インターン
【インターンシップの必要性とは】目的やメリットを紹介
- 12390 views
目次
インターンシップに参加するか迷っている就活生は多い
毎年多くの就活生がインターンシップに参加していますが、自分には本当に必要なのか分からず、参加するべきか迷っている就活生もいると思います。インターンシップの必要性を知るためには、企業の意図や、インターンシップのメリット、どのようなことを学べるのかなどをしっかり理解しておきましょう。
インターンシップを有意義なものにできれば、これから始まる本選考にも必ず役立ちます。「周りの人が参加しているから」という理由ではなく、なぜインターンシップに行くべきなのか、参加の目的は何かなど、インターンシップの必要性を明確にしましょう。
ここでは、企業がインターンシップをおこなう理由や、参加するべき理由、公務員志望者のインターン参加について詳しく解説していきます。インターンシップに参加するべきか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
企業がインターンシップをおこなう理由
企業は、どのような目的や意図があってインターンシップを開催しているのでしょうか。企業が、インターンシップをおこなう理由のひとつとして考えられるのは、自社を就活生にアピールし知ってもらうためです。
また2つ目としては、優秀な人材をいち早く確保するという狙いが挙げられます。なぜ企業がインターンシップをおこなうのかを理解しておくと、インターンの必要性がより分かるようになります。それぞれの意図を、詳しく解説していきます。
自社をアピールするため
企業がインターンシップをおこなう主な理由は、自社を就活生に紹介し、アピールするためです。詳しい事業内容や、実績をインターンシップで伝えることで、就活生に興味を持ってもらい、志望先として選んでもらいたいという意図があります。企業に貢献できる優れた人材に応募してもらうためには、多くの人に自社の存在をアピールする必要があります。
また、自社について詳しく紹介することで、ミスマッチを防ぎ、本当にその企業で働きたいと思う意欲の高い就活生を集めることにもつながります。インターンシップでは、ホームページや就活サイトだけでは分からない、職場の雰囲気や仕事に対する考え方などを分かりやすく伝えることができます。
優秀な人材をいち早く確保するため
企業は優秀な人材に、自社に入社して活躍してもらいたいという思いがあります。インターンシップは、本選考より早くおこなわれることが多く、まだ志望先を絞り込む前の段階の就活生も参加します。グループワークや実務体験を通し、自社で活躍できそうな人材をみつけることができれば、ほかの企業へ入社する前に声を掛けてアピールすることが可能です。
企業は、本格的に就職活動が始まる前に優秀な学生と接点を持つことで、人材を確保したいと考えているのです。インターンシップで優れた結果を残すと書類選考が免除になったり、有利になったりするケースも珍しくありません。特に長期インターンは参加者のスキルや能力がよく分かるため、人材確保のためにおこなっていることもあります。
就活生の約6割はインターンシップに参加している
リクナビのアンケートによると、2019年卒の内定者1239人のうち約6割がインターンシップに参加したという結果になりました。インターンシップを開催する企業は年々増加傾向にあり、それに伴い参加率も増えてきています。
インターンシップに参加した目的は「業界・企業・職種への理解を深めるため」「就活の練習のため」「自己分析のため」「社会人とのコミュニケーションを経験するため」などが挙げられています。
企業で実際の業務を体験したり、先輩から話を聞いたりすることで、業界や仕事についてより理解が深まったと感じた就活生が多いようです。インターンシップに参加した就活生のほとんどが参加した意味があると答えており、就活に役立つ貴重な経験ができたと感じていることが分かります。
インターンシップに参加しておくべき5つの理由
インターンシップに参加した就活生のほとんどは、有意義な体験をしたとの感想を持っています。自分にとってのインターンシップの必要性を知るためにも、インターンに参加しておくべき理由を理解しましょう。インターンシップへ参加するべき理由としてまず挙げられるのが、業界・企業研究を深められる点です。
