就活その他

【海外インターンは有給と無給で何が違うのか】特徴と探し方を紹介

海外インターンで有給と無給では何が違うのか

研修生として希望の業界で職業体験ができる海外インターンは、就活生に人気のプログラムです。インターンシップでは、給与が発生する有給の場合と、無給の場合がありますが、この2つの違いはどんなところにあるのでしょうか。

さまざまな業務の体験ができる海外インターンですが、それぞれの特徴を理解しておくことで、より成果を出すことができるだけでなく、今後の就活にも役立てることができます。

ここでは、海外インターンの有給と無給の違いや、特徴、海外インターンの探し方などを詳しく解説していきます。海外で活躍したい、外資系の企業で働きたいなど、海外インターンに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

有給か無給かはインターンの期間が関係している

インターンシップの有給か無給かは、インターンの期間が関係していて、長期は有給、短期は無給となっている場合がほとんどです。長期インターンの場合、企業の一員として仕事をして、企業に貢献することで給与がもらえます。

一方、短期は見学や体験を主な目的としていることが多く、職業体験のような認識のため給与は発生しません。志望の業界やインターンシップの目的を明確にし、どちらのタイプが自分に合っているかを見極めてみましょう。

長期インターンは有給できちんと働く場合が多い

長期インターンは、社員としての就労が目的となっていることが多くなっています。採用されれば、企業の一員として仕事を任され、6ヶ月以上の長期にわたり現地で働きます。通常は、1年~1年半をインターンシップ期間としています。アメリカはインターンシップ専用のビザもあり、長期のインターンシップは学生の間でもメジャーです。

大学生で海外の長期インターンに参加する場合、学校を休めるかどうかが重要になります。春休みや夏休みだけでは期間が十分ではありませんので、有給のインターンを希望する場合は、1年間休学して参加する必要があります。また、長期で仕事をする場合、現地の言葉を話せるだけの語学力は必須です。同僚や上司とコミュニケーションを取るためにも、最低限の語学力は身に付けていきましょう。

短期インターンは無給で体験や見学をおこなう

短期インターンは職業体験が主な目的となっていて、ほとんどの場合、給与は発生しません。実際の仕事現場をみせてもらい、業務に関して説明をしてもらうためのプログラムだと考えるとよいでしょう。期間は1~3ヶ月ほどで、企業によっては数週間から参加できることもあります。

短期インターンは、大学生でも春休みや夏休みを利用して参加できるため、休学の必要がありません。長期の有給インターンに比べ、手軽に経験できるというメリットがあります。日本のインターンでは、職業体験と就労の線引きが曖昧なこともありますが、海外は労働に関する規定や法律が厳しく、インターンシップ生を受け入れる際にもコンプライアンスに基づいたルールを設けています。

有給の海外インターンの特徴

有給の海外インターンは長期間であることが多く、3ヶ月~1年半までと企業によってその長さは異なります。企業の一員として業務を体験できることから、人気の企業ではインターンの競争率が非常に高くなっています。また、学生が長期の有給インターンに参加する場合、1年以上の休学が必要になり、今後のスケジュールなども考慮しなければなりません。

海外インターンと一口にいっても国によって報酬に差があり、それぞれの国の最低賃金が基準になっています。有給のインターンに参加する際には、特徴をしっかりと理解しておきましょう。

有給のインターンは競争率が高いことがある

有給のインターンは社員として企業で働くことになるため、採用には条件があります。応募者が多ければ、選考も厳しくなるでしょう。また、海外の企業では長期インターンで成果を出した参加者を社員として採用することが多く、留学生として参加している日本の学生は選考に不利になることもあります。同じ能力やスキルであれば、現地の学校へ通っている学生の方が語学力が優れているのは当然でしょう。

特に英語圏であるアメリカ、カナダ、イギリスなどでは、現地の学生だけでなく、他の国からの希望者が有給インターン参加を目指していることもあり、参加するのは極めて難しいといえます。有給のインターンへの参加は、強い意志と条件に合った能力が必要となります。

学生が有給の海外インターンに参加するには休学が必要

学生が海外の有給インターンに参加するには、1年以上の休学が必要になります。休学をする場合でも、大学には休学費用を支払わなければなりません。各学校によって休学のルールは異なりますが、年間に数十万円必要なこともありますので、休学する際はしっかりと確認しておきましょう。有給インターンでも、現地での生活費はかかりますので、経済的な計画を立てる必要があります。

また、大学3年生や4年生になると、就職活動が本格的に始まります。インターンシップ後に日本に戻ってきてから就活をするのか、そのまま現地の企業を目指すのかなど、今後のビジョンを持つことが大切です。帰国のタイミングによっては就活に間に合わなかったり、出遅れてしまう可能性もありますので注意してください。

