履歴書

【履歴書の資格の書き方】記載する際のポイントとケース別の注意点

資格は書き方次第でアピールポイントになる

あなたは何の資格を持っていますか?日本には現在約3,000近くの資格があるといわれています。資格欄には「書くことのできる資格」「書くことのできない資格」という明確な決まりはありません。資格欄に書く事の出来る資格は、あなたの頑張ってきた証です。資格や免許、検定は簡単に取得できるものではありません。

つまり、あなたの努力の結晶です。それが活かされていないというのはとてももったいないです。さらに、資格は書き方次第で強いアピールポイントになります。就活生としては、資格の欄は企業に対する自己PRの場になりますので、しっかりとアピールしていきましょう。

自分の強みとなる資格は企業にアピールできる

自分の持っている資格は、企業に向けてのアピールポイントになります。特に専門性の高い職種の場合は、それに特化した資格は高く評価されるため、かなりのアピールポイントになります。しかし、専門性の高い職種でない場合は書くものがないかというとそうではありません。

業務内容に関係なくても、取得難易度の高い資格は「努力ができる」という観点から評価されるので書くことはできます。業務内容に関係がなく、取得難易度も低いものは書いても評価されないことがほとんどですので気を付けましょう。資格は、専門性の高い職種に特化した資格と取得難易度の高い資格は、必ず書くようにしましょう。

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履歴書に資格を書く時のルール

履歴書の資格欄に資格を書く際には、いくつかのルールが存在します。「正式名称で記載すること、業務内容に関係のある資格を書くこと、書く順番は取得年月順、取得中のこれからとりたい資格も書いていい」ということが挙げられます。

細かいルールですが、履歴書の資格欄だけでなく社会に出てからの正式な書類を書く際に共通することでもあるため覚えておきましょう。さらに詳しく解説していきます。

略さず正式名称で書く

【人気資格の正式名称】

  • 介護→介護福祉士
  • 全商→全国商業高等学校協会主催 簿記実務検定
  • 保育士→保育士資格
  • mos→Microsoft Office Specialist
  • 医療事務→医療事務管理技能認定資格
  • 日商簿記→日本商工会議所簿記検定試験
  • 英検→実用英語技能検定
  • 漢検→日本漢字能力検定
  • 秘書検定→秘書技能検定
  • 宅建→宅地建物取引士試験
  • 運転免許→普通自動車第一種運転免許
  • 大型免許→大型自動車免許
  • バイク免許→普通自動二輪車免許

※TOEICの正式名称はTest of English for International Communicationですが、これに関しては「平成〇年 〇月 TOEIC公開テスト 〇点取得」と記載します

履歴書にかかわらず資格を正式な書類で略すのはNGです。正式な書類は必ず正式名称で書きましょう。資格を正式名称で書かないといった単純なことでも、印象が悪くなってしまいますので注意しましょう。

これから社会人になると、正式な書類を書くこともあると思います。そのときに恥をかかないためにも、これから社会人になるという意識を持ち、履歴書の資格欄も記入しましょう。

業務内容に関係がある資格を書く

資格の欄には、なるべく持ってる資格をすべて書きたくなるものですが、あなたの働きたい職業に関係性が高くアピール性のある資格を優先的に書きましょう。

受ける企業にもよりますが、英検や漢検などはどちらも2級が高等学校の卒業程度、3級が中学校の卒業程度、準2級はその中間程度といわれています。ビジネスに関係のある資格の場合も、2級以上が基準になるといわれています。

TOEICテストの場合、一般的な企業は600点以上の点数ならよい評価を得られるといわれています。それ以下の点数は、英語ができないという評価になってしまいますので、書かないほうがいいでしょう。一般的には600点が大学卒業レベルといわれていますので、英語ができるという証明になります。ただし、英語を公用語としている企業や、仕事で英語を使用する企業の場合は、800点以上を求められることもあるようです。業務内容と関係性が低い資格や、趣味程度の資格は記載しないようにしましょう。

業務に関係のない資格を書く場合は注意が必要

関係性のない資格は、採用担当の方が同じ趣味か難易度が高い資格でない限り、記載しても多くの場合は見過ごされてしまうでしょう。場合によっては面接で取得した経緯を聞かれる可能性もありますが、難易度が高い資格でなければ評価されません。難易度が高い資格は取得するために勉強が必要なため、その過程や忍耐力の面で評価されます。

