょう。部活の経験は仕事に繋がることも多いため、他の題材と比較しても評価はされやすいです。
上手にアピールするためには、どのような点が評価されているかを知ることが大切です。そして、評価されているポイントから売り込み方を考える必要があります。部活の経験が就活でどのように評価されるか、企業が経験について問う理由を理解していきましょう。
部活を通してどのように成長したのか知るため
企業が学生時代の経験について問うのは、その経験からどのように成長できたかをみるためです。これは、部活の経験に限ったことではありません。ゼミ活動やアルバイトなどの部活以外の経験をアピールする際も同じと考えましょう。どのような経験をしてきたかが重視されるからこそ、これまでにやってきたこと、取り組んできたことの過程を、詳細まで伝えなければなりません。
単に部活をしてきた、そしてどのような結果を残したかと伝えるだけでは、評価の対象にならない場合もあるため注意が必要です。経験の中でどのような行動をしたか、考えを持ったか、そして成長できたかという3点が重要です。やってきたこと、考えてきたことを明確に提示して、いかなる成長があったかを伝えると、高評価を獲得しやすくなります。
就活生の人間性を知るため
就活生の人間性を知るのも、部活の経験を問う理由のひとつです。人間性は、経験によって構築されていく部分があります。企業は、就活生が何を経験してきたかを知ることで、どのような人物かを判断しようとしているのです。人間性と考えると少し大げさに感じられるでしょうが、個性と置き換えるとイメージしやすいでしょう。
部活の経験がその人にとってどのような影響をもたらしたか、その結果どのような個性を育んできたかがみられています。人間性や個性がみられているからこそ、アピール内容もそれらに即したものを考えなければなりません。
自分らしさをいかに伝えられるかが、高評価を獲得する鍵です。部活の経験がある人は多いため、他の人と差別化を図れるように、自分だけの経験や個性を伝えなければなりません。
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就活では部活の経験が有利になるのか
部活の経験は、就活で有利になると考えている就活生は多いでしょう。実際、部活のエピソードを題材にした自己PRの例文はよく目にします。しかし、部活の経験の有無が本当に就活で有利になるのかどうかを疑問に思う人もいます。
部活の経験は本当に就活で有利になるのかを確認しましょう。どのような点で有利になるのかを知ることで、自己PRに役立てることができます。また、部活の経験が無い人は就活で不利になってしまうのかどうかもあわせて解説していきます。
部活の経験がある人はタフな印象が評価されやすい
部活をしていると、さまざまなトラブルが発生します。例えば、スキル面での上達に苦しんだり、チームメイトとの関係が上手く築けなかったりすることがあるでしょう。そもそも体育会系の部活をしていると、練習をこなすだけでも大変なことです。そのため、部活の経験がある人は、そのような困難な場面を何度も乗り越えてきたというタフな印象をもたれやすいです。タフな印象がある人は、ストレス耐性に優れていると見なされ、高評価を得られるでしょう。
仕事でも、突然のトラブルやクレーム対応など、ストレスを受ける場面は多々あります。部活の経験があるタフな人であれば、そのようなストレスにも負けずに根気強く働いてくれるだろうと考える企業は多いです。
ただし部活の経験が無条件に評価されるわけではない
部活の経験が選考で評価される、就活全般でみて有利に働きやすいのは確かですが、無条件で評価されるわけではないため注意が必要です。評価されるのは、あくまで企業が求める水準を満たし、自身を正しく売り込めた場合です。
部活の経験があっても、企業が望むものを持っていない、身につけていないなら、当然高評価を得るのは難しいと考えましょう。ただ部活をやっていたというだけで評価されるわけではなく、取り組み方次第ではマイナスに働きかねないことは理解しておかなければなりません。
部活をしていた経験自体ではなく行動を評価される
部活をやっていた経験が評価されるわけではなく、その活動においてどのように行動したか、考えたかが重要です。単に部活をするだけなら、入部して籍を置いているだけでもできます。全国で優勝できるような部活に所属していただけでは、就活では評価してもらえません。
部活での取り組みの中で何を目指して行動したか、困難に直面した時どのように対処し、突破したかが重要視されています。部活のエピソードは、目標達成のために努力した経験を伝えやすいからこそ、アピールする内容の内訳は念入りに考えなければなりません。
