志望動機

面接のNGワード|志望動機や逆質問で気を付けたい内容をご紹介

面接のNGワードとは

面接は面接官との質疑応答によって進められますが、NGワードに触れてしまうと評価を一気に下げられる可能性があるため注意が必要です。面接は細部まで評価されており、受け答えの内容はもちろん、どのような言葉を使うか、伝えるときの仕草や声のトーン、表情まで見られています。

複合的な要素で最終的な評価が決定するため、質問に対する回答ひとつで評価が大幅に変わることは少ないですが、NGワードに触れてしまった場合は別です。NGワードに触れてしまうと、それだけでマイナスの評価になります。面接を攻略するには、いかにリスクを避けられるかも重要です。NGワードを知り、面接時の発言を見直しましょう。

面接のNGワード:志望動機

面接ではさまざまな質問がされ、業界や企業、面接官ごとに質問の内容は異なります。その場で考えて答えなければならない質問は多いですが、一方で頻出の質問も存在します。特に「志望動機」は聞かれることが多い質問です。志望動機は面接ではほぼ必須の質問とも言えるため、事前対策がしやすく高評価も獲得しやすいです。しかし、NGワードも存在し、それに触れてしまうと一気に評価は下げられます。志望動機のNGワードは大きく4つあるため、自身の志望動機と重なる部分はないかチェックしておきましょう。

①御社の理念に共感しました

志望動機では「御社の理念に共感しました」というワードが使われることは多いですが、これは就活の常套句でもあり、ありきたりな内容のためNGです。志望動機に困った際に使われることが多く、就職意欲が低いと思われる可能性が高いため、注意しなければなりません。就職先を決める上では企業との相性は重要であり、企業の考えや方針に共感できるのは大切なことです。

しかし「理念に共感した」だけではあまりに漠然としており、就職意欲のアピールとしては弱いです。理念に共感したことを志望動機のベースにしたいなら、具体性を持たせて伝えなければなりません。理念をどのように解釈し、自分が考えるものとどのように一致しているのか、また、理念を踏まえてどのように働きたいと思ったのかを伝えることが大切です。

②社会のためになる仕事がしたい

「社会のためになる仕事がしたい」と社会貢献を志望動機に掲げる人は多いですが、これもNGワードのひとつです。そもそもすべての仕事は何らかの形で社会のためになっており、社会貢献をしていない企業はひとつもありません。「社会のためになる仕事」とひとくくりで考えてしまうと、すべての企業に該当するため、他の業界、企業を志望する理由との差別化ができず、志望動機は弱くなります。

また、社会貢献は重要であるものの、民間企業に勤める以上、自社の利益を考えなければなりません。仕事はボランティアではないため、利益を優先する気持ち、考えを持つことも大切です。公務員なら社会貢献をベースにしても問題はありませんが、民間企業だとNGになることが多いため、注意しましょう。

③大きな仕事がしたい

志望動機では、仕事の熱意や成長性の高さをアピールすることが大切です。そのため、「大きな仕事がしたい」というのは一見仕事への意欲が高く見え、評価されそうにも思えますが、これもNGワードのひとつです。仕事への高い意欲をアピールすることは大切ですが、漠然とした内容では意欲がないのと同じと判断されます。

意欲の高さを伝えたいなら、「どのような仕事がしたいのか」を具体的に伝えなければなりません。「大きな仕事」といっても人によって捉え方は違い、実際に何を指すのかが明確になっていないと、将来のビジョンはないものと判断されます。将来のビジョンがない=企業での成長意欲が低いとも判断されかねないため、志望動機は具体性を持って伝えることを意識しましょう。

④成長させてもらえると思った

新卒はポテンシャル重視で採用が決定する傾向が強いため、成長性や成長意欲の高さをアピールするのは大切です。しかし「成長させてもらえると思った」と、成長を企業に丸投げするのはよくありません。これもNGワードで評価を下げられてしまいます。成長についてアピールをする場合は「成長させてもらう」のではなく、「自分で成長すること」に焦点を合わせなければなりません。

