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例文7選|面接で聞かれる「仕事に対する姿勢」から好印象を得るコツ
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目次
- 仕事に対する姿勢は入社後の働く姿がイメージできるように伝えよう
- 意図を知って対策しよう! 「仕事に対する姿勢」を聞く背景とは
- 就活生にアンケ―ト! 仕事に対する姿勢を聞かれたことはある?
- 企業が「仕事に対する姿勢」から見ている3つのポイント
- ここで差がつく! 仕事に対する姿勢を考えるための3つの下準備
- 3段階で伝える! 仕事に対する姿勢のまとめ方
- ここで差が付く! 仕事に対する姿勢を伝える際のポイント
- ④入社後に仕事にどう取り組み貢献するかを伝える
- 就活生に聞いた! 仕事に対する姿勢について聞かれたとき気をつけたこと
- 回答に盛り込もう! 業界別に求められる「仕事に対する姿勢」の特徴と傾向
- 【業界別】仕事に対する姿勢の例文7選
- あてはまったら要注意! 仕事に対する姿勢で避けるべき例文
- 仕事に対する姿勢は入社後の姿がイメージできるように伝えよう
仕事に対する姿勢は入社後の働く姿がイメージできるように伝えよう
就活では「仕事に対する姿勢」について問われることがしばしばあります。アルバイトなどで働いた経験はあっても、実際に社会人として働いたことがないため、どう答えれば良いか迷う就活生も多いのではないでしょうか。
企業が仕事に対する姿勢を聞くのは、入社後にどのように業務に向き合ってくれるかを判断するためです。そのため、働く姿を面接官にイメージさせられるよう、前向きかつ意欲を感じられる回答を考える必要があります。
今回は、企業が仕事に対する姿勢をたずねる理由や面接官に刺さる内容にするコツ、回答時に押さえておくべきポイントなどについて解説します。この記事を参考に、採用担当者の興味を惹く回答ができるように準備しておきましょう。
意図を知って対策しよう! 「仕事に対する姿勢」を聞く背景とは
「仕事に対する姿勢」について答える前に、企業が何を知りたいと思っているのかを理解しておきましょう。これを理解しないまま答えると、企業が知りたいと思っている内容とズレが生じ、的外れな回答をしてしまうリスクがあるためです。
結論から言うと、仕事に対する姿勢を聞く意図は「仕事への向き合い方」「仕事への意欲ややる気があるか」を知りたいからです。入社して終わりではなく、与えられた仕事へどう向き合うつもりなのかや、働く意欲はどれほどなのかを知るために質問しているわけです。つまり、企業が本質的に知りたい部分は「この企業で働くイメージを持てているか」「自社の仕事を続ける覚悟があるか」であると言えます。
そのため、仕事に対する姿勢を問われたときは、前向きに働く姿がイメージできるようなポジティブな回答をすることが大切です。
就活生にアンケ―ト! 仕事に対する姿勢を聞かれたことはある?
