業界研究

教育業界に採用される志望動機の書き方とは|採用担当者も納得の例文と合わせて解説

教育業界とは

教育業界での就活を成功させるためには、志望動機をしっかりと練り上げる必要があります。教育業界=学校の先生と考える人は多いですが、実際の仕事はそれだけではありません。他にもさまざまな仕事がありますので、まずは業界についての知識を身に付けることが大切です。

志望動機作成の第一歩は業界を知ることから始まります。業界の動向や職種など基本的な知識を身に付け、教育業界への理解を深めて志望動機の作成に役立てましょう。

教育業界

教育業界は業績、業界規模ともに堅調に推移している業界です。教育業界の分野は小中高の学生を対象とした進学向けと、キャリアアップを目的とした社会人向けの分野に大きく分けられます。

それぞれの分野で需要は高まりを見せ、特に社会人向けの分野ではグローバル化が進んだことによって、英会話などの需要が高まっています。しかし教育業界は長期的に見れば、業界規模は縮小傾向にある業界です。

業界縮小の理由としては少子化が挙げられます。少子化に伴い、学生を対象とした進学向けの分野は需要の減少が見込まれていますし、さらに将来的には社会人向けの分野の需要減少も考えられています。先行きに不安が残る業界でもあり、各社生き残りをかけて激しい競争が繰り広げられている業界です。

教育業界の業績推移について

  • 業界規模9,070億円
  • 平均年収521万円
  • 平均継続年数9年

教育業界の業界規模は9,070億円です。国内の業界としては小規模であり、これまでも業界規模が大きく変動したことはありません。長期的に見ると業界規模は縮小傾向にあり、業界内での競争は激しくなりつつあります。

平均年収は521万円であり、他業界と比べても低い水準です。企業ごとに年収のバラつきはあるものの、一部の大手企業を除けば年収が高い企業は少ないです。業界全体としても低年収の人が多いと言えます。

平均継続年数は9年であり、これも他業界と比べると低い水準です。継続年数は企業ごとに大きく差がありますので、企業選択は充分に注意しなければなりません。業界としては堅調ですが、平均年収の低さなどから、長く続けている人は多くはありません。

教育業界の細かい職種分類について

  • 講師
  • サポートスタッフ
  • 事務・販売促進

教育業界の職種としては講師、サポートスタッフ、事務・販売促進が挙げられます。講師は生徒に対して授業を行う職種です。学生向け、社会人向けによっても教える内容は異なりますし、講師ごとに専門分野を持って教えることが一般的です。授業を行うだけではなく、学生向けであれば進路の相談などを行うこともあります。

サポートスタッフは試験問題の研究や授業で使う資料の作成などを行う職種です。ただ闇雲に授業を進めるのではなく、教材を丁寧に作成、選定することで授業効率を高めていきます。

事務・販売促進は生徒の募集や広報活動などを行う職種です。生徒を集めるためのイベントを企画したり、校舎の運営などにも携わり、現場をバックアップする役目があります。

教育業界の志望動機を書くポイント


業界についての理解を深めれば、次は志望動機の書き方を知っていきましょう。志望動機は書き方一つで良くも悪くも印象が大きく変わるものです。たとえ同じ内容であっても書き方一つで評価が異なる場合もありますので、上手な書き方を知っておくことが大切です。

志望動機の書き方にはいくつかポイントがあり、それらを踏まえて書くことでアピール力を高めることができます。上手な志望動機の書き方を学び、教育業界での就活を成功させましょう。

①なぜ教育業界なのかを明記

アピール力の高い志望動機を作成するためには、なぜ教育業界を志したのか、その理由を明記する必要があります。他の業界ではなく、なぜ教育業界なのか、教育業界でなければならない理由は何かを明確に伝えることで、志望度の高さをアピールすることができます。

業界を志望する理由を伝えるためには、その業界ならではの特徴を踏まえて志望動機を伝えることが大切です。教育業界であれば、教育に関係したことを理由に志望動機を伝えましょう。教育を通じて素晴らしい人材を育てたい、教育サービスを充実させることで豊かな社会に貢献したいなど、さまざまな理由が考えられます。

教育業界だからこそできる理由を伝え、業界を志望する気持ちが強いことをアピールしましょう。

②その中でもなぜ該当企業なのかを明記

なぜ教育業界を志望するのか、その理由を伝えれば、その中でもなぜ該当企業を志望するのかを伝えていきましょう。業界の選択肢もさまざまありますが、一つの業界でも企業の選択肢は無数にあります。

