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ジョブマッチング制度とは|学校推薦との違いや注意点をご紹介

ジョブマッチング制度を採用する企業が増えている

就活のひとつとして、ジョブマッチング制度が挙げられます。ジョブマッチング制度は聞きなれない制度ではありますが、採用している企業は増えています。制度を上手に利用すれば、よりスムーズに就活を進めることができ、自分が望む職業への就職しやすいです。

ただし、メリットばかりではなく、利用時にはさまざまな注意点もあるため、それらも把握しておかなければなりません。何事にもメリットとデメリットの両方が存在するため、さまざまな角度から理解を深めて、本当に利用すべきか考えることが大切です。利用時のポイントを把握して、就活を有利に進めましょう。

ジョブマッチング制度とは

そもそもジョブマッチング制度とは学校からの推薦の一種であり、部署などを指定して就職先を決められるものです。企業によって選考の基準は異なりますが、人事担当者などとの面談を重ねて、学生の希望をしっかりと把握してから採用を決めるのが、ジョブマッチング制度です。

基本的には学校からの推薦が必要ですので、推薦をもらってから選考を進め、複数回の面談を重ねて合否が決定します。面談をおこなうことで、企業に対して何を求めるか、どんな仕事がしたいかを伝えられますので、より自分の希望に近い仕事で就職できます。

その他の方法よりも、ピンポイントで志望先を選ぶ方法ですので、やりたいことを明確にして、自分の希望を叶えらえる就職先を探せるのが特徴です。

ジョブマッチング制度を採用している業界

ジョブマッチング制度は学生にはそれほど知られていませんが、これは採用している業界、企業が限られているからです。自分の望んだ仕事を選びやすく、相性を確かめた上で就職できますので、学生と企業両方にとってメリットとなる制度ですが、実施している業界はそれほど多くはありません。どんな業界、企業がジョブマッチング制度を取り入れているのかを知り、利用可能な選択肢を把握しておきましょう。

部署の多い大手企業

ジョブマッチング制度は配属先まで決めて就職する制度なので、部署の多い大手で採用している企業が多いです。大手企業の場合、総合職として採用された場合でも、さまざまな選択肢があり、どの部署に配属されるかは分かりません。同じ総合職採用でも、人によって配属先は異なり、場合によっては自分に合わない部署に配属される可能性もあります。

配属については、面接や事前の研修などを通してそれぞれの適性を判断し、その上で決定しますが、短期間では把握しきれないことも多いです。せっかく就職しても部署との相性が悪く、辞めてしまってがもったいないため、配属先のミスマッチを減らすためにも、ジョブマッチング制度を実施しています。

専門分野の技術系部署が多い企業

専門分野の技術系部署が多い企業でも、ジョブマッチング制度を採用していることが多いです。技術系の専門職の場合、求められるスキルや知識などは限定的であり、応募の条件なども細かく設定されています。ニッチな分野になるほど応募者は少なくなり、企業としても自由応募を待って採用を決めるのが難しいため、早く人材を確保しようと考えます。

ジョブマッチング制度は、自由応募よりも先に選考がおこなわれ、内定も早期に決定します。そのため、専門的なスキルや知識を持った学生を素早く確保することが可能です。企業は、優秀な人材を他社に取られたくないと考えます。技術職ほどその傾向が強いため、専門分野の部署を持つ企業の多くは、ジョブマッチング制度を採用しています。

ジョブマッチング制度と学校推薦の違い

同じような流れは、ジョブマッチング制度以外に学校推薦もイメージされます。ジョブマッチング制度は学校推薦の一種とも言えるため、それぞれ似ている部分はありますが、細部は異なるので混同しないよう注意が必要です。制度の違いを正しく把握することも、就活をスムーズに進めるためのポイントと言えます。ジョブマッチング制度と学校推薦の違いを把握し、正しい認識を持ちましょう。

ジョブマッチングは部署まで指定できる

ジョブマッチング制度の最大の特徴は、部署まで指定して就職の希望を出すことが可能な点です。面談の中で希望の部署を提示し、適性を判断して採用が決定するため、より自分が望む仕事がしやすいでしょう。同じ企業に就職する場合でも、部署が違えば仕事の内容や特徴は大きく異なり、求められる能力、適性なども違ってきます。

また、やりたいことが実現できるかどうかも違ってくるため、希望する部署で就職できることは、非常に重要です。部署が違えばやりたいことができずに、早期に離職してしまうケースもあります。部署を合わせて入社することで、仕事のミスマッチを極限まで減らすことができ、学生と企業、お互いに早期離職というデメリットを避けられます。

ジョブマッチングは複数部署で応募可能

ジョブマッチング制度で応募できるのはひとつの部署だけではなく、複数にまたがって志望することも可能です。そのため、第一志望がだめでも第二志望の部署で入社できるというケースもあり、合格の可能性は高いと言えるでしょう。

志望できる部署の数は企業によって異なり、選択肢の数自体が異なることもあるので注意が必要です。もちろん、指定した中から企業が適性を判断して採用を決定するため、必ずしも志望度が高い部署で入社できるとは限りません。

学校推薦はあくまで入社のみ

学校推薦もジョブマッチング制度と同じく、学校から推薦を受けて採用担当者と面談を繰り返し、採用が決定します。全体的な流れとしては同じですが、学校推薦の場合は部署の指定はできず、採用されても単に入社が決まるだけです。そのため、配属については自由応募と同じように企業で決定されますので、必ずしも志望部署で働けるとは限りません。

推薦という枠で考えれば同じですが、就職の条件についてどこまで指定できるかが異なると考えましょう。また、推薦の受け入れ先も異なっていることが多く、選択肢としては学校推薦のほうが多いと言えます。ジョブマッチング制度を採用している企業はまだ少ないため、企業の選択肢で言えば学校推薦に軍配が上がるでしょう。