選考で、実際に仕事に対する姿勢について問われることはどの程度あるでしょうか。よく聞かれるのであれば、しっかり時間をとって対策する必要がありますよね。
そこで今回は、就活生のみなさんに選考で仕事に対する姿勢について聞かれたことはあるかたずねてみました。
結果は、「はい」が29.4%、「いいえ」が70.6%でした。約3割の人が質問されていることになります。「必ず聞かれる」とは言えないまでも、無視できない割合です。
質問されて慌てないよう、「自分の仕事についての姿勢とはどういったものか」「どのように伝えるべきか」をしっかり考えておく必要があります。
企業が「仕事に対する姿勢」から見ている3つのポイント
企業が仕事に対する姿勢の回答から知りたいことが理解できたところで、回答で見られている点についても把握しておきましょう。
ここでは、面接官が就活生の「仕事に対する姿勢」から見ているポイントを3つ紹介します。
①前向きに努力できるか
仕事に対する姿勢についての回答から、就活生が入社後、仕事で努力できる人材かどうかを判断しています。
業務で成果を上げるためには、必要なスキルや知識を学び続けるなど、常に努力を続けることが必要です。また、働いていると壁にぶつかることもありますが、企業としてはそこで努力し、克服しながら成長する人材を求めているのです。
②成果を上げられる人材か
入社後に業務で成果を上げられる能力があるかも、仕事に対する姿勢から予測できる一つの要素です。
業務で一定の成果を上げるためには、以下のようなさまざまな能力が求められます。
必要な能力やスキルが一定の水準に達していなければ、成果を上げることはできません。企業は、仕事に対する姿勢を問うことで、求めるスキルや能力があるか、もしくは近い未来で身に付ける意欲があるかを判断しようとしています。
事前に企業研究をおこなって求める人材や必要なスキルを把握しておき、アピールすると良いでしょう。
③自社にマッチしているか
仕事に対する姿勢から、自社にマッチしているかどうかを判断することも可能です。仕事に対する姿勢からは、就活生の価値観が伝わります。もし、社風やカルチャーに合わない内容であれば、採用後に企業風土になじんで良好なパフォーマンスを上げることは期待できません。
社風やカルチャーに合わないケースとは、たとえば以下のような場合です。
事前に企業の社風を把握しておき、マッチする内容を回答するようにしましょう。上記の例であれば、「とことん努力して自分の能力を磨きながら、周囲と協力して結果を出したい」とすれば、「合わない」と判断されることはありません。
ここで差がつく! 仕事に対する姿勢を考えるための3つの下準備
就活生はまだ仕事を経験していないため、仕事に対する姿勢について聞かれてもどう答えればいいかよくわからない人も多いでしょう。心に浮かぶまま答えても良い評価をもらうことは難しいため、十分に準備する必要があります。
ここでは、採用担当者の心に響く回答をするために事前に済ませておきたい3つの準備について詳しく解説します。
①企業研究:社風や求める人物像を確認する
企業は仕事に対する姿勢から、自社にマッチする人材かどうか判断しようとしています。企業とのマッチ度が高いことをアピールするために、まずは志望する企業の社風や求める人物像を把握しておくことが必要です。
社風や求める人物像を把握するには、以下のような方法があります。
企業の公式サイトでは、求める人物像についてそのまま書かれていることも少なくありません。特に記載がない場合は、「社長からのメッセージ」「社員インタビュー」などを読んで考察をしてみましょう。バリュー(社員に求める具体的な行動指針・規範)なども、社風や求める人物像を読み取る手掛かりになります。
社風や求める人物像を調べたら、見返したり他者と比較したりするために、ノートなどにまとめておきましょう。
以下の記事では、企業研究ノートの作り方やまとめ方について解説しています。企業研究の際の参考にしてください。
②職種研究:志望職種の特徴を理解する
仕事に対する姿勢では、成果が上げられる人材かどうかもチェックされています。そこで、志望する職種について調べ、特徴や業務を遂行するのに必要なスキル、能力を調べておくことも有効です。
事務職や営業職など、なんとなく仕事内容がイメージできるものもあるでしょう。とはいえ、イメージだけではどのようなスキルや能力が必要とされるか、なかなかわからないものです。そのため、わかっていると思っている職種であっても、一度しっかり調べてみましょう。