数ある企業の中からなぜ該当企業を選んだのか、その企業でなければならない理由は何かを明確にすることが大切です。企業を志望する理由を伝える場合は、その企業にしかない強みや特徴と絡めて志望動機をアピールしましょう。

その企業だから志望したことが伝われば、好印象を獲得することでができ、選考でも有利に働きます。反対に、「教育業界であれば、他の企業でもいいのではないか」と思われるとマイナスの評価につながりますので、充分に注意しましょう。

③自分に何が貢献できるのかも明記

教育業界を志望する理由と、その中でも該当企業を志望する理由を伝えれば、そこで自分に何が貢献できるのかも伝えましょう。志望動機では仕事に対するやる気や意欲の高さを伝えることが大切ですが、熱意だけでは仕事で活躍することはできません。

活躍するためには能力を欠かすことはできませんので、自身の能力を提示し、それが企業でどのように役に立つのかをアピールしましょう。能力をアピールする場合でも過剰にアピールするのはよくありません。

志望動機は自己PRではありませんので、能力のアピールばかりにならないよう注意が必要です。業界、企業を志望する理由を伝え、プラスアルファとして企業に貢献できることを伝え、魅力的な志望動機としていきましょう。

教育業界の志望動機例文3選


志望動機の書き方のポイントを知れば、実際の就活で使用する志望動機を作成する必要があります。志望動機は就活を通して使用するものですので、丁寧に作成し、何度も見直しをすることが大切です。

志望動機を適当に作ってしまっては、就活を有利に進めるどころか、反対に不利になってしまう可能性もあります。志望動機は就活では非常に重要なものですので、例文を参考にしながら志望動機を作成し、採用担当者の心に残るものを完成させましょう。

例文①

私は教育を通じて素晴らしい人材を育て、社会に貢献したいと考え、御社を志望しました。御社は社会人に向けたキャリアアップの授業に強みがあり、特に英会話に強みがあります。今後はさらに英語が必要になると考えられますので、英会話を中心に教育サービスを提供し、グローバルで活躍出来る人材を育てたいと考えています。私は大学時代に家庭教師のアルバイトをし、教育の基本を学びました。御社では一人ひとりとしっかり向き合う教育を心がけ、生徒の能力の向上に努めたいと考えています。

例文①では教育を通じて素晴らしい人材を育て、社会に貢献したいと志望動機が語られています。冒頭で志望理由を語ることで、アピール内容を明確にすることができ、志望動機を印象深く伝えることができています。

企業を志望する理由についても、企業の強みを踏まえてアピールすることで、志望度の高さが伝わり好印象です。自分に何が貢献できるかも、活躍の方法を具体的に伝えることで、企業で働く姿がイメージしやすく、これも好印象でしょう。

例文②

私は教育サービスを充実させることで、豊かな社会を実現したいと考え、御社を志望しました。御社では学生向けの指導に強みがあり、小中高それぞれの年代で高い実績を誇っています。特に個別指導が充実しており、生徒の理解度に合わせて授業プランを柔軟に変更している点も素晴らしいと感じました。私は大学時代に飲食店でアルバイトをし、コミュニケーション能力を身に付けました。御社では生徒一人ひとりとしっかり向き合い、生徒の理解度をきちんと知ることで、個人に合わせた最適な授業プランを提供したいと考えています。

例文②では教育サービスを充実させることで、豊かな社会を実現したいと志望動機が語られています。冒頭から結論が語られていますので、文章構成には問題はありません。企業を志望する理由についても、企業独自の強みを詳細に上げることで、志望度の高さが充分にアピールできています。

企業で貢献できることについても、自身の能力からどのように活躍するのかが具体的に伝えられており、好印象です。入社後の働き方を具体的に提示することで、企業で働く姿をイメージしやすくなっています。

例文③

私はレベルの高い教育サービスを提供することで、グローバルに活躍出来る人材を育てたいと思い、御社を志望しました。御社では英語だけに限らず、様々な外国語の指導に強みがあり、それらが全て高いレベルで行われています。高いレベルで教育を行うことで、プロフェッショナルな人材を育てたいと考えています。私は大学時代にアメリカ、中国、韓国に留学し、それぞれの言葉をネイティブレベルで話すことが出来ます。御社では言葉のプロとして様々な授業を担当し、さらに講師を指導する立場としても成長したいと考えています。

例文の③ではレベルの高い教育サービスの提供によって、グローバルに活躍できる人材を育てたいと志望動機が語られています。企業独自の強みを挙げ、それを踏まえて志望動機を語ることで、その企業でなければならない理由を示すことができています。

