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【専門学校の最終学歴は?学歴に含まれるのか?】履歴書の記入方法

専門学校は最終学歴として記載できるのか

この記事は
「専門学校を最終学歴として良いのかがわからない」
「最終学歴が専門学校の場合どのように書けばよいのかわからない」
「そもそも最終学歴とはどのような意味なのか」
とお悩みの方に向けて、最終学歴や履歴書の学歴欄の書き方と注意するべきポイントについて詳しく解説しています。

そもそも面接官が学歴を見る目的は「応募者を理解するための判断材料」として見ています。つまり、面接官に正しく自分のこと応募者を理解してもらうために、見やすく誤解を与えないように学歴を記入する必要があります。

学歴の書き方のステップに従って記入し、注意点にて提出前に確認することで正しく記入された学歴欄を作成することができます。正しく学歴を記入して選考を突破しましょう。

また、専門学校は最終学歴として学歴に記載できるのかと不安に思っている方は多いのではないでしょうか。結論からお伝えすると、一般的な専門学校を卒業していると最終学歴として記載することができます。これは昼・夜間部を問いません。

では一般的な専門学校とは何を指しているのでしょうか。まずは最終学歴の定義から見ていきましょう。

最終学歴とは何か

最終学歴を知るためには、そもそも学歴とは何を指すのかを明確に理解しておく必要があります。まず学歴とは、コトバンクによると「個人が受けた学校教育の経歴」と定義されています。つまりこれまで通った学校や、何を学んだのかを示す経歴を学歴と呼びます。

一方最終学歴とは、学歴の中で最も高い教育水準の教育機関を卒業した経歴のことを指します。そして教育水準とは学校等において教育の質や量の高さを示す基準のことです。一般的に以下のように定義されています。

教育水準の高い教育機関順に並べると以下のようになります。

大学院

四年制大学

専門学校・短期大学

高等学校

中学校

小学校

上記教育水準の中で、最も高い教育機関を卒業した経歴が最終学歴となります。例えば四年制大学を卒業し、その後専門学校に通った人の最終学歴は、四年制大学となります。間違えないように、しっかりと理解しておきましょう。

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専門学校は学歴に記載できるのか

冒頭でもお伝えしましたが、一般的な専門学校を卒業していると学歴として記載することができます。これは昼・夜間部を問いません。

しかしあくまで一般的な専門学校を卒業している場合です。つまり専門学校を卒業していても学歴に記載できない場合があるのです。それでは学歴に記載できる専門学校と、記載できない専門学校の違いについて見ていきましょう。

専門学校には認可校と無認可校の2種類がある

専門学校には認可校と無認可校の2種類があります。そして認可校を卒業している場合学歴欄に記載することができます。一方無認可校は学歴に記載することができません。

そもそも認可校とは、公的機関から認可を受けている学校のことです。認可の基準は明確に設けられています。東京都生活文化局によると、以下のように定められています。

認可校の基準

・授業時間:年間800単位時間以上、夜間の学科は年間450単位時間以上
・修業年数:1年以上
・施設:原則個人保有の施設
などが挙げられます。
上記の他にも校長を名乗るために必要な条件なども細かく設定されています。

一方無認可校とは、認可校の基準を満たしていないため、公的機関からの許可がない学校のことです。

よって無認可校は、学校教育法に規制されずパソコン・ワープロ・料理・茶道・華道などの国家試験対策などを行っている学校を指しています。

無認可校は、学校教育法・都道府県知事の認可を受けていないため、学歴には記載できません。間違えないように覚えておきましょう。

皆さんも、自分が卒業・または見込みの学校を上記基準と照らし合わせることで認可校か無認可校かを確認することができます。是非学校のホームページと上記基準を照らし合わせてみてください。

認可校と無認可校の見分け方

上でもお伝えした通り、無認可校は学歴に記載できません。一方認可校は学歴に記載することができます。

そして認可校か無認可校かを条件と照らし併せる以外に、簡単に見分ける方法があります。それは学校名を確認することです。

許可校は「〇〇専門学校」と学校名に「専門学校」を入れることを許可されていますが、無認可校は学校教育法・都道府県知事の認可を受けていないため「専門学校」と名乗ることができません。そのため「〇〇アカデミー」や「〇〇学院」と名乗る学校が多いです。