職種について知るには、以下のような方法があります。
同じ職種でも、求められるスキルは異なります。たとえば、A社の営業職はBtoCのため傾聴力が求められ、B社の営業職はBtoBなので交渉力や折衝力が求められる、などです。
自分が志望する職種では何が求められる傾向にあって、それに対して効果的なアピール材料がないかを考えながら調べると良いでしょう。
③自己分析:自分自身の価値観や経験を言語化する
自分の仕事への向き合い方を知るためには、自己分析も有効です。過去の経験を振り返り客観的に分析することで、これまでどのようにタスクに向き合ってきたかが見えてきます。
またやりがいや意義を感じる取り組み方と仕事への取り組み方は通じているため、仕事に対する姿勢も答えられるようになります。
自己分析にはさまざまな方法がありますが、ここでは「集団で物事に取り組む際に、自分がどういったことにやりがいや意義を感じるのか」を突き詰めるのが効果的です。
自分の価値観や物事に取り組む際の姿勢が把握できたら、人に明確に説明できるように言語化していましょう。
自己分析は専用のノートをつくり、何度も見返したりやり直したりするのがおすすめです。ノートの作り方は以下の記事で詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてください。
3段階で伝える! 仕事に対する姿勢のまとめ方
仕事に対する姿勢を伝えるときは、「要点→詳細→要点」の3段階で文章を組み立てるのがおすすめです。この構成にすると伝えたいことをわかりやすく説明でき、初めて内容を聞く採用担当者もスムーズに理解できます。
それでは、それぞれの要素について解説します。
①要点:自分自身の仕事に対する姿勢
まずは、回答の要点となる「自分自身の仕事に対する姿勢」がどういうものかを簡潔に伝えましょう。採用担当者が知りたい点を最初に述べることで、すぐに話の要旨を理解でき、スムーズに続きの話に入りやすくなります。
「最初に要点を伝える」は、仕事に対する姿勢について答えるときだけでなく、どの質問への回答でも基本となります。
「仕事に対する姿勢」は、「丁寧に仕事をすることが重要だと思います」などの一般論ではなく、これから担う仕事は特に何が大事だと考えているのか、自分の意見を交えながら表現するのがコツです。
②詳細:①を説明する過去の経験
次に、①で述べた要点について説明しましょう。「入念に準備し、体制を整えて臨むことが大切」と述べるだけでは、本気でそのように考えているのか、それとも口先だけなのかが判断できません。そう思う根拠となるエピソードを交えて説明することで、説得力が増します。
例では、自分の仕事に対する姿勢を裏付けるエピソードとして、発表の前に念入りに練習することが数字も入れて具体的に説明されています。例のように、エピソードは簡潔かつ具体的に伝えることがポイントです。
③要点:入社後の仕事への向き合い方
最後に、もう一度要点を述べます。ただし、①で述べた内容と同じことを伝えるのではなく、入社後の仕事への向き合い方について述べて締めましょう。流れがきれいにまとまり、形を変えて仕事に対する姿勢を述べることで面接官の印象にも残りやすくなります。
また、入社後にどのように働くかを伝えることで、志望度の高さや真剣さ、働くことへの意欲の高さもアピールできます。
例文のように、仕事に対する姿勢を説明しつつ、入社後にどのように業務に取り組むかを伝えましょう。仕事への意欲が伝わり、採用担当者の印象に残りやすくなります。
ここで差が付く! 仕事に対する姿勢を伝える際のポイント
仕事に対する姿勢を伝えるときは、要点・詳細・要点の構成を守る以外にも、いくつかのポイントがあります。ポイントを意識して回答することでぐっと採用担当者の心に響く内容になるので、ぜひ取り入れてください。
ここでは、とくに意識すべきポイントを5つ紹介します。
①企業の社風や求める人材像とマッチさせる
仕事に対する姿勢の回答は、志望企業の社風や求める人材像を把握しておき、できるだけ親和性の高い内容にすることが大切です。
たとえば、「チームワークを重視し協力し合って成果を上げる社風」を掲げるA社を志望しているとしましょう。仕事に対する姿勢が合う・合わない例を挙げると、以下のようになります。
A社には合わない例:
「仕事では一人ひとりが個々の成果を上げることに集中すべきと考えています」
求める人材像に対しても同様です。リーダーシップのある人を求めている企業に「サポートして周囲が働きやすい環境を整えたい」では、企業の風土にマッチしませんね。
