面接対策

【面接での強みの答え方】アピール手順についてや5つの例文を紹介

面接では自信をもって強みをアピールしよう

就職活動を進めていくと、面接での質問で「あなたの強みは何ですか」と聞かれることも多いのではないでしょうか。

「どのように強みを答えたらよいのかわからない」
「上手く自分の強みをアピールしたい」
「自分の強みは本当に評価されているのか知りたい」

などと、思う人も多いでしょう。

自分の強みを日常生活で意識していないと、突然面接で聞かれても答えにくいものです。しかし自分の強みについてしっかり知っておかなければ、面接で適切に回答ができずに、内定を獲得できません。

そこで本記事では、「企業が評価する強み」や「面接で強みをアピールする手順」「強みのOK例とNG例」について解説します。これらを理解して、面接でしっかりと自分の強みをアピールできるようになりましょう。

企業が評価する強み12選

面接前で質問を対策したい人や、面接後で自分の強みを答えたが面接官の反応が良くなかった人にとっては、「自分の強みが評価されているのか」と不安になる人も多いでしょう。そこで自分の強みが一般的に評価されているのかを知るために、「社会人基礎力」という概念を覚えておきましょう。

社会人基礎力とは経済産業省が、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、2006年に提唱したものです。簡単に言えば、社会人として必要な基礎的な力です。

この基礎力は国が定めたものであり、ほとんど全ての企業が社会人に求める力です。そのため、自分の強みが「この社会人基礎力のどの能力に当てはまるのか」と考えることで、「一般的に必要とされている基礎的な力はすでに備わっている」とアピールできます。

以下の強みを参考にし、企業が求める能力を理解しておきましょう。

1.主体性
2.働きかけ力
3.実行力
4.課題発見力
5.計画力
6.創造力
7.発信力
8.傾聴力
9.柔軟性
10.状況把握力
11.規律性
12.ストレスコントロール力

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面接で強みを聞く3つの理由

面接で強みを聞く3つの理由を表した図

ESや面接で自分の強みをアピールするためには、「そもそもなぜ強みが聞かれるのか」を知っておきましょう。企業が強みを問う理由を知っておくことで、評価されているポイントが理解できるからです。

評価されるポイントが分かれば、面接で評価される強みを考えられるようになるでしょう。強みで高評価を獲得するために、選考で問われる理由を把握していきましょう。

1.客観的に自分を把握できているか判断するため

「面接で強みを聞く理由」として、1つ目は客観的に自分を把握できているか判断する目的があげられます。客観的に把握できていないと、採用担当者の印象と学生が話す内容に矛盾が生じてしまい、不信感を与える原因となってしまいます。

例えば「綺麗好きで几帳面な強みがある」と言っていても、髪がとかされていなかったり服装にしわがあると、採用担当者は「本当に几帳面なのか」という疑問をもってしまいます。

自分の客観的な強みをみつけるには、自己分析が必要です。自己分析を行い、第三者の目線で自分を見つめ直すことで、客観的な強みを把握しましょう。

「自己分析」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「自己分析」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

2.入社後に活躍できる人材か判断するため

「面接で強みを聞く理由」として、入社後に活躍できる人材かどうかを判断する目的があげられます。どのような強みがあるかによって、「仕事で活躍できるか」「採用メリットがあるか」をチェックしています。

一般的に魅力的と思える強みがあっても、その強みが企業に合わないものだと「自社では活躍できない」「採用メリットが低い」と判断され選考で落とされる可能性があります。

例えば「語学の習得が得意」という強みであったとしても、海外に事業展開をしていない企業であれば、その人が活躍できない可能性があり、採用するメリットは低いと判断されてしまいます。

企業はただ能力があるだけではなく、自社で活躍できる人材を採用したいと考えています。そのため、その企業に合う強みをアピールすることが大切であり、提示する内容によって評価が変わると考えましょう。

