履歴書

【履歴書での言葉遣い】NGワードと知っておきたい注意点

履歴書では言葉遣いも見られている

履歴書は記入する内容だけではなく、言葉遣いも細かくチェックされています。就活において履歴書は必須のものであり、避けられないものです。どの業界、企業でも最初は書類選考からおこないますので、履歴書が就活の最初の関門と言えるでしょう。書類選考でつまづいてしまう人は意外に多く、言葉遣いで失敗している人もたくさんいます。

履歴書は記入する内容によって評価が異なるため、どんな内容でアピールするかを念入りに考える人は多いです。しかし、言葉遣いについてはそれほど注意を向けらないないことが多く、それが失敗の原因と言えます。言葉遣いは非常に重要なポイントであるため、履歴書のアピール力を高めるためにも、正しい言葉遣いを身に付けておきましょう。

履歴書でNGな言葉遣い

履歴書でのミスを減らすためには、まずはNGとされている言葉遣いを把握しておくことが大切です。普段何気なく使っている言葉でも、履歴書で使用するとNGとみなされるものも多いので注意しなければなりません。特に意識せずに書いていると、間違った言葉遣いで履歴書を作成してしまうことも多いです。マイナスのポイントを作らないためにも、どのような点に注意すべきかを把握して、NGな言葉遣いを避けて履歴書を作成しましょう。

話し言葉

履歴書では話し言葉はNGであり、普段の会話のような言葉遣いで書くのはよくありません。履歴書は公的な書類として認められるものであり、記入する内容にもフォーマルさが求められます。話し言葉はカジュアルな要素が強いためNGであり、企業にも失礼になってしまうので注意が必要です。フォーマルさを意識しなければならないのは、ビジネスマナーが重要視されているからです。

話し言葉で書いてしまうと、相手に敬意を示していないことになり、失礼になってしまいます。履歴書は重要な書類であることを強く意識して、記入する内容もカジュアルにならないよう注意しましょう。

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ら抜き言葉

履歴書でのNGな言葉遣いとしては、ら抜き言葉も挙げられます。ら抜き言葉とは、「食べれる」「見れる」など、本来必要な「ら」が抜けてしまっている表現を指します。これらは正しくは「食べられる」「見られる」であり、らがないことで間違った言葉遣いになるので注意しましょう。

ら抜き言葉は、そもそも表現として間違っている部分もありますが、それだけではなく若者言葉という認識も強く、就活の場にはそぐわないとされています。表現としてフォーマルさに欠けてしまうため、履歴書で記入すると、マイナスの印象を与えてしまいます。ら抜き言葉は意識しないと間違って使ってしまうことも多いので、履歴書を書き上げた後に見直しをすることが大切です。

略称

履歴書は略称もNGであり、すべて正式名称で記入しなければなりません。略称として注意が必要なのは、生年月日や学歴、資格などです。たとえば履歴書では生年月日は西暦、和暦どちらで記入しても構いませんが、平成をHなどと省略して書くのは許されていません。

また、学歴では高校の入学と卒業も書きますが、「○○高校」ではなく「○○高等学校」が正解です。資格では間違いやすいのが運転免許や漢検、英検などです。これらもそれぞれ「普通自動車第一種運転免許」、「漢字能力検定」、「英語技能検定」となるので注意しましょう。略称は他にもさまざまな部分で書いてしまう危険性があり、自己PRで過去のエピソードを語る際に、「アルバイト」を「バイト」とするのもNGなので注意が必要です。

「御社」

履歴書では敬語表現を使って記入することが大切であり、これができているかでビジネスマナーなども見られています。敬語は社会人に必要な基礎能力であり、できていなければ評価は大幅に下げられる可能性もあるので注意しなければなりません。

就活では企業に対しての敬称として「御社」、「貴社」という表現がありますが、これらは書面と口頭で使い分けが必要です。履歴書など、書面で使う場合は「貴社」、面接など口頭で伝える場合は「御社」が正しい表現ですので、それぞれ間違えないようにしましょう。また、銀行を志望する際は「御行」、「貴行」、病院は「御院」、「貴院」など表現が変わりますので、これらの違いも把握しておくことが大切です。

「なので」

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履歴書において、「なので」はNGな言葉遣いです。「なので」は主に会話で使用する言葉となっており、口語的な表現となります。敬語ではないため、目上の人に使うのは避けるべき接続詞です。

「なので」を履歴書に使える言葉遣いに変えるなら、「ですので」「ですから」「したがって」などがよいでしょう。「ですので」「ですから」は普段あまり使うことのない表現かもしれませんが、話し言葉としても書き言葉としても使える言葉です。また、履歴書であればやや堅い表現である「したがって」「そのため」などもよいでしょう。