海外インターンの報酬は最低賃金が基準になる

有給インターンの報酬は、国によって異なります。一般的には正社員よりも低い場合が多く、最低賃金が基準になるため、給料だけで生活するのは難しいかもしれません。アメリカの場合、ほとんどの企業で、州が定めた最低賃金である時給9ドル前後が有給インターンの報酬となります。

海外インターンの募集要項には、給与についても記載されていますが、最終的には選考が終わってからの正式な書類によって、報酬額が決定します。アジアの国では、欧米に比べると報酬が低い場合が多いですが、生活費は抑えられます。インターンの目的や志望の業界・企業を考慮し、報酬額についてもチェックしてみましょう。報酬を受け取る際には現地の銀行口座を開設して振り込みとなるケースと、現金で手渡しされるケースがあります。

あなたが受けない方が良い職種を確認してください

就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
インターンの志望先を決められない人
・楽しく働ける仕事を見つけたい人
・簡単に自己分析をしたい人

診断スタート【無料】

あわせて活用したい!

これから就活を始める人に!たった30秒であなたの就活偏差値がわかります。

有給の海外インターン先を探す方法

海外の有給インターンを探すためには、まずインターンの目的や希望の国などを明確にしましょう。インターンで何を経験したいか、どのような企業で働きたいかを決めてから、具体的にインターン先を探します。

インターン先を探すには、紹介会社を活用する、インターン求人サイトを使う、実際に海外インターンを経験した人に相談するなどの方法があります。それぞれのメリットやデメリットを確認し、自分に合った方法で海外インターン先を探してみてください。

紹介会社を活用する

海外インターンを専門とした紹介会社では、多くのインターンプログラムを取り扱っています。企業の紹介だけでなく、アパートなど住居の手配、銀行口座開設のためのアドバイスなど、生活に必要なサポートもしてくれるため、海外生活の経験がなくても安心してインターンに参加できます。知らない場所で仕事をすることに不安を感じる人も多いですが、紹介会社を通してインターン先をみつければ、事前にさまざまな情報を得ることが可能です。

また、すべて自分で探すよりも効率的で、時間を有効に使えるというメリットがあります。会社によって得意としている国や業種がありますので、希望と合わせて相談してみましょう。ただ、紹介会社を利用する場合、紹介料として手数料がかかりますので、金額も合わせてチェックしてみてください。

インターン求人サイトを使って探す

海外の有給インターン求人サイトを使えば、無料でインターン先を探すことができます。国や地域、職種、インターンの期間などの条件を指定して検索できるので、希望に合ったプログラムがみつかります。自分のプロフィールを掲載すると、企業からオファーが来ることもありますので、積極的に利用してみましょう。

求人サイトは日本人向けのものと、海外のものがあります。海外サイトは英語が必須となりますが、情報量が多く求人も豊富になっていますので、インターンを探す時には活用してみてください。なかには現地企業の日本語担当インターンなど、語学力が高くなくても挑戦できる求人があります。複数のサイトを使って探すと、さまざまな有給インターンをチェックできます。

実際に海外インターンを経験した人に相談してみる

インターネットでインターン先を探すのがメジャーになっていますが、直接人に相談する方法もあります。実際に海外インターンを経験した人がいれば、インターン先について相談してみましょう。インターン先の探し方や、選考について、現地での生活などさまざまなアドバイスをもらうことで今後の参考になります。人に相談すると、ネットだけでは分からない貴重な情報や、現地の生の声を聞けるというメリットがあります。

知り合いに海外インターン経験者がいない場合は、友人や知人に聞いてみてもよいでしょう。ゼミや研究室の先生、就職支援室などにも相談してみると、経験者がみつかるかもしれません。運がよければインターン先を紹介してもらえる可能性もありますので、周囲の人に声を掛けてみましょう。

有給の海外インターンに参加して経験を積もう

有給の海外インターンは長期でおこなわれることが多く、学生は通常1年以上の休学が必要になります。また、タイミングによっては、就職活動にも影響が出ることもあります。しかし、現地で企業の一員として仕事を経験することは、貴重な機会であり、今後の就職にも役立ちます。

インターン先を探す時には、紹介会社や海外インターン求人サイトを使うと多くの情報を得ることができます。実際に海外インターンの経験がある人に相談してみてもよいでしょう。海外インターンに参加することは、語学力アップや、ビジネス経験を積むことに繋がります。慣れない土地でのインターンシップは大変なことも多いですが、これからの人生の力になりますので、ぜひ挑戦してみましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

記事についてのお問い合わせ