履歴書

就活の履歴書でアルバイト経験を自己PRする方法【例文あり】

自己PRで自分を企業に売り込もう

履歴書を作成する時や面接において自分をアピールする際、大学時代のアルバイト経験を上手に伝えることは、内定への近道になります。「アルバイト経験は差別化ポイントにならない」「正社員での仕事ではないから無意味」と思う人もいるかもしれませんが、アピールの方法で結果が異なります。上手に伝えることができればプラス評価になり、うまくアピールできなければマイナス評価になることもあるでしょう。

では、アルバイトの経験を就活でうまくアピールするには、どうすればいいのでしょうか。

アルバイトで学んだことをアピールする方法

面接や履歴書においてアルバイト経験をアピールするには、どうすればいいのでしょうか。会社は就活生の性格や入社後の活躍ぶりをイメージするために、学生時代のアルバイト経験を参考にすることがあります。自己PRする際は、人柄などを想像できるように伝えると良いでしょう。

経験してきたアルバイトのジャンルなどは、特に意識しなくても良いです。もちろん、仕事に活かせるものであればマイナス評価にはなりません。以下で紹介するポイントに気を配りながら、アルバイト経験を使ってアピールしていきましょう。

①アルバイト内容を記載する

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どのようなアルバイトをしてきたのかを、具体的に記載します。「接客業」や「飲食業」とした、漠然としたものではなく、「居酒屋チェーン店にてホール担当」など、どのような仕事内容なのかが、すぐに分かるようにしましょう。同じ飲食店でも、キッチンで料理を作っていた場合と、ホールで接客をおこなっていた場合では、仕事内容も全く異なります。

また、企業では、入社後も長く働き続けてくれる人材を求めていますので、アルバイトを長く続けていたなら、その年数も書いておくと効果的です。「大学1年の時から3年間続けていました」などと書くことで、仕事をコツコツと続けていけると評価されます。すぐに辞めてしまった場合などは、特に期間を書く必要はないでしょう。短い期間だと、逆に悪い印象を与えてしまう可能性もあります。

アピールしたいことは何かを把握する

肝心なのは、その業務内容の中で自分が一番アピールしたいことは何かということです。
営業職を希望するのであれば、居酒屋での接客業務から目上の方への気遣いや礼儀作法を学ぶとともに、老若男女問わず人と関わることの大変さと大切さを実感することができましたという流れで書くのがベストでしょう。

接客業務という抽象的な言葉を使わずに、できるだけ具体的に実体験をもとにしたエピソードを取り入れることが重要です。履歴書の自己PR欄は意外と狭いため、エピソードをひとつに絞り狭く深く掘り下げると具体性が増すでしょう。

②複数の経験がある場合は的を絞る

学生時代にたくさんのアルバイトを経験した人もいるでしょう。ひとつのアルバイトを続けていればそれだけで継続力が自己PRになりますが、様々な体験をしたという視点からすると複数のアルバイトをしたことも十分メリットになります。しかし、履歴書の自己PR欄に書く場合はひとつの体験談のみに的を絞ってください。

経験豊富ということをアピールしたい気持ちはわかりますが、いくつもの体験談を並べるとまとまりのない文章になりますし、どれを一番アピールしたいのかわかりづらくなってしまいます。

また、転々と職業をかえるということは、社会人になっても転職の可能性が高いと否定的にとらえられることにも繋がりかねませんので注意が必要です。
履歴書に書く体験談は、自分が就職を希望する企業と職種の自己PRに結び付けやすいものを選択しましょう。

③仕事に活かせることをアピールする

履歴書の自己PRは就職の志望動機に繋げましょう。私はこういう人間のため御社の理念に共感し就職を志望しましたという流れに持っていくのがベストです。まずは企業の企業方針や理念に着目し、自分が共感できると思ったところにスポットをあてましょう。企業理念がお客様からの信頼であれば、アルバイトでお客から信頼を得たエピソードと繋げ、信頼を得たことから学んだ自分の成長やアルバイト先への貢献度を説明しましょう。

信頼を得たエピソードだけでは過去の栄光で終わってしまうため、必ず今後の自分に活かせる何かを明確にすることが大切です。履歴書は日記形式でなく論文形式で書くことを心掛けてください。自己PRが自慢話だけでは自分の人柄が相手に伝わりませんよ。

