履歴書

履歴書の学歴欄に「卒業見込」と記載するのは間違いだった|言葉の意味をしっかりと理解して正しく記載しよう!

履歴書の卒業見込みの意味を正しく理解しよう


履歴書の学歴欄には卒業見込みと記入しますが、この意味を正しく理解できていない人は多いです。履歴書は自己PRや志望動機などが注目されがちですが、評価の対象になっているのはそれらだけではありません。就活において履歴書は重要な書類であり、どの項目も等しく評価されています。

そのため学歴欄であろうと評価の対象になっており、この書き方を間違えていると、マイナスの印象を与えてしまうので注意が必要です。履歴書は細部まで正しく書かれているかが見られています。細かい間違いがあると、評価は下げられてしまうので注意しなければなりません。学歴の卒業見込みは意外にも間違えやすいポイントですので、その意味や書き方を正しく理解して、ミスのない履歴書を完成させましょう。

履歴書の正しい作成方法をマスターしよう

履歴書を作成する際は、卒業見込み以外にも基本的なルールやマナーを守る必要があります。履歴書には細かいルールや書き方が存在するため、きちんと守られているか作成前後にチェックすることが大切です。

そこでぜひ活用したいのが「履歴書作成マニュアル」です。履歴書の書き方に悩んでいる就活生におすすめです。無料でダウンロードできるので、実際に履歴書を作成する際のお手本としても持っておいて損はありません。

学歴を「何となく」書いている就活生は多い

就活生が履歴書をつくる時、参考書の例文などを参照にしながらのことが多いので、学歴欄にはあまり深く考えずに「卒業見込み」あるいは「卒業見込」と記すことになります。これは参考とした例文にこのような2つの表記がなされていることによるものです。しかし履歴書というものは、就活生が希望する企業へ人となりを伝える大事なエントリーシートになります。社会人としてのマナーや意識を保持していることを担当者に認識していただく重要な書類であるわけですから、正式な言葉づかいで記載したいものです。

実は就活生のほとんどは、この正式な言葉遣いを明確には把握していません。「卒業見込み」あるいは「卒業見込」とどちらを書こうと、あまり関係ないのではないかと考える就活生も多いでしょう。ビジネスの最低限のマナーとして、このような文章の書き方はしっかりと認識しておきましょう。

「卒業見込み」と書く時の条件

学歴欄への正しい表記は「卒業見込み」なのですが、この「卒業見込み」とは一体どういう状態なのでしょうか。履歴書に何気なく書き記してしまう「卒業見込み」という言葉がどういう状況を示すのかとかということをしっかりと把握しておくことが重要です。無意識に、そう記載することが当然という思いで書いてしまう「卒業見込み」の本当の意味とは何なのでしょう。

現在就活生の方は学校に在学中ですが、春には卒業するでしょう。現在はそのつもりでいるので、就活生はそれを前提に企業への就職活動をしているわけですが、もう一度自分の状況を考えてみましょう。その上で、履歴書における正しい書式を把握して履歴書を書くことが大切です。

現時点で卒業に必要な条件を満たしている

大学生である就活生は、春には卒業できるはずですが、卒業のための条件として重要な単位を満たしているのでしょうか4年生であれば、既に大丈夫であるという人もいるでしょうし、まだ取り残し単位を抱えているという就活生もいるかと思います。まだ3年生であればなおさらです。それでは単位を全て取得してなければ「卒業見込み」と記載することができないのでしょうか。実際には、単位を全て取り終っていなくても入社までに卒業できる目処が立っている時点で記載することができます。これは就活は学校に在学している状態で行う活動ですから、当然といえば当然です。

しかし、そうであれば「在学中」という書き方でもよいのではないかという疑問が生じますが、履歴書の場合「卒業見込み」は「在学中」よりも強い意味合いを持ちます。「在学中」では実際に卒業できるかどうか、いまの時点ではまだわからないということになり、「卒業見込み」だとその目処は立っているということになるのです。

「卒業見込」は間違い

しばしば見かける「卒業見込」という表記は、実は略式の表記法で、正しい言葉遣いではありません。履歴書の学歴の、正しい表記は「卒業見込み」であり、履歴書は公式の書類なので略さないよう注意することが重要です。「公用文における漢字使用及び送り仮名の付け方について」という文部科学省の制定した基準があり、この中で様々な漢字の送り仮名について規定しています。普段、就活生が学校で書くレポートとは違い、公式の書類では言葉による伝達の齟齬や瑕疵を避けるためこのような基準を設けています。

表記一つにも意味があるので、例文などを真似て書くのではなく、きちんと理解しながら書いていくことが重要です。そのためには、これまで気にしていなかった通常のレポートや論文でも、公用文を意識した書式、表記を心がけていくことが、これから社会に出てビジネスにトライしていくうえでの良い訓練になるかもしれません。

「卒業予定」との違い

卒業見込み以外に、学校を卒業することを表す表現としては、卒業予定というものがあります。卒業予定も学校を卒業をすることを示すものですので、大まかな意味としては卒業見込みと同じですが、細かいニュアンスが違いますので注意が必要です。卒業見込みの場合は、ほぼ確実に卒業できるものと考えられていますが、卒業予定の場合は、卒業できる可能性はやや低いと思われることがあります。

