面接対策
【面接で短所を心配性と答える時の3つのコツ】差がつく書き方と例文
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目次
面接で悪い印象を与えない短所の伝え方を身につけよう
面接では長所だけではなく、短所を聞かれることがあります。短所として心配性をアピールする人も多いでしょう。心配性は短所として挙げられやすい題材のひとつであり、実際に仕事をする上では弱みとして捉えられます。しかしこれもアピール次第では好印象を与えることもできますし、どのように伝えるのかを工夫することが大切です。
心配性はそのまま伝えればマイナスの印象を与えてしまいますが、上手に伝えれば悪印象にはならずに好印象になる場合もあります。同じ短所でも、伝え方次第で印象は大きく違ってきますので、アピール方法をしっかりと考えておくことが大切です。面接では短所を聞かれることも多いため、マイナスの印象を与えない上手な伝え方を知っておきましょう。
短所を「心配性」として紹介するテクニック
周りの些細なことが気になって先に進めなかったり、自分の言動による相手の反応が気になって思い悩むことはありませんか。それは、心配性であるといえるでしょう。
日本は心配性の人が多い国です。日本人であればほとんどの人が何らかの心配事を抱えて生きているといってもいいほどです。自分なりに克服するために工夫していることを伝えられれば、面接官の共感を得やすいという利点があります。さらに、改善するためにひたむきに努力をしている姿勢は好感も得られることでしょう。
ただし、あまり心配性を強調しすぎないように注意しましょう。日常生活でうまく付き合えている事例や、短所を前向きに転換して成功したエピソードなどに焦点を当てて伝える方がよいです。
なぜ面接で短所を質問するのか
短所を質問することで、面接官はあなたのことをいろんな角度からもっと深く知ろうとしています。まずは、業務に支障がないかどうかということです。例えば、営業職なのに人見知りである、事務職なのにじっとしていられないなど、業務に対して致命的な短所を持っているかどうかは重要なチェック項目です。
2つ目は、短所を誤魔化さない誠実な人物かということをみています。共に働く上でも誤魔化しがあったり嘘があっては、周りとうまくやっていくことはできないと判断されるでしょう。
3つ目は、客観的に自己分析ができる人かをチェックしています。自分の思い込みではなく、冷静な目で客観視できるかどうかで仕事の効率も変わってきます。思い込みで仕事を進めていく人に、仕事を任すことはできないでしょう。
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面接で答えるときのポイント
マイナスのイメージを与えてしまうことがある短所ですが、悪い面をアピールすることが目的ではありませんので、それだけで終わることのないようにしましょう。
日常生活において心配性の人によくあるのは、外出時に家の鍵を閉めたかどうかが気になって不安になることです。そうなると、集中できずに気が散ってしまいます。運転中など移動の際にはとても危険な状態になるといえるでしょう。
また、相手の反応が心配になり人前で積極的に自分の意見がいえないという人もいます。その結果、自分の思いとは別の方向に物事が進んでいきがちです。相手に合わせるばかりで不本意な状況になると、周りに流されやすいことにも繋がります。
そこで、心配性を克服するために努力しているとアピールすることが大切です。面接で短所を答える時のポイントについてみていきましょう。
短所がないという答えは絶対に避ける
短所は自身の弱みやマイナスな点ですし、伝えることで印象が悪くなると考える人が多いです。しかし、短所はないと回答するのはNGです。短所がないと答えると、「自信過剰、自分を客観的にみることができない人」とマイナスなイメージを持たれてしまいます。短所のない人などいませんし、聞かれた以上必ず自身の短所を話さなければなりません。
短所と長所は表裏一体のものですし、自分の短所が分からないという人は長所から考えてみるのもおすすめです。例えば、負けず嫌いは頑固でこだわりが強いといえますし、物怖じしないは慎重さに欠けるともいえます。長所があれば短所があり、短所があれば長所がありますので、それぞれから考えてきちんと短所を答えるようにしましょう。
短所はハッキリと伝える
面接で短所を問われたときは「短所は心配性です」と最初にハッキリ伝えることが大切です。マイナスの印象を与えたくないからといって遠回しにいったり、エピソードだけいうと要点がつかみにくく、相手に伝わりづらくなってしまいます。
面接では発言の内容をもとに評価を決定しますので、内容が正しく伝わらなければ正しく評価してもらえなくなってしまいます。本当の自分とは違う人物像が伝わってしまう可能性もありますし、他の発言と矛盾しているとマイナスの評価に繋がってしまうことも多いです。
明確に伝えることで担当者も聞きやすいですし、短所も正しく伝わります。ハッキリ伝えないことがマイナスに作用することは多いため、短所ははっきり、分かりやすく伝えることを意識しましょう。
営業職でも短所は「心配性」が適切か
心配性を克服する努力をしていても、それが適する職業ばかりではないことを考えていきます。心配性という短所が受け入れ難い場合もあるのです。それはどのような職業なのでしょうか。
