履歴書
【書類選考から面接に進むには】通過するための対策と事前準備
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目次
書類選考と面接は通過するのが難しい
就活の関門である書類選考と面接は、両方とも攻略するのが難しいです。選考の順序は書類選考→面接と進みますが、先におこなわれるからといって、書類選考のほうが簡単ということはありません。それぞれに違った難しさがあり、そもそも評価されているポイントから違っているため、きちんと対策をしてから臨むことが大切です。
書類選考も面接も難易度は高いですが、攻略が不可能なわけではありません。念入りに対策し、工夫して臨むことでどちらも攻略は可能です。大切なのは何が評価されているか、どのようにアピールすると評価をされるかを知ることです。
書類選考と面接、それぞれのポイントを知り、徹底した事前対策によってスムーズな攻略を目指しましょう。
書類選考で見られているポイント3つ
まずは書類選考を攻略するために、みられているポイントからチェックしておきましょう。書類選考で見られているのは大きく3つであり、総合的に判断して評価が決まります。つまり、どれか1つができているからといって、それだけで合格になるとは限りません。
チェックされているポイントすべてを踏まえて作成し、提出することが大切です。何が見られているのか知っておくことで、選考の突破だけではなく応募書類の作成もスムーズに進められるでしょう。
①記載内容に間違いがないか
書類選考では、まず応募書類の記載内容に間違いがないかがチェックされています。応募書類は大きく履歴書とエントリーシートに分けられます。それぞれ特徴が違い、住所や連絡先、学歴や職歴など、基本的な情報を記すのが履歴書です。
これらは自分にとっては当たり前の情報のため、深く考えずに書いてしまうことが多いですが、実は失敗も多いため注意しなければなりません。記載内容が間違っていると、正しい情報が提示できていないとして、マイナス評価に繋がる可能性があります。
また、連絡先のように選考に直接影響する項目を間違えてしまうと、合格していても連絡ができず、チャンスを逃す危険性もあります。基本事項以外でも内容に間違いがないかは見られているため、細部までチェックしておかなければなりません。
②ルールを守って作成できているか
履歴書やエントリーシートには作成のルールがあり、これが守れているかどうかもチェックされています。例えば略称は用いず正式名称で記載する、空欄を作らず全ての項目を埋めるといった点は、履歴書でもエントリーシートでも共通しているでしょう。
他にも細かいマナーは数多くあり、共通マナーだけではなく企業ごとの指定が入ることもあるため注意が必要です。例えば履歴書はA4とB5のサイズに分けられ、基本的にはどちらを使用しても構いません。
しかし、企業によってはサイズ指定をしたり、企業が独自に発行したものしか使用を認めないとすることもあります。共通のマナーやルールは大前提として覚える必要がありますが、それだけではなく志望先ごとの指定の有無も確認しておかなければなりません。
③練り込んだ内容でアピールしているか
応募書類はきちんと埋めるのが最低限のルールですが、すべての項目が埋まっているからといって、それだけで評価されるわけではありません。項目ごとに内容もチェックされており、記載内容がきちんと練り込まれているかもみられています。
重要なのはびっしり書いているかどうかではなく、伝えたいことがきちんと書かれているか、企業の興味を惹けるアピール内容になっているかです。仮に小さな文字でびっしり就職に向けての熱意が示されていても、採用担当者の心に響かないなら高評価は得られません。
反対に文字数はそれほど多くなくても、要所要所で明確なアピールができているなら、評価に繋がる場合があります。何度も考え、ブラッシュアップした内容で記載されているものが、高評価を得られると考えましょう。
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応募書類には送付状を添付する
企業によって書類選考での応募書類の提出方法は異なりますが、郵送での提出の場合は応募書類+送付状を企業に送ります。応募書類のみで郵送してしまうと、基本的なマナーができていないと思われてしまうため、注意しなければなりません。
