志望動機

商社から内定をもらえる志望動機の書き方と例文5選

商社とは

商社で就活を成功させるためには、しっかりと志望動機を練り上げる必要があります。商社は就活生に人気の高い業界であり、志望者が多いため倍率が高い企業が多いです。大手企業はビジネスの世界だけではなく、世間的にも広く知られている企業ばかりですし、商社=エリートのイメージも強くあります。

就活生に人気の業界で就活を成功させるためには、他の学生と差別化が図れる志望動機が必要です。まずは業界の基本的な知識や動向を知り、商社への志望動機の作成に役立てていきましょう。

総合商社

商社は大きく総合商社と専門商社の2つに分けられます。総合商社はさまざまな商材を総合的に取り扱う商社です。

総合商社は資源の分野で業績不振が続いており、非資源分野へのシフトが急がれている状態です。資源分野に強みがある企業は業績を落とし、大企業であっても赤字を記録しています。

専門商社

専門商社は1つの分野の商材を専門的に扱う商社です。それぞれの分野ごとに見れば総合商社は業界規模は縮小傾向、業績もやや低迷傾向にあります。対して専門商社は業界規模、業績ともにほぼ横ばいで推移しています。

専門商社は化粧品などの分野は堅調であり、鉄鋼やエネルギー系の分野はやや低迷傾向にあります。専門商社は業界全体としては業績は横ばいに推移しているものの、分野ごとに業績の差が表れている状態です。

商社全体の業績推移

  • 業界規模:71兆6,120億円
  • 平均年収:946万円
  • 平均継続年数:18年

商社の業界規模は71兆6,120億円であり、国内でも最大級の業界規模です。これは総合商社、専門商社両方を合わせた規模であり、総合商社単体の業界規模は29兆7,376億円、専門商社では41兆8,744億円の規模になっています。総合商社に比べて専門商社の方が業界規模は大きく、専門商社に属する企業の方が数が多いことが理由でもあります。

商社業界全体の平均年収は946万円であり、これは他業界と比べても高い水準です。総合商社の平均年収は1,294万円、専門商社は599万円であり、総合商社はかなり高い水準で年収を獲得している人が多いです。平均継続年数は18年であり、他業界と比べても長いと言えます。これは総合商社、専門商社ともに同程度の数値です。

商社の細かい職種分類

  • 営業
  • 営業事務・貿易事務
  • 事業計画

商社の職種としては営業、営業事務・貿易事務、事業計画が挙げられます。営業は自社が扱う商材やサービスを他の企業などに売り込んでいく職種です。他業界、他業種と関りながら仕事を進めていき、さまざまな業界との架け橋になる存在です。自社の商材をアピールする力はもちろん、高いコミュニケーション能力が必要になります。

営業事務・貿易事務は営業をサポートし、事務作業を行う職種です。商社では海外との取引なども多く、貿易関係の業務を行うこともあります。事業計画は事業計画の企画・立案などを行う職種です。企業全体の運営を考える仕事でもあり、新規事業の立ち上げや運営管理、企業全体の運営サポートなどを行います。

商社の志望動機を書くポイント4つ


商社は就活生に人気の高い業界であり、しっかりと志望動機を練り上げなければ就活を攻略することはできません。志望動機はその業界で働きたい気持、企業で働きたい気持ちを伝えることが大切であり、それらの気持ちをいかに強くアピールできるかがポイントです。

ただ商社で働きたい、その企業で働きたいというだけでは選考を勝ち抜くことはできません。商社の志望動機の書き方にはポイントがありますので、それを踏まえて効果的な志望動機を考えていきましょう。

①なぜ商社業界なのかを明記

効果的な志望動機を考えるためには、なぜその業界を志望するのかを明記することが大切です。業界の特徴から、なぜ商社で働きたいと考えたのかを明確にし、そこから志望動機へと発展させていきましょう。商社は大きく総合商社と専門商社に分けられますが、どちらも商材を通してさまざまな業界や人をつなげていく仕事です。

多くの人に出会い、さまざまな人とのつながりの中で仕事を進めていくのが商社の特徴ですので、人と関わる仕事、幅広い分野で活躍したいなどを理由にするといいでしょう。商社は国内だけではなく、海外に事業を進出していグローバルな企業も多いです。国内だけではなく、世界を舞台にした大きな仕事がしたいというのも商社の志望動機としておすすめです。

