職種研究

【看護師の履歴書に書く志望動機】例文7選やNG例をご紹介

履歴書への志望動機の書き方のポイントを押さえよう

就職活動を進めていくと、志望動機を書かなければならない場面に必ず遭遇します。なぜ企業は志望動機を聞いてくるのでしょうか。それは学生の入社への意欲、仕事への熱意を測るためなのです。

看護師志望の学生のなかには「志望動機をどう書けばよいかわからない」と悩む方もいることでしょう。ここでは、看護師志望の学生向けに志望動機作成のポイントを解説していきます。内容をしっかりと押さえ、志望動機をブラッシュアップし、ライバルたちに差をつけるようにしましょう。

履歴書に志望動機を書く際のポイント3つ

「親が看護師だったから何となく看護師を志望していて…志望動機が上手く書けない」など看護師志望の学生の中には志望動機の作成で苦労する人は多いでしょう。履歴書に志望動機を書く際、考慮すべきポイントが主に3つあります。

志望動機は、内容が練られているほど入社に向けた熱意を採用担当者に伝えることが可能です。志望動機を練り上げることが自分自身をアピールすることに直接繋がります。

①医療機関を選んだ理由を書く

私が貴院を志望する理由は、患者と真摯に向き合える環境が整備されている点に魅かれたからです。小児科の実習を受けた際、小さいながらも懸命に生きようと頑張る子供たちと、それをサポートする看護師の姿を見て、看護師として小児科で働くことの仕事の奥深さとやりがいを感じました。
貴院は一人一人の患者と丁寧に向き合うことを第一として、そのための環境が整備されています。そのような中で患者とその家族のために看護師として仕事に従事したいと考えております。

ポイントの1つ目は、「医療機関を選んだ理由を書く」ことです。医療機関、診療科、看護師業界を選んだ理由はそれぞれ必ずあります。これらの点に触れられていない志望動機は取り繕ったような印象を採用担当者に与えてしまい、マイナスの評価に繋がる恐れがあります。

どのようなきっかけで医療機関に関心を持ち、その中でどのような点に魅かれてその診療科、看護師業界を志望したのでしょうか。自己分析をしっかりとおこない、このような点を深掘りしていくことで、説得力のある志望動機の作成が可能になるのです。

②なりたい看護師像を書く

私は救急のスペシャリストになりたいと考えているため、貴院を志望しております。私は看護学生時代の経験から、重篤な患者への対応など極限状態の中で患者の命を救うために各々がベストを尽くす点に魅力を感じ、救急で働くことを志望しております。
貴院は最新の設備を備え、災害医療の指定も受けているとのことで、その点に魅力を感じております。貴院において第一線で働き、幅広く知識を吸収し、救急のスペシャリストとして認定資格を取得していきたいと考えております。

ポイントの2つ目は「なりたい看護師像を書く」ということです。なりたい看護師像を書くことで、看護師として働くにあたっての熱意を採用担当者に伝えることができます。

また、それに加えてなりたい看護師像が明らかになっていると、自ずとその医療機関、診療科目を選んだ理由も見えてきます。そのため志望動機の説得力も高まり、採用担当者に読印象を与えやすいのです。志望動機を作成する際は、なりたい看護師像まで踏み込んで書くようにしましょう。

③どう貢献したいかを書く

私は幅広い知識を身につけ、看護師としての総合力を高めていきたいと考えております。私は看護学生時代の経験から、特定の分野だけでなく幅広く知識を身につけることでより多くの患者へのサポートが可能になることを実感しました。
そのため、さまざまな診療科目を経験する機会のある総合病院を志望しております。貴院はジョブローテーションに力を入れており、看護師の総合力の養成に重きを置いているとのことで、その点に魅力を感じております。貴院において、幅広い知識を持った看護師として活躍していきたいと考えております。

ポイントの3つ目は、「どう貢献したいかを書くこと」です。「看護師として仕事に邁進していきたい」と述べるだけでは、説得力のある志望動機にはなりません。看護師としてどのような貢献をしたいのか、どんな活躍をしたいのかを書くことで一歩踏み込んだ志望動機にすることが出来るのです。

その際、志望する医療機関のニーズを把握し、それに沿ったものを書くことが大切です。医療機関が求めていない形での活躍は独りよがりであり、採用担当者の目にも魅力的には映りません。必ず医療機関のニーズに合ったものを記入するようにしましょう。

志望動機が書けない時は、志望動機作成ツールを活用しよう

志望動機の内容が薄いと、人事に採用されません。選考を突破するには、志望動機を作り込む必要があります。

そこで活用したいのが志望動機作成ツールの「志望動機ジェネレーター」です。
このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで、理想的な流れの志望動機が完成します。