郵送物に送付状をつけることは、社会人としての基本的なマナーです。応募書類に限らず、書類を郵送する際には必ず送付状も同封するため、基本的な書き方を知っておきましょう。
送付状に記載する項目
・ポストに投函した時点の年月日
・送り先の宛名
・送り先の住所
・自身の名前や住所・連絡先など
・タイトル
・時候のあいさつ
・本文
・締めのあいさつ
・同封されている内容物
送付状に記載する項目は、上記の通りです。まずは郵送した年月日を記します。次に送り先の宛名を記しましょう。宛名は企業名だけではなく、部署名や個人名など、わかるところまで記載することが一般的です。
送り主の名前や情報を記載した後は、どのような目的で書類を送ったのか、簡単にタイトルをつけておきます。書類選考なら「応募書類の送付」などにしておきましょう。後は時候のあいさつをつけて本文に入り、締めのあいさつを記します。最後に「記」とした下に送付する内容物の一覧を記載し、「以上」と書いて締めくくります。
送付状の例文
2020年〇月〇日
株式会社◯◯ 人事部 採用担当○○様
○○大学経済学部経済学科
○○(氏名)
電話番号:XX-XXXX-XXXX
E-mail:XXX.jp
応募書類の送付
拝啓
時下ますますご活躍のこととお喜び申し上げます。
このたびは貴社選考の機会を賜りたいと存じ、つきましては下記の通り、書類を送付させて頂きますので、ご確認よろしくお願い致します。
敬具
記
・履歴書 1部
・エントリーシート 1部
以上
送付状は拝啓で始まり、敬具で締めることが基本です。そのため、時候のあいさつの前に拝啓を入れ、同封する書類を記載する前に敬具を入れてあいさつ文を一旦締めくくっておきましょう。「記」より下には同封する内容物を全て記載する必要があり、部数も書いておく必要があります。最後に「以上」としていないと他にも書類があるのかもしれないと余計な混乱を招く可能性があるため、忘れずに記載しましょう。
書類選考の結果がくる期間は企業によって異なる
応募書類を送った後はいつ合否が出るのかと不安になる人が多いですが、結果が通知されるまでの期間は企業によって異なります。これは書類選考の応募総数やそれを処理している社員の数、応募締め切り日の日程など、さまざまな要因が関係しているからです。
基本的には応募総数が多いほど合否の選定に時間がかかりやすいため、通知が遅くなりやすと考えましょう。また、応募書類をさばける社員の数が少ない場合も、どうしても時間がかかりやすいです。
他にも応募締め切りがまだ先の場合は、一旦すべての応募が出揃うまで結果の通知をしないというケースもあります。企業によっては来た書類から順次さばいてすぐに合否の連絡をすることもありますが、対応は企業によりけりであると考えましょう。
面接に進むには企業目線での履歴書作成が大切
書類選考は就活の最初の関門であり、なかなか先に進めずに困っているという人も少なくありません。書類選考では履歴書やエントリーシートなど、企業によって提出する書類が異なることもありますが、基本的に重要なのは「企業目線で考えて作成する」ということです。
企業目線で考えるなら、応募書類は簡潔で読みやすく、印象に残りやすいといったことを意識しなければなりません。企業では数千や場合によっては数万を超える応募書類が届くため、そのひとつひとつを精査するのは非常に大変です。
つまり、ぱっと見て頭に入ってこない、読みづらいとそれだけで印象が悪くなり、評価が下がりやすいです。読みやすいように改行や文字の大きさを意識したり、結論から提示する完結なアピールをしたりすることで、印象はよくなりやすいでしょう。
面接で見られているポイント3つ
面接を攻略するためには、面接ならではの評価ポイントを知ることが大切です。選考の形式自体が違うだけに、書類選考と面接では見られているポイントは異なります。ただし、本質的に同じ部分もあるため、まったく違うというわけではありません。
選考は全体で一環している部分もあり、共通部分と特定の選考独自の評価ポイントの両方を把握しておくことが大切です。面接も書類選考と同様に見られているポイントは、大きく3つに分けられます。
①基本的なマナーは守れているか