②その中でもなぜ該当企業なのかを明記

なぜ商社で働きたいと考えたのかを明確にすれば、次にその中でもなぜ該当企業なのかを明記することが大切です。一口に商社と言っても総合商社や専門商社などの分類がありますし、企業によって取り扱いのある商材も違っています。専門商社の場合は特に企業ごとに取り扱う商材が違いますので、その企業が扱う商材に焦点を当てて、志望動機を作成していきましょう。

総合商社の場合でも企業ごとに取り扱う商材は異なりますし、どの分野に強みがあるのかなども違います。取り扱っている商材だけではなく、企業それぞれの特徴や他の企業にはない強みなどもあります。企業ごとの特徴に触れながら、その企業でなければならない理由をアピールしていきましょう。

③自分に何が貢献できるのかも明記

志望動機はその業界で働きたい気持ち、その企業で働きたい気持ちをアピールし、仕事に対してのやる気、意欲の高さをアピールすることが大切です。しかしやる気だけでは仕事を進めていくことはできません。仕事で活躍するためには、やる気だけではなく仕事をこなしていける能力も必要ですので、業界で、その企業で自分に何が貢献できるのかも明記していきましょう。

商社の特徴や企業ごとの特徴に触れた上で、自身の能力もアピールし、どのように活躍できるかをアピールすることが大切です。就活は内定が決まれば終わりではなく、就職して活躍することが大切です。自分の能力を活かしてその企業にどのように貢献できるのか、どのように活躍できるかをアピールしていきましょう。

④キャリアビジョンを伝える

商社の志望動機を作成する際には、自身のキャリアビジョンを交えて伝えるようにしましょう。自身のキャリアビジョンが明らかになっているのであれば、それを伝えることで採用担当者に働くにあたっての熱意を伝えることが可能になります。

また自身のキャリアビジョンが明らかになっているのであれば、その実現に向けた業界、企業選びを的確に行うことが出来ます。そのためキャリアビジョンを交えて志望動機を伝えることで、なぜその業界、企業を選択したのかということをより説得力を持って採用担当者へ伝えることが出来るようになるのです。志望動機を作成する際には、自身のキャリアビジョンを明確にし、それをあわせて伝えるようにしましょう。

質問に答えるだけで志望動機を完成させよう

商社の志望動機を作成する際、文章を考えるのが苦手な就活生も多いと思われます。「伝えたいことはたくさんあるけど、考えをまとめてわかりやすく伝えるのが難しい」という就活生は、「志望動機ジェネレーター」を活用しましょう。

志望動機ジェネレーターを使えば、用意された質問に答えるだけで理想的な流れの志望動機が完成します。面接での志望動機に関する質問にも対策が可能です。無料でダウンロードできるので、効率的に商社に採用される志望動機を完成させましょう。

商社の志望動機例文5選


商社の志望動機の書き方のポイントを知った後は、実際に志望動機を作成していきましょう。志望動機は一度書けばそこで終わりではなく、何度も見直して改善していくことが大切です。

志望動機の作成は難しいものですので、ポイントを知っただけでは効果的な志望動機を書き上げるのは難しい場合もあります。商社の志望動機は特に上手に書くことが難しく、しっかりと考えることが大切です。例文を参考にして、自身の志望動機も完成させていきましょう。

例文①

私は商材を通し、世界中の人とのネットワークを作り上げたいと思い、御社を志望しました。私は大学時代にカフェでアルバイトをしており、そこで他人と繋がることの大切さを知りました。カフェではコーヒー豆、牛乳、ジュース、フードメニューの材料など様々なものが必要であり、多くの業者が出入りして店が成り立っていました。さらにお客様との関わりも必要であり、人と繋がることは経済と繋がること、世界と繋がることだと感じました。御社は幅広い分野で事業を展開しており、国内外で広く活躍しています。私はアルバイトで培ったコミュニケーション能力を活かして世界中の人を繋げたいと思い、御社を志望しました。

例文の①では世界中の人とのつながりを作りたいと考え、商社を志望したとされています。最初に志望理由を明確にすることでアピール内容にインパクトを持たせることができていますし、志望度が高いことを印象付けることができています。

例文ではアルバイトの経験から商社を志望する理由が語られており、原体験をもとにアピールをしていることで、志望理由の根拠付けがきちんとできており好印象です。アルバイトで培った能力を活かして活躍したいとすることで、どのように貢献できるかを具体的にアピールできており、これも好印象でしょう。