その人が持つ特性を仕事で活かせるかどうかは重要なことです。逆に、業務に支障が出る特性は、企業にとって適性がないということです。世の中にはさまざまな職業が数えきれないほどあります。面接を受ける企業が何を求めているのかを知りどんな自己アピールをするか見極めていくことが、就活には必要です。
短所が「心配性」な人に不向きな職種もある
心配性な人は物事に対して慎重になる傾向があります。よって、スピードある行動力、素早い状況判断、臨機応変な対応力、機転のよさなどが求められる職業は不向きといえます。
例えば、レストランやカフェの従業員、スポーツ選手、フォトグラファー、営業マン、接客、プレゼンター、救急救命士、消防士、宇宙飛行士などといった職業が挙げられます。
仕事には当然正確さが求められるので慎重になることももちろん大切です。しかし、時間勝負な職業では不利に働くことが多いでしょう。正確さに加え、自分の経験と力を信じ、まっしぐらに突き進む突進力が必要な仕事では、心配性がマイナスに働きやすいです。
エピソードを工夫して仕事に支障がないことを伝える
心配性という短所を伝えるときには、仕事に支障がないように改善の工夫をしているということまで伝えましょう。仕事に支障をきたすという印象を面接官に持たれてしまうと、その後の短い面接時間内で印象を好転させることは難しいでしょう。
そのため、エピソードはよく選ぶことが大切です。伝えたい内容を明確にして、いい面も少し加えて伝えられるとよくなります。しかし、自虐的な言い方になってしまうとよくありません。例えば、心配性で早く準備しすぎて他の人まで急かしてしまうという内容では、短所を短所のまま伝えているだけになってしまいます。神経質だという印象だけを与えてしまいますので、避けましょう。
短所を書く時の3つのコツ
短所は、そのままを書き出すだけにしてはいけません。確かに短所はマイナスなものですが、それに対して何もプラスなことを載せないのはよいアピールといえないでしょう。
エピソードを含めた内容にし、いかによい方向へ転換していけるかなど伝えたいことにそった構成にしていくことで、面接官に対してプラスの印象を与えることができます。
ネガティブな内容にしすぎない
短所を伝える際に注意すべきことは、いくつかあります。先に述べた通り、短所のままで終わってしまっては、あなたにネガティブなイメージがついてしまうだけです。その先の大切なアピールポイントまでしっかりと伝えましょう。
その他に短所として避けたい内容は、「身体的な特徴、疾患、自分に自信がないということ、マイナス思考、時間やお金にルーズ、嘘をつく、雑であること、時間に遅れる、時間を守れない、自分から挨拶ができないこと」などが挙げられます。こういった短所が思いつく人でも、多少表現を変えることでアピールとして使える場合もあるということも頭に入れておきましょう。
自分の短所に向き合っていることをアピール
大切なことは、短所にどのように向き合っているかということです。人からいわれたことではなく、自分でしっかり分析し、自分の中にきちんと短所を落とし込んで改善方法を模索したということが必要なのです。
短所がどういう事態になってしまうのか、それを回避するためにどうしているのか、またそのような事態になってしまった場合、自らどうフォローしていっているのかということをアピールするとよいでしょう。また、最後にプラスのアピールをすることで、マイナスなイメージもプラスに変えることができます。
自己PRの要素も含める
短所を自己分析と改善策を交えてわかりやすく伝えることができれば、心配性であることの裏返しである、思慮深く配慮ができるといういい面も感じてもらうことができます。
面接官から長所を聞かれているのではありませんが、短所を伝えることでこのようなよい面をみてもらうこともできるのです。短所を伝える際には、自己PRの要素を含めた内容にしていくことを念頭に置くようにしましょう。短所を聞かれてもそれに対してどう対処しているのかをアピールできれば、一気に好印象を与えることができます。
短所を長所に変えることをアピールする
性格上の短所は、長所と表裏一体です。心配性というと神経質だとか、人の顔色や意見を気にするいったマイナスイメージがありますが、裏を返せば、慎重派、常に確認を怠らない、自分の主張のみを押し通すのではなく、人の意見にも耳を傾けることができるといった長所にも繋がります。
自己分析から学んだ自分の短所を、どのようにプラスのイメージに転換して長所としてアピールするかが大切です。ただ、他人からみてあまり短所とはいえない部分を短所だと公言してしまうと、面接官にあざとい印象を与えることもありますので、注意が必要です。
心配性という短所を具体的にどうポジティブなイメージに変えていくか、以下で解説していきます。
心配性の長所①ミスが少ない
心配性の人は、漫然と仕事をおこなうのではなく、常にミスがないかを確認しながら仕事を進めていくため、他の人に比べてミスの発生率が低いです。その性格ゆえに、慣れた仕事でも慢心することなく、確実に仕事をこなすのです。何事においても、間違えてはいけない、迷惑をかけてはいけない、納期に遅れてはいけないと思いながら、常に誠実に丁寧に仕事に向き合います。その結果、大きなミスなく仕事をやり遂げることができるのです。