④自分で成長できた点を述べる

アルバイトを通して、自分自身がどのように成長してきたのかを、具体的に述べることもポイントです。自分で、変わったと思う点や、成長したと思う点を述べますが、客観的な意見も入れると効果的です。例えば、「後輩からも頼りがいのある先輩だと言われるようになりました」など、ほかの人から見ても成長したと思えるような点があると、よりアピールにつながります。

企業で働くときには、自分自身の考えだけでなく、相手の立場に立って考えることも重要になります。「アルバイトを始めた時は、何をしていいのかとまどうことも多かったが、続けていくうちにお客様の必要なことを自らできるようになった」など、過去と現在の状況を比較するのも、分かりやすい書き方です。

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自己PRの文章構成がとても重要です。文章構成を無視した自己PRでは、相手に伝えたいことがアピールできません。少しでも意識することにより、上手に自分を売り込むことができます。まずは、結論から先に述べてください。魅力的な冒頭にすることにより、相手の心を掴むことができます。その結論の裏付けとなるエピソードを挿入することも大切です。そして、どう業務に活かせるのかも伝えるようにすると良いでしょう。

①結論から述べる

たくさん伝えたいことがある場合でも、履歴書では文字数が限られています。そのため、できるだけ簡潔に自己アピールする必要があるため、冒頭に伝えたいことを書くようにしましょう。入社後、ビジネスメールなどを送る時なども結論から述べることは重要です。

自己PRにおいては、「私は〇〇です」と一番最初に伝えてください。もちろんアルバイトの経験によって気づいたことがよいでしょう。そして伝えたいことを最初に述べる場合は、しっかりと自己分析する必要があります。そうでなければ、自分をアピールすることが難しいでしょう。そもそも就活では、自分を客観的に見れているかをチェックされることがあります。性格診断などを時間のある時に実施しておきましょう。

②エピソードで結論に裏付けする

「私は〇〇です」と結論から先に述べ、その後は、冒頭でアピールしたことを裏付けるエピソードが必要です。具体的なエピソードがなければ、相手の心を動かすことは難しいでしょう。例えば、「私は努力家です」と伝えたとしても、その根拠となる話がなければ、相手に努力家であることが伝わりません。結論と根拠を提示することは、自己PR以外でも重要です。

志望動機などでも、「なぜ志望するのか」が伝わらなければ、「入社したい」という思いだけになってしまいます。もちろんエピソードはできるだけ具体的に書くようにしましょう。具体性のない話や嘘のエピソードはNGです。文字数に制限はあるものの、簡素過ぎる内容では、他の就活生に負けてしまいます。

③仕事にどう活かせるかの貢献を述べる

アルバイト経験をアピールする際、アルバイト先の状況や背景などを相手に伝えるよりも、「何を心がけてきたのか」「どう行動したのか」などを書くようにしましょう。企業としては、就活生の人柄や行動力をチェックしておきたいものですので、アルバイトの状況説明は、無駄な情報になってしまいます。

そして、アルバイト経験がどう仕事に活かせるのかもあわせて伝えることにより、良い印象を与えることができます。営業を志望するのであれば、「〇〇をすることにより、売り上げが〇〇%上がり、セールスの能力に長けている」とアピールするとよいです。いずれにせよ、文字数を考慮しながら無駄のない文面を心がけてください。

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バイト経験を題材にした自己PR例文

アルバイトの経験を題材にした自己PRの例文を紹介します。自己PRでは、自身をアピールして、採用担当者の印象に残ることが重要となりますが、熱意を伝えようとして、だらだらと長い文章を書くのはNGです。長すぎる文章は、要点が分かりにくく、相手に何を伝えたいのかが、はっきりしないものとなってしまいます。

アルバイトを題材にすると決めたら、アルバイト経験を通して、何を一番に伝えたいのかを明確にして、分かりやすい文章になるように構成を考えましょう。最初に結論や言いたいことを述べると、効果的です。その後になぜそう思うのか、どんな経験があったのかを説明しましょう。

例文①

アパレルショップで販売スタッフをしておりますが、毎月のノルマを達成するために、お客様と良好な信頼関係を作り、リピート率〇〇%を達成しています。私の提案力を信頼していただき、月に〇〇万円洋服を購入してくださるリピーターのお客様もいらっしゃいます。お客様が求めているものを綿密に分析し、良い意味で期待を裏切る提案を実現できていると考えています。
仕事上で肝に銘じていることは、お客様の期待を超える提案です。この心がけにより、個人ノルマ〇〇%を下回ったことはありません。「接客はいらない」というお客様に対しても粘り強く向き合い、毎月リピート率を高め売り上げもアップしています。また、セールスの能力に自信があり数値目標の達成は得意です。

