自己PR

【自己PRの書き出しで印象に残る方法】気を付けるポイントと例文

書き出しで面接官を惹き付ける方法とは

日本の新卒採用は世界的に見ても特徴的で、能力重視の即戦力採用ではなく、人柄や人間性、ポテンシャルなどが重視されて採用が決定します。能力があることをアピールするのも大切ですが、それ以上に自分自身のことを知ってもらい、一緒に働きたい、うちの会社で働いてほしいと思わせることが大切です。

自分の人柄を知ってもらうということが内定への近道であり、そこで重要になるのが自己PRになります。自己PRは自分自身の魅力や採用するメリットを伝える場であり、そこで興味を持ってもらえるかどうかが合否を分けるといっても過言ではありません。

就活では自己PRをする場が何度かありますが、その最初となるのが履歴書です。履歴書の自己PRで興味を持ってもらえなければ書類選考で落とされてしまいます。自己PRの書き出しを工夫して、面接官の興味を惹き付けましょう。

自己PRで書き出しが重要な理由

選考で高評価を獲得するには、自己PRの書き方を工夫することが大切です。特に書き出しは重要であるため、まずはなぜこの部分が重要視されているのか、その理由を知っていきましょう。

自己PRは書き出しだけではなく全体をみて評価を決定しますが、書き出しは特に重点が置かれる部分といえます。相手への印象を決定づける部分でもあるため、記憶に残る文章を考えることが大切です。書き出しが重要視される理由を大きく2つみていきましょう。

相手への第一印象を左右する

自己PRは自分らしさや自分ならではの魅力を伝えるものです。つまり、自分を知ってもらうための重要なアピールであり、書き出しの部分が第一印象を左右するといっても過言ではありません。

採用担当者は就活生のことをまったく知らない状態で、履歴書やエントリーシートをチェックします。つまり、応募書類を読んだ時点が本当の意味での第一印象であり、書き出しを見た時点である程度の印象や評価が決定づけられると考えましょう。

書き出しの時点で悪い印象を残してしまうと、マイナス評価につながりやすく、場合によっては最後まで読んでもらえない可能性もあります。好印象を与え、最後まできちんと読んでもらうためにも、書き出しの重要度は高いといえます。

書き出しは自己PR全体の評価に影響しやすい

自己PRは全体をみて最終的な評価が決まりますが、書き出しによって全体の評価が左右されることも少なくありません。書き出しのよいものは第一印象もよくなりやすいため、その後も好意的に判断されることが多いです。反対に書き出しで失敗してしまうと、その後もマイナスの印象がつきまとってしまい、全体の評価が下がってしまうこともあります。

採用担当者は何百、あるいは何千もの応募書類を確認しなければなりません。そのため、大量の応募書類をさばくために、書き出しの時点である程度の全体の評価を決めてしまうことも多いです。後半でよいアピールができていても、書き出しで失敗すると、その後も悪い評価を取り返せない可能性があるため、この点も頭に入れておきましょう。

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自己PRの書き出しは結論から述べる

自己PRを作成する際には様々な注意点がありますが、その中で最も大切なのは書き出しの部分です。就活では第一印象が大切であり、一度ついた印象は大きく覆ることはありません。第一印象は面接で決まると思われがちですが、本当の意味での第一印象は書類選考の段階、つまり履歴書の段階で決まります。

特に自己PRはその人の本質を表しているので、そこから第一印象を決定する面接官も多いでしょう。自己PRの第一印象の部分、書き出しの部分は非常に重要です。自己PRの書き出しは「結論から」が常識だとされています。なぜ自己PRは結論から書き始めるのか、それにはいくつかの理由があります。

「自分は〇〇である」と定義付ける

自己PRの書き出しを結論にする理由は自分がどんな人間であるかを定義付けるためです。自己PRは自分の長所などを記したものですが、履歴書には書くことができる範囲に限度がありますし、面接などでアピールする場合にも時間制限があります。

アピールしたい内容が複数あったとしても、その全てをアピールすることはできず、1つ、あるいは2つ程度に絞って自己PRを進めなければなりません。書き出しを結論とし、自分を定義付けることでどんな内容をアピールしたいのかが一目瞭然で分かります。

就活では短時間に多くの学生の評価を下すため、人間性の定義付けがされていないとそれだけで評価の対象とならない場合もあります。自分の人間性を定義付けるということは評価の土俵に上がるということであり、就活における大前提の部分になるでしょう。

面接官に先入観を与える

自己PRの書き出しを結論とするのは自分を定義付けることができるというメリットだけではありません。初めに自分を定義付ける事によって、読み手や聞き手に「この学生は〇〇なんだ」という先入観を与えることができるというメリットもあります。

就活では自分を知ってもらうために企業に様々な情報を提示し、人事や面接官がそれを読み取り、分析してその就活生の評価が決定します。そのため情報の伝え方を間違えれば自分の意図しない人間性を読み取られてしまう可能性がでてくるでしょう。そうなってしまうと選考では不利です。