企業に成長させてもらおうとしているのでは、受動的で意欲が低く実際に仕事を通じて成長できる可能性も低いと思われます。また、自身の成長だけで志望動機を考えるのもよくありません。仕事は学びの場ではなく、利益を上げることが優先されるため、成長を目的にするのではなく、仕事を成功させた先に成長があると考えることが大切です。

面接のNGワード:仕事内容

仕事内容についての質問は、やはり実際に企業に就職することを考えれば出てくる質問のひとつでしょう。ですがその質問内容も、よく考えた上で聞かなければいけません。特にNGワードの入った質問をすると、企業への印象は良くないものになってしまいます。

ここでは、主に仕事に関連する質問の中から、NGになる質問内容と理由についてまとめていきたいと思います。以下に記載した内容は避け、別の形で聞きたいことを正しく聞き出せるような質問をしましょう。

⑤◯◯な仕事はしたくない

就職活動をするにあたって、ある程度は仕事の希望があること自体は、何もおかしなことではありません。ですが、面接の際に「営業だけはしたくありません」など、特定の仕事をしたくないというのはNGです。

こういったことをいってしまうと、企業側からは「わがままな人だ」という印象を持たれかねないのです。例え面接が特定職種での面接であったとしても、選考しない他の職種はしたくないというのは厳禁です。

こういう場合は、したくないことを伝えるよりも、自分がしたいと思っていることを一生懸命伝える方が好印象です。例えば、事務職に就きたいのであれば、その理由や事務職を通して企業で何がしたいかを話すようにしましょう。

⑥希望する職種はありません

面接では希望する職種について聞かれることが多く、「希望職種なし」はマイナスの印象を与える可能性が高いため、注意しなければなりません。希望職種がない=将来的にやりたい仕事がなく、どのような仕事でも構わないという印象を与えてしまいます。自分ではどのような仕事でもしっかりやり切ると高い志を持っている場合でも、面接官はキャリアへの意識が低く、単にやる気がないと判断することが多いです。

希望職種なしはネガティブなイメージを与えやすいため、希望がない場合でも強いて言うならどれを希望するかは伝えなければなりません。どれも面白そうでひとつに絞り切れない場合は、「すべてに挑戦して、仕事をしながら適性を見つけていきたい」などポジティブに伝えることを心がけましょう。

⑦転勤はしたくありません

職種と同様に転勤の有無を聞かれることも多いですが、転勤ありの職種に応募するなら、「転勤はしたくない」と答えるのはNGです。企業は転勤も含めて社員のキャリアを考えており、転勤を拒否されると人材の育成計画が狂ってしまいます。また、企業の方針に合わないことで相性が悪いとも判断されやすく、評価を下げられる可能性も高いため注意が必要です。

転勤したくないなら、転勤なしの職種に応募することが大切です。職種として転勤がないなら、転勤について質問されることもありません。仮に転勤が嫌な場合でも、転勤ありの職種に応募するなら「転勤しても構わない」と伝えることが大切です。転勤なしなど、条件が付くと採用も躊躇されやすく、不利になりやすいため注意しましょう。

面接の逆質問のNGワード4つ

面接は面接官から質問され、学生がそれに答えるという形式が普通ですが、面接の最後には逆質問が求められることもあります。学生から面接官に自由に質問できるため、情報収集のチャンスでもありますが、ここでもNGワードは存在するため注意が必要です。

自由に質問できるといっても、何を聞いてもマイナスにならないわけではなく、内容次第では大幅に評価を下げられる可能性もあります。逆質問は内容次第で評価が大きく上下するため、NGワードを避け適切な質問をすることが大切です。

①どのような事業展開をしていますか

企業の理解に焦点を当てた「どのような事業を展開していますか」は、一見良い質問にも思えますが、実はNGワードのひとつです。逆質問では「業界や企業について」「仕事について」聞くことが大切であり、これらを質問することで企業への興味関心の高さをアピールできます。しかし、「どのような事業をしているか」という基本的なことを質問すると、初歩的な企業研究ができていないと判断され、評価を下げられる可能性が高いです。

