履歴書
履歴書の「卒業見込み」の意味と正しい表記|注意点やマナーを理解して抜け目のない履歴書を作成しよう
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目次
学歴ひとつにもマナーがある
履歴書は公的な重要書類です。1つ1つの項目が、自分自身を証明する重要な資料となります。その項目欄の1つである学歴についても同様です。書き方や文言の意味にもマナーがあることをよく理解しておきましょう。学歴欄には、在籍している(在籍していた)学校名と入学・卒業年月を記載するようになっています。
入学年月については迷うことは少ないと思いますが、卒業年月の卒業状況について迷いやすい方が多いといえるのではないでしょうか。卒業状況として主に記載する文言としては、「卒業」・「卒業見込み」があげられます。在学中の就職活動において、「卒業見込み」とはどのような状況で使用することができるのでしょうか?
新卒は「卒業見込み」
新卒の場合、学歴欄の最終学歴は「卒業見込み」と記載するようにしましょう。就職活動をしている間は、多くの場合在学中のなかで活動している方が多いのではないでしょうか。立場としては学生であり、まだ卒業はしていない状況になります。
例えば中学校や高校など、既に卒業しているような学歴は「卒業」となりますが、新卒とはいうものの完全に卒業が決まっているわけでもなく、大学(もしくは短大や専門学校など)に在籍している状況であれば卒業と言い切ることはできません。しかしながら在学中であっても「卒業見込み」を使用できる場合と、そうでない場合があります。「卒業見込み」と記載する場合の注意点についてご紹介していきます。
3月までに卒業が見込める場合に書く
「卒業見込み」とは、卒業年の3月までに単位を取得して卒業が見込める場合に記載します。新卒で採用される場合の多くは4月入社となるでしょう。3月末までに必要な単位を取り終えて確実に卒業できる状態となるまでは、「卒業見込み」を使用するように注意します。
一方で、留年が決定していたり、何らかの事情で卒業できない場合は新卒であっても記載できないことを理解しておきましょう。本人に卒業の意思があり、最終的に卒業とみなされる単位が取得できる見込みがあることが大前提です。現在受講している科目を確実に修了したとしても単位が足りないようであれば、「卒業見込み」と記載することはできないでしょう。
「在学中」はNG
「卒業見込み」も「在学中」も同じような意味合いだから問題ないだろう」と思っても、「在学中」と記載するの避けましょう。「在学中」だと確かに現在在学中ではあるものの、あなたが本当に卒業するのか、卒業できるのかはっきりとわかりません。
あなたを実際に採用したとしても、予定通りのタイミングで仕事に就いてくれるのかどうかあいまいな立場として相手先企業から見られてしまいます。「在学中」よりも「卒業見込み」の方が強い意味合いを持っているので、「卒業見込み」と記載する方が相手先企業にも卒業が見込めるのかどうか明確に伝わります。表現として抽象的になってしまうので「在学中」はNGだと理解しておきましょう。
「在学中」はアルバイトの応募に使う
では、なぜ「卒業見込み」を「在学中」と誤って書いてしまう人がいるのでしょうか。実は、新卒の就活以外では「在学中」という表現を履歴書で使うことがあります。それは、アルバイトに応募する際に履歴書を書く場合です。
新卒の履歴書は将来大学を卒業するということを書く必要があるため「卒業見込み」となりますが、アルバイトの場合は今自分がどういった状況にあるのかが分かれば問題ないので、「在学中」と表現することになります。
アルバイト用の履歴書を書いたことがある方は、特に間違って書いてしまうという事態になりやすいため気を付けるようにしましょう。同じ履歴書でも、応募する内容に合わせた言葉遣いをするということが大切です。
「卒業見込み」が正しい表記
履歴書に実際に記載する正しい方法は、上記のようになります。ここで迷いがちなのは、「正しい書き方は「見込」なのか「見込み」なのか?」ではないでしょうか。実は「見込」ではなく「見込み」が正しい表記となりますので是非覚えておきましょう。公文書において、「見込み」のような動詞の複合語(見る+込む)に送り仮名をつけることは原則とされています。
言葉によって読み間違える恐れのないと思われる場合は、省くことができるとされていますが、正しくは「見込み」となります。また、履歴書は正式な書類なので、略さず正しい表記で書く事が大切です。大学名・学部名・学科名も正式名称を確認したうえで間違えのないように記載しましょう。
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【最終学歴の書き方】「卒業見込み」と「在学中」の違いとは|履歴書に使える記入方法
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意外と知らない最終学歴の意味
「最終学歴は?」と聞かれた場合、最後に通っていて卒業した学歴であると思っている方、意外と多いのではないでしょうか?実はこれ、間違いなのです。履歴書に記載する場合には時系列で記載していくため、最後に記載するのが直近に通っていた教育機関となるでしょう。
そのため、最終学歴を問われた際にそのまま単純に直近の学歴を回答してしまう間違ったパターンが発生してしまうのです。思わぬ落とし穴なので要注意です。以下で「最終学歴」の正しい意味について解説します。また、中退をした場合と留学経験がある場合についても、どのように書いたらいいのか悩む方が多く見受けられます。履歴書への正しい書き方についてご紹介していきます。