また、企業の雰囲気を知ることで本選考の予行練習にもなるでしょう。ほかにも、面接の話題づくりや、社会人との会話スキルを身につけるためにも役立ちます。インターンシップに参加しておくべき5つの理由を、それぞれ詳しく解説していきます。
業界・企業研究が深められる
インターンシップに参加し、企業の社員から直接話を聞いたり、実務体験をすることで業界・企業についてより深く理解できます。就活情報サイトや企業のホームページなどでも、事業内容や社風については調べられますが、実際の職場の人間関係やオフィスの雰囲気など、インターンシップでしか分からないことも多くあります。
自分のイメージと実際の仕事にずれがあったと気付くことができたり、興味のなかった業界を知ることができたりと、視野を広げ選択肢を増やすきっかけにもなるでしょう。また、今まで曖昧だった「なぜこの業界・企業を志望するのか」という理由が、インターンシップを通して明確になる就活生も多いはずです。業界や企業研究を念入りにおこなうと、選考で不可欠な志望動機の作成に役立ちます。
本選考の予行練習になる
インターンシップでは、グループワークとしてディスカッションや課題解決に取り組むケースがあります。本選考で同様のテストを実施している企業も多く、インターンシップに参加することで、本番の予行練習がおこなえます。過去に同様の経験があるだけで、不安が少なくなり、自信を持って臨むことができるでしょう。
また、事前に企業の雰囲気や先輩社員について知っておくと、初めての時よりリラックスできるはずです。インターンシップ参加のための選考がおこなわれる場合もありますので、本選考をイメージしながら取り組んでみるとよいでしょう。ビジネスマナーや質疑応答の仕方、入退室の流れなど本選考で必要となるスキルが身に付きます。
面接の話題づくりになる
インターンシップに参加すると、本選考の面接の際に話題となることがあります。面接は緊張する場面ですが、インターンシップの話題で和やかな会話ができるかもしれません。インターンシップで交流した社員が面接官だったという可能性もありますし、参加したことで入社への意欲を評価される場合もあるでしょう。
本選考より早い段階で社員とのつながりを持っておけば、企業の雰囲気も分かり面接の話題づくりになります。また、志望動機や自己PR、入社後の目標などを質問された時にも「インターンシップに参加した際に~」と具体的なエピソードとして、理由を説明することができます。インターンシップに参加したと伝えれば、プラスの印象を与えられるでしょう。
社会人との会話スキルを身につけられる
学校生活では企業で働く社会人と接する機会はなかなかありませんが、インターンシップに参加することでさまざまな人と会話をすることができます。社会人と会話をすると、ビジネスに必要なマナーや正しい言葉遣いなどを身に付けることができ、就活にも役立つでしょう。友達同士で話す時とは異なる社会人としての会話スキルを学べるのは、インターンシップの大きなメリットです。
会社説明会やセミナーなどで先輩社員が話をしている姿は、プレゼンテーションや面接の受け答えの際に参考になります。また、その時の状況に合わせた対応の仕方なども学べます。特に長期にわたるインターンシップなら、期間中に自然に会話スキルを身につけ、自分でも正しい言葉遣いができます。
就職後のミスマッチを防げる
インターンシップへの参加は、業界や企業に対する理解を深め、就職後のミスマッチを防ぐ効果があります。新卒で企業へ入社した人のなかには、仕事をしていくうちに入社前に抱いていたイメージと違うと感じ、退職するケースもあります。企業について自分なりに調べて、多くの中から志望先を決めたにも関わらず、ミスマッチで退社を決意する人も珍しくありません。
入社後すぐに辞めてしまうのは、企業だけでなく、本人にとっても負担となります。ミスマッチを防ぎ企業で働き続けるためには、事前に仕事内容や社内の雰囲気について深く理解しておくことが大切です。インターンシップに参加して企業について知ることは、ミスマッチを防ぐためにも役立ちます。
インターン先に悩んだら受けない方がいい職業がわかる適職診断を受けよう!