この例文では、「行動することで結果を出している」ということが具体的なエピソードで綴られています。「リピート率〇〇%を達成しています」とアピールするだけでは、印象に残るメッセージにはなりません。なぜその数値に達しているのかも提示することにより、強い印象を残すことができます。

また、心がけていることを伝えることにより、人柄や仕事に向き合う姿勢もアピールできているでしょう。数字目標のある仕事を志望する際などは、こうした形の文面は効果的です。

例文②

私は、アルバイト先で全体の状況を把握する力を身に着けました。アルバイト先の居酒屋は、忙しくスタッフの人数も足りていない状況でした。私はホールで採用されたのですが、好奇心から厨房の仕事や皿洗いまで、仲間が困っていたら手伝うようにしていました。
社員が急用のため休んでしまい、新人のアルバイトだけになってしまう日がありましが、私は色々なところに顔を出して手伝っていた経験があったため、全体を指導しながらなんとかお店を回すことができました。社会に出ても色々なことに取り組み、人の役に立つ仕事ができればと考えています。

アルバイトでどのようなことを学んだのか結論を一番初めに述べることで、なぜそうなったのか?と読む人の興味を引く文章となっています。自分の仕事だけでなく、他の人が困っていたら協力して助けるという「周りと協力して仕事ができる人」ということがアピールできます。入社後も経験を活かしていきたいという、前向きな姿勢も伝わるでしょう。

例文③

私は心配りから満足を生み出します。結婚式場のアルバイトでは、新郎新婦のご両親のお席を担当しています。挨拶回りで席を立つことの多いご両親のために、料理をゆっくり召し上がる時間を確保したいと思い、事前に披露宴の大まかな進行と、挨拶回りに行きやすいタイミングをお伝えし、そのタイミングで声をかけるなどの工夫をしました。
その結果、時間に余裕ができ、料理をゆっくり召し上がっていただけました。また、「気がきくスタッフだった、ありがとう」というお言葉をいただくことも多くなりました。

最初に、自分自身はどういう人である、という結論があり印象的な文章となっています。なぜそうなのか、と興味を引く始まりです。結婚式場のアルバイトで工夫しながらお客様に喜んでもらえたという具体的なエピソードもあり、働きぶりが分かりやすくなっています。

例文④

私はリーダーシップがあり、自分で考え、行動する能力を備えています。こうした能力は、アルバイト先のファミリーレストランで、バイトリーダーの立場になったことで磨かれました。バイト先には、幅広い年代の人がいましたが、それぞれがモチベーションを保ちながら積極的に働くための方法を考え、指導力を身につけていきました。
そして、自分が手本とならなければ人はついてこないと気付きました。率先して仕事をすることの大切さを自分は身に染みて理解しているつもりです。

アルバイト先のバイトリーダーとして、周りの人のモチベーションを保つための能力を備えたことをアピールしています。具体的に、どのような行動を起こしたのかも分かりやすくまとめられています。仕事をする上でも、自ら考えて行動することは重要です。入社後にも積極的に業務に取り組む姿が予想される文章となっています。

例文⑤

私は、強靭な精神力を備えており、困難に負けず努力し続けることができます。この能力は大学時代に、レストランでアルバイトしていた時に身に着けました。私が働いていたお店は繁華街にあり、毎日とても多くのお客さんが来店していました。アルバイトも不足している中で、自分はスタッフの中心として、様々な仕事をこなしてきました。特に、真冬のチラシ配りなどは精神的もかなり堪える経験でしたが、自分の努力によって店に貢献できると信じ続けることで、成果を挙げることができました。

飲食店のアルバイトの経験で、精神的に強くなったことを伝えています。困難に負けずに努力を続けていく精神力は、仕事をしていく時にもとても重要のなります。難しいことがあっても逃げ出さずに仕事を続けていく人材は、企業にとっても大切です。入社後にもやり続ける、精神力の強さがアピールできます。

履歴書にアルバイト経験を自己PRする時は的を絞ることが大事

履歴書にアルバイト経験を自己PRする時は、アピールする的を絞ることが大事です。
履歴書を書く前には必ず下書きをしましょう。特に自己PRの項目など、欄が区切られているところは注意が必要です。文字がはみ出したり空白が余ったりしてしまう危険性があります。

アルバイトなどの体験談を踏まえて記入する場合は意外と文字数が多くなります。時間にも心にも余裕をもって履歴書作成に挑みましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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