3.自社の社風に合う人間性であるか判断するため

「面接で強みを聞く理由」として、自社の社風に合う人間性かどうかを判断する目的があげられます。企業によって事業内容や職種、社風は大きく異なります。

そのため、採用担当者の考える優秀な学生は、企業によって変わってくるでしょう。強みを聞くことで、それがしっかりと活かせるかどうかを見ているのです。

例えば、自分に自信があり、何をするにしても大胆な性格の人は、事務や会計などの細かいミスが許されない業務に関しては適性があるとは言えません。

また強みで計画性が挙げられる人は、飲食店のような臨機応変な対応が常にもとめられる環境よりも、同じリズムで業務が行えるようなデスクワークが合っているでしょう。

企業は強みを聞くことで、自社の社風に合う人間性かどうかを判断しています。

面接で強みをアピールする5つの手順

面接で強みをアピールする5つの手順を表した図

次に強みを見つける方法をご紹介します。人間だれしもに、様々な強みがあります。一方で「なんとなくこれっぽい」といったあいまいな強みでは評価されるアピールにならないでしょう。

経験や過去の出来事を根拠にした確かな強みを、しっかりと伝えることが必要です。ここでは、そういった自分自身の強みをアピールする手順を解説します。

1.自己分析をし自分の強みを理解する

長所と短所の見つける3つの方法を表した図

まずはアピールするための強みを見つけましょう。その強みは自己分析をすることで明確にしていくのです。自分の言葉で自分を振り返ることで、他人にはない自分らしい強みを見つけられます。

自己分析で行う内容としては、「自分史」「モチベーショングラフ」「マインドマップ」があげられます。これらを順番に行うことで「自分の人生の変遷」や「なぜそのような性格になったのか」「考え方のプロセス」が理解しやすくなり、自分の強みについて、より明確な理解できます。

自己分析では「自分史」「モチベーショングラフ」「マインドマップ」に分かれています。それぞれ、下記で詳細を解説していきます。

「自己分析」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「自己分析」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

①自分史

自分史を作成する目的
・自分の過去の棚卸し

自己分析を行う第一ステップとして、「自分史」を作成しましょう。「自分史」とは、過去の経験を思い出し、リストアップすることです。

自己分析を行い自分自身について知るためには、まずは自身の過去の経験を洗い出すことが大切です。過去の経験をリストアップし、情報を棚卸しすることで、自分自身への理解を深められます。

自分史の作成方法
・大学時代から幼少期まで遡る
・「趣味」や「人間関係」などのカテゴリー分けをする

自分史の作成方法としては、上記の通りです。幼少期の頃は、自分でも意図しないような、潜在的な言動を行っている可能性が高いため、大学時代から記憶がある時期まで遡りましょう。

また「趣味」や「人間関係」など、自分の性格が言動に出やすいカテゴリーを選択し、エピソードを想起してみましょう。自分自身の言動には、強み、価値観が反映されやすいと言われています。

以下の図は、自分史の例です。小学生、中学生、高校生、大学生と過去の自分を振り返り、その時の出来事や感情を思い出せるだけ書いていきましょう。 思い出しやすように勉強、趣味などの項目は自分でカスタマイズして、記憶を言語化して、目で見える形にしていきましょう。

自分史①を表した図

自分史②を表した図

自分史③を表した図

自分史④を表した図

②モチベーショングラフ

モチベーショングラフを表した図

モチベーショングラフを作成する目的
・自分の強みかもしれない原石を見つける

自分史を作成が終われば、次は「モチベーショングラフ」を作成してみましょう。「モチベーショングラフ」とは、一定の時期から現在までを振り返り、「どのような時にモチベーションが上がるのか」「モチベーションの源泉は何か」を明らかにすることで、自分の価値観や特徴を理解する方法です。

自分史で棚卸された自分の情報を元にモチベーショングラフを作成することで、「自分は何が大切なのか」「自分は何をされると嬉しいのか」「何をされると許せないのか」など分かり、それによって「自分の強みかもしれない原石」を整理することができます。

またモチベーションが上がったタイミングは強みが活きていることが多く、下がったタイミングは弱みが原因である可能性があります。そのためモチベーショングラフを作成することは、自分自身の強みの理解ができるでしょう。

モチベーショングラフの作成方法
・「時間の流れ」と「モチベーションの上下」の2つ軸を書く
・モチベーションが上下した原因と出来事の詳細を書く

モチベーショングラフの作成方法としては、上記の通りです。まず、紙に横軸と縦軸を書き、縦軸をモチベーション、横軸を時間に設定します。そして、その期間において、「自分のモチベーションがどのように変化してきたのか」「モチベーションが変化した理由は何なのか」を書きましょう。