例文②

私はモノを適切に流通させることで、経済を支えたいと考え御社を志望しました。私は大学時代経済学部に所属しており、お金の流れについて、経済の流れについて学びました。経済を回すためにはお金を回す必要があり、お金を回すためにはモノを流通させなければなりません。モノの安定した流通を支えているのが商社であり、経済にとって欠かせない存在であると感じました。私は特に食品は経済を動かすためにも、人間を動かすためにも必要であると考えています。私は大学時代に培った経済の知識を活かし、食品分野に強みのある御社で、食品流通の適正量を考えることで活躍していきたいと考えています。

例文の②では志望動機を「モノを適切に流通させることで、経済を支えたい」としています。モノの適切な流通量を考え、管理するのは商社の役割です。商社の特徴に触れながら志望動機を考えることで、志望度の高さがアピールできています。

また志望する商社の強みである商材についても触れていることで、より印象深い志望動機になっています。どんな働きをして商社で、企業で活躍したいかが具体的にアピールされており、活躍する姿がイメージでき、好印象でしょう。

例文③

私は人と人、企業とモノを繋げることで経済を活性化させたいと考え、御社を志望しました。私は大学時代にゼミで地域の活性化について学びました。研究を進めることで分かったのは、地域を活性化させるためには人手が必要であるということです。経済を活性化させるためには、人と人とのネットワークが必要です。御社は総合商社として様々な分野で事業を展開し、世界中の人とのネットワークを広げています。私は御社で数多くの人に触れ、ネットワークを構築することで経済をさらに活性化したいと考えています。ゼミの研究では地域の人との繋がり方を学びました。それを活かして一人でも多くの人、企業と繋がって活躍したいと考えています。

例文の③では人や企業をつなげることで経済を活性化させることが志望動機として挙げられています。志望する企業の総合商社という特徴、多くの人と関わっていることを踏まえて志望動機を語ることで、志望理由の根拠付けができています。

総合商社だからこそ、その企業だからこそ志望したことが分かり、意欲の高さがアピールできており好印象です。ゼミの研究成果を活かして貢献することが具体的に語られており、仕事への意欲の高さが伝わりこれも好印象でしょう。

例文④

私が商社業界を志望する理由は、優れた商品を必要としている人たちの手に流通させたいと考えているからです。私は大学時代にアジアの国々へ旅をしていました。それぞれの国々の現状を目の当たりにする中で、まだまだモノが不足し、必要なものが行き届いていない地域が多くありました。どんなに優れた商品もそれを必要としている人たちの手に渡らなければ意味がありません。私は商社において、優れた商品を世の中に流通させることを通じて、人々の暮らしに貢献していきたいと考えております。

この例文では、具体的なエピソードに沿って商社を志望する動機が述べられており、その点が良い点だと言えるでしょう。志望動機を書く際、「〇〇という理由で志望しています」だけでは、その言葉の真偽を採用担当者は判断できず、説得力に欠けてしまいます。実体験に基づくエピソードに沿って述べることで、説得力の高い志望動機にすることが出来るのです。

例文⑤

私が商社を志望する理由は、インフラビジネスに携わり、人々の生活の基盤づくりを行いたいと考えているからです。私は学生時代、ゼミ活動の一環でアフリカに滞在し、その際、アフリカのインフラ整備が間に合っていない現状を目の当たりにしました。生活の基盤となるインフラが確立されて初めて、人々の生活は豊かになるのです。この経験から、商社においてインフラビジネスに携わり、世界中の人々の生活の向上に貢献したいと考えております。

この例文のポイントは商社の仕事内容への理解を深めていることが伝わる点です。商社の仕事として一般的に理解されているものは、モノを作る企業、人とモノを必要とする企業、人を繋ぐことです。しかし今日、商社のビジネスモデルは幅広く展開されています。

エネルギー事業や投資事業、ビジネスマッチングまで非常に多くの事業を行っています。これらの事業に目を向け、そのことを理解していることを伝えることで、志望度、熱意をしっかりと伝えることが出来るのです。

内定者の志望動機を参考にする

自分で作成した志望動機をブラッシュアップしていくには、多くの見本を参考にして、悪い点を削ぎ落とし、良い点を取り入れる作業が欠かせません。この作業をするときの参考として適しているのはやはり、内定者のエントリーシートでしょう。"内定"という結果が出ている以上、企業から良い評価を得ていたことが確実であり、志望動機の書き方やアプローチの方法など参考にすべき点が多くあるからです。商社に内定したエントリーシートは下記のリンクからダウンロードできますので、これを参考に、志望動機を人事の目に留まるものに仕上げていきましょう。