しかし自己PRの書き出しを結論とし先入観を与えることで、前提を持った上で内容に進んでもらうことができるため、情報が間違って伝わるという失敗を防ぐことができるでしょう。

文章の目的を明確にする

書き出しを結論から述べることには、企業側に何を伝えたいのかを明確にするという目的もあります。結論から話すことで、「今からこの人間性についてアピールする」という宣言の意味もあるのです。

結論から述べると自己PRの先が見えてしまい、読まずとも理解できる内容になってしまうのではないかと考える人もいるでしょう。しかし、自己PRはあくまでもアピールですので、ここでは相手に自分を印象付けて売り込むことが大切です。

自分の人間性が伝わり、印象付けることができれば書類選考の段階ではそれでOKです。後は面接で内容を膨らませていけばいいため、履歴書の自己PRでは内容を詰め込みすぎず、簡潔に記すということが大切になります。

書き出しはインパクトが大切

結論から書くのは、自分の定義付けをしたり、伝える内容を明確にすることで面接官の理解を助けるためです。そこから選考で勝ち上がっていくには、自分を印象付けるインパクトが必要になります。

自己PRの書き出しは結論からということに加え、インパクトを持たせるのも自己PRでは重要です。もちろんインパクトがあれば何でもいいというわけではありません。奇をてらいすぎたものは、不誠実に思われる可能性もあります。

あくまで就活という前提を忘れず、言葉遣いや言葉選びなどには十分に気をつけてインパクトを持たせることを意識しましょう。

自分を表すキャッチコピーを見つける

インパクトのある書き出しにするためにはキャッチコピーをみつけることが大切です。一発であなたという人間をイメージさせてしまうようなキャッチコピーを作ることでインパクトも出ますし、面接官の印象にも残りやすくなります。

キャッチコピーがあれば就活の様々な場で役に立ちますので、1つでも持っていれば就活を有利に進めることができるでしょう。キャッチコピーは自分自身の魅力を一言に凝縮したものであり、自分を売り込む材料になると考えられます。

就活では企業に自分を売り込んでいくことが大切で、キャッチコピーはその筆頭の武器となります。自分の魅力を一言にまとめるとインパクトが出るだけでなく時間短縮となるため、余った時間でより自分を詳細に売り込んでいくことができるのです。

結論をキャッチーな言葉で言い換える

私はやらされる勉強ではなく、やる勉強ができる主体性があります

    自分なりのキャッチコピーができれば、実際に自己PRの書き出しに使っていきましょう。最もインパクトの出る文章は、「キャッチー+結論」です。何を伝えたいのかという結論と、キャッチーさを合わせることで書き出しにインパクトが生まれ、瞬時に何を伝えたいのか、アピールの方向性を示すことができます。

    上記のように、ただ「主体性がある」とアピールするだけではなく、「やらされる勉強ではなく、やる勉強」とキャッチコピーをつけることでインパクトが生まれ、どんな主体性なのか具体的なイメージが可能です。

    キャッチコピーと結論を合わせることでインパクトとアピール内容に具体性が出ますので、最も効果的なアピールになるといえるでしょう。

    作成時の注意点

    自己PRの書き出しはキャッチコピー+結論が最もインパクトが出て面接官に強く印象付けることができますが、その作成には充分に注意が必要です。キャッチコピーを作ること、インパクトを持たせることばかりに意識が向いてしまい、効果的にアピールができていない場合もあります。

    自己PRの書き出しを工夫する目的は、面接官に効果的にアピールすることであって、キャッチーコピーを作ることではありません。自分なりのキャッチコピーを持つということは就活を有利に進めるにあたって大切なことですが、その目的を間違えないようにしましょう。

    自分をアピールするために必要なだけであって、キャッチコピーを作ることそのものが目的ではないため、当初の目的を見失わないよう注意しなければなりません。

    根拠がない抽象的な内容はNG

      【私は事業を成功させる行動力があります】
      根拠がない、抽象的な内容は避ける

      自己PRの書き出しはインパクトがあり、キャッチーなものが求められますが、それが「釣り」になってしまわないように注意しなければなりません。自分を強く印象付けるためには大きいことをいってしまいがちですが、上記の例のように「事業を成功させる行動力がある」というような根拠がない、抽象的な内容は避ける必要があります。

      自分の能力を信じ、自分にはきっと事業を成功に導く力があると心の中で思うのは自由ですが、そうした経験がないのに言い切る形で自己PRとして提示するのはNGです。また、実際に何らかの事業を成功させていたとしても、1つの事業が成功したからといって別の事業も成功するとは限りません。

      事業という言葉も抽象的でイメージができませんし、せっかく実績があってもその凄さが上手く伝わらない可能性が高いです。嘘をいっていると思われないためにも、必ず根拠がある具体的な内容でアピールするようにしましょう。