また企業で貢献できることについても、能力を提示し、どのように貢献するかが具体的にアピールされており好印象です。多言語が話せることがアピールされていますが、あくまで志望動機であり、控えめにアピールされていることも印象が良いです。

教育業界の志望動機NG例文選


志望動機をさらにブラッシュアップしたいのであれば、あえてNG例文に目を通すことも大切です。NG例文と自身の志望動機を比較し、共通点があればそれは間違いですので、修正しなければなりません。

NG例文を参考にすることで、自身の志望動機の欠点を見つけ出すことができ、それを改善していくことでさらに完成度を高めることができます。間違っている点はどこか注目しながらNG例文を確認し、自身の志望動機の修正箇所を洗い出していきましょう。

NG例文①

私は教育現場の最前線で働き、様々な人材を育て上げたいと思い、御社を志望しました。御社では幅広い分野で教育サービスを行っており、様々な年代の人が受講しています。私は一つの分野に留まるのではなく、複数の分野を担当しながら仕事を進めることで、自身を成長させていきたいと考えています。質の高い教育サービスを提供するためには、まずは自身が成長しなければならないと考えています。私は教育現場に身を置くことで自身を成長させ、多くの人材を成長させられる存在になりたいと考えています。

NG例文①では教育現場の最前線で働き、さまざまな人材を育てたいと志望動機が語られています。業界を志望する理由は問題ありませんが、企業を志望する理由が触れられていないことがNGです。企業の特徴については少し触れられているものの、そこから企業を志望する理由は語られていません。

また最終的な結論として自身が成長することに重きが置かれているのもNGです。自身が成長することは大切ではありますが、会社は学校ではありませんので、自分に何が貢献できるのかを伝える必要があります。

NG例文②

私は大学時代に家庭教師のアルバイトをし、主に小学生の受験対策を行っていました。家庭教師をする中で気がついたのは、同じ学年であっても個人によって勉強の理解度が全く違うということです。私は三人の小学生を担当しましたが、それぞれに得意分野、苦手分野は違い、同じ内容でも理解するまでの時間も違っていました。家庭教師の経験から一元的な教育では効果が得られないと感じ、理解度に応じて個別で指導をすることの大切さを学びました。アルバイトで培った知識やスキルを活かし、御社でも活躍したいと考えています。

NG例文②では冒頭で家庭教師のアルバイトの経験についてが語られています。印象に残る志望動機を作成するためには、冒頭では結論から述べなければなりません。例文では何をアピールしたいのかが冒頭で明確にされておらず、アピール力の低い志望動機となっています。

また自身の経験を話すばかりで、業界や企業を志望する理由が触れられていないこともNGです。原体験から志望動機を語ることは大切ではありますが、経験を伝えるだけにならないよう注意が必要です。

NG例文③

私は教育サービスの提供によって豊かな人材を育てることで、豊かな社会の実現に貢献したいと考え、御社を志望しました。御社では社会人に向けたキャリアアップの指導に強みがあり、様々な分野で教育を提供しています。またそれぞれのレベルも高く、優秀な人材を数多く輩出しているのも強みであると考えています。今後は様々な業界で競争が激化し、グローバルな人材が必要になると考えています。レベルの高い教育サービスを提供することでグローバルな人材を育成し、社会のレベルを上げたいと考えています。

NG例文の③では教育サービスの提供によって豊かな人材を育てたいと志望動機が語られています。業界を志望する理由は問題ありませんし、企業を志望する理由についても、企業独自の強みから志望動機がアピールされており、問題はありません。

しかし業界、企業への志望度の高さはアピールできているものの、自分に何が貢献できるのかがアピールされていません。意欲の高さを伝えるだけでは魅力的な志望動機とは言えませんので、自身の能力を提示して、どのように活躍するのかを具体的にアピールすることが大切です。

教育業界の志望動機をマスターして選考を面接を有利に


教育業界は少子化などの問題を抱えており、将来的な先行きには不安がありますが、それでも堅調な業績を誇っている業界です。安定性の高さから就活生にも人気の業界であり、志望者が多い企業もたくさんあります。

ライバルと差をつけるポイントはさまざまありますが、その中の一つが志望動機です。志望動機の書き方によって、他の人と差別化を図ることができますし、上手に書けていれば高評価を勝ち取り、就活を有利に進めることができます。

志望動機は書き方一つで印象が大きく変わるものですので、上手に書くためのポイントを知ることが大切です。教育業界の志望動機をマスターして、書類選考や面接などを攻略し、就活を有利に進めていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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