十分に企業研究して社風や求める人材像を把握し、自分の価値観や考えと重なるものをアピールするようにしましょう。
社風とは何か、どのように確認すればいいかがあいまいな人はこの記事を参考に企業研究をしてみてください。
②姿勢が伝わる具体的なエピソードを話す
採用担当者は、実際の行動を通して就活生の考え方や価値観を図ろうとしています。仕事に対する姿勢が感じられるエピソードを具体的に語ることが大切なのはそのためです。
数値で表せる内容は数字を盛り込むと具体性が増します。また「何をしたか」を述べるだけでなく「どうしてその行動をとったか」「その行動と自分の価値観がどう結びついているか」なども説明するのがコツです。人柄や価値観が伝わりやすくなります。
行動だけを述べた例:
大学時代は、ゼミ発表の前に何度も練習し入念に準備しました。
行動によってどのような成果が得られたかまで話すと、さらに説得力が増すでしょう。
③自己PRや志望動機と一貫性がある内容にする
仕事に対する姿勢の内容は、自己PRや志望動機、長所などと一貫性のある内容にすることが大切です。内容にブレがあると、「説得力がない」「自己分析ができていない」などと思われる可能性があるためです。
以下に、一貫性がある例と一貫性に欠ける例を挙げましょう。
一貫性に欠ける例:
- 仕事に対する姿勢:仕事では積極的に新しいことに挑戦する気持ちが大切だと考えている
- 自己PR:ミスをなくすため慎重に考えて行動する点が強み
- 志望動機:安定した環境に魅力を感じ、志望した
一貫性がある例では、粘り強く最後までやり抜く人柄が共通しています。一方、一貫性がない例では、仕事に対する姿勢では新しいことに挑戦する気持ちが大切だとしながら、自己PRでは慎重に考えて行動する点を強みとしており、ブレていますね。
こういったブレがないように、仕事に対する姿勢の回答がまとまったら見直しておきましょう。
④入社後に仕事にどう取り組み貢献するかを伝える
回答するときは、単に仕事に対する姿勢を述べるだけでなく、入社したらどのように業務に取り組み、貢献しようと考えているかを伝えることが大切です。
入社後にどのように貢献するかを伝えることで、以下のような効果があります。
企業での貢献方法と重ねて仕事に対する姿勢をもう一度伝えることで、採用担当者の印象にも残りやすくなります。入社後にどのように貢献するかを述べることで企業へのメリットが示せ、採用担当者の心に強く訴えかけられるためです。また、「仕事に対する姿勢→エピソード→最後にもう一度仕事に対する姿勢」の3段階の流れで話に一貫性があり、頭に入りやすくなります。
⑤「わからない」とは言わない
アルバイトやインターンで働いたことがあっても、正社員として働いたことはないため、仕事に対する姿勢を聞かれても「答えられない」という人もいるのではないでしょうか。
とはいえ、「わかりません」と正直に答えるのはおすすめしません。「働くことを自分事としてとらえられていない」「仕事への意欲が低いのかもしれない」などと思われる可能性があります。
働いたことがなくても、これまで大事な物事に取り組んだ経験はあるでしょう。さまざまな経験を掘り起こして分析し、自分なりの価値観を把握して仕事に対してどのように取り組むかを考えてみてください。
就活生に聞いた! 仕事に対する姿勢について聞かれたとき気をつけたこと
仕事に対する姿勢について問われたら、どう答えるべきかと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。ほかの就活生のみなさんがどのように答えているかわかれば、参考になりそうですよね。
そこで今回は、就活生のみなさんに「仕事に対する姿勢について聞かれたときに意識した点」について聞いてみました。
「実際に仕事をするシーンを意識した」という回答が多数
実際に仕事をするシーンを意図して回答を考えた、という意見が多く見られました。
採用担当者が仕事をする姿勢を聞く理由の1つは、採用したときに業務に前向きに取り組めるかどうかを知るためです。そのため、仕事における再現性や適性を意識して回答することは非常に有効です。
業界や企業をしっかりと研究し、仕事にどのように活かすかまで含めて回答すると、説得力のある内容になります。
そのほかに見られたさまざまな意見を紹介
上記以外ではさまざまな意見が見られたので、一部を紹介しましょう。