もちろん例外もあります。そのため事務室等で直接聞くことが手っ取り早い場合もあります。是非参考にご自身の学校が認可校か無認可校かを確認してみてください。

学歴の書き方4ステップ

ここからは「学歴の記入」ついて詳しく解説していきます。学歴欄の書き方は「学歴」と記入することから順番に4つあります。

ステップ1からステップ4まで順番通りに記入することで、記入漏れや記入ミスをする可能性が低くなります。基本情報から手順に沿って記入してみてください。

見本

学歴の書きかた

1.「学歴」と記入する

学歴欄の1行目には「学歴」と中央に書きます。そして次の行から実際の学歴を書き始めましょう。

一行目に「学歴」と記入する理由は、以下の経歴文章が「学歴」なのか「職歴」なのかを明確にするために記入します。注意点は中央に学歴と記入することです。

厳密に中央を定規などで測って記入する必要はありませんが、あまりにも中央から逸れていると細かなことろに気を使えないという印象になりかねません。好印象を得るためにも注意して記入しましょう。

2.年・月を記入する

「学歴」の記入を終えると次は年・月を記入しましょう。注意点は、和暦か西暦表記を混同させないことです。

つまり平成2年や2000年のように和暦と西暦表記を混同しないように、統一させて記入しましょう。

3.高等学校から記入する

年・月の記入を終えると次は実際に学歴を記入していきましょう。学歴を記入する際の注意点は高等学校から記入することです。学歴欄には義務教育は記入しなくても問題ありません。高等学校から大学・大学院のように記入すると良いです。

また高校と省略して記入するのではなく、高等学校のように正式名称で記入しましょう。省略して記入をするとマナー違反となる可能性が高いです。注意して記入を進めてください。

卒業論文や専攻・研究などのテーマが応募企業の業種・職種に関連する場合は、入社意欲をアピールすることにつながるので、研究テーマも記入しておきましょう。

4.入学から記入する

実際に学歴の記入を進めると次は入学・卒業を記入しましょう。記入する際の注意点は学校名から少しスペースを空けて入学・卒業と記入することです。

学校名とくっつけてしまうと、どこまでが学校名なのかがわかりづらくなります。少しスペースを空けて記入しましょう。

場合別の学歴記入方法

ここからは場合別の学歴記入方法を解説していきます。ここで解説するものは6つの場合です。

場合例

・「浪人・留年の場合」
・「休学の場合」
・「留学の場合」
・「中途退学の場合」
・「転校の場合」
・「学部・学科を変更した場合」

それぞれの書き方と注意点を詳しく解説していきます。正しく学歴欄を記入して、書類選考突破を目指しましょう。

浪人・留年の場合

浪人・留年の場合は特に学歴欄で触れる必要性はありません。これまで、数多くの履歴書を見てきた面接官は入学・卒業年を確認することでわかるからです。

ただし家庭の事情や病気などのやむを得ない理由で留年・浪人をした場合には履歴書の備考欄に記入しましょう。やむを得ない状況は面接で考慮してもらえます。面接官からの誤解を避けるためにも記入しておきましょう。

休学の場合

休学の場合は学歴欄に記入が必要です。「いつから・どれくらいの期間・なぜ休学したのか」を明記しましょう。

また体調不良による休学の場合は病状が回復し、業務に影響がないことを記載しておきましょう。正直に記載をすることで高評価につながるので忘れずに記載しておきましょう。

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留学の場合

留学の場合は学歴欄に記入が必要です。「期間・国・学校名」を記載しましょう。一般的に1年以上の長期留学から学歴欄に記入します。

一年未満の短期・中期留学は学歴欄には書かず、自己PRや備考欄などに記入しましょう。記入を忘れると留学経験があることをアピールすることができません。忘れずに記入しましょう。

中途退学の場合

中途退学の場合は学歴欄に記入が必要です。中途退学は厳密には、学歴には記入する必要はありません。しかし履歴書を面接官が確認した際に、不自然な期間があることで「意図的に記載していないのでは」と印象が悪くなる可能性があります。学歴欄に忘れずに記入しましょう。

記入する際は「中退」など省略せず「中途退学」と正式名称で記入しましょう。
また体調不良や経済的事情といったやむを得ない理由で中途退学した場合は「母の介護のため」など理由を明記するとより親切な印象になります。忘れずに明記しましょう。