最後ではなく1番高い学歴
「最終学歴」とは、1番最後の学歴、と認識している方が多いですが、実は1番高い学歴の事を指すのです。例えば、大学を卒業後に別の分野を学ぶために専門学校へ通い直した場合、最終学歴は「大学卒」となります。「専門学校卒」とはなりません。
また、極端な話ですが、大学卒業後に大学院へ通い、さらに別の大学を卒業した場合は「大学院修了」となります。自分自身の経歴の中で最も高い水準の教育機関を卒業した経歴が「最終学歴」となるのです。学歴の順番としては中学→高校→短大→大学→大学院といった形が一般的です。
しかしながら、短大・高専(高等専門学校)・専門学校は教育機関としての水準が比較的近く、順番としては明確に区分できないといえます。そのため、上記の3教育機関のうち複数の学歴がある場合は、直近の学歴を最終学歴としておけば問題ないでしょう。
中退した場合は記載できない
もしも中退している場合は、学歴にはならないので記載方法や答え方に注意が必要です。履歴書への書き方としては「中途退学」と記載し、「中退」と略さないようにしましょう。また、書かない方がいいのかと思っている方が見えるかもしれませんが、書いておいた方がいいでしょう。
なぜなら、大学に在籍していた期間何をしていたのか、相手先企業が疑問に感じてしまうためです。しかし、履歴書へ記載したとしても中退では学歴とみなされません。そのため「最終学歴は?」と問われても、「○○大学中途退学です。」とは答えられません。その前の学歴、例えば「○○高等学校卒業です。」と答えるのが正しいです。また、中途退学について聞かれたら前向きな理由や特別な事情があってのことであることを伝えましょう。
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1年未満の留学は学歴にはならない
現在では在学中に留学を経験されている方が多く見受けられますが、留学の期間によって履歴書に記載できない場合があります。例えば、学位を取得している場合は学歴になるが、1年未満の留学をしただけであれば学歴にはならず記載する事ができないので注意しましょう。
1年未満の留学というと、短期の語学留学や授業の一部として夏期などに行う海外研修ホームステイなどがあげられるでしょう。これらは学歴にはなりませんが、アピールしたいという場合には自己PR欄などを使って自分の経験やスキルの1つとして記載しましょう。
また、1年以上の留学をした場合には留学期間・国・学校名を記載します。詳細や学んだスキルがあれば、上記と同様に自己PR欄などを使ってアピールしましょう。
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履歴書への予備校や浪人・留年・中退経験の適切な書き方|採用担当者に好印象を与える学歴の記入方法・面接での回答
学歴を書く際の注意点
ここまで様々な視点から、履歴書に書く学歴の書き方について解説してきました。先ほど述べてきた点を踏まえた上で、まだ知っておかなければいけない事項があります。履歴書に学歴を記入する際には、いくつかの点に注意して書く必要があるということを理解しておかなければなりません。
せっかく履歴書に正しい学歴を書いていても、この注意点が守られていないと企業の採用担当者からは常識的ではない人物と受け取られてしまいます。以下にその注意点を挙げていますので、履歴書を書く際には、これらの事項を順守して記入しましょう。
学校名は正式名称で書く
履歴書に記入するのは、すべて正式名称です。資格や学校名も略したり、通称で書くことはNGです。このことは、履歴書を書く上で大前提になります。例えば、学歴欄には「〇〇高校卒」と書くのではなく、「〇〇県立〇〇高等学校卒業」といったように正しい名称で書きます。
科や学部についても省略することなく、正式名称で記入しましょう。同じように、資格欄についても、国家資格以外は検定の主催者も明記し、合格証書に記載されている正式な資格名を記入します。履歴書は、公式な書類です。履歴書に記入するすべての事項は、相手に通じればそれでよいというものではありません。確実に丁寧に記入しましょう。
日付は西暦または和暦で統一する
履歴書の学歴欄には、入学年月や卒業年月を記載する必要がありますが、その場合は西暦でも和暦でもどちらで記入しても問題ありません。ただし、同じ履歴書で、自分の生年月日や資格欄に記載した際の年号と統一して書くようにします。
生年月日の欄に、「平成〇〇年〇月〇日生」と記入したのであれば、学歴欄や資格欄に書く年月についても、和暦である「平成」に揃えて記入しなければなりません。和暦は分かっても、西暦に直すと何年になるかわからない場合は、年号早見表などを参考にして、間違いのないように記入します。1枚の履歴書の中で、和暦と西暦が混在することのないように注意しましょう。
知っておいて損はない履歴書のマナー
はじめにもお話したように、履歴書は公的な書類であり、就職活動においてほとんどの場合提出が必要になるでしょう。適当な書き方をしているようだと、応募先企業から採用される可能性も低くなってしまいます。履歴書の書き方やマナーについてしっかり心得ておくことで、きちんとした誠実な性格であると見られ、好印象を持ってもらえることにつながるでしょう。
また仕事においても真面目に取り組んでくれそうな人物像を、相手に描いてもらえるきっかけになります。これから円滑に就職活動を展開していくためにも、知っておいて損はありません。希望の企業へ採用される一歩に近づくために今一度履歴書の書き方について見直してみましょう。