真面目に仕事に取組み、常にミスや漏れのないよう確認を怠らない人物は、企業の戦力になります。そのため、社会人になった際には、この人に仕事を任せておけば安心だと信頼される人物になるでしょう。
心配性の長所②責任感がある
心配性の人にいえることとして、責任感が強いという点があります。心配性の人は、自分のことのみならず、人から頼まれた仕事であれば特にその責任感を発揮します。これは、心配性の人が物事に対して、真剣に向き合うという性質を持っているためです。
この性格の人は、物事に取り組むときに、「〇〇しなかったら、〇〇なことになってしまう」「〇〇になったらどうしよう」という悪い事態を想定するのです。次に、そうならないためには「〇〇しなくてはいけない」と予測しながら物事を進めるため、何事も最後まで責任を持ってやり遂げることができるのです。
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面接回答例を参考にしましょう
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短所「心配性」であることの回答例文
ここで、例文を上げていきます。それぞれ異なった状況のエピソードですので、自分の実体験と近い例文を参考に、構成していきましょう。もし似たようなエピソードがない場合でも、基本的な構成は変わりません。
後半では工夫をしていることや改善した体験談を加えて、面接官にわかりやすく想像しやすい内容にするとよいでしょう。
例文①
私の短所は心配性なところです。気になるとそのことが心配で集中ができなくなります。例えば、学校の行事やイベントでは、問題が起こらないか、失敗をしないかなどといつも心配になって、注意不足になって忘れ物をしてしまったりと失敗をしてしまいます。そうならないために、事前に行程や予定を頭に入れたり、数日前から丁寧に持ち物の準備をするようにしたり、友達と何度も確認するように心がけたりしています。
こうすることで心配事が減り、準備をしっかりしてきたことで自信も持てるようになって、行事やイベントに集中できるようになっています。段取り八部という言葉がある通り、事前の準備が大切だと思って今も続けています。
心配性ということを踏まえて、わかりやすいエピソードを加えて、自分なりにどうしたらいいのかをしっかりと分析して改善策を伝えています。さらに事前の準備や確認を習慣づけているということをアピールしています。
例文②
私は心配事が尽きないのが短所です。心配事が次々に思いつきプレッシャーで失敗に繋がってしまいます。私は小さい頃から写真を撮ることが好きで、学園祭では実行委員から写真を撮るように頼まれていました。1年目は、1日掛かりの撮影の経験がなく前日は心配で眠れなくなってしまいました。当日は寝不足も影響して満足のいく撮影が出来ませんでした。それからは、心配事とそれに対してしている努力を紙に書き出すようにしています。書き出す方法で視覚的にわかりやすくなって、心配事が解消されるたびに自信にもなっています。
この方法で2年目から思うような写真を納めることが出来るようになりました。今も心配事があるたびに書き出すことを心がけています。
心配が不安やプレッシャーになって失敗した経験は、誰にでも1度や2度はあるでしょう。誰にでも経験があるということは、面接官にも想像がしやすい内容にできます。共感も得やすいでしょう。仕事においても、プレッシャーを感じることは度々やってきますので、今後の業務に充分に活かしていける内容です。
例文③
私は人の目を心配してしまうところが短所です。周りの反応を気にして自分の意見が言いにくくなってしまい、そのことで周りに迷惑をかけてしまうことがあります。私はバンドを組んでいてリーダーをしていますが、仲間の反応が心配で意見をまとめられないことがありました。すると話し合いが長引いて帰りが遅くなってしまうことがよくありましたが、現在はみんなからの意見の優先順位を考えるようにして、それを自分の言葉で伝えるように気を付けています。
それからは、仲間のみんなに納得して同意をもらるようになりました。時間内に意見を言うことも意識して、いつも訓練しています。
心配性というと、慎重になり何事にも時間がかかるイメージを持たれがちです。このように、時間を意識する習慣があることは仕事をする上で大きな意味があるといえます。また、周りの意見を尊重できるということを暗に伝えることも出来ている例です。
面接では神経質なイメージを払拭する努力を
心配性は神経質と思われてしまうことがあり、仕事ではあまりいい印象を持たれないことがあります。神経質な人のこだわりが仕事の効率やチームワークに支障をきたす可能性を考えるのです。また、ネガティブ思考をしやすく内面に不安定さを抱えていたりストレスを感じやすいことも往々にしてあります。効率を上げて仕事を納めるためには、神経質ということがマイナス要因になってしまう可能性があるのです。
短所を答える際には、神経質という印象を与えるよりも、心配性なところがある自分と向き合い、克服できるよう前向きに努力しているという工夫と姿勢をアピールしていきましょう。
短所を伝える時には短所を武器にするくらいの力が必要です。それは短所をプラスに変えていける力のことです。短所と長所は表裏一体ともいいます。プラスに変えていくためにしている習慣やエピソードを真摯に伝えていきましょう。