ジョブマッチング制度を使用する際の注意点

ジョブマッチング制度は、部署まで指定して就職を決められるため、優れた就活の方法だと言えます。制度を利用すれば、自分がやりたいことを実現できる可能性が高いですが、メリットだけではなく注意点も複数あります。注意点をきちんと把握して、正しい認識を持って制度を利用することが大切です。

内定が出れば辞退はできない

ジョブマッチング制度はいわば学校の代表として選考を受け、自分の希望を極力通して就職する方法です。そのため、一度内定が決まれば辞退することはできず、必ず就職しなければなりません。もちろん、辞退すると企業に伝えれば、就職を取り消すことはできますが、学校側にも迷惑をかけてしまうので注意が必要です。

ジョブマッチング制度は学校と企業の関係によって成り立っているものであり、内定辞退者が出たとなれば信頼関係が崩れてしまいます。場合によっては翌年から採用枠がなくなるなど、後輩に迷惑をかけてしまう可能性もあります。内定の辞退は企業だけではなく、大学や後輩、さまざまな人に迷惑をかけてしまうのです。

学校推薦と同時に受けるのは不可

ジョブマッチング制度は学校推薦よりも早くおこなわれるため、ふたつを同時に受けることはできません。また、ジョブマッチング制度がダメだったからといって、必ずしも学校推薦を利用できるとは限らないので注意が必要です。ジョブマッチング制度と学校推薦では採用の区分や利用できる企業なども異なることが多いため、基本的には全く別物と考えなければなりません。

そのため、一方を利用できても、もう一方が利用できない可能性もあります。推薦だけに頼って就活を進めようとするのは危険です。併用はできませんので、一方が失敗した場合のことを考え、自由応募の準備も視野に入れておくことが大切です。また、ジョブマッチング制度は早期におこなわれるため、タイミングを逃さないよう注意しましょう。

絶対に合格するわけではない

ジョブマッチング制度はあくまで優先的に選考を受けられるものであり、内定が確約されているわけではありません。内定が辞退できないのも、企業と大学の関係によるものであり、企業が入社にふさわしくないと判断すれば、不合格になることはあります。

企業によってジョブマッチング制度をどのように考えているかも異なり、場合によっては自由応募とほぼ同じ水準で判断していることもあります。ジョブマッチング制度を利用しているからといって、必ずしも選考を有利に進められるとは限りませんので、しっかり準備をしておくことが大切です。

ジョブマッチング制度を上手に使うポイント

ジョブマッチング制度を上手に使うにはポイントがあり、それらを把握しておけば選考もスムーズに進められます。有利な条件で就職しやすいといっても、選考が有利に進められるとは限りませんので、上手な使い方を把握して制度を使いこなすことが大切です。

上手に使いこなすことができれば、選考をよりスムーズに進めることができ、就活の成功も勝ち取りやすいです。ポイントを把握して制度を上手に利用し、ジョブマッチングで理想の企業に就職しましょう。

早めに志望先を明確にする

ジョブマッチング制度は自由応募や学校推薦よりも早く選考が開始するため、早い段階から志望先を明確に決めておかなければなりません。志望先を決めていないと、どの企業に応募するかで迷ってしまい、選考のチャンスを逃してしまう可能性もあります。

また、志望先が決まっていないことで、企業でもどの部署に就職していいのか分からず、うまくアピールできない可能性も高いです。ジョブマッチング制度は部署まで希望を出せる分、なぜその部署を志望するのか、なぜ他の部署ではだめなのかを明確に伝えなければなりません。早い段階で志望先を明確にして制度を利用しましょう。

選考への対策を怠らない

部署の希望を出して選考に臨めるジョブマッチング制度ですが、選考自体が優遇されているとは限りません。面談の内容次第では、不合格になるケースもありますので、事前に選考の対策をしておくことが大切です。企業によっては選考の基準を引き下げるなど、優遇するケースもありますが、すべてがこの限りではありません。

通常の選考と変わらず、難易度が高い場合もありますので、念入りに対策をおこない万全の状態で選考に臨むことが大切です。しっかり対策していれば合格率は上がり、万が一落ちたとしても、自由応募に役立てることができます。選考への対策は無駄にならないため、念入りにおこなって合格率を高めましょう。

第2志望以下での利用は避ける

ジョブマッチング制度は合格すれば基本的には内定を取り消すことができないため、第一志望のみで利用することが大切です。第二志望以下の志望度で利用してしまうと、後から後悔することも多いので注意しなければなりません。我慢して就職した場合でも、本当にやりたいことができず、不満を抱えてしまう可能性が高いです。

ジョブマッチング制度の場合は、内定が辞退できないだけではなく、早期に退職した場合も大学に迷惑がかかるため、就職するなら一定期間は続けなければなりません。ミスマッチを避けるためにも、第一志望に限定して利用しましょう。

ジョブマッチング制度について正しく認識し活用しよう

ジョブマッチング制度にはさまざまなメリットがあり、利用することで就活を有利に進められます。希望部署まで選択して入社できますので、本当にやりたい仕事を実現しやすく、仕事のミスマッチも減らして、リスクを下げて就職できるでしょう。

しかし、必ずしもメリットばかりがあるとは限らず、内定が決まれば辞退できないなど、デメリットもあるので注意しなければなりません。制度を利用するのであれば、きちんと使い方や注意点を頭に入れ、細部まで理解を深めた上で利用することが大切です。

ジョブマッチング制度は選択肢のひとつであり、必ずしも利用しなければならないわけではありません。あくまで選択肢と考えて、本当にメリットがあると感じた場合のみ使い、上手に就活を進めましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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