選考では「何を言うか」に意識がいってしまいがちですが、採用担当者にいかに興味や関心をもってもらえるかを意識するのは非常に大切です。内容がわかりにくかったり、伝えたいことが中途半端になってしまうと「質問と回答がずれている」と判断されそのまま落とされる可能性もあるからです。
そのためには、わかりやすく伝わる構成を意識したり、仕事に対する姿勢が伝わる具体的なエピソードを盛り込んだりすることが欠かせません。これまでに述べてきた伝え方やポイントを意識して、魅力的な回答を作成してください。
回答に盛り込もう! 業界別に求められる「仕事に対する姿勢」の特徴と傾向
仕事に対する姿勢にはさまざまなものがありますが、業界によって評価される内容には一定の傾向があります。高評価を得るためには、志望する業界の傾向を把握して回答の内容を調整することが大切です。
ここでは、おもな業界別に評価されやすい仕事に対する姿勢について解説します。ただしここから紹介するのはあくまで傾向で、同じ業界でも企業によって違いがあることを忘れずに、志望企業ごとに社風や求める人材像をきちんと把握するようにしてください。
①金融:正確性や信頼性
金融業は銀行、保険会社、証券会社など多岐にわたる業種で構成されています。それぞれのおもな業務内容は以下の通りです。
いずれも顧客の大切な資産を取り扱う仕事で、一つのミスが大きなトラブルや信用の損失につながりかねません。そのため、業務では高い正確性や責任感が求められます。
数字や書類を扱う機会が多いため、仕事では細部にまで気を配る丁寧で几帳面な姿勢が求められます。顧客には誠実に対応し、信頼関係を構築する姿勢も必要です。責任感をもって取り組む姿勢なども、高い評価を得やすいでしょう。
金融業界を志望する人は、業界の動向や将来性を知っておくことが大切です。以下の記事で詳しく紹介しているので、目を通しておきましょう。
②商社:挑戦心やグローバル志向
商社は、国内外において製品やサービスの流通を仲介する仕事です。おもな業務内容には以下があります。
総合商社は多様な商品を世界中で扱い、専門商社は特定の分野に特化したビジネスを展開しています。文化や価値観の異なる国々で折衝や交渉をおこなったり新規事業を開拓したりするため、挑戦心や積極的な行動力、海外志向の人材が求められる傾向にあります。
回答では、新しいことに挑戦する姿勢やグローバル志向に重点を置くと良いでしょう。迅速に判断して行動できる柔軟な姿勢も評価されやすいです。
商社を志望する人は、概要や主要企業について理解しておきましょう。以下の記事で詳しく解説しています。
③小売:顧客志向・現場対応力
小売業界は商品を仕入れて販売する仕事で、スーパーやコンビニ、家電量販店などさまざまな業種があります。いずれも以下のような業務を担当します。
顧客視点が求められ、流行をキャッチする感度の高さや現場でのトラブルへの柔軟な対応力が重要です。
回答では、顧客の満足を第一に考え、相手の立場に立って行動する姿勢をアピールするのがおすすめです。また、現場では予想できない状況が発生することもあるため、チームで協力して課題を解決する姿勢も評価されます。
市場の変化や消費者ニーズを把握することも欠かせないため、学び続ける姿勢や情報を積極的に仕入れる姿勢などをアピールするのも一つの方法です。
小売業界を志望している人は、以下の記事も参考になります。業界動向や職種について理解を深めておきましょう。
④メーカー:品質へのこだわりや協調性
メーカーは、製品をつくることで価値を生みだし、世に提供する仕事です。自動車や電子機器、食品など多様な業種があり、日常生活を送るのに不可欠な製品を提供しています。いずれも、職種ごとに以下のような業務を担当します。
メーカーで働くなら、品質へのこだわりをもち、チームで協力して働く姿勢が大切です。
回答では、一つひとつのプロセスに責任をもち、細部にまでこだわって業務に取り組む姿勢を述べると評価されやすいでしょう。周囲のメンバーと協力し、チーム全体で目標達成を目指す姿勢もアピールになります。
文系でメーカーを志望する人は、以下の記事が参考になります。目を通しておきましょう。
⑤IT:スピード感や課題解決力
IT業界は、情報技術を活用したサービスを展開する業界で、インターネット業界・ソフトウェア業界・ハードウェア業界などの業種から構成されます。技術力はもちろん、急速に変化する環境に対応するスピード感や課題解決力が求められる業界です。
業種によって違いはありますが、代表的な職種には以下があります。