そこからアピールにつなげられる自信があるのであれば書いてもいいですが、貴重な面接時間が削られてしまう場合もあるので注意しましょう。また、業務と関係性の低い資格を書くと、面接できつい突っ込みを受けたりします。

たとえば、IT関係の企業を受けるときに介護の資格を書いたとしましょう。面接では、「なぜ介護の仕事には就かないのか」「介護とITでは全く関係ないけれど、どういった経緯で希望が変わったのか」など突っ込まれてしまう場合があります。

書く順番は取得年月順

重要度の高い資格から記載するというやり方もありますが、基本的には何年何月に取得したのか時系列に古い順に記載しましょう。いずれも試験を受験した日ではなく、免許証や合格証明書を取得した月を書きましょう。

自動車の免許には「交付日」と「取得日」の両方が記載されていますので、間違えずに免許証の左下に記載されている「取得日」を書きましょう。記載する際には、和暦で書くのか西暦で書くのか、学歴や職歴の欄と統一しましょう。

これから取る予定の資格も書いてよい

資格欄を書く際に疑問に思うのが、未取得の資格を書いていいのかということです。資格欄には、今取得していなくてもこれからとりたい資格や、取得中の資格も記載することが可能です。

応募した業務に関連性のある資格に挑戦中であれば、記入して意欲や積極性をアピールしましょう。その際は「取得に向けて勉強中」や試験日が決まっていて合格が見込まれるのであれば「○月 取得見込」と記載しましょう。

ただし、なんでも「勉強中」と記載してしまうと、企業側からは「合格してから記載してほしい」と思われてしまい、マイナスの評価を受けてしまう場合もあります。そのため、評価してもらえるかの見極めも重要です。趣味程度の資格を書きたい時は、資格欄ではなく履歴書の「趣味」という欄に記載しましょう。

ユーキャンやニチイで取得した資格も記載できる

資格をユーキャンやニチイで取得したと認識を間違っている人が多いですが、ユーキャンやニチイで取得したのではなく、ユーキャンやニチイを「通して」取得した資格です。

自分が勉強をして試験に合格し資格を取得したことに変わりはないため、ユーキャンやニチイを通して取得したものでも記載することができます。ユーキャンやニチイを「通して」取得した資格は自分の力で取得した資格になるため、自信を持って記載しましょう。

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記載する資格がない場合は「特になし」と書く

自動車免許もなく、有用な資格もないので書ける資格もない場合は「特になし」と記載しましょう。しかし、書ける資格が何もない場合でも、語学やパソコンのスクール、専門教育を受けた履歴などを記載して空欄を埋めることも可能です。

それらの経歴は資格・免許に準ずるものとして意欲や評価を高める客観的な情報になります。ただし、空欄をすべて埋めるために趣味の欄に記載するべき資格を書くのは避けましょう。書くものがなくなってしまったら、残りの欄は空白にするのではなく「特になし」と記載しましょう。

資格欄に限らずですが、履歴書に空白を作るというのは、企業にあまりいい印象を与えません。大変だとは思いますが、空白がないように記入しましょう。「資格取得に向けて勉強中」という書き方もありますし、普通自動車免許を記入しても構いません。TOEICテストであれば年に8回おこなわれているため、今から受けてみるというのもいいでしょう。

資格が書ききれない場合は絞る 

資格欄にも限りがありますので、たくさん資格を持っている方の場合は書ききれなくなってしまうことがあります。その時は書く資格を絞る必要があります。絞り方としては、就職先に関係の深い資格がから優先順位をつけて記載するものを決めましょう。

取得難易度の低い資格を多数書くのはNGです。それは、なんでも中途半端に手を出すという印象を与えてしまう恐れがあるからです。せっかく取得したからといって資格を記載しても、企業に悪印象を与えてしまっては意味がありません。

ですので、業務内容に関係のない資格や取得難易度の低い資格は記載せずに、業務内容に関係性の深い資格や取得難易度の高い資格を記載するようにしましょう。

書き方をマスターしたら実践しよう

履歴書に記載する資格は、書き方や注意点を踏まえておきましょう。以上6つのポイントを踏まえて資格欄を記載してください。ポイントを踏まえて書くことができれば、資格欄での失敗はないため自信を持って履歴書を提出してください。

資格欄は、企業に自己PRをできるところですので、必ず正確に書きよい印象を与えられるようにしましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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