面接対策

【面接で志望動機が聞かれないこともある?】企業の質問の意図を解説

志望動機を面接で聞かれないことがある

面接は質疑応答の形式で進むのが基本であり、面接官の質問に対してどのような内容で答えるかが重要です。スムーズに回答するには事前にしっかり対策しておくことが大切で、特に頻出質問は確実に押さえておかなければなりません。

頻出質問は数多くありますが、特に志望動機は聞かれることが多く、面接だけではなく書類選考でも求められます。そのため、志望動機を念入りに考えてアピールの準備をする人は多いですが、実は面接で志望動機を聞かれないケースもあります。

志望動機はマストで聞かれるものとイメージされることが多いため、聞かれないと動揺することも多いでしょう。面接での質問についての理解を深め、企業の意図を考えて事前対策を進めることが大切です。

面接で志望動機が聞かれない理由

面接でのイレギュラーな状態にスムーズに対処するためにも、なぜ志望動機が聞かれないのか、理由を知っておきましょう。面接時の質問は企業によって違い、志望する業界によっても変化します。

しかし、志望動機のように選考での評価の根幹に関する質問は、志望先に関係せずに聞かれることが多いです。面接では定番ともいえる志望動機が聞かれないのはなぜなのか、企業によって事情は違い、理由は大きく3つにパターンに分けられます。

志望動機以外の質問で時間がなくなった

面接で聞かれるのは志望動機だけではありません。他にも重要な質問、頻出の質問は存在します。それらの質問で話が盛り上がったり、深堀りして時間を使いすぎたりすると、想定していた時間を超えてしまい、志望動機を聞かれずに終わることも多いです。

企業によって違いはありますが、基本的には時間を区切って面接を実施しています。1日に何十人と面接をすることも少なくないため、後の予定を狂わさないように時間が来たところで仕方なく終了するケースは多いです。

志望動機以外の質問が多く、話も広がり盛り上がったなら、時間切れで聞かれなかった可能性が高いでしょう。志望動機も詳しく聞きたかったと企業が感じた場合、次回の面接に呼んでもらえる可能性も高いです。

不採用が確定して志望動機を聞く必要がなくなった

面接の合否をいつ決めるかは企業によって違い、場合によっては面接の最中に評価が確定することもあります。早い段階で不合格が確定すると、志望動機のように重要な質問も打ち切りにし、早期に面接自体を終わらせてしまうことも少なくありません。

不自然に短時間で面接が終了した、志望動機を含む頻出の質問を全くされなかったという場合は、不合格の可能性が高いため注意が必要です。面接の最中に合格が確定した場合も、短時間で打ち切られるケースはありますが、志望動機やその他頻出の質問は一通り聞かれるケースが多いです。

もちろん、実際に企業からの通知を見るまでは合否は分かりませんが、志望動機を聞かれずすぐに面接が終わった場合は、不合格の可能性が高いと考えたほうがよいでしょう。

最初から志望動機を想定質問に入れていない

面接では事前に質問リストを作り、それに沿って進められることも多いです。この時企業によっては、想定質問のリスト自体に志望動機を入れないこともあります。企業ごとに考え方は違いますが、志望動機以外の面から就活生を判断したいという思惑は共通しているため、どのような質問にも丁寧に答えることが大切です。

志望動機以外の質問はそれほど重要ではないと油断していると、最後まで聞かれず消化不良のまま終わってしまうことも少なくありません。どの質問も面接でするからには必ず意図があり、評価されているポイントがあります。無意味な質問は何ひとつとしてないため、想定質問に志望動機が入っていない可能性も見越して、全ての質問に真剣に回答することが大切です。

志望動機を聞かない雑談面接とは

面接で志望動機が聞かれないケースは複数ありますが、そもそも最初から志望動機を聞く気がない面接スタイルもあります。志望動機を聞かないどころか、通常の面接で聞くような定番の質問は全くしない雑談面接もあるため、事前対策時には注意しなければなりません。

雑談面接も選考の一環ですが、通常の面接とは特徴が大きく違っています。面接時の雰囲気や質問内容、評価されるポイントも異なるため、雑談面接とはどのような選考スタイルなのか、特徴を知っておきましょう。

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雑談形式で面接が進む

雑談面接とは、その名の通り雑談形式で面接が進みます。「志望動機は何ですか?」、「自己PRをしてください」といった固い質問は全くせず、世間話の延長で面接が進むと考えるとイメージしやすいでしょう。

あえて通常の面接の形式を取らないのは、就活生にリラックスして臨んで欲しいと考えているからです。リラックスした素の状態を見たいと考えて、あえて肩肘を張らずに済む雑談形式で面接をおこなっています。

何気ない会話の中から人柄や考え方を評価されていますが、和やかな雰囲気で進むため通常よりも緊張せず、話しやすいのが特徴でしょう。志望動機は何かと直接的に聞かれることはなくても、別の言い回しで志望動機が問われることもあるため、答えられるよう準備をしておくことは大切です。