無料でダウンロードできるので、ぜひ活用して採用される志望動機を完成させましょう。

診療科別の志望動機例7つ

ここまで、看護師志望の学生が志望動機を作成する際のポイントを解説してきました。上述の通り、志望動機の作成においてはなぜその診療科を志望したのかを明確に書くことが重要になります。

とはいえ、「どのように書けばよいかわからない」と悩む学生も多くいることでしょう。ここでは診療科別に志望動機の例文を紹介します。例文とその解説を参考に、実際に志望動機を作成してみるようにしましょう。

例文①内科の場合

私は患者の生活に密着し、生活習慣の改善から健康促進をはかれる内科に魅力を感じております。私は実習の経験から、「病気を治す」だけでなく患者の健康促進のサポートをおこなう内科に魅力を感じました。
内科は他の診療科目に比べ患者のニーズは最も高く、風邪からウイルス性の疾患まで幅広い範囲への対応が求められます。医療や医薬品の全般的な知識の習得をおこない、その知識を用いて患者に寄り添い、一人一人の患者が健康な暮らしを送れるようサポートをしていきたいと考えております。

この例文では、内科を志望したきっかけとなるエピソードが述べられており、説得力を高めることができています。また、内科で働くにあたって幅広い範囲の知識が必要になることを理解し、それを承知の上で「医療や医薬品の全般的な知識の習得」をおこなう気持ちであることを伝えています。それにより、仕事に対する熱意も伝えることが出来ています。

例文②小児科の場合

私は子供の健康な発育に貢献したいと思い、小児科を志望しております。小児科での実習の中で、小さいながらも病気と闘う子供たちと彼らのために尽くす看護師の姿を目の当たりにしました。もともと子供好きであったこともあり、この経験から小児科の看護師として患者のサポートをおこないたいと考えました。
小児科において多くの患者と向き合い、経験を積み、患者とその家族のために働き、小児科のスペシャリストとして邁進していきたいと考えております。

この例文では、小児科を志望するに至った背景が具体的に書かれている点がポイントとなります。小児科を志望する場合「子供が好きだから」と書く学生もいますが、それでは志望動機として弱いです。

「子供が好きだから」はあくまでも小児科に関心を持つに至ったきっかけであり、その中で何故小児科を志望するようになったのかまで踏み込んで書くことが大切なのです。

例文③整形外科の場合

私は幅広い年代の患者と向き合い、患者の様態の回復を見守りたいと考えており、そのため整形外科を志望しております。私は学生時代、自身の怪我の経験から整形外科に通院していたことがあります。私を担当してくれた看護師の方は私の怪我の状態を私以上に把握し、完治に向けサポートし続け、完治した際にはともに喜んでくれました。
私はこの経験から回復に向け寄り添い、完治まで寄り添い続けることの出来る整形外科で働くことに魅力を感じました。私は幅広い年代の患者と向き合う中で、さまざまな知識、スキルを身につけ、それを活かして患者の回復を近くでサポートしていきたいと考えております。

この例文では、整形外科で働くことを具体的にイメージできている点がいいところだといえるでしょう。自身の通院経験を踏まえ、整形外科で働く流れをしっかりと把握できていることを伝えることが出来ています。本当に行きたいと思っているのであれば、その分野について十分な下調べをおこなうものです。整形外科について理解を深めていることを伝えることで、整形外科で働くことへの熱意、志望度を伝えることが出来ている例文です。

例文④外科の場合

私は、緊急時にも冷静に対応できるようなオペ室看護師になりたいと考えており、そのため外科を志望しております。私の祖父が数年前に手術を経験したのですが、その際、手術をスムーズに進行させるために働く看護師がいることを知りました。
手術を受けることは本人にとってもその家族にとっても怖いものです。オペ室看護師として手術がスムーズに進行できるようサポートすることで、本人にも家族の方にも安心して手術を受けてもらえる環境を作っていきたいと考えております。
細心の注意が求められる職場において自身の強みを発揮し、オペ室看護師として手術を受ける方々を支えていきたいと思い、外科を志望しております。

この例文は外科においてどのような活躍がしたいのかが明確に記されており、その点がいい点だといえるでしょう。単に「外科で看護師として働きたい」だけではなく「外科でオペ室看護師として安心して手術を受けられる環境作りに取り組みたい」と具体的にイメージ出来ていることで、働くにあたっての熱意を採用担当者に伝えることが出来ています。

また、外科に関心を持ったきっかけもエピソードに沿って述べられており、採用担当者に伝わりやすくなっている点もこの例文のポイントになっています。

例文⑤専門性の高い病院の場合

私の妹がアトピー性皮膚炎で、幼いころから母の苦労を見てきました。一緒に病院へ行くと、看護師さんが妹だけでなく母を強く励ましている姿に心打たれ、将来は自分も皮膚科で看護師をしたいと思うようになりました。
貴院は院長先生がアトピー性皮膚炎の専門医であり、アトピー性皮膚炎について多くの経験と知識を得ることができると考え、志望しました。一人でも多く、同じような悩みを持つ患者さんやご家族のサポートをしていきたいと思っています。