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である・ですます調の混在

履歴書では志望動機や自己PRなど長文を記入する項目がありますが、これらの語調は統一しておかなければなりません。たとえばである調で書き始めたのであれば、である調で完結させ、ですます調で始めたなら、最後までですます調で書きます。語調についてはどちらを使用しても構いませんが、混在させるのはNGとなるので注意しましょう。

文章を長く書いていると、どちらで書き始めたのかが分からなくなり、途中で混ざってしまうことも多いです。混ざらないよう意識して書くのはもちろん、書き慣れている方で書くのもおすすめです。統一さえしていれば、どちらで記入しても問題はないため、混在させてしまう可能性を減らすためにも、普段から使い慣れている方で書きましょう。

すべて書き言葉で書くことが大切

履歴書はフォーマルな言葉遣いで作成しなければなりませんので、すべて書き言葉で書くことが大切です。文章を書く際には、特別な狙いがない限り書き言葉で書くのが基本ですが、しっかり意識しておかなければ、話し言葉が混ざってしまうことも多いです。自分では書き言葉のつもりでも、実は話し言葉を使ってしまっているということもありますので、書き上げた後に第三者に見てもらうのもいいでしょう。

自分の中では当たり前になっている言葉遣いなだけに、何度見直しても自分では気づけないことも多いです。就活を攻略するためには、いかに客観的な視点を持てるかも重要であるため、必要に応じて他者の目線を取り入れましょう。他の人にチェックしてもらうことで、言葉遣い以外の点でも、改善点が見つかる場合もあります。

履歴書は書き方にも注意

履歴書は言葉遣いにも注意が必要ですが、それだけではなく書き方も工夫しなければなりません。履歴書でチェックされているポイントはさまざまあり、書き方もその要素のひとつです。言葉遣いが正しくできていても、書き方次第ではマイナスの印象を与えてしまう可能性もあるため注意しなければなりません。履歴書は細かい点までチェックされているため、書き方などにも注意を払い念を入れて作成しましょう。

特になしはNG

履歴書には資格欄や本人希望記入欄などがあり、これらは人によっては記入する内容がないということもあります。書くことがなければ特になしと書いてしまう人が多いですが、これはNGです。特になしと書いてしまうと、アピールする意思がないとみなされ、マイナスの印象を与えてしまう可能性があります。資格は取得していなくても、試験を受けて結果待ちのものや勉強中のものも書けます。

全くの嘘を書くのはNGですが、本当に取得を予定している、勉強中であれば書いても問題ありません。また、本人希望記入欄は、特に希望したいことがなければ、「貴社規定に従います」と書きましょう。意味としては特になしとほとんど同じですが、表現を変えるだけで与える印象は大きく違ってきます。

空白が多いのはNG

志望動機や自己PRなどは、記入欄が多めに取られていることがほとんどです。ある程度は埋めておかなければなりません。空白が目立つと、アピールの意欲が低いとみなされ、マイナスの印象を与えてしまいます。また、書くことが思いつかないからといって、文字を大きくして短い文章で記入欄を埋めるのもNGです。

文字の大きさに特別な決まりはありませんが、常識の範囲内の大きさで書き、8割程度は埋めるようにしましょう。小さい文字でびっしり書いてしまうと、読みづらくなります。場合によってはぱっと見ただけで、細部まで読んでもらえない可能性もあるため、読みやすさも意識してバランスを整えましょう。

項目ごとに語調を言い換えるのはOK

履歴書では、語調は統一して書かなければなりませんが、項目ごとに使い分けるのはOKです。たとえば志望動機をである調で書いた場合でも、別の項目である自己PRについてはですます調で書くのもOKです。語調を統一するのは、あくまでひとつの項目内における決まりですので、それぞれの文章量などに応じて変化させましょう。

語調による違いは大きく、である調であれば文字数を少なく、言い切る形になるので意思の強い印象を与えます。ですます調は文字数はやや増えるものの、丁寧な印象を与えやすいです。それぞれの印象の違いを把握して、使い分けることが大切です。

履歴書の言葉遣いは細部に気を遣うことが大切

履歴書は記入する内容だけではなく、言葉遣いも重要です。言葉遣いによって印象は大きく左右され、内容がよくても言葉遣いが悪ければ評価はマイナスになってしまうこともあります。履歴書は内容にこだわって作成する人は多いものの、言葉遣いなど細部は見落とされることが多いので注意しなければなりません。

就活を進める上で履歴書は欠かせないものであり、書類選考という最初の関門を突破するためには、しっかり考えて作成することが大切です。履歴書は書類選考だけではなく、その後の面接などでも参考しようとして見られます。就活を通して必要なものであるため、細部まで工夫して作成し、アピール力の高い履歴書で選考を有利に進めていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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