言葉遣いや会話の内容に注意

通常の面接よりもリラックスして臨めるのは雑談面接の魅力ですが、反面気が緩んで失敗することも多いため注意しなければなりません。世間話だと思って話していると、発言の全てが評価されており、思わぬところでマイナスの評価を受けてしまうこともあります。

口を滑らせて企業批判になることや、偏見で物事を語ってしまうと、印象が悪くなりやすいため注意が必要です。また、素の部分を求められていますが、就活や仕事に全く関係しない内容を話し続けるのも、評価の妨げとなるためよくありません。

言葉遣いにも注意が必要で、リラックスした雰囲気だからといって敬語を崩さないようにしましょう。緊張がほぐれるとボロが出やすいため、実は通常の面接よりも雑談面接のほうが注意を払って取り組まなければなりません。

面接の確実な攻略を目指すには

面接では志望動機が聞かれる場合、聞かれない場合だけではなく、選考スタイルそのものが大きく違っていることもあります。企業ごとに面接の内容は全く違い、同じ企業でも段階ごとに内容が変わることはあるため注意が必要です。

それぞれ違った特徴の面接を攻略するためには、基礎をしっかり固めておくことが大切です。細かい違いに戸惑って失敗しないためにも、確実な攻略を目指すための基礎をしっかり積み上げて、面接の合格率を高めましょう。

面接での志望動機が書けない時は、志望動機作成ツールを活用しよう

面接での志望動機は、内容が薄いと人事に採用されません。選考を突破するには、志望動機を作り込む必要があります。
そこで活用したいのが志望動機作成ツールの志望動機ジェネレーターです。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで、理想的な流れの志望動機が完成します。
ぜひ活用して採用される面接での志望動機を完成させましょう。

頻出質問の回答は考えておく

・志望動機を教えてください。
・自己PRをしてください。
・学生時代にもっとも力を入れたことは何ですか?
・もっとも苦労したことは何ですか?またどのようにそれを乗り越えましたか?
・弊社に就職してどのようなことをしたいですか?
・何か質問はありますか?

面接の事前対策は、質問に対する回答を考えるのが基本です。しかし、企業によって聞かれることは違うため、どの業界でも共通する頻出質問に絞って考えるのがおすすめです。志望動機を含む上記の質問は、業界や企業、面接の段階に関係なく聞かれます。

言い回しは違っても、聞かれている内容の本質は同じという場合もあるため、頻出質問は必ず押さえておきましょう。どこでも聞かれる=それだけ企業が重要視しているともいえるため、確実に答えられるようにしておくことが大切です。

志望動機が聞かれない場合も他でしっかりアピールする

頻出質問のひとつである志望動機が聞かれないからといって、焦る必要はありません。仮に志望動機が聞かれないとしても、その他の部分でしっかりアピールできているなら、合格は勝ち取れます。

そもそも志望動機を聞かない理由は企業によって違い、必ずしもネガティブなものとは限りません。やむを得ない事情や企業の方針によって聞かれないこともあるため、それ自体を気にする必要はないでしょう。

志望動機は重要な質問ではありますが、頻出質問の一部に過ぎず、他にも大切な質問は数多くあります。面接は一部ではなく、全体を見て評価されているため、どのような質問にも真剣に向き合い、丁寧に回答することが、合格を勝ち取る一番の近道です。

質問内容から企業が何を求めているか考える

面接を攻略するには、事前対策を徹底するだけではなく、面接中もしっかり頭を働かせて考え続けることが大切です。質問には素早く答えることが大切ですが、この時その質問から何を見られているのか、企業が求めているものは何かを考えると、より良い回答が出やすいでしょう。

例えば自己PRや長所と短所といった、個人の能力や性格的特徴を問う質問なら、企業との相性や売り込む意欲、採用メリットが見られています。就職後にしたいことを問われるなら、キャリアプランを持っているか、そもそも企業で長く働く考えはあるかがチェックされているでしょう。

質問の全てには必ず何らかの意図があるため、企業が求めるものを推測して答えることが、より高い評価の獲得に繋がります。

面接で志望動機を聞かれない=不合格ではない

面接でも定番の質問である志望動機は、聞かれないと不安になる人も多いでしょう。しかし、志望動機を聞かれないからといって、不合格が決定するわけではありません。不合格になってしまう場合もありますが、事情によって聞かれないだけで、合格するケースも多々あります。

そもそも志望動機は頻出質問のひとつであり、他にも重要な質問は数多くあります。面接は1つの質問だけで合否が決まるわけではありません。質問に対する回答を全体で総合して、最終的な評価が決定します。志望動機を聞かれないなら、その他の部分でカバーし、全体の評価を高めることが大切です。

頻出質問を聞かれる場合、聞かれない場合のどちらにも対応できるよう、事前準備を徹底して、確実な面接の攻略を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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