③マインドマップ

マインドマップを表した図

マインドマップを作成する目的
・自分の価値観を明確化し、強みを言語化する

モチベーショングラフが作成できれば、次に「マインドマップ」を作っていきましょう。「マインドマップ」とは思考をみえる化する手段であり、テーマをひとつ決め、関連するワードをつないで深掘りする方法です。マインドマップは人間の思考回路と似ており、「なぜそうなるのか」というような深堀が可能になります。

モチベーショングラフで書いた事象に対し、「なぜそのような行動をとったのか」「なぜそのような考えに至ったのか」「なぜそのような性格になったのか」のように、出来事や思考のプロセスを明確にできます。

これらのプロセスを理解することで、「自分は〇〇ような考え方ができる強みがある」「〇〇の性格はどういう時に欠点となる」など、強みが明確に言語化することができます。

マインドマップ①を表した図

マインドマップ②を表した図

2.強みを一つに絞る

OK例
「私の強みは忍耐力です」

NG例
「私の強みは、忍耐力と思考力、後はコミュニケーション能力や分析力もあります」

「面接で強みをアピールする手順」として、次に強みを一つに絞りましょう。自己分析の結果、たくさんの強みを見つけることができたでしょう。一方で、複数の強みを提示したからといって、その分評価されるわけではありません。

むしろアピールする数が多いと、評価が下がることもあります。なぜなら複数の強みを提示すると、ひとつひとつの印象が薄くなり、最終的になにを伝えたいのかがわかりづらくなってしまうためです。せっかく魅力的な強みがあるのに、それを伝えきれないのはもったいないです。

強みはひとつに絞ってアピールすることで、自分の良さや特徴を企業に理解してもらいやすくなります。強みが複数あったとしても、ESや面接ではひとつに絞り、それに絞ってアピールするようにしましょう。

3.具体的なエピソードを整理する

「面接で強みをアピールする手順」として、次に具体的なエピソードを整理しましょう。自分の強みには、そのように考えた背景や何らかのエピソードが必ずあります。そのストーリーを述べることで、話の説得力が増します。

例えば「様々な工夫をしました」「納得するまで話し合いました」などと伝える人は多いです。しかし、これでは具体的とは言えません。「どんな工夫をしたのか」「どうやって納得させたのか」など、過程や用いた手段をより深くまで掘り下げたエピソードを伝えましょう。

しっかりとエピソードとなる部分を述べることで、説得力のある強みになります。いくつもの過去の出来事がある場合でも、長々と話してはまとまりのないものになるため、1つか2つに絞り、端的に伝えるようにしましょう。

4.仕事での活かし方を伝える

「面接で強みをアピールする手順」として、次に仕事での活かし方を伝えるようにしましょう。自分の強みが志望する企業で働く上で、「どのように役立つのか」「どのように活躍することができるのか」を明確にします。

具体的にすることで、採用担当者としても入社してからの活躍するイメージができるようになります。また就活生としても、入社後の働くイメージをしっかりと考えていることをアピールできます。

仕事での再現性を伝えるためには、企業が求めている人物像や業務内容を事前に把握していなければなりません。そのため業界研究と企業研究もしっかりとしておきましょう。

5.PREP法でまとめる

「面接で強みをアピールする手順」として、最後にPREP方でまとめるようにしましょう。PREP法とは「結論(Point)」「理由(Reason)」「具体例(Example)「結論(Point)」の順番で話すフレームワークのことです。

PREP法
①「結論(Point)」
②「理由(Reason)」
③「具体例(Example)」
④「結論(Point)」

まず最初に「どのような強みなのか」を伝え、「なぜそれが強みと言えるのか」「どのような時に発揮される強みなのか」の順に述べ、最後にもう一度「どのような強みなのか」を話します。

「どのような強みなのか」と最初に結論を伝えることで、「強みとした理由」や「強みにまつわる具体的なエピソード」を正確に理解してもらえます。強みの提示を後回しにしてしまうと、結局なにを伝えたいのかがわからなくなってしまいます。