この例文では、志望するきっかけとなった体験をもとに、志望先を限定して志望度の高さをアピールしています。専門性の高い病院を志望している場合は、その専門分野について興味を持っている理由を伝えることが、同時に志望度の高さをアピールすることにもつながります。

例文⑥総合病院の場合

私は幼いころ、検査のため定期的に総合病院へ通院していた時期があります。待ち時間がとても長く、毎回退屈でしたが、看護師さんがぬいぐるみで楽しませてくれたり、絵本を見せてくれたのを覚えています。
いつかは自分も看護師になって、患者さんを笑顔にしたいと思うようになりました。総合病院には症状の異なる患者さんが多くいらっしゃいます。総合病院で幅広い経験を積み、多くの患者さんの支えとなるような看護師になりたいと思っています。

この例文では総合病院を志望する動機として、まず自身の体験を語っています。総合病院の志望動機として、最も多いのは「幅広い経験をしたい」ということですが、その理由まできちんと伝えられるといいでしょう。

例文⑦小規模な病院の場合

私は、訪問診療を通して地域に根差した医療をおこなっている貴院に魅力を感じています。内科での実習を通して、地域に根差したかかりつけ医の重要性や、幅広い医療知識の必要性に気が付きました。ただ病気を治療するだけでなく、困っていることを気軽に相談できるかかりつけ看護師を目指して、地域の患者さんにとって心強い存在となれるよう邁進します。

この例文では「かかりつけ看護師」というキャッチフレーズをポイントに使っています。小規模な個人医院などでは、公式ホームページがないことも多く、志望動機の材料に困る場合もありますが、最近では医療機関の口コミを掲載しているサイトや、地域の医療機関をまとめて紹介しているサイトなども増えているので、それらも参考にしてみてください。

自分は看護師に向いているタイプか、適性を診断してみよう

自分の適性や性格が、看護師の仕事に向いているのかどうか、気になりませんか?

そんな時は、自己分析ツール「My analytics」を活用して、自分と志望業界との相性を診断してみましょう。

My analyticsなら、36の質問に答えるだけで、自分の強み・弱み→それに基づく適職を診断できます。

My analyticsで、あなたの強み・弱みを理解し、自分が看護師に向いているタイプか、診断してみましょう。

看護師のNGな志望動機例文

志望動機は履歴書やESの中で最も重要な部分です。志望動機を見ると、志望度の高さや熱意だけでなく、病院のことを正しく理解しているかどうかもわかります。どの病院に出しても通用するような志望動機や、病院名だけ入れ替えたような志望動機では、すぐに見破られてしまいますし、志望度が低いと思われても仕方ありません。

例えば、自分のメリットだけを伝えている場合や、具体性に乏しい場合などがあげられます。ここからは、看護師のNGな志望動機例文を紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。

NG例文①

自宅から一番近い病院だったのと、夜勤がなくて働きやすい病院だと思い、貴院を志望しました。採用されましたら、貢献できるよう一生懸命頑張ります。何卒よろしくお願いいたします。

自分にとってのメリットだけを伝えてしまっているNG例文です。実際に自宅から一番近い病院だとしても、それをストレートに伝えてはいけません。「自宅からも近く、急な事態にも対応できると考え」などと書けば、印象は大きく変わります。言っているのは同じことですが、伝え方が違うだけで、自分にとってのメリットが同時に相手にとってもメリットになるとアピールできます。

NG例文②

私が看護師を志望したのは、人の役に立ちたいと思ったからです。人の役に立つのが好きで、人助けばかりしてきました。看護師になって患者さんの役に立ちたいと思っています。

この例文は具体例がなく、内容のない志望動機です。人の役に立つ仕事は、看護師に限らずたくさんあります。その中で、なぜ看護師を選んだのかを明確に伝える必要があります。また、なぜその医療機関を選んだのかを伝えるのも、志望動機の重要な役割です。自分にとってのメリットばかりでなく、自分がどう貢献できるかを伝えるように心がけましょう。

希望する医療機関と診療科に合った志望動機を書こう

この記事では、看護師志望の学生が志望動機を作成する際のポイントを例文に沿って説明してきました。志望動機は自分の熱意を伝えるものです。上辺だけ整えたような志望動機では自分の熱意を採用担当者へ伝えることは出来ません。

なぜその医療機関なのか、なぜその診療科なのか、なぜ看護師なのか、を今一度自分に問いかけてみましょう。自己分析を入念に行い、自分が志望するものが明らかになったら、その分野の情報を集めましょう。

自分に合った医療機関、診療科の情報を集め、それを利用して志望動機をブラッシュアップしていくことで、魅力的で説得力のある志望動機を作り上げることが可能になるのです。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