回答では、スピード感を意識して仕事に取り組む姿勢や課題を発見して解決を図る姿勢が評価されやすい傾向にあります。また、黙々と1人で取り組む作業が多いと思われがちですが、実は顧客対応や他部署との連携が必要になるため、高いコミュニケーション能力が求められる場面もが多いです。
新しい技術や知識が次々生まれる業界のため、向上心をもって学び続ける姿勢のアピールも有効です。
IT業界を志望するなら、動向や業務内容についてしっかり理解しておくことが欠かせません。以下の記事に目を通しておきましょう。
⑥マスコミ:情報収集力や行動力
マスコミ業界は、インターネットやテレビ、雑誌など多様な媒体を通してさまざまな情報を提供するのが仕事です。以下のような業務を担います。
社会に対する影響は大きく、価値のある情報を正確かつ迅速に伝えることが求められるため、情報収集力や行動力、発信力が重視されます。
回答では、日ごろからアンテナを張って情報を収集し、業務に反映させる姿勢をアピールすると評価されやすいでしょう。価値の高い情報を得るチャンスを逃さない行動力やフットワークの軽さ、柔軟な発想力を強調することも、アピールになります。
マスコミ業界を志望している人は、以下の記事に目を通しておくと参考になります。業界の全体像や求められる人材像について解説しています。
⑦サービス:ホスピタリティや柔軟な対応力
サービス業界は、専門的な知識や技術、快適な体験といったさまざまなサービスを提供する多様な業種で成り立つ業界です。宿泊業や飲食サービス、娯楽、医療や福祉、情報通信などがサービス業界に含まれます。
代表的な職種としては以下があります。
どの業種も、顧客のニーズに応え、満足や感動を提供する仕事です。そのため、おもてなしの心やニーズに合わせた柔軟な対応力が重視されます。相手の立場に立って考えられる姿勢も必要です。
回答では、ホスピタリティ精神をもち、顧客に満足してもらえるよう相手の立場に立って考える姿勢を述べると評価される傾向にあります。コミュニケーション能力を活かし、顧客のニーズをしっかり理解して応える姿勢も評価されるでしょう。
サービス業界を構成する業種は数多く、それぞれの特徴を把握することが必要です。サービス業界を志望している人は、以下の記事が参考になります。
【業界別】仕事に対する姿勢の例文7選
ここまで、仕事に対する姿勢を答えるための下準備やまとめ方について解説しました。しかし、実際に自分で回答内容をまとめようと思うと、どのように書けば良いのかよくわからない人も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは業界別に仕事に対する姿勢の例文を紹介します。回答を考える際の参考にしてください。
例文①金融
例文では、金融業界で求められる正確な仕事や責任感を重視する姿勢を伝えています。ゼミでの経験を述べることで説得力のある内容になっています。
入社後にどのように取り組みたいかも、金融業の性質と絡めてうまくアピールできていますね。
例文②商社
例文では、商社で求められる挑戦心や柔軟な対応力を大切にする姿勢を述べており、良いアピールになっています。文化や価値観の異なる留学生とぶつかりながらイベントを成功させた実績も述べているので、入社後に活躍する姿がイメージしやすい内容です。
例文③小売
例文ではアパレルショップでアルバイトをしていたときの経験が具体的に述べられており、売上を上げた成果も数値で示されています。小売業界でとくに求められる課題解決力があることが伝わり、入社後の働く姿がイメージしやすい良い内容です。
例文④メーカー
例文では、周囲と協力して成果をだす姿勢について述べ、大学でのものづくりの活動を説明しています。
エピソードからは協力して成果がだせる人間であることが伝わり、メーカーで求められる協調性があることのアピールになっていますね。さらにものづくりに興味があることも示せており、魅力的な内容です。
例文⑤IT
例文では、課題を見つけて解決する姿勢を重視することを述べ、チームでアプリを開発した経験を説明しています。メンバーで協力し合って開発を進めた内容から良好なコミュニケーションが取れることも伝わってくる内容です。
IT業界では課題解決力がある人やコミュニケーション能力がある人が評価されやすい傾向にあり、それにマッチする内容になっていますね。入社後も活躍が期待できる良い内容です。
例文⑥マスコミ
例文では、信頼できる情報を集めて業務に活かす姿勢を述べ、大学の広報サークルでの活動を具体的に述べています。具体性がある内容で積極的に行動したことが伝わるので、仕事に対する姿勢に説得力がありますね。