また、ただ強みを述べるだけでは、その能力や個性が本当にあるのか、疑問視される可能性があります。そのため説得力のあるアピールをする目的として、「強みを身につけた経緯、あるいは発揮した過去の経験」などを伝えることが大切です。

説得力は重要なポイントであり、わかりやすく明確なアピールをすることが、高評価を得るポイントになります。

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面接で強みをアピールする5つの例文とNG例

ここからは、面接での強みの例文をOK例とNG例に分けてご紹介していきます。あくまでも例ですので、参考にしながら自分の強みを考えていきましょう。

過去のエピソードはもちろん自分の言葉で書くことで、オリジナリティのある唯一無二の自分の強みになります。自分を存分にアピールできる部分であるため、しっかりと準備しましょう。

1.規律性

OK例

私の強みは規律性です。私の考える規律性とは、社会のルールや約束を守り、チームを正しい方向へ導く力です。

私は、一昨年に新しく開業したカフェのオープニングスタッフとしてアルバイトをしていました。開業したばかりのころは、お客様の対応マニュアルやシフトのルールなどに決まりが全くなく、売り上げはもちろん、だらだらした雰囲気が漂い、違和感を感じました。

そこで、店長やアルバイトスタッフの経験を聞きながら、自らお客様の対応マニュアルや出退勤のルールブックを作成し提案しました。修正を重ね、完成するとスタッフも一定の決まりを守りながら働くことができるようになりました。

時間を守ったり、決められた対応をしたりと当たり前のことではありますが、その社会的なルールを守ることは何よりも大切です。

入社後はこの規律性を活かし、決めた業務は必ず時間内に終わらせ、チームが正しい方向に向かうように促す人材に必ずなります。

上記の例文では、アルバイト経験から強みがアピールされています。「規律性」というテーマに絞られており、何について説明されているかわかりやすいです。

また、「チームが正しい方向に向かうように促す人材」というように、企業での活かし方も書かれているため、入社意欲が伝わりやすく、採用担当者も「どのように活躍できるのか」というイメージがしやすく、高評価を得やすいでしょう。

「真面目さ」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「真面目さ」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

NG例:自己分析ができていない

私の強みは規律性です。私の考える規律性とは、社会のルールや約束を守り、チームを正しい方向へ導く力です。

私は、去年あたりに開業したカフェのオープニングスタッフとして働いていました。そこで、ルールブックを作成しました。時間を守ったり、決められた対応をしたりと当たり前だからです。

入社後はこの規律性を活かし、頑張りたいと思います。

上記の例文では、アルバイト経験から強みがアピールされています。しかし、自己分析ができておらず、エピソードが抽象的で理解が難しいです。

例えば、5W1Hで整理しなおして、初めて伝える相手でも理解できるように具体的に修正した方がよいでしょう。そうすることで、納得感が増し評価されるようになります。

2.忍耐力

OK例

私の強みは「忍耐力」です。私は厳しい監督のもとで野球を16年間やっていたことから「忍耐力」には自信があります。これは仕事にも活かすことができると思います。

大学時代は2年間インターンシップで営業をしておりました。営業を選んだ理由も、厳しい環境に身を置くことで社会人としての基礎を身に付けたいと考えたからです。

最初から楽に仕事ができるはずもなく、何度も困難にぶつかって泣いて帰る日もありました。しかし、どのように解決するか、どうしたらもっとうまくいくかを常に考えておりました。そうした考えのもと、成果を上げることもできました。

何事にもへこたれることなく、その上でただ我慢するだけでなく、どうすれば状況は良くなるかをしっかりと考えて行動することで、仕事での成長は格段に早まりました。営業は成果を出すためにとにかく「忍耐力」が求められる職種だと思います。そのような状況において、私は必ず結果を出す指針があります。

新しい環境に身を置くことは決して簡単な事ではなく、精神的・肉体的に激しい時期もあると思います。しかし私の「忍耐力」を用いて、必ず売上高で貢献したいと考えております。

上記の例文では、インターンシップでの経験から強みがアピールされています。「忍耐力」というテーマに絞られており、何について説明されているかわかりやすいです。

また、「私の忍耐力を用いて、必ず売上高で貢献したい」というように、具体的な貢献方法が提示されているため、採用担当者に「どのように活躍できるのか」というイメージがしやすく、高評価を得やすいでしょう。