卒業予定を記入してしまうことで、企業に不信感を与えてしまい、最悪の場合はそれが選考結果に影響する可能性もあるので注意が必要です。卒業見込みでも卒業予定でも気にしないという企業もありますが、卒業予定と書くことで印象が悪くなる可能性はありますので、基本的には卒業見込みと書きましょう。

「在学中」はバイトに応募する時に書く

それでは、「卒業見込み」でなく、「在学中」では何がよくないのでしょうか。同じことではないかと考える就活生も多くいます。「在学中」は確かに、現在の就活生の事実的な状況を表しています。ただこの「在学中」は単に大学に在学していることを表しているだけであるので、新卒の就活では使用しません。

「在学中」では卒業を見込めているかどうかの意味は含まれていないので、伝え方としては弱くなります。企業が求めているのは確かに卒業をする見込みのある人材であり、実際に就職できるのは卒業をした人材です。通常「在学中」という学歴を記載するのはアルバイトに応募する時です。アルバイトは学生である状態の人を求めるわけですから「在学中」が適切になり「卒業見込み」であったとしても、そのことは雇用主にとってあまり意味のないことになります。

企業によっては証明書を求められる事も

履歴書に「卒業見込み」と記載しても、企業にとってはその記載のみではそれが本当のことかどうかはわかりません。履歴書もプレゼンテーションのひとつのツールですから、プレゼンテーターとしての就活生は自身に有利な事柄を記載することがあります。もちろんそれは悪いことではありません。自身をアピールできることであれば、書式で許される限り、アピールポイントを記載するのがよいでしょう。

「卒業見込み」を記載する場合、就活生としても何らかのエビデンスを持っていたいものです。例えば「3年次終了の時点で〇〇単位以上取得している」など、大学ごとに決められた単位を取得している場合に発行される証明書があります。企業によっては提出必須な書類に含まれていることもありますので、そのような証明書を準備しておくことは大切です。

卒業見込みを確認するために必要となる

企業は就活生が本当に卒業することが出来るのかを把握するため、証明書の提出を求めてきます。企業が採用活動を行う際、年度末に学生が卒業できることを前提として活動を行っています。企業はその前提のもと、予定している採用人数を確保するために採用活動を行っているのです。

募集要件に年度末での卒業を定めている企業が多く、内定者が無事に卒業出来ないようなことがあると、その人材を手放さなくてはならないケースがあります。そのためせっかく内定を出したとしても、その学生が卒業できないようなことがあってしまっては、企業にとって大きな痛手となってしまうのです。そのようなリスクを回避するために、企業はその学生が卒業できる状況にあるのかを慎重に確認するのです。

学校内で発行できる

証明書は学校内で発行することが可能です。卒業生であれば、窓口に直接出向くか、郵送でやり取りをし、証明書の発行を依頼することになります。その場合、依頼してから実際に証明書を受け取るまでに1週間前後必要になることが多いです。

しかし在学中であれば、即日で発行が可能な場合が多いでしょう。窓口で依頼して発行をしてもらうだけでなく、専用の発券機を設けている大学もあります。いずれにしても依頼してから受け取れるまでの日数、依頼方法は大学によって違いがあるのです。

期日ギリギリになって行動を起こすと、証明書の発行が間に合わなくなってしまう可能性もあります。そのようなことにならないよう、就職活動を進める中で、事前に証明書の発行の仕方と、それにかかる日数を把握しておくようにしましょう。

発行するには要件が揃っている必要がある

証明書を発行するには定められている要件を満たしていることが必要になります。要件として、「〇〇単位以上の単位が取得できていること」、「必修単位である□□が取得できていること」などが設けられていることが多いです。

大学側にしても、証明書を発行した学生が結果として卒業できないようなことがあってはトラブルの種となってしまう恐れがあります。そのようなことのないよう、確実に卒業できると思われる学生のみ発行できるよう、要件を定めているのです。

証明書の発行を企業から依頼された場合、要件を満たしていなかったために発行できないような事態は避けなければなりません。そのような事態に陥らないよう、就活対策も大事ですがあくまでも学業を優先し、早め早めに単位取得を進めるようにしましょう。

書き忘れには要注意

就活に重要な書類である「履歴書」にとって、書き忘れは大きなミスとなります。「履歴書」は就活生と企業とのファーストコンタクトであり、企業にとって就活生の人となりを認識するための極めて大切な書類です。といっても、もし書き忘れをしてしまった場合にはどのようにリカバリーすればよいのでしょうか。書き忘れたのだからと放っておけばよいものではありません。

記載されるべき情報が記載されていないということは、企業の担当者も当然気づくので、就活生はそのような事態に適切に対処しなければならないのです。そのような行動ひとつでさえ、就活生がビジネスにとって有能な人材かどうかをはかられている機会として捉えることが重要になるでしょう。