      企業が求める人物像からかけ離れない

      自己PRやキャッチコピーを考える際に最も陥りやすい失敗は、企業が求める人物像とかけ離れてしまうということです。キャッチコピーや自己PRを作成するときには志望している企業が求める人材をリサーチし、その人物像から大きく逸れないようにすることが大切です。

      企業にはそれぞれ求める人物像があり、その理想に基づいて採用が決定しています。企業にとってはその人物像にぴったり当てはまる人が理想であって、仮に素晴らしい人柄で能力を持っていても、それを活かせる場が企業にないのであれば何の意味もありません。

      能力は発揮できる場があって初めて意味を成します。せっかく完璧な自己PRができていても、企業の方向性と全く違っていれば評価の対象となりません。企業が求める人物像に合わせるということも意識して、自己PRの書き出しを考えるようにしましょう。

      曖昧な語尾は避ける

      自己PRは自分を売り込み、採用メリットを示すためのものです。そのため、内容は確証的なものである必要があり、曖昧な表現を使うのはNGです。例えば「~だと思います」や「~かもしれません」などの表現は、アピール力を下げてしまうことも少なくありません。

      同じ内容でも「私の強みは○○です」と「私の強みは○○かもしれません」では、前者のほうがより自信があるように感じるでしょう。インパクトを持たせ、相手が信頼できるアピールをするには、できるだけ言い切る形で表現するのがおすすめです。

      もちろん、将来的に「~をしたいと思います」のような表現は問題ありませんが、自分を説明する内容に、「思います」や「かもしれません」は、使わないほうがよいでしょう。

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      自己PRの書き出しの例文

      実際にどのような書き出しなら上手に自分をアピールできるのか知るためにも、例文を参考にしていきましょう。作成のポイントや注意点を把握していても、具体的な内容が把握できていないと、いざ自己PRを書こうと思ったときに困ってしまうことも多いです。

      例文を参考にすることで、自己PRの書き出しについて、より詳細なイメージを持つことができます。自分が作成した自己PRと比較してブラッシュアップし、アピール力を高めていきましょう。

      例文①

      私は継続力があり、どれだけ苦しいと思っても最後までやり遂げられる遂行力があります。

      例文①では継続力があり、遂行力があることを題材に、自己PRをおこなっています。書き出しの部分は結論から述べることが大切であり、最初の時点で遂行力があるとアピールしているのは、評価できるポイントでしょう。

      また、単に遂行力があるだけではなく、どのような能力なのか、具体的に提示できている点も重要です。「遂行力がある」と、「継続力があり、苦しいときでも最後までやり遂げられる遂行力がある」では、伝わり方が大きく異なります。アピールポイントは単語だけで伝えるよりも、詳細な内容も踏まえて伝えたほうが、よりインパクトのある書き出しになってよいでしょう。

      例文②

      私は大学で4年間剣道部に所属しており、毎日厳しい練習を乗り越えることで何事も諦めない精神力を身に着けました。

      例文②では、精神力を題材にして自己PRをおこなっています。精神力があると述べるだけなら簡単ですが、これだけでは本当に能力が備わっているのか、スムーズに伝えることはできません。

      書き出しで剣道部に4年間所属していた、毎日厳しい練習をしていたと述べることで、アピール内容に根拠を持たせることができているでしょう。さらに詳細な根拠については、続く文章で述べるとより信頼性は高くなり、高評価も得やすくなります。アピールの根拠については書き出しだけで完結させる必要はないため、冒頭では簡単に述べるだけに留めるとよいでしょう。

      例文③

      スポンジのような吸収力があり、どのようなことからでも学び、成長できることが、私の強みです。

      例文③では、吸収力の高さを題材に自己PRをおこなっています。自己PRは「私の強みは○○です」のフォーマットだけではなく、最初に能力や特徴を述べることも、ひとつの方法です。書き出しの部分から自身についての説明をすることで、よりインパクトを持たせてアピールができているでしょう。

      また、単に吸収力があるとするだけではなく、スポンジのようなと表現している点でも、インパクトを持たせられています。キャッチコピーをつけるとより印象深い内容になるため、アピール力を高める方法としておすすめです。

      印象に残る自己PRの書き出しを考えよう

      就活は受ける業界や企業によって倍率も違いますし、就職難易度も変わります。しかしどの業界や企業を志望するにしても、ライバルがいることに変わりはありません。就活ではライバルとどのように差別化ができるかということが重要であり、面接官の印象に残れるかどうかが勝敗を分けます。

      また印象に残るだけではなく、自分自身のこともしっかりと知ってもらうことが大切です。自分のことを知ってもらうためには自己PRが重要となり、そこでどのように印象を残せるかが鍵になります。自己PRで印象を残すためには書き出しが重要です。必ず結論から伝えるということ、インパクトを与えるためにキャッチコピーをつけるということを意識して、面接官の印象に残り、就活を勝ち抜いていきましょう。

      監修者プロフィール

      ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
      吉川 智也(よしかわ・ともや)
      1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
      現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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