転校の場合

転校した場合は学歴欄に記入が必要です。転校前の学校に入学したことを記載している下の行に記入します。

転入先の学校名を記入し最後に「転入学」と記入します。理由などは学歴欄に明記する必要はありません。間違えないように注意して記入しましょう。

学部・学科を変更した場合

【学部変更の場合】

【学科変更の場合】

学部・学科を変更した場合は学歴欄に記入が必要です。転校した場合同様に編入前の学校に入学したことを記載している下の行に記入します。

編入先の学校名を記入し最後に「編入学」と記入します。理由などは学歴欄に明記する必要はありません。間違えないように注意して記入しましょう。

学歴を記入する際の注意点6選

ここからは学歴を記入する際の注意点を詳しく解説していきます。おすすめの活用方法は上記の書き方のステップにて学歴を記入していき、提出の前に注意点6選を確認することです。

提出前に注意点を確認することで間違えてしまっていたり、マナー違反に気付くきっかけになります。是非活用してみてください。

1.認可校かどうかをあらかじめ確認しておく

冒頭でもお伝えしましたが、学歴に記載できるものは認可校のみです。あらかじめご自身の卒業・その見込みの専門学校が認可校かどうかを確認しておきましょう。

確認する方法は、学校名を確認することです。無認可校は学校教育法・都道府県知事の認可を受けていないため「専門学校」と名乗ることができません。そのため「〇〇アカデミー」や「〇〇学院」と名乗る学校が多いです。

もちろん例外もあります。そのため事務室等で直接聞くことが早い場合もあります。是非参考にご自身の学校が認可校か無認可校かを確認してみてください。

2.西暦と和暦は混同しない

学歴に限らず、履歴書の年号の記入方法は和暦・西暦表記どちらでもマナー違反ではありません。しかし注意点は西暦と和暦を混同して使用しないことです。

例えば学歴欄に和暦でき記入していたが、賞罰で西暦になっていると採用担当者が一目で理解しずらいため印象はあまりよくありません。履歴書を提出する前に確認しましょう。

3.省略して記入しない

「高校」や「中退」は省略形です。正式名称である「高等学校」や「中途退学」で記入しましょう。

ほかにも間違えやすいものは「(株):株式会社」や「自動車免許:普通自動車第一種運転免許」や「英検:実用英語技能検定○級」や「漢検:日本漢字能力検定」などがあります。履歴書を提出する前に確認しましょう。

省略形:正式名称

高校:高等学校
中退:中途退学
株:株式会社
英検:実用英語技能検定○級
漢検:日本漢字能力検定

4.和暦で記入する場合は令和元年が正式名称

結論からお伝えすると、履歴書に記載する場合には「令和元年」と記入しましょう。令和元年・令和1年どちらを使用しても基本的には問題ありません。

しかし令和元年と履歴書に記入することが一般的です。「平成2年・平成5年・令和元年」と記入することで「平成2年・平成5年・令和1年」と記入するよりも、視覚的に伝わりやすいからと言われています。是非参考に記入してみてください。

5.バイトは職歴に含まないでOK

アルバイトは職歴に含まれますが、必須で記入するべき項目ではありません。転職活動をするのであれば記入を求められることもありますが、新卒の就職活動では必須で記入するべき項目ではありません。

しかしアルバイトでの経験や知識を応募先の企業で活かせる場合には記入するとアピールにつながります。志望動機にひもづいたアルバイト経験の場合には、忘れずに記入しましょう。

6.学歴の詐称はしていないか

学歴の詐称はいかなる時でもご法度です。そして仮に応募先の企業に入社できたとしても雇用契約や会社のルール違反となり、解雇される可能性があります。

正しい学歴を記入しましょう。また自分の意図とは関係なく、単に入学・卒業の年・月の記入を間違えていた場合にも学歴詐称となる場合もあります。

学歴欄の記入内容は、正確さを問われる内容です。間違いのないよう提出前に確認しておきましょう。

正しく学歴欄を記入して選考を突破しよう

冒頭の繰り返しになりますが、面接官が学歴を見る目的は「応募者を理解するための判断材料」として見ています。そのためにもまず見やすく、誤解を与えないように正しく学歴を記入しましょう。

卒業見込みの履歴書への書き方について、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。

学歴の書き方のステップに従って記入し、注意点にて提出前に確認することで正しく記入した学歴を作成することができます。正しく学歴を記入して選考を突破しましょう。

学歴の書き方について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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