現在の状況が企業に伝わらない

まず学歴欄に「卒業見込み」を書き忘れるということの、何がまずいのかということを考えましょう。学歴欄に「卒業見込み」「在学中」「休学中」など、現在のステータスを記載しなければ、いつから入社を見込めるかがわからないということです。企業にとってみればスケジュールを立てることができないということになります。

もし、就活生が試験や面接でいかに有能な人材であるかを評価されたとしても、卒業できるかどうかもわからない人、現在どのような状態にいるかもわからない人を企業として採用するのは難しいでしょう。自身のステータスを書き忘れるということは、企業と就活者を繋ぐ大切なコンタクトツールを自ら放棄することにもなりかねません。たかが書き忘れと軽く考えるのはリスクが大きいです。

忘れた場合は企業に一報を

それでも万が一、書き忘れが生じてしまった時には、速やかに事態に対処しましょう。面接時に履歴書を提出した後に気付いた場合は、メールか電話にて謝罪と書き忘れた旨を伝えることが必要です。就活生としても意図して書き忘れたわけではないのですから、自らのミスとして丁寧に対処することが、評価につながることがないともいえません。ビジネスの現場では、小さなミスが大きな事態となることがしばしばあります。

ミスを犯さない人はいませんが、優れたビジネスマンに求められるのは、犯してしまったミスに如何に速やかに行動し対処したかということです。企業の担当者もそのことは見据えたうえで、対応してもらえるでしょう。しかし、新卒のみを対象としている企業で、明らかに新卒と断定されている面接の場合はしなくても良いということもありますので、就活生それぞれが状況を踏まえて行動してください。

学歴を書くときの注意点

履歴書やエントリーシートに学歴を記入する時にはどのようなことに気を付けたらよいでしょうか。学歴は新卒者の場合、自分をアピールするための大切な要素であり、最大限に効果を出していきたい箇所になります。また、履歴書に間違いやビジネスマナーに沿っていない点があると、マイナスの印象を受けかねないことになります。

人事担当者は毎年たくさんの応募書類を見て選考作業をしていることから、きちんと丁寧に書かれた履歴書かどうかはすぐにわかるでしょう。そこでここからは、学歴を記入するときにに留意しておくべきことを述べていきます。

学校名は正式名称で書く

履歴書やエントリーシートに記入する内容の中で、特に注意したい箇所は学校名です。応募書類は正式な書類になりますので、学校名や会社名などは全て正式名称にしましょう。また学部名や学科名、コースなども略さずに全て正式名称にしましょう。例えば高校ではなく高等学校、(株)ではなく株式会社、〇〇大ではなく〇〇大学というように略さずに記入しなくてはなりません。

普段の会話では略した名称で話していることが多いかも知れません。しかし、書類に記入する時には確実に全て正式名称で書くよう注意が必要なのです。学校名は自分の勉学の歴史を表すとても大切な要素なため、丁寧に正確に書きましょう。

日付の西暦または和暦は履歴書全体で揃える

履歴書やエントリーシートを記入する際、日付の記載方法にも気をつけましょう。日付を記入するときは西暦、和暦のどちらで書いても構いません。ただし、どちらかの暦に統一して揃えることが重要です。暦がばらばらに書かれていると企業の担当者も前後の年代がわからなくなるなど混乱をしかねません。また、統一していないことからイメージが悪くなってしまう恐れもあるのです。

履歴書でやエントリーシートの一番右上に記入する日付、生年月日、そして学歴欄の入学卒業年月日、資格・免許欄などで記入の際、注意しましょう。これらの年月日については年と月までを記入する形式で問題はありません。応募書類と各年月日の記入は切ってもきれないものですので、年月があいまいな時には事前に和暦と西暦の一覧表などで調べてクリアにしておきましょう。

職歴も忘れず記入する

履歴書では学歴・職歴欄となっているため、それぞれ同じ欄内で記入します。新卒の場合は職歴がない人がほとんどですが、職歴についても忘れずに記入しなければなりません。学歴を記入すれば、1行開けて職歴と真ん中に記入し、その下に特になしと記入し、以上で締めます。職歴がない場合でも、書いておかなければ書き忘れと判断される可能性がありますので、きちんと記入することが大切です。

また職歴を持っている場合は必ず記載が必要であり、これも忘れてしまうと印象が悪くなります。社会人を経験してから大学に入学した場合でも、学歴と職歴はわけて書くのが正しい書き方です。入社や退社、入学、卒業の年度から採用担当者は状況を理解してくれます。

一つ一つの意味を理解しておこう!

就活生が履歴書をつくる場合に、マニュアル本を参考にこれを進めていくことは悪いことではありません。初めての経験でそれほど書きなれている書類でもないので致し方のないことです。しかし履歴書は公式の書類ですから、記載する文書は公用文としてその書式や表記のしかた、言葉遣いの意味合いなどを明確に持っています。形式的な文書であればある程、言葉一つ一つの意味が重要になるので、そのことをしっかりと認識したうえで履歴書の作成をすることが大切です。

また書き忘れなど、思わぬミスを犯してしまった場合でも、速やかに対処することで逆に評価につながる場合もあるので、決してあきらめずに適切な行動をとることが、就活生にとって最も重要な心がけになります。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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