インターンでは、自分が適性のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまうかもしれません。
そんな時は「適職診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
公務員志望者もインターンシップに参加する必要性があるのか
公務員は公務員試験によって採用・不採用が決まるため、インターンシップへ参加してもメリットがないと考えている人もいるでしょう。しかし、近年では民間企業だけでなく、地方自治体や中央省庁などの公共施設でも、インターンシップを実施しているところが増えてきていて「公務員志望だからインターンシップに行かなくてもよい」とは、一概にはいえません。
公務員志望者の必要性について、参加するべき理由やメリット、公務員インターンの特徴などを通して解説していきます。
公務員志望者もインターンシップに参加するべき
一部の自治体や官庁では、民間企業と同様にインターンシップを実施しています。公務員と一口にいっても仕事内容は非常に幅広く、地方公務員・国家公務員によっても仕事内容は異なります。自治体のインターンシップでは、イベントの運営や来庁者の案内業務、書類の発送作業など、さまざまな仕事を体験できます。
公務員のインターンシップは、一般的に1日~1週間ほどの短期のものが多く、業務説明などセミナー形式でおこなわれる場合や、実際に業務を経験する場合など、内容はその時によって異なります。民間の企業と同じように、夏季休暇や冬期休暇など学生が休みになる期間に開催されるため、参加しやすくなっています。
インターンシップは、公務員が実際どのような業務をおこなっているのかを自分で確かめることができるため、公務員志望者にとっても必要性があるといえるでしょう。
公務員のインターンシップに参加するメリット
公務員のインターンシップに参加するメリットは、民間企業の場合と同じく業務内容や職場についての理解が深まる点です。役所などの公共機関に行くと、そこで働く公務員の方々をみることができますが、裏でおこなわれている仕事や、普段の業務内容については知ることができません。
また、公務員を志望する動機が明確になっていない場合でも、インターンシップに参加して公務員のやりがいや特徴を知ることで、はっきりした目標が見えてくる可能性があります。インターンシップでどのようなスキルを身につけるべきか、自分の強みをどのように活かせるかが分かると、公務員試験に向けての対策も立てられます。民間企業と同じく、公務員のインターンシップも参加するメリットは大きいといえるでしょう。
公務員の実態を垣間見れる
公務員の仕事は幅広く、さまざまな業務をおこないます。福祉や教育などの社会的に意義のある仕事がメインとなりますが、電話応対や書類作成、来庁者への対応なども含まれます。また、窓口業務、総務、企画・立案、現場の対応をおこなう専門職、議会事務局など、担当分野によっても仕事内容は大きく異なります。
公務員の詳しい業務内容は、一般企業よりも知られていません。そのため、採用されていざ働き始めてみた時に、思っていたのと違ったというミスマッチもおこりやすいといえるでしょう。
インターンシップに参加して公務員の実態を知ることは、仕事内容に対する理解を深めることにつながります。インターンシップで体験した部署に入れるとは限りませんが、公務員の実態を知ることが大切です。
活躍できれば就活に有利になる可能性がある
毎年多くの就活生が公務員を志望していますが、試験に合格し採用されるのは簡単ではありません。公務員試験では筆記試験だけでなく、面接もおこなわれます。インターンシップで活躍しよい印象を残すことができれば、選考に影響する可能性もあるでしょう。
一部の民間企業ではインターンシップが内定に直結するケースもありますが、公務員にはありません。しかし、公務員のインターンシップ参加自体が狭き門のため、参加経験があるだけでもプラスに働く可能性は高いといえます。また、インターンシップ中に交流して顔を覚えてもらえれば、人脈づくりにもつながります。インターンシップで活躍し、よい印象を与えられるように心掛けてみましょう。
インターンシップの必要性を知って一歩リードした就活にしよう
インターンシップへの参加を迷っている場合は、まずインターンシップの必要性を理解するところから始めてみましょう。インターンシップには、業界や企業についての理解が深まる、本選考の予行練習になる、就職後のミスマッチを防げるなど、さまざまなメリットがあります。また、自社のアピールや優秀な人材の確保など、企業側の意図を知っておくと、インターンシップの必要性がさらに明確になるでしょう。
地方自治体や官庁などの公務員でも、インターンシップはおこなわれています。普段みることのできない公務員の実態を体験することで、仕事のやりがいや志望動機が明確になり、採用試験への対策にもなります。インターンシップの必要性を知って、就活を有利に進めていきましょう。