「忍耐力」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「忍耐力」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

NG例:強みが複数ある

私は「忍耐力」や「体力」、あとは「思考力」や「言語力」も強みに考えています。私は厳しい監督のもとで野球を16年間やっていたことから「忍耐力」には自信があります。これは仕事にも活かすことができると思います。

営業は成果を出すためにとにかく「体力」が求められる職種だと思います。そのような状況において、私は必ず結果を出す指針があります。

新しい環境に身を置くことは決して簡単な事ではなく、精神的・肉体的に激しい時期もあると思いますが、私の「忍耐力」と「体力」、あとは「思考力」や「言語力」で克服できると考えております。

上記の例文では、強みが複数提示されており、何を伝えたいのか分かりにくくなっています。そこで強みは1つに絞って話すようにしましょう。そうすることで、面接官も理解しやすくなり、評価されるようになります。

3.チャレンジ精神

OK例

私の強みは、チャレンジ精神があることです。私は飲食店で3年間アルバイトをしています。始めた当初は、なかなか要領を掴むことができず、ミスをすることも多くありました。

しかし、色々なことにチャレンジしたいと思い、自分の仕事はもちろんのことそれ以外の持ち場の人たちにも積極的に仕事を教わっていきました。その結果、自分の仕事が何に繋がっていくのか、困っている持ち場があったときは自分がどう動けばスムーズになるのかが分かるようになりました。徐々に仕事の幅も広がり、今ではバイトリーダーを任されています。

このように、私は困難な状況でも、より高みを目指して取り組むチャレンジ精神をもっています。御社でも、お客様のご要望を満たすことはもちろん、それ以上に質の高いサービスやプランを考案・提案することで貢献したいと考えております。

上記の例文では、アルバイト経験から強みがアピールされています。「チャレンジ精神」というテーマに絞られており、何について説明されているかわかりやすいです。

また、「質の高いサービスやプランを考案・提案する」というように、企業での活かし方も書かれているため、入社意欲が伝わりやすく、採用担当者も「どのように活躍できるのか」というイメージがしやすく、高評価を得やすいでしょう。

「チャレンジ精神」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「チャレンジ精神」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

NG例:具体的なエピソードがない

私の強みは、チャレンジ精神があることです。大学生活では、色々なことにチャレンジしたいと思い、自分の仕事はもちろんのことそれ以外の持ち場の人たちにも積極的に仕事を教わっていきました。

その結果、自分の仕事が何に繋がっていくのか、困っている持ち場があったときは自分がどう動けばスムーズになるのかが分かるようになりました。徐々に仕事の幅も広がり、今ではバイトリーダーを任されています。

このように、私は困難な状況でも、より高みを目指して取り組むチャレンジ精神をもっています。御社でも、お客様のご要望を満たすことはもちろん、それ以上に質の高いサービスやプランを考案・提案することで貢献したいと考えております。

上記の例文では、アルバイト経験から強みがアピールされています。しかし、具体的なエピソードがなく、抽象的で理解が難しいです。

例えば、5W1Hで整理しなおして、初めて伝える相手でも理解できるように具体的に修正した方がよいでしょう。そうすることで、納得感が増し評価されるようになります。

4.協調性

OK例

私の強みは、人一倍協調性に優れているところです。小学校時代から大学時代までバスケ部に所属していました。大学では1年生からずっとレギュラーだったものの、最後の大会直前で怪我をし、ベンチ入りしました。

私自身も落ち込みましたが、自分にできる役割はないかと考え応援に力を入れることにしました。チームを鼓舞するとともに、マネージャーの仕事を手伝い、チームをサポートしました。また、調子が出ないチームメイトには積極的にアドバイスをし、新しい練習メニューの提案もおこないました。

その結果、チーム一丸となって大会に臨むことができ、地区大会では準優勝を勝ち取ることが出来ました。

御社では営業でこの協調性を発揮し、個人ではなくチーム単位でお互いを盛り上げながら成果を出し、活躍したいと考えています。

上記の例文では、部活動での経験から強みがアピールされています。「協調性」というテーマに絞られており、何について説明されているかわかりやすいです。

また、「個人ではなくチーム単位でお互いを盛り上げながら成果を出す」というように、具体的な貢献方法が提示されているため、採用担当者に「どのように活躍できるのか」というイメージがしやすく、高評価を得やすいでしょう。

「協調性」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「協調性」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

NG例:仕事での活かし方を伝えていない

私の強みは、人一倍協調性に優れているところです。小学校時代から大学時代までバスケ部に所属していました。大学では1年生からずっとレギュラーだったものの、最後の大会直前で怪我をし、ベンチ入りしました。

私自身も落ち込みましたが、自分にできる役割はないかと考え応援に力を入れることにしました。チームを鼓舞するとともに、マネージャーの仕事を手伝い、チームをサポートしました。また、調子が出ないチームメイトには積極的にアドバイスをし、新しい練習メニューの提案もおこないました。

その結果、チーム一丸となって大会に臨むことができ、地区大会では準優勝を勝ち取ることが出来ました。

上記の例文では、部活動での経験から強みがアピールされています。しかし、企業での活かし方が述べられておらず、採用担当者が「どのように活躍できるのか」をイメージすることが難しいでしょう。

例えば、「営業で昨年の売上高を2倍にする」や「生産管理で生産率を1.2倍にする」など、企業に合わせたアピールをするとよいでしょう。そのためにも企業研究と並行して、強みを考える必要があるでしょう。

5.素直さ

OK例

私の強みは頑なに自分の意見に固執するのではなく、他人の意見を聞き入れることができる素直さです。

現在大学で写真部に所属し部長を任されているのですが、先日大学祭で展覧会を開くことになりました。その際、私のいない場でに場所や日時決定に部員の意見が割れて数名が参加しないと言い出し、展覧会の主催者から部長である私の進め方を指摘されてしまいました。

その時私はすぐに反論などするのではなく、一旦事態を客観的にみるようにし、部員の意見でよいと感じた点をふまえた新しい提案をしました。

その結果、部員全員が納得し、気持ちよくその後のプロセスを進めることができました。実際に社会に出て仕事を任された暁には、このように他人の意見を聞き入れ最良の結果を導き出そうとする姿勢と能力が活きてくると考えております。

指摘されたことや教えていただいたことを素直に受け止め、まずはどんな仕事にも全力で取り組み即戦力となれるように尽力してまいります。

上記の例文では、サークル経験から強みがアピールされています。「素直さ」というテーマに絞られており、何について説明されているかわかりやすいです。

また、「どんな仕事にも全力で取り組み即戦力となれるように尽力する」というように、企業での活かし方も書かれているため、入社意欲が伝わりやすく、採用担当者も「どのように活躍できるのか」というイメージがしやすく、高評価を得やすいでしょう。

「素直さ」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「素直さ」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

NG例:PREP法でまとまっていない

私は、現在大学で写真部に所属し部長を任されているのですが、先日大学祭で展覧会を開くことになりました。その際、私のいない場でに場所や日時決定に部員の意見が割れて数名が参加しないと言い出し、展覧会の主催者から部長である私の進め方を指摘されてしまいました。

その時私はすぐに反論などするのではなく、一旦事態を客観的にみるようにし、部員の意見でよいと感じた点をふまえた新しい提案をしました。

その結果、部員全員が納得し、気持ちよくその後のプロセスを進めることができました。実際に社会に出て仕事を任された暁には、このように他人の意見を聞き入れ最良の結果を導き出そうとする姿勢と能力が活きてくると考えております。

上記の例文では、サークル経験から強みがアピールされています。しかし、PREP法にまとまっておらず、何が言いたいのかが分かりにくくなっています。

まずは「私の強みは素直さです」と結論を先に提示した方がよいでしょう。そうすることで、「今から何について話すのか」について採用担当者が理解しやすく、適切なアピールができるでしょう。

面接で強みについて聞かれたら的確にアピールしよう

面接では強みついて聞かれることが多く、毎年上手に答えられずに困っている人は多いです。企業が強みなどを聞くのは意図がありますし、上手に答えて高評価を獲得するためには、それらも知っておく必要があります。

強みは上手に伝えることで能力の高さだけではなく、企業への適性や仕事で活躍できる将来性などをアピールすることができます。選考でも大きく有利になりますので、志望する企業に合わせてアピール内容を考えていくことが大切です。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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