面接には数多くのマナーがあり、それも評価対象としてみられています。細部のマナーまでできるに越したことはありませんが、評価面ではまずは基本がみられていると考えましょう。
例えば、お礼がきちんといえる、元気よくあいさつができる、入室時にノックをするといった、当たり前のこともすべてみられているため注意が必要です。また、身だしなみも基本的なマナーに含まれています。
社会人らしいフォーマルな身だしなみができているかもチェックされており、ただスーツを着ているかだけではなく、細かい着こなしまでみられています。面接の基本とは、社会人にとっての当たり前が問われているともいえるため、基本に忠実に向き合うことが大切です。
②応募書類の内容に即したアピールができているか
面接では、書類選考で提出した応募書類を参考資料にされることが多いです。面接官は応募書類をみながら質問を進めていくため、回答内容は応募書類に即したものを心がけなければなりません。
面接では書類選考と同じ質問をされることもありますが、この場合でも同じ内容で伝えることが大切です。もし面接での発言内容ががらりと変わってしまうと、面接官は応募書類と口頭での発言、どちらを信用すべきか分からなくなります。
一貫性のなさがマイナス評価を呼びかねないため、注意しなければなりません。もちろん、同じ内容といっても、一言一句同じでなくても大丈夫です。大まかな流れを無視しないように気をつけ、細部に関しては応募書類に書き切れなかったことも含めて、話を広げることが大切です。
③企業の求める人物像に合っているか
企業は能力のある人、仕事でのやる気がある人を採用したいと考えていますが、これは「自社に合った存在」という前提を踏まえての話です。大前提として自社に合う、自社で活躍できるという条件があるため、面接では企業が求める人物像に合っているかどうかがチェックされています。
どれだけ念入りなアピールをしても、企業が求める人物像とかけ離れていると、高評価の獲得は難しいため注意が必要です。場合によっては相性が悪いと判断され、マイナス評価を受けてしまう可能性もあります。
もちろん、人物像を合わせてアピールするといっても、無理に完全に一致させる必要はありません。大枠で外れていないなら問題はないため、部分部分でも求める人物像と一致していることをアピールしましょう。
コピペで使える自己PR文がかんたんに作れます
自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?コピペで使える効率的に受かりやすい自己PRを作成することができます。
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書類選考と面接の大きな違い
両方とも就活の選考という点は共通していますが、書類選考と面接には大きな違いがあります。応募書類の提出と面接官との対面でのコミュニケーションという、選考の形式的な違いはもちろんありますが、異なる点はこれだけではありません。
形式的な問題ではなく、本質的に異なる部分があるため、この違いを把握しておくことが大切です。書類選考と面接にはどのような違いがあるのか、それぞれの特徴を把握して、異なる点を知っておきましょう。
書類選考は簡潔に情報を伝える
書類選考で作成するのは履歴書やエントリーシートであり、それぞれで形式が異なります。しかし、所定の枠内に記載するという点は共通しており、アピールできる内容には限界があります。つまり、限られた範囲内で、いかに簡潔にアピールできるかが、書類選考の大きな特徴といえるでしょう。
文字を小さくして内容を増やすことは可能ですが、あまりに小さい字でびっしり書いてしまうと、採用担当者に読んでもらえない可能性があります。応募書類は見た目にも簡潔にまとめて、読みやすい、読んでみたいと思わせることが大切です。
読む段階まで進んでもらうには、読みやすい大きさや文量に抑える必要があり、必然的にアピール内容もシンプルにまとまった簡潔なものになるでしょう。
面接は応募書類をもとに深掘りしたアピールをする
口頭での発言には書類のように制限がないため、面接で話を膨らませてより充実したアピールができます。しかし、何でも自由にアピールしてよいわけではなく、基本的には応募書類に書ききれなかったことを意識して伝えていかなければなりません。