インパクトのある面白い経験でも、エピソードの中に自分なりの行動や思考が含まれていないと、高評価が獲得できないことを理解しておきましょう。
部活の経験が無い人はその他の活動でアピールすればOK
部活の経験が無条件で評価されるわけではないことからも分かるように、就活の成功に部活はマストではありません。部活をしていたからといって、それだけで確実に評価されるわけではなく、経験の内容次第ではマイナスに働くこともあります。
また、部活をしていなくても、その他の取り組みでアピールできるなら何ら問題はありません。就活では学業やサークル、アルバイト、趣味やボランティアといった課外活動までアピールできます。どの経験をアピールの軸に据える場合でも、重要なのはその経験の中で自分がどのように考え、行動してきたかです。
部活の経験同様に、他の取り組みでも行動と自身の思考に関するアピールが抜けていると、評価の対象にならないため注意が必要です。
部活経験者が就活で注意すべき3つのポイント
部活の経験は就活に活かしやすいですが、必ずしも評価されるとは限りません。プラスに働くばかりではなく、取り組み方次第ではマイナスになる可能性もあるため注意が必要です。
失敗なく就活の成功を目指すには、注意点を把握しておくことが大切です。部活経験者だからといって、それだけでアドバンテージがあると思い込まず、注意点にまできちんと目を向けなければなりません。3つの注意点を知り、部活の経験をどのように活かすべきか、もう一度よく考えましょう。
①嘘や話を盛るのはNG
部活で経験したことや成し遂げたことについて、企業は事実確認のしようがありません。そのため、嘘をついたり誇張して伝えたりすることは可能です。しかし、嘘や話を盛って伝えると、後々何らかの形でバレてしまう可能性があるため避けなければなりません。
実績に関する嘘はもちろん、日頃の取り組みに関する嘘でも、面接で個性を深堀りされるとバレる可能性があります。経験については深掘りして聞かれることも多く、細部まで掘り下げられるほどボロが出てしまうため注意しましょう。
就活では部活の経験に限らず、嘘偽りなく正直に伝えることが基本です。自分をよくみせようと大げさな内容でアピールしてしまうと、後々自分の首を絞めることになるでしょう。
②専門用語はなるべく使わない
部活での経験をアピールする際には、やっていた競技について説明が必要な場合もあるでしょう。説明が必要な場合は、専門用語を多用しないよう注意が必要です。
ある一定のルールや特徴を表す場合、専門用語を使うと一言で説明できて便利な場合も多いです。しかし、専門用語は競技に携わる人たちにのみ通用するものであり、専門外の人にとってはそもそもそれが何を示すのか分からないこともあります。
これはメジャーなスポーツでも同じであるため、競技に関係なく専門用語の使用は控えて、簡単な説明に留めることが大切です。経験のアピールは、まずは分かってもらうということが重要です。難しい言葉を使って内容を複雑にするのは避けましょう。
③部活の実績そのものは評価されないこともある
多くの場合で評価の対象となるのは、「部活にどのように取り組んだか」という過程の部分です。実績そのものはみられない場合もあり、どれだけ優れた成績を収めていても、それ自体は評価されないこともあるため注意が必要です。
例えば競技で全国1位の成績を収めているからといって、確実に高評価が得られるとは限りません。1位を獲得したのがチーム戦であり、自分以外のメンバーの努力で勝ち取られた1位なら、当然評価の対象にはならないでしょう。
もちろん、実績に付随して確かな努力があるなら、過程部分も評価の対象となり、好印象にも繋がります。また、仮に実績がそれほどない場合でも、熱心に取り組んでいるならそれ自体が評価されるため、結果よりも経過が重要視されていると考えましょう。
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就活で部活の経験を自己PRする際の例文
部活の経験をどのようにアピールするのか、伝え方のポイントをイメージしながら、実際に内容を考えていきましょう。細部まで作り上げるには、例文を参考にするのがおすすめです。
OK例文とNG例文の両方を参考にすることで、どのような内容を含めるべきか、何を避けるべきかが分かります。よい点と悪い点を両方把握して、より印象に残るアピールを完成させましょう。
OK例文