マスコミ業界は情報力や発信力、情報を得るための行動力・フットワークの軽さが評価される傾向にあり、うまくアピールする内容になっています。
例文⑦サービス
例文では、顧客に寄り添って行動する姿勢を重視していると述べ、カフェでのアルバイト経験について説明しています。エピソードからは、顧客のことを考えつつ、自分勝手に動かずに上司に許可を取ってから行動していることが伝わります。
サービス業界で求められる顧客志向やおもてなしの心、柔軟な対応力が伝わる内容です。入社後の働く姿勢もイメージしやすいですね。
あてはまったら要注意! 仕事に対する姿勢で避けるべき例文
しっかり準備し、要点・詳細・要点の構成でまとめた回答でも、内容によってはあまり面接官の心に刺さらないケースもあります。
ここでは、避けたほうが良い例文を紹介し、問題点について解説します。どういった内容がよくないのか、問題点を理解しましょう。
例文①主体性が感じられない
私は、仕事では指示された内容を一つひとつ丁寧に確実にこなすことが大切だと思っています。
大学3年間、飲食店でアルバイトを続けており、店長やアルバイトの先輩の指導にしたがってミスのないよう働いてきました。アルバイトの同僚が自分で判断して動いた結果、トラブルにつながったケースを見ており、混乱を招かないために上の指示にきっちりしたがうことの大切さを実感しています。
入社後も、上司や先輩に相談しながら丁寧に業務に取り組みたいと思います。
例文では、指示待ちの姿勢が強調されており、主体性が感じられません。企業は基本的に自分から考えて自発的に行動できる人材を求めています。指示に素直にしたがう姿勢も大切ですが、主体性の感じられない回答では評価されるのは難しいでしょう。
指示に従ってきたことではなく、ミスなく丁寧に働いてきた部分にフォーカスして回答すると良いでしょう。
例文②具体性に欠ける内容になっている
私は、仕事は真面目に努力して誠実に取り組むことが大切だと考えています。
大学時代も、学業もゼミもアルバイトもすべて真面目に取り組んで、納得のいく結果をだしてきました。真面目に努力することに勝るものはないと感じています。
入社したら、業務には誰より真面目に取り組み、努力して成果を出したいと思います。
仕事では、真面目に努力し誠実に取り組むことは確かにとても大切です。ただし、例文は「真面目」「誠意に取り組む」など抽象的な言葉を使うにとどまり、実際に何をどうしたか、どのような結果がでたのか具体的に書かれていないため、説得力がありません。
どのように取り組んできたかわかる過去のエピソードを盛り込むようにしましょう。ただし、真面目なエピソードとして「遅刻や欠席はせず、授業に出席した」といった「して当然のこと」を盛り込むのはNGです。自らの考えや価値観に基づいて行動した、自分らしさが伝わるエピソードをチョイスしましょう。
例文③仕事に対する意欲が感じられない
私は、プライベートを充実させてこそ仕事にも全力を出せると考えています。そのため、仕事とプライベートのバランスをうまくとりながら仕事に励みたいと思います。
大学でも、アルバイトや友人との交流に時間を割き、充実した気持ちを持つことで学業にも集中できました。
入社後は、ワークライフバランスを意識し、適度なペースで自分らしく働きたいと考えています。
ワークライフバランスを重視する考えは間違いではないものの、例文では仕事への意欲が低そうな印象を受けます。仕事を通して企業や社会に貢献してくれそうな人材を求めているため、意欲が低そうな回答をすると、高い評価は得られません。
「業務とプライベートのメリハリをつけ、仕事では限られた時間内で効率的に働いて最大限の成果を出したい」など、仕事への意欲が低いと捉えられない表現に言い換えましょう。
仕事に対する姿勢は入社後の姿がイメージできるように伝えよう
この記事では就活の選考で問われることがある「仕事に対する姿勢」にどのように回答すべきかについて解説しました。
企業は、仕事に対する姿勢を聞くことで、前向きに努力できるか、自社にマッチしているかなど、入社後の姿を予測しようとしています。そのため、ポジティブな姿が想像できるような前向きで意欲の感じられる内容にすることが大切です。
志望する企業の社風や求められる人材、必要な能力・スキルを調べ、うまくマッチする資質をアピールするようにしましょう。入念に準備し、採用担当者に入社後のポジティブな姿が伝わるような回答にしてくださいね。