面接は書類選考と地続きになっており、応募書類内で伝えきれなかったことを、口頭で補足して説明するのが大まかなイメージです。アピール内容の中心部分は応募書類の記載内容に合わせますが、細分に関しては記載されていないものまで深堀りして構いません。
むしろ深掘りしないと、応募書類以上のことが出てこないとしてマイナス評価を受ける可能性があります。応募書類の内容プラスアルファで伝えるのが、面接の基本といえるでしょう。
書類選考と面接を突破するための事前準備
書類選考と面接にはそれぞれ違った特徴がありますが、攻略するための事前準備はある程度共通しています。就活攻略のための基礎を固めることが、両方の選考の攻略に繋がるため、基本に忠実に取り組むことが大切です。
事前準備なしでそれぞれ攻略できる場合もありますが、選考のどこかの段階で躓いたり、その時は運が良かっただけで後からが成果が振るわなかったりすることもあります。確実に書類選考を突破するには事前準備が必要ですので、念入りに用意して選考に臨みましょう。
自己分析を徹底する
就活の基礎である自己分析は、選考の対策としても役立ちます。自己分析をして自身の過去を深掘りすることで、自分がどのような人間か、いかなる価値観や考え方を持っているか、長所や短所が何かといった点まで分かります。
これらはすべて選考でのアピールに反映させられる内容であり、理解を深めるほど充実したアピールがしやすくなるでしょう。書類選考や面接で自身の魅力を上手く伝えられないのは、単に何を売り込むべきか知らないからであることも多いです。
自己分析は自分を見直し、知っていく作業です。まずは売り込める武器を探して、得たものを書類選考、面接とそれぞれに合った形でアピールできるよう、提示の方法を考えていきましょう。
業界・企業研究は念入りにおこなう
業界や企業についての理解を深めることも大切で、両方の研究は徹底しておこなう必要があります。業界研究では志望先全体に関する情報や知識が、企業研究では志望先のピンポイントに絞った魅力や特徴が把握できます。
両方とも重要であり、どちらか一方では選考対策としては不十分なため注意が必要です。業界・企業研究の方法は多数あり、テレビやネットのニュースで情報を確認したり、公式サイトを参考にしたり、説明会に参加したりとやれることは多いです。
もっともおすすめなのは、生の情報が手に入る説明会でしょう。他にもOB訪問やインターンといったイベントで、企業と接点を持てる場合もあるため、就活イベントは積極的に活用することが大切です。
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応募書類は提出前と面接前にしっかり見直す
応募書類は書類選考と面接の両方に関係する重要なもののため、提出前と面接前の2回で見直しが必要です。提出前に見直すのは、誤字脱字や記載内容に間違いがないか、マナー違反をしていないかをチェックするためです。この時内容にも目を向け、本当に十分なアピールができているかも確認しておきましょう。
面接前に見直すのは、応募書類の内容に合わせたアピールをするためです。応募書類は提出して手元に残らないケースがほとんどのため、提出前にコピーを取っておくのがおすすめです。コピーを取っておくと、後から見直しができ、面接直前まで内容を頭に入れられます。丸暗記する必要はありませんが、大まかな内容をチェックするためにも、提出前だけではなく面接前にも見直しをしましょう。
書類選考も面接も事前準備が大切
書類選考と面接は躓く人が多く、不合格になる人も少なくありません。両方とも難易度は高いですが、念入りな事前対策をしてから臨むことで、合格率は高められます。どれだけ事前に準備ができるかが重要であり、準備の有無で合否のほとんどが決まるといっても過言ではありません。
まずは自己分析や業界・企業研究といった基本的な作業をおこない、売り込める武器やアピールの方向性をチェックします。それらを把握した上で、応募書類に内容を反映させ、書ききれなかった部分は面接で補足説明してさらにアピールを広げていきます。書類選考と面接は単独で区切られているわけではなく、連続性があるため、両方の対策を念入りにおこなって、選考突破を目指しましょう。