事業内容を知るのは企業研究の初歩であり、応募段階で必ず把握しておかなければならない内容です。当たり前のことを知らない=企業への興味関心が低いと判断されるため、注意しなければなりません。仕事について質問するなら「1日の仕事のスケジュールを教えてください」など、深堀りした内容を心がけましょう。

②給料や福利厚生について教えてください

「給料」や「福利厚生」は仕事をする上で重要なポイントですが、これらも逆質問のNGワードのため、質問しないようにしましょう。給料や福利厚生について質問すると、仕事を条件だけで選んでいると思われ、印象がよくありません。好条件を提示する企業が他にあるなら、そちらを優先するのではないかと判断され、志望度も低いと思われてしまいます。

就職前から条件を気にしていることで、そもそも仕事への意欲が低いと思われる可能性もあるため注意が必要です。また、給料や福利厚生は、募集要項に記載されている基本的な情報です。基本的な情報を逆質問で聞くことで、企業研究ができていない印象を与えてしまうため、条件面は質問しないようにしましょう。

③目標が達成できないとどうなりますか

業務での目標達成について気になることは、誰にでもあることでしょう。ですがそれについて質問する際に「目標が達成できなければどうなりますか」という言い方をするのはNGです。

こう質問してしまうと、後ろ向きな人だと思われます。企業はネガティブな人よりもポジティブな人を評価することが多いので、あまりに後ろ向きな印象の質問をするのは避けるようにしましょう。

目標達成について質問したいのであれば「目標を達成するにはどのようなスキルや能力が必要ですか」と前向きな印象になる質問で尋ねてみましょう。困難なことであっても目標に進んで取り組もうとする前向きな姿勢を見せることができれば、企業はそれを評価してくれることでしょう。

④特にありません


逆質問では聞いてはいけないことがあるだけではなく、質問なしもNGになるため注意が必要です。質問がない=企業への興味関心がないと判断され、志望度も低いと思われてしまいます。選考に臨む前には、しっかりと業界・企業研究をおこなうことが大切ですが、事前の研究だけで業界や企業を完全に知り尽くすことはできません。

どれだけ深く理解していても、知らないことは当然残っているため、逆質問がなくなることはないと企業は考えます。聞くことが思い浮かばないということは、それだけ深堀りができていない証拠とも言えるため、何らかの質問はしなければなりません。逆質問は面接中に気になった内容に言及してもよいため、困ったときは面接内容を振り返って考えるのもおすすめです。

逆質問ではやる気をアピールする

面接では自分への質問だけではなく、「何か質問はありますか?」と企業が尋ねてくる逆質問も一般的です。何も質問をせずに終わってしまうより、質問することで自分をアピールする機会として使いたいところだといえるでしょう。

逆質問の際に面接官の気持ちを掴む質問内容としては「入社する上でこれだけは覚悟してほしいというポイントがあれば教えてください」「◯◯という企業理念に共感しました。理念の実践のために取り組んでいることを教えてください」「御社で活躍している人に、何か共通点はありますか?」といった内容です。

こういった内容の質問は、将来就職した後の自身のイメージに繋がってきます。その気持ちが伝われば、入社後のやる気を人事担当に感じさせることができるでしょう。

面接のNGワードを正しく把握しよう

面接を攻略するには、仕事への意欲や志望度の高さ、自身の魅力などをアピールすることが大切です。上手に売り込むことで採用メリットの高さを伝えることができ、高評価を獲得して採用にも近づきます。しかし、評価を高める一方で、評価を下げないことも大切であり、少しでもマイナスの要素を排除して面接を進めることも、選考を突破するポイントです。

面接ではシーンごとにNGワードが存在し、それに触れてしまうと評価を一気に下げられる可能性が高いため、注意しなければなりません。高評価を獲得していても、NGワードがひとつ出るだけで不合格にある可能性もあります。NGワードを正しく把握し、マイナス評価のリスクを上手に避けて、面接の攻略を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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