大学時代は部活動に励み、チームで協力することの大切さを学びました。私はサッカー部に所属していて、ポジションはボランチでした。ボランチは中央に位置するポジションで攻守両方に参加し、ボールを上手く運ばなければなりません。大学に入学したての頃はとにかく自分でドリブルしボールを運びましたが、それでは通用しませんでした。
チームメイトから「パスを回せ」とアドバイスをもらい、ドリブルとパスを組み合わせ、周囲に指示を出しながら動くことで、スムーズにボール運びが出来るようになりました。御社でもチームで協力してより大きな力を発揮することで、確実に目標を達成し、利益に貢献したいと思います。
OK例文では、部活の経験からチームで協力することの大切さを学んだとしています。最初に結論を提示することで、何をアピールしたいかが明確に伝わっています。経験の中で自身がどのように考え行動したかも示されており、最後は仕事への再現性に繋げられているため、上手にアピールできているといえるでしょう。
NG例文
私は大学時代バスケ部に所属していました。バスケ部は全国でも有数の競合で、私たちの代だけでも入学時には100人を超える新入部員がいました。しかし、厳しいことでも有名であり、ハードなトレーニングを積むうちに部員はどんどん減りました。
100人以上いた部員も、最後には10人にまで減り、私はその中でもとくに努力してレギュラーを勝ち取りました。また、最後の大会ではインターハイにも出場することができ、数年ぶりに全国1位を勝ち取ることもできました。
NG例文では、単に部活の経験を述べ、実績を提示しているだけです。努力したということは分かっても、具体的にどのような努力だったかが明確にされていないためNGです。また、実績を提示してアピールが終了しており、仕事への再現性に繋げられていない点も、NGポイントでしょう。
部活と就活を両立させるポイント
就活では、部活の経験を上手にアピールすることで、高評価を受けることができます。しかし、実際は部活と就活の両立に苦しんでいる学生も多いでしょう。とくに大会のある時期は、部活の練習に力を入れるあまり、就活にまったく手をつけられなかったという就活生もいます。
せっかくアピール材料となる部活をしていても、そのために就活が進められないのであれば非常にもったいないです。そうならないために、部活と就活を両立させるためのポイントを理解しておきましょう。
事前準備をしっかりおこなう
就活では、本格的な選考期間がスタートする前に、自己分析や企業研究、筆記試験対策といった事前準備をしっかりとおこなうことが大切です。事前準備を怠っていては、選考がスタートしても十分に自分をアピールできなかったり、本当に就職したい企業がどこなのか分からなくなってしまうことがあるでしょう。就活の成功には事前準備が欠かせないといえます。
就活に割ける時間に限りがある部活動生は、とくに余裕をもって事前準備に取り組むようにしましょう。まだ先のことだと考えていると、自己分析や企業研究に手が回らなくなってしまう恐れがあります。しっかりと準備をするためにはどのようなスケジュールで取り組めばよいのか、計画を立てておくことが大切です。
便利なツールやサービス・つながりを活用する
就活を効率的に進めるためには、便利なツールやサービスを積極的に活用することが効果的です。就活サイトはもちろん、就活生を支援するセミナーや、就活生ひとりひとりに相談とアドバイスをしてくれるエージェントなど、便利なツールやサービスはたくさんあります。部活をしている就活生はとくに多忙を極めるため、これらを活用するのがおすすめです。なかなかそこまで活用しきれないと考える人は、まずは大学のキャリアセンターを利用してみるのもよいでしょう。
また、部活をしている学生は、OB・OGを通じて多くの情報を収集できるという強みもあります。部活をしている学生ならではのつながりも上手く利用し、就活を有利に進めていきましょう。
部活の経験はあくまで就活の武器のひとつと考えよう
部活の経験は就活に活かしやすく、選考で有利に働くことも少なくありません。しかし、部活をしていたからといって、それだけで確実に評価されるわけではないため注意が必要です。部活の経験はあくまで就活で使える武器のひとつであり、全てではありません。
武器をいかに上手に使うかを考えることが大切で、経験を持っているだけで無条件にプラスに働くわけではないことは理解しておきましょう。部活の経験を活かすには、活動から何を得たのか、どのように成長できたのかを提示することが大切です。
部活で培ったことがいかに仕事でも再現できるかを提示し、企業でも活躍できることをアピールして、高評価の獲得を目指しましょう。