商社業界の志望動機NG例文3選


業界についての志望動機を考える場合はさまざまな例文に触れることが大切です。自分一人で志望動機を作成しているだけでは、視野が狭くなってしまいますので、行き詰まりを感じれば他の人の志望動機を見ることも大切です。

多くの例文を知っておくことで志望動機で書ける内容も広がっていきますし、他の人と比べることで自身の志望動機の良い点、悪い点を知ることができます。間違った例文を見て、何が間違いなのかを学ぶことも大切ですので、NG例文を参考にして自身の志望動機を見直していきましょう。

NG例文①

私は商社で働き、活躍したいと考え、御社を志望しました。御社は総合商社として国内でもトップクラスの売上高であり、高い実績を誇っている企業です。国内だけではなく、海外にも事業を展開しているグローバルな企業でもあります。御社では活躍出来るフィールドが幅広く用意されており、私は世界を相手に戦い、活躍したいと考えています。私は大学時代に居酒屋でアルバイトをしており、コミュニケーション能力と体力には自信があります。体力とコミュニケーション能力を活かした粘り強い営業で、御社でも活躍したいと考えています。

NG例文の①では志望動機が単に商社で働き、活躍したいと漠然としすぎています。商社で働きたい気持ちは分かりますが、商社の業界であればどこでもいいと感じられ、志望動機としてはよくありません。

企業についての特徴もさまざま挙げられていますが、業績が良い、国内外で広く活躍しているなど企業の実績についてだけであり、企業研究も不十分に感じられます。どのように活躍したいかなどのビジョンは語られていますが、それも具体的ではありませんので、イメージしづらくNGです。

NG例文②

私は大学時代に経済学部に所属しており、そこで経済の仕組みについて学びました。経済を回すためには人と人が繋がり、ネットワークを構築する必要があります。人が孤立した状態では経済は生まれず、発展もしません。経済を発展させるためには、まずは人と人が繋がること、企業と企業が繋がることが大切であることを知りました。人を繋げる、企業を繋げることが実現出来るのは商社の業界だけです。私は人や企業を結び付け、より広いネットワークを構築することで経済を活性化させたいと考え、御社を志望しました。

NG例文の②では書き出しが大学時代に経済学部に所属していたことになっています。最初に志望理由が書かれておらず、なぜ商社を志望したのかが明確になっていません。例文を通して最後まで志望動機は分からず、最後でもあくまで商社全体の志望動機であり、企業に対する志望動機ではありません。

商社を志望する動機も曖昧ではありますが、その中でもどの企業がいいのか、その企業でなければならない理由などが明記されておらず、仕事への意欲が伝わらずNGです。

NG例文③

私は人やモノ、企業を繋げることで経済を活性化させたいと思い、御社を志望しました。御社は専門商社としてエネルギーの分野に特化しており、人々の暮らしを支えている企業です。生活には電気やガスなどのエネルギーは欠かすことが出来ませんし、それらがあるからこそネット環境などを通じて人と人が繋がることが出来ていると考えています。エネルギーは人々の生活の基盤であり、経済の基盤でもあります。人々にとって欠かせない企業で働き、経済を支え、活性化させていきたいと考え、御社を志望しました。

NG例文の③では最初に志望理由が明記されており、志望する企業の特徴についても触れ、他の企業と差別化しながら志望動機が語られています。文章構成にも問題はありませんし、企業の強みなども良く調べられていますが、自身がどのように貢献できるのかが明記されていません。

仕事に対して、企業に対しての意欲や志望度の高さはアピールできているものの、採用メリットを示すことができていません。どのように活躍できるか、貢献できるかが記されておらず、自身のアピールが不十分ですのでNGです。

商社の志望動機をマスターして書類選考・面接を有利に


商社は大企業が給料が良いことや大手の企業が多いことなどから就活生に人気の業界です。商社を志望する就活生は毎年多く、倍率の高い企業も多いです。就職難易度が高い業界でもありますので、他の学生と差をつけるためにも、しっかりと志望動機を練り上げる必要があります。

効果的な志望動機を考えるためには、業界研究を欠かすことはできませんし、上手な書き方のポイントも知っておかなければなりません。志望動機は業界のことをどれだけ知っているか、上手に書くためのポイントを理解できているかによって、出来栄えが大きく変わってきます。志望動機は何度も見直し、改善することが大切ですので、何度も改善を重